鶏の生食によるカンピロバクター食中毒に注意しましょう
更新日:2024年7月22日
知っていますか?カンピロバクター
カンピロバクター属菌は、近年食中毒発生件数で非常に多く占める食中毒菌です。
鶏の刺し身、タタキ、湯引きなど、生又は加熱不十分な鶏肉を原因とした食中毒が全国的に多発しています。
このページでは、カンピロバクターに関する基本的な知識をお伝えします。正しく理解して、カンピロバクター食中毒を予防しましょう。
カンピロバクターってどんな菌?
- 鶏、牛、豚などの家畜や、犬、猫など様々な動物の腸管にいる菌です。
- 処理の過程で肉の表面に付着してしまうため、流通している生の鶏肉からも高い確率で検出されています!
- 他の菌と比較して、少量の菌数でも食中毒を起こします。
カンピロバクターの電子顕微鏡写真(出典:食品安全委員会事務局資料)
どんな症状が出る?
- 腹痛、下痢(まれに血便)、発熱(38度以下が多い)、頭痛などの症状が出ます。
- 幼児、高齢者など、抵抗力の弱い人では、重症化することがあります。
- まれにギラン・バレー症候群(感染してから数週間後に、手足のしびれや顔面まひ、呼吸困難などが起こる)に進展し、後遺症が残ってしまう場合もあります。
原因となる食品は?
- 鶏肉などの肉類が原因となります。
特に、鶏の刺し身、タタキ、湯引きなど、生又は加熱不十分な鶏肉が原因となっています。
少量の菌でも発症するため、鶏肉の鮮度とは関係ありません。
新鮮でも、菌が付着した鶏肉を生又は加熱不十分な状態で食べると発症します。
- 手や調理器具を介してカンピロバクターを付けてしまうことで(二次汚染といいます)、そのまま食べるサラダや加熱済み食品が原因となる事例もあります。
どうやって予防する?
- 中心部まで十分に加熱して食べる!
目安は中心部で75度で1分間以上です。家庭では、しっかりと色が変わるまで加熱しましょう。
- 包丁、まな板、器具はしっかり洗い、消毒する。
- 鶏肉を触った後には手をしっかり洗う。
- 調理には専用の箸やトングを使い、食べる箸と分ける。
鶏肉料理を扱う飲食店のみなさまへ
- 加熱用や用途不明の鶏肉を生食用※に使用してはいけません!
(※独自に生食用食鳥肉の衛生基準を定めている自治体もあります。)
取り扱う鶏肉が加熱用でないか、製品包装の表示や商品規格書の情報を見て確認しましょう。
- 生や加熱不十分の鶏肉を提供し、食中毒事件として断定された場合、営業停止等の措置を受けることもあります。
解説動画
参考
【外部リンク】厚生労働省ホームページ:カンピロバクター食中毒予防について(Q&A)
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