2019年 第36週(令和元年9月2日から令和元年9月8日):堺市
更新日:2022年7月15日
報告定点数 小児科定点(19) インフルエンザ定点(29) 眼科定点(5) 基幹定点(2)
今週のトピックス
「RSウイルス感染症 さらに増加」
2019年第36週の小児科及び眼科定点把握感染症は前週比15.5%増の254例の報告があった。報告の第1位はRSウイルス感染症で以下、感染性胃腸炎、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の順である。上位3疾患の定点当たりの報告数はそれぞれ5.11、2.05、1.58であった。
RSウイルス感染症(警報レベル開始基準値、注意報レベル基準値なし)は、62%増の97例の報告で、北・東・美原区8.17、堺区5.67、中区5.00である。大阪府内でも、50%増で定点当たり報告数3.58となり、増加が続いている。重症化しやすい乳幼児は注意を要するため、手洗いの励行や咳がある人が乳幼児に接触するときにはマスクを着用するなどの感染予防対策が重要である。
感染性胃腸炎(警報レベル開始基準値:20、注意報レベル基準値なし)は13%減の39例の報告で、北・東・美原区3.00、堺区2.00、南区1.75であった。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎(警報レベル開始基準値:8、注意報レベル基準値なし)は14%減の30例の報告で、堺区3.00、北・東・美原区1.83、西区1.75である。
インフルエンザ(警報レベル開始基準値:30、注意報レベル基準値:10、流行開始の目安:1超)は、第24週(6月10日から16日まで)以降、週当たり最大で数例の報告で推移していたが、今週は8例増の8例(定点当たり報告数0.28)の報告があった。今後の発生動向に注意を要する。
感染症発生情報 1類・2類・3類・4類・5類・指定(全数把握分、堺市)はこちらへ
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区ごとの「患者発生数」・「上位3疾患グラフ」・「定点あたりの患者発生状況グラフ」
患者発生数
定点 科別 |
疾患別 | 北・東・美原区 | 堺区 | 西区 | 中区 | 南区 | 合計 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
小児科 内科 |
インフルエンザ | 6 | 0 | 0 | 1 | 1 | 8 | ||
小児科 | RSウイルス感染症 | 49 | 17 | 16 | 10 | 5 | 97 | ||
咽頭結膜熱 | 2 | 5 | 0 | 0 | 1 | 8 | |||
A群溶血性レンサ球菌 咽頭炎 |
11 | 9 | 7 | 2 | 1 | 30 | |||
感染性胃腸炎 | 18 | 6 | 5 | 3 | 7 | 39 | |||
水痘 | 2 | 0 | 0 | 1 | 0 | 3 | |||
手足口病 | 5 | 6 | 3 | 7 | 1 | 22 | |||
伝染性紅斑 | 7 | 8 | 2 | 4 | 2 | 23 | |||
突発性発しん | 4 | 2 | 1 | 0 | 1 | 8 | |||
ヘルパンギーナ | 6 | 2 | 3 | 3 | 3 | 17 | |||
流行性耳下腺炎 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 2 | |||
眼科 | 急性出血性結膜炎 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | ||
流行性角結膜炎 | 4 | 1 | 0 | 0 | 0 | 5 | |||
合計 | 109 | 57 | 37 | 30 | 21 | 254 |
※合計はインフルエンザを除く小児科・眼科を加算した数値です。
「上位3疾患グラフ」
(グラフの数字は、定点あたりの患者数(患者数/協力医療機関数))