2019年 第22週(令和元年5月27日から令和元年6月2日):堺市
更新日:2022年7月15日
報告定点数 小児科定点(19) インフルエンザ定点(29) 眼科定点(5) 基幹定点(2)
今週のトピックス
「手足口病 警報レベル開始基準値を超える」
2019年第22週の小児科及び眼科定点把握感染症は前週比0.3%減の303例の報告があった。報告の第1位は手足口病で以下、感染性胃腸炎、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の順である。上位3疾患の定点当たりの報告数はそれぞれ5.26、4.11、3.95であった。
手足口病(警報レベル開始基準値:5、注意報レベル基準値なし)は5%増の100例の報告で、中区10.50、堺区6.67、北・東・美原区4.83である。堺市内では、定点当たり報告数が警報レベル開始基準値5.00を超えた。大阪府内でも増加が続き、大阪府内の定点あたり報告数も4.72となっており、今後の動向に注意を要する。予防策としては、手洗いの励行と排泄物の適正な処理が基本である。
感染性胃腸炎(警報レベル開始基準値:20、注意報レベル基準値なし)は 3%増の78例の報告で、堺区6.00、北・東・美原区5.17、中区4.50であった。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎(警報レベル開始基準値:8、注意報レベル基準値なし)は17%増の75例の報告で、堺区8.67、北・東・美原区4.33、南区3.00である。
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区ごとの「患者発生数」・「上位3疾患グラフ」・「定点あたりの患者発生状況グラフ」
患者発生数
定点 科別 |
疾患別 | 北・東・美原区 | 堺区 | 西区 | 中区 | 南区 | 合計 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
小児科 内科 |
インフルエンザ | 15 | 1 | 2 | 5 | 4 | 27 | ||
小児科 | RSウイルス感染症 | 3 | 1 | 0 | 1 | 0 | 5 | ||
咽頭結膜熱 | 1 | 3 | 1 | 1 | 0 | 6 | |||
A群溶血性レンサ球菌 咽頭炎 |
26 | 26 | 9 | 2 | 12 | 75 | |||
感染性胃腸炎 | 31 | 18 | 15 | 9 | 5 | 78 | |||
水痘 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | |||
手足口病 | 29 | 20 | 9 | 21 | 21 | 100 | |||
伝染性紅斑 | 2 | 0 | 0 | 1 | 5 | 8 | |||
突発性発しん | 2 | 3 | 0 | 1 | 1 | 7 | |||
ヘルパンギーナ | 6 | 2 | 0 | 9 | 2 | 19 | |||
流行性耳下腺炎 | 2 | 1 | 0 | 0 | 0 | 3 | |||
眼科 | 急性出血性結膜炎 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | ||
流行性角結膜炎 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | |||
合計 | 102 | 75 | 34 | 45 | 47 | 303 |
※合計はインフルエンザを除く小児科・眼科を加算した数値です。
「上位3疾患グラフ」
(グラフの数字は、定点あたりの患者数(患者数/協力医療機関数))