第11回 Aさん(令和8年2月インタビュー)
更新日:2026年4月1日
未来へ少しずつ進む日々。自分と仕事と子育てと
第11回は、AさんのSTORYをお聴きしました!
・年齢:40代半ば
・家族:こども2人(小学生、中学生)
・経歴:転職を考え情報収集→令和6年離婚→区役所に相談→令和7年11月「ひとり親になって3年以内セミナー」、令和8年2月「子育て・生活の悩みおしゃべり会」に参加
現職(事務・営業系)を続けながら転職を視野に情報収集を進め、仕事と子育てに奮闘の日々
目次
言えなかった想いを抱えていた日々
Q1 離婚を考えるようになるまで、どんな悩みがありましたか?
結婚し、こどもが生まれ、生活に追われる中で、価値観のズレが目立つようになりました。
金銭問題を含む精神的な圧迫が増えていき、私が体を壊してしまい救急搬送される等、追い込まれていきました。それまで誰にも相談できず、ずっと1人で抱え込んでいたことにようやく気付き、市の女性相談員さんに相談しました。その電話をきっかけに、母親である私が笑顔でいられないということは、こども達がかわいそうなんだと考えるようになりました。一本の電話で本当に救われました。
やっと自分の中で離婚を決意してから「実は…」と親に打ち明けることができました。
気になったことを調べて、少しずつ動いて
Q2 離婚後の生活の中で、ご自身の働き方やこれからのことをどのように考えるようになりましたか?
離婚する前から正社員で働いており、育休取得後もフルタイムの働き方に戻って子育てと仕事を続けてきました。離婚した今も、職場や家族に支えてもらっているおかげで仕事を続けられているので、日々の生活については大きな不安があるわけではありません。
ただ一方で、これから先の将来については、心配に思うこともありました。
10年後の自分を想像したとき、今の業界や会社がどのような状況になっているのか、果たして同じ環境で働き続けられているのか…と不安を覚えるようになりました。
安定して働けている今の状況に感謝しつつも、長い目でみたときに、このままでいいのだろうかという思いが芽生えてきたのです。
そこから転職を見据えて情報収集をはじめ、選択肢を広げ始めました。
“知りたいことは自分で調べて動く”——その積み重ねが、私を前へ押し出してくれたと思っています。
本当にやりたいことに気づけた瞬間
Q3 Aさんは、「セミナー」に参加されましたが、参加してみて印象に残ったことはありますか?
将来への不安からさまざまな情報を調べ、区役所にも相談したところ、母子・父子自立支援員の方から多くの支援制度を教えていただきました。その中で、「ひとり親になって3年以内セミナー」を知り、今の自分にぴったりだと感じ、参加を決めました。
セミナーに参加する前は、「使える支援があれば活用したい」「今の生活と両立して取得できる資格はあるか」といった視点で転職や資格取得を考えていました。しかし、講師の江成さんのお話や自分の気持ちを言葉にしていく中で、「本当は介護の仕事をしてみたい」という思いに気づきました。
「介護の仕事は資格が必要」「仕事を続けながら取るのは難しい」「経験がない」そんな思いが重なり、いつの間にか自分の選択肢から外してしまっていたのです。そんな私にとって、講師の「気になる業界があるなら、まずはボランティアやアルバイトでも“試してみていい”」という言葉は、大きな安心につながりました。完璧に準備しなくても、一歩踏み出してみればいいのだと肩の力が抜け、自分だけで悩んで視野が狭くなっていたことにも気づけました。
小さく一歩を踏み出し、進み続けます
Q4 やりたいことに気づいてから、気持ちや行動に変化はありましたか?
今すぐに転職する必要があるわけではないので、ゆっくり転職について考えています。現在、平日は正社員の仕事をしているので、まずは、自分の興味のある業界の仕事を、土日のみのアルバイトや単発で働けることを条件にして、探し始めています。
大きく動くのではなく、生活の中でできる小さな一歩を続けることを意識しています。
「いざというとき、転職できるように」「自分のやりたいという気持ちも大切に」
セミナーに参加してからは、そんな考え方で行動できるようになりました。
親子は「チーム」 時間と空間を一緒にすることが大切
Q5 お子様とのかかわり方で心がけていることはありますか?
