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避難所・炊き出しでの食中毒予防

更新日:2025年2月27日

災害時は、ライフラインの寸断により、食品の加熱や洗浄が不十分になる等、食中毒が発生しやすい状況になります。
食事を提供する方、食事を食べる方、それぞれが食中毒予防のための衛生管理に注意する必要があります。

食中毒予防の三原則「つけない ふやさない やっつける」

食中毒を予防するために重要なのは、食中毒予防の三原則「つけない ふやさない やっつける」です。
具体的には以下の点に気をつけ、避難所における食中毒の発生を予防しましょう。

食中毒予防の三原則について、詳しくはこちらのページもご覧ください。

避難所・炊き出しで食事を提供する方

調理や提供する前は、できるだけ石けんなどで十分に手洗いをしましょう。

水が十分に確保できないときは、

  1. 手指の汚れをおしぼりやウエットティッシュ等でしっかりふき取り、
  2. アルコール消毒したあと、
  3. 使い捨て手袋を着け、
  4. アルコール消毒液を手袋全体にかけましょう。

体調不調のある方(※)は食品の調理や配布をしないようにしましょう。

※具体的には、

  • 下痢や腹痛、吐き気やおう吐等ある方
  • 手に傷がある方
  • 発熱のある方

提供する食事は、できるだけ加熱したものにし、生ものの提供は避けましょう。

加熱するときは、食品の中心部までしっかり加熱しましょう。

食材・食品には直接触れないようにしましょう。

おにぎりを握るときは、「使い捨て手袋」や「ラップ」などを使って、直接ごはんに触れないようにしましょう。

調理器具は使用後、よく洗浄し、消毒を行いましょう。

包丁、まな板、ふきん等の消毒法としては、「熱湯をかける」、「煮沸する」、「うすめた塩素系漂白剤につける」などがあります。

[参考]炊き出しにおける食物アレルギーの注意点

被災者の中には食物アレルギーの患者さんもいます。
より多くの人が安心して食べられるように、注意点をご確認ください。

避難所・炊き出しで出された食事を食べる方

食事をする前は、できるだけ石けんなどでしっかり手洗いをしましょう。

水が十分に確保できないときは、

  1. おしぼりやウエットティッシュ等で汚れをしっかりとふき取ったあと、
  2. アルコール消毒しましょう

消費期限・賞味期限を確認しましょう。

  • 消費期限は、袋や容器を開けないままで、書かれた保存方法を守って保存していた場合に、この期限まで「安全に食べられる期限」のことを言います。
  • 賞味期限は、袋や容器を開けないままで、書かれた保存方法を守って保存していた場合に、この期限まで「品質が変わらずおいしく食べられる期限」のことを言います。

できるだけ早く食べましょう。

食品を保存するときは、風通しの良い、日の当たらない涼しいところに保存しましょう。

食べ残したものは、思い切って捨てましょう。

一度開封した食品は早めに食べ、時間が経っているものやいつ開封したか分からないものは食べるのをやめましょう。

食器は洗浄しましょう。

水が使えない場合は、食器にラップなどを巻いてから使用し、使用後はラップを捨てましょう。

[参考]食物アレルギーへの対応

食物アレルギーとは

アレルギーの原因となる食物を食べたり、触れたり、吸い込んだりすることにより、数分~2時間以内に様々な症状が出ることがあります。アレルギーの原因となる食物は人によって違い、1つだけではなく複数の食物でアレルギー症状が出ることもあります。また、微量でも発症する人、少量であれば食べられる人など、症状が出る量にも個人差があります。

  • 主な症状:咳・呼吸困難、くちびるや瞼の晴れ、腹痛、嘔吐、かゆみ、赤み、じんましん

命に関わる「アナフィラキシーショック」が起こることがあります。

「意識がなくなる」「血圧が低下する」といった重篤な症状が出ることをアナフィラキシーショックといい、一刻も早く医療機関で治療しないと命に関わることもあります。

食物アレルギーは好き嫌いとは違います。

食物アレルギーの患者さんや家族にとって、食品の選択は好き嫌いや贅沢ではなく、命を守るための必要な選択です。

炊き出しにおける注意点

個包装の食品を配った場合は食品表示がありますが、炊き出しの時は食品の内容を確認する事が出来ません。炊き出しの時には、使った全ての食材や調味料を紙に書きだすか、原材料表示があるラベルや容器をそのまま貼りだしたり掲示しておくと、食物アレルギーの患者さんが食べられるかどうかを判断できます。開封した袋や調味料の容器は、すぐに捨てずに置いておきましょう。
 
また、調理時には以下の点にも注意しましょう。

  • まな板の代わりに牛乳パックを使わない。
  • ジュースの空容器を計量カップの代わりに使わない。
  • 包丁やお玉などの調理器具を使いまわさない。
  • おにぎりの味付けを変える時は、同じ手袋で握らない。

食物アレルギーの表示等について、詳しくはこちらのページもご覧ください。

関連リンク

(このページの画像は、上記の農林水産省ホームページより引用しています。)

このページの作成担当

健康福祉局 保健所 食品衛生課

電話番号:072-222-9925

ファクス:072-222-1406

〒590-0078 堺市堺区南瓦町3番1号 堺市役所本館6階

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