金剛力士像
更新日:2021年10月15日
指定区分
堺市指定有形文化財
説明
吽形(向かって左)
阿形(向かって右)
金剛力士像は通常「仁王」という名で親しまれ、寺院の境内を守る者として、門の左右に阿形(あぎょう)・吽形(うんぎょう)の一対で安置されています。
法道寺の楼門に安置される本像は、解体修理中に吽形から発見された墨書木札により鎌倉時代弘安6年(1283)に、造像されたことがわかりました。
鎌倉時代から室町時代にかけて興隆した、法道寺(長福寺)と上神谷(にわだに)地域の仏教文化の精華を現在に伝えている大変貴重な文化財です。
所有者
宗教法人 法道寺
構造
寄木造
指定年月日
平成13年12月20日
平成18年4月20日(附指定)
時代
鎌倉時代 弘安6年(1283年)
法量
阿形 296センチメートル
吽形 294センチメートル
附指定
吽形胎内納入墨書木札
縦18.6センチメートル
横9.5センチメートル
平成14年度から5年計画で実施した、堺市指定有形文化財法道寺金剛力士像保存修理事業に際して吽形像の解体の際、右膝外側から見出されたものです。
墨書は、表側に法道寺(長福寺)僧とみられる人名、裏面には弘安6年(1283年)4月28日に本像が、運慶の流れを引く出雲法橋圓慶(いずもほっきょうえんけい)ら慶派の仏師集団により造像されたことが記されています。
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