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蜜たっぷり!とろける焼き芋を家で作ろう

更新日:2022年2月2日

みなさんはあま~い焼き芋はお好きですか? 

さつまいもには食物繊維やビタミンなどの栄養素が含まれており、おやつや料理におすすめの食材です。

蜜たっぷりの焼き芋は熱いままでも、冷やしてもおいしく、年中楽しむことができます。
 
 
 
このページでは、蜜たっぷりの焼き芋を家で焼く方法をご紹介します。

ご紹介するのはオーブンを使った焼き方です。

火傷をしないよう十分にご注意ください。

また、素材や調理の状況により、蜜が出ない可能性がありますが、ご了承ください。

 

焼き芋の前に

必要なもの

さつまいも、アルミホイル、オーブン、ミトン、あればトング

 

所要時間

おおむね3時間(オーブンや芋によって前後します)

 

さつまいもの選び方

芋の種類によって、食感や蜜のできやすさが異なります。
 

蜜たっぷりの焼き芋にするなら、「紅はるか」や「シルクスイート」、「安納芋」などのしっとり、ねっとり食感の芋がおすすめです。

うまく焼ければ、蜜があふれてとろける焼き芋になりますよ!
 
 
 
「鳴門金時」や「紅あずま」などのホクホクした芋でも甘い焼き芋ができます。

蜜は出にくいですが、昔ながらのおいしさがあります。
 
 
150~200g程度の大きさで太すぎない芋だと火の通りがよく、蜜を出しやすいです。

250g以上の芋は火が通りにくいので、200g以下のブロックに切って焼くのがおすすめです。
 
 
また、掘りたての芋は水分が多く、焼くのが難しいため、新聞紙などに包み風通しの良い所で1~2カ月ほど置き、糖が増えるのを待ちましょう。

   

焼き芋の栄養素について

焼き芋は糖質が多く、食物繊維を豊富に含みます。

たんぱく質や脂質は少ないですが、ミネラルやビタミンを含み、中でも葉酸やビタミンCはトマトなど一部の野菜を超えるほどの量を誇ります。
 
 
同じ重さの白ご飯とほぼ同じエネルギー量があるため、食べすぎは体重増加の原因になります。

しかし、ほとんどの菓子や菓子パンに比べて低エネルギーのため、おやつや軽食としておすすめです。
 
 
国民健康保険や家計調査のデータによると、堺市では比較的間食が多く、一部の洋菓子の購入額が高いようです。

脂質異常症の患者数も多いため、おやつが多いかなと気になっている人はおやつの量や内容を中心に脂質やエネルギーをとる量を見直すのはいかがですか。
 
 
菓子の代わりに焼き芋や季節の果物などに置き換えると、エネルギーを減らすことができますよ。

ただし、医師から食事の指示がある場合は、置き換える前に食べる量を相談してからにしましょう。
 

焼き芋の焼き方

焼き方のポイント

蜜たっぷりに焼くためのポイントは、「糊化(こか)」、「糖化」、「濃縮」です。
 

糊化さつまいものでんぷんを加熱してのり状にします。 

糊化すると酵素が働きやすい状態になります。
芋の種類によりますが、芋がおおむね75℃以上になると糊化します。

糖化糊化したでんぷんをβ-アミラーゼという酵素の働きで麦芽糖という糖に変化させます。

β-アミラーゼはおおむね30~70℃で活性化しますが、高温下では働かなくなるため、加熱しすぎに注意しましょう。

濃縮加熱により芋の水分を飛ばし、麦芽糖の濃度を高めます。 

うまく濃縮できると、水分に溶け出た麦芽糖が糸を引く飴のような状態になりますよ。
濃縮まで水分を残すために、アルミホイルで包む必要があります。

 
 

蜜たっぷり焼き芋の焼き方

(1)芋を洗い、アルミホイルで包む。

さつまいもに土がついていることがあるので、丁寧に洗いましょう。

アルミホイルは1周程度巻いて端を折り、空気を抜くように芋に密着させます。

蜜がこぼれた時のために、天板にもアルミホイルを大きめに敷いておきましょう。
  
 

(2)予熱せずに160℃のオーブンで30分~60分焼く。

中心温度75℃を目標に加熱し、芋を糊化させます。

30分ほど経ったら芋の柔らかさを確認します。

天板に当たっている面など、どこか一部でも柔らかくなっていれば加熱を止めます。
 
加熱しすぎると酵素が働かなくなるため、柔らかくなり過ぎないよう気をつけましょう。

確認する際はミトンなどを使い、火傷に注意してください。

固いままの芋がある場合は、その芋のみ10分追加で加熱して様子を見ましょう。
 
 
(3)オーブンに入れたまま90分置いておく。

加熱を止め、β-アミラーゼの働きで糖化させます。

オーブン内は熱を保つことができるため、そのまま入れておくのがおすすめです。

食中毒予防のため、入れたまま忘れないように注意してください。
 
 

(4)予熱せずに160℃のオーブンで30~60分焼く。

加熱して麦芽糖を濃縮します。

30分経ったら全体に蜜をいきわたらせるためにトングなどを使って上下を返し、お好みの状態まで加熱したら完成です。

加熱しすぎると蜜が焦げるため、注意しましょう。
 
 

(5)できあがり!

できあがった焼き芋はスプーンですくえるくらい柔らかいです。

焼きたてはとても熱いため、火傷に注意してください。
 
粗熱が取れたら、冷蔵庫や冷凍庫での保存ができます。

飴状になった蜜は冷やすと固くなりアルミホイルが破れやすくなるため、気になる方はアルミホイルを取りラップや容器などに移して保存しましょう。
 
 

蜜たっぷり!とろける焼き芋を家で作ろう

ご紹介した焼き方は時間がかかりますが、ほとんど放っておけるため、家事の合間などでも焼くことができます。

芋を洗う、アルミホイルを巻くなどの作業は簡単なので、子どもと一緒にしても楽しいですよ!
 
 
また、できあがった焼き芋は、料理やおやつなどにアレンジできます。

ぜひ、家でチャレンジして、おいしいアレンジを見つけてみてください!


焼き芋スープ


焼き芋サラダ


焼き芋プリン


参考

1)文部科学省:ホームページ「食品成分データベース」

2)総務省統計局:ホームページ「家計調査」

3)堺市:ホームページ「第2期堺市国民健康保険保健事業実施計画(データヘルス計画)」

4)品川弘子、根本勢子:鍋加熱による焼き芋の簡易調理法の開発-ガスコンロの場合-. 東京聖栄大学紀要 4,15-20. 2012.

5)露久保美夏、石井克枝:サツマイモ飯および粥の調理におけるサツマイモβ-アミラーゼの影響. 日本調理科学会誌 44(1),15-20. 2011.

6)淵上倫子、小西英子、岡本賢一、池田一子:野菜の加熱調理に関する研究(第2報)調理時における野菜の硬化現象について. 岡山県立短期大学研究紀要 21,14-20. 1977.

7)桐渕壽子、久保田紀久枝:甘藷の加熱調理に関する研究 (第1報)生成糖とβ-アミラーゼ活性. 家政学雑誌 27(6),418-422. 1976.

8)谷津麻子、中西洋子、湯川夏子、梁川正:サツマイモの貯蔵にともなう品質変化-調理実習での使用に向けて-. 京都教育大学環境教育研究年報 20,109-117. 2012.

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