小学生と中学生のこどもがいますが、思春期のこどもは「平気そう」に見えることがあります。でも実際は不安や葛藤を抱えていることも多いです。こどもの不安や葛藤を見逃さないように、限られた時間の中で「同じ時間と空間を共有すること」を心がけています。
具体的には、「一緒にご飯を食べる」「同じタイミングで寝る」「1日のどこかで必ずこどもと向き合って話す時間を作る」ことを心がけています。
ご飯を食べるように促す、寝なさいという声掛けだけするのではなく、「一緒に食べる」「一緒に寝る」など、自分も一緒にその場にいることで、こどものちょっとした変化に気づけるようにしています。
その積み重ねのおかげで、親子でありながら“チーム”のような関係が生まれました。
ちょっとした家事など気軽にこどもにお願いするし、そうすることでこどもも気兼ねなく私にお願いしてくれているような気がします。頼り頼られ、自然に「ありがとう」と言い合える関係です。
私もこどもも、支えあいながら日々生活しています。
忙しい毎日でも、自分の好きは手放さない
Q6 子育てと仕事を両立する中、大事にしていることはありますか?
離婚してからは1人で大変なことも色々ありますが、今は心身共に健康で毎日幸せに暮らせています。
今、思うことは、子育てと仕事を両立するためには、私自身が自分のことを大事にする時間を持つことが必要なんだと常々感じています。
私は20代の頃から中型二輪に乗りたいという強い願望がありましたが、仕事や子育てに忙しくすっかり忘れていました。ある時、その強い憧れの感情をふと思い出したことがあり、迷いもありましたが、自分のために必死に練習しました。無事免許を取得できた時は、達成感も得ましたが、これまでには得たことのなかった「自分のために挑戦した」という喜びが大きかったです。
今は子育て優先なので、控えていますが、雑誌を眺めたり、いつか走りたいルートや景色を想像したりするだけでも、気持ちが前向きになります。
「子育てが落ち着いた頃にツーリングに行きたい」
そんな小さな目標を持つことが、日々の大変な事も仕事も前向きに頑張れたり、今の私の支えになっています。
こども達のことも仕事もどちらも大切です。そして、その両方を大切にするためには、自分自身の心のケアや、私の「好き」を大切にすることが、同じくらい必要なんだと思っています。
余裕がない時こそ笑顔を大切に
ひとり親の方にメッセージをお願いします。
ひとり親家庭は、親子であると同時に最愛のチームメイトでもあると思うので、普段から喜怒哀楽を共有するのが一番だと思います。
私が心がけていることは、「笑顔でいること」です。
私が笑っていると、こどもたちは安心できるのだと思います。自分の表情と感情はこどもの心に鏡のように映されると思います。
だからこそ、余裕のない時ほど笑顔を心がけています。
ひとり親という大変さもありますが、どこにもない幸せもあると思うのです。
みんな同じ親同士、一緒に前向きに行きましょう!
【セミナー講師 江成 道子さん(日本シングルマザー支援協会 代表理事)からのメッセージ】
仕事、子育て、そして将来の不安にひとりで向き合っていると、今の生活を送ることに必死で視野が狭くなることがあります。仕方ないことではありますが、視野が狭まったままでは、限られた選択肢の中で判断せざるを得なくなり、結果的に自立や安心できる生活を作るのが難しくなることも多いです。
しかし視野を広げることはそれほど難しいことでもなく、セミナー、または相談など、第三者の意見を聞き、取り入れてみることで、自分とこどもたちの世界が広がります。
一人で耐える必要はありません。これからも、そっと寄り添ってくれる場所があることを忘れないでくださいね。
【参考:Aさんが利用した支援に関するリンク先】
インタビュー内で紹介している支援メニューは、当時実施していた内容です。
以下のリンクは最新の支援メニューのページへ遷移するため、内容が当時と異なる場合があります。
このページの作成担当
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