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第1回 Sさん(令和4年10月インタビュー)

更新日:2023年3月17日

「一人で悩まないこと。いろいろな人に背中を押してもらえた。今の職場はすごく楽しい!」

第1回は、Sさんの「STORY」を聴かせていただきました。

  • 年齢:20代後半 
  • 家族:子ども2人(小学生、幼稚園)
  • 離職→区役所に相談→交流会に参加→職業訓練を受講→就職(パートから正社員へ)

Q1 どのようなきっかけで支援(交流会)を利用されましたか?

それまで働いていた仕事を辞めることになり、転職や資格取得など、子ども2人を育てていくためにどうしようかと一人で悩んでいました。


区役所子育て支援課の母子・父子自立支援員さんに相談すると、同じひとり親さん同士の意見交換ができる「交流会」があるよって勧められました。


もともと人の話を聞くことが得意じゃなかったからどうかなって思ったけど、背中を押してもらえたので、興味本位で参加しました。

「ひとり親同士だから話やすい交流会。職業訓練に行ってみよう!と決心できた。」

Q2 交流会に参加して、どのような想いや、気持ちの変化がありましたか?

区役所で勧められていた職業訓練を受けるか、就職活動をするか迷っていました。「収入が無いからまずは働かないと」と思い、いくつか面接も受けていましたが、希望する事務の仕事は求人の倍率が高くて厳しい状況でした。


そんな中で交流会に参加したところ、参加者の中に職業訓練を受けた方がおり、その方の話を聞いて、後の長い人生を考えると「職業訓練で学んでからでも遅くないんだ」って思えてきて、「職業訓練にいってみよう!」って決心しました。


交流会は同じ境遇のひとり親同士だから話しやすく、幅広い年齢の方からいろいろな話がきけます。私の上の子どもは小学生だけど、他の人がどのように小学生の子どもさんと接しているのか、ゲームの対策をどうしているのかなど、いろいろ聞けるのも嬉しかった。もう少し大きくなったらどうなるのか、先のことも見えるから助かりました。


これまで2回参加しましたが、普段外出が少ないので、子どもも交流会に来ることを楽しんでいます。気分転換できる場所です。

「自ら進んで勉強した4カ月間の職業訓練。最高に楽しかった!」

Q3 交流会の後、具体的にどのようなことに取り組まれましたか。

失業手当をもらいながら、パソコン関連の資格を取得できる職業訓練に通いました。4カ月間、土日以外の毎日。学校の勉強は好きではなかったけど、自分から進んで勉強するのもありかなと。


エクセル、ワード、簿記だけでなく、面接、ノックの回数、言葉遣い等のビジネスマナーまで教えてもらいました。履歴書は先生のチェックで素晴らしい文章に変わりますよ。


職業訓練は最高に楽しかったです。クラスメイトは8人で年齢もバラバラでしたが、みんなで打ち解けて仲良くなりました。母子家庭で同い年の子どもがいる方とはすぐに意気投合しました。


そして、職業訓練に通いながらハローワークで就活も続けました。正社員で探していましたが、子育てに協力的で、パートから正社員をめざせるということだったので、職業訓練の先生にも相談して面接を受けたら、今の会社に採用されました。

「パートから正社員へ。とてもやりがいがある仕事。子育てに協力的で最高の会社。」

Q4 仕事のやりがいや生活の状況など、Sさんの「今」を教えてください。

今の会社では事務員として働いています。職場の人間関係がとても良く、アットホームでストレスが一切ありません。楽しいです。


今はパートですが、社会保険にも入っています。正社員になることができて、会社の売り上げが上がれば、自分たちの給料も上がるようになります。別の支店の支店長は女性で、私も頑張ったら給料が伸びていくので、とてもやりがいがあります。


有給休暇はもちろん取れます。子どもが急病の時や自分の体調が悪い時も途中で帰らせてもらえるなど、子育てに協力的で理解してくれる最高の会社です。

「とにかく一人で悩まないこと。いろんな人に背中を押してもらってください。」

Q5 ひとり親の方にメッセージをお願いします。

ひとり親になった後ってやっぱりしんどくて、いろいろな理由で悩みを抱えてしまいがちだけど、とにかく一人で抱えて悩まない方がいいです。


私は家族にも助けてもらいました。交流会で同じ境遇のひとり親の方と話すのもいいし、妊娠中なら助産師さんに相談するのもありだと思います。


役所に相談に行くのが面倒だと思うかもしれないけど、スマホでちょっと調べて役所に相談に行ったら、詳しく教えてくれます。悩みを聞いてもらうとスッキリします。もっと早く話せばよかったって思いますよ。相談に行って、いろいろな人に背中を押してもらってください。

母子・父子自立支援員からのメッセージ

Sさんの支援をしていた母子・父子自立支援員からのメッセージです

職業訓練を受けられてから、どんどん仕事モードに雰囲気が変わられて、驚くとともに大変嬉しく拝見しておりました。
試験に合格した、就職できた、正社員になったと、何かあるたびにいただいた報告は、私にとっても励みでした。
Sさん、ありがとうございます!


毎日の生活に追われる中での職業訓練や資格取得は、一見遠回りに思えますが、結果的にはご自身を守ることであると考えます。
一人でも多くの方が、第二、第三のSさんになって、ゆっくりでも良いのでともに歩んでいきましょう!!


まずは気軽にお電話ください。お待ちしております。

【参考:Sさんが利用した支援に関するリンク先】

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子ども青少年局 子ども青少年育成部 子どもの未来応援室

電話番号:072-228-0244

ファクス:072-228-8341

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