第9回 Fさん(令和7年2月インタビュー)
更新日:2025年3月7日
これからのことを「見える化」してもらうことで、「やっていける」と思えました!世の中、優しい人がいっぱいです。いろんな人を巻き込んでいきたい!
第9回は、Fさんの「STORY」をお聴きしました!
- 年齢:30代半ば
- 家族:こども1人(もうすぐこども園)
- 教育関係で勤務(契約社員) → 出産 → これからのことを考えて情報収集(区役所子育て支援課への相談、ファイナンシャルプランナーへの相談、「ひとり親になって3年以内の方向けセミナー」に参加など) → 離婚 → 令和7年4月から育休明けで職場復帰予定
目次
水面下で事前の情報収集。ひとり親になった場合に収支が合うかが心配でした。
Q1 Fさんはひとり親になる前から様々な相談や支援を利用して、準備されていたんですね。
離婚の数か月前から、ひとり親になることを覚悟して、水面下で情報収集を始めました。とにかくお金の面で収支が合うかが心配でした。
まず参考になったのが、離婚を考えている方向けの堺市HP「離婚を考えているお母さん、お父さん」のページです。必要な情報が分かりやすく整理されていたので、大変助かりました。できる限り準備しておくことが、ひとり親になった後の生活にとって大切だというメッセージを受け取りました。
そのあと、区役所への相談、ファイナンシャルプランナーへの相談、「ひとり親になって3年以内の方向けセミナー」等を利用しました。
区役所では「利用できるサポート」や「準備しておくこと」を知ることができました。
Q2 区役所ではどのようなことを相談されましたか。
区役所の「子育て支援課」に相談に行きました。ひとり親の相談を専門にされている「母子・父子自立支援員」さんが対応してくれました。
持参した源泉徴収票からの児童扶養手当額の試算、養育費を受け取るための公正証書作成の支援、保育料、病児病後児保育や休日保育の登録、ファミリー・サポート・センターの利用登録、子育てひろばやセミナーのことなど、係の方も一緒になって丁寧に教えてもらいました。
勝手な偏見で、役所の人は固くて難しい人だと思っていましたが、皆さんとても優しくて、正直びっくりしました。堺市には、私が利用できるサポートがたくさんあるので、しっかり頼っていこうと思っています。
FPさんが私の5年先の収支を見える化。「やっていける」と思えました。
Q3 ファイナンシャルプランナー(FP)への相談で、お金の不安は解消されましたか。
ひとり親になってもやっていけるか、お金の収支のことが一番心配でした。
堺市の「ひとり親家庭家計相談事業」は、無料で、区役所や福祉会館でFPさんに相談できるので、予約して利用しました。
FPさんは、区役所で事前に相談してきた児童扶養手当、養育費、保育料などの情報をもとに、私の5年先までの収支を試算してくれました。どの時点で、どう収支が変化するかを、視覚化して、わかりやすく、細かく教えてもらいました。
2回相談しました。1回目は想定で、2回目はより具体的な情報で、試算をはじき直してくれました。そこから逆算して、家賃は?貯蓄は?学資保険は?NISAは?なども相談しました。
これから先の私の状況を「見える化」していただけたことで、「やっていける」と思うことができました。不安だったことを数字ではっきりさせたことで、すっきりしました。今後も継続してFP相談を利用し、状況の変化を織り込んだ試算をお願いしたいと思っています。
「利用できるものは何でも利用するぞ」の意気込みです!
Q4 他にもたくさんのサポートを利用されていますが、印象深いものはありましたか。
「ひとり親になって3年以内の方向けセミナー」では、参加されていた他のひとり親の方や私と同じ検討中の方の頑張っているお話を聞けて、心強く思えました。また、講師の江成さん(日本シングルマザー支援協会代表理事)との対話の中で、「もう答えが出ていますよね!」と助言していただけたことが、力強くて安心感をいただきました。
「マミクリさかい」も利用しました。他のママさんとファシリテーターさんによる座談会形式で、「ママあるある」をいっぱいおしゃべりできて、楽しかったです。さかいJOBステーションの紹介や会社見学など、キャリアを考える機会の提供もあって、ありがたい支援だと思いました。
子育てひろばや育児セミナーなども積極的に利用しています。本当に支援が充実しているなぁと感じています。「利用できるものは何でも利用するぞ!」という意気込みで、とことん利用させてもらっています(笑)。
もうすぐ育休明けの職場復帰。いろんな制度や支援を利用して頑張っていきたい!
Q5 これからの仕事のことは、どのようにお考えですか。
現在は期限付きの雇用契約で、その後に正規雇用に移行できる可能性があります。4月から育休明けで職場復帰し、時短勤務を活用する予定です。
所属の上長は理解のある方で、働き方の相談に乗ってもらえます。別部署には育休明けの方もいて、環境は整っている方だと思っています。
4月からこども園の利用が始まります。こどもが病気になった時に自分がどこまで対応できるのか、欠勤してしまわないかなど不安はありますが、いろんな制度や支援を利用して、助けてもらいながら頑張っていこうと思っています。
常にいろんな人に見守られて育ってほしい。いろんなことを経験させてあげたい。
Q6 子育てやお子さんとの関わりについては、どのような思いをお持ちですか。
できるだけ多くの方に関わってほしいと思っています。私が叱った時にフォローしてくれる方の存在も必要だと思います。とにかく愛情不足にさせたくないです。
これから通うこども園の先生や、地域の人など、常にいろんな人の目を借りて、手を借りて、見守られて、育ってほしいと思っています。
そして、いろんなことを経験させてあげたいです。新しく買った自転車に乗って、一緒にいろんなところに行きたいと思っています!
いろんな人を巻き込んでほしい。行政、地域、街中、助けてくれる人はいっぱいいます!
Q7 最後に、Fさんと同じようにひとり親になることを考えている方や、仕事と育児に奮闘されているひとり親の方へのメッセージをお願いします。
私自身は、ひとり親としての生活が始まったばかりで、何かをお伝えできる状況ではありません。でも、これまでの事前の情報収集や相談・支援を利用してみて、気づいたことや、これからも大事にしたいなと思うことがあります。
それは、いろんな人を「巻き込む」ことです。頼って、助けてもらうことです。怖がらず、疑わずにです。
元々、人に頼ることが得意ではありませんでしたが、行政にも、民間団体にも、地域にも、街中にも、優しい人がいっぱいいることを知りました。実は、利用できる支援もいっぱいあります。
これからも、どんどん巻き込んで、助けてもらいながら、こどもとの生活を頑張っていきたいと思っています!
【 区役所の母子・父子自立支援員からのメッセージ】
Fさんは、離婚前から、しっかり情報収集したいと積極的に動かれていました。
困難な状況にあっても、これからの人生をより良くしたいという前向きな姿勢に、私も学ぶことが多かったです。
お子様の成長につれて、必要なサポートも変わってくると思います。これからも何かありましたら、いつでもお気軽にお声かけください。
【参考:Fさんが利用した支援に関するリンク先】
他の方のインタビューはこちら(「わたしのSTORY」目次ページ)
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