第20回堺市景観賞
更新日:2026年1月19日
受賞対象が決定しました
みなさまにご応募いただきました31件の中から市民投票・選考委員による選考を経て、大賞1件、優秀賞1件、奨励賞1件、まちなみ賞2件、市民賞1件の受賞対象が決定しました。
総評
今年の堺市景観賞では、推薦・応募総数31件の中から、一次選考を通過した11件に、市民投票の上位5件のうち重複しない2件を加えた計13件が二次選考の対象となり、現地審査を経て大賞・優秀賞・奨励賞・まちなみ賞が選出された。これに市民投票による市民賞を併せて、5賞6件が決定した。
大賞の「一般社団法人 泉北レモンの街ストーリー」は、自発的な活動によって、まちなみを市民の手に取り戻している点が際立っている。優秀賞には、移築されたモニュメントが周囲の景観とよく調和している「公園モニュメント 風のあいさつ」が、奨励賞には、設立主体者の街への愛情が表れた「しらさぎ子ども図書館」が選ばれた。まちなみ賞の「大和川リバーサイドサイクルライン」は、今後の水辺景観の起点となることが期待され、「天高稲荷神社の鳥居」は、かつての景観を想起させる貴重な資源である。
市民賞の「新檜尾公園のメタセコイヤ並木」は、景観賞選考委員会委員も注目した対象であり、これを応募した市民と、それを支持した市民双方の意識の高さをうかがわせる。時を経たまちなみや活動が多く応募され、また選ばれたことに、第20回を迎えた堺市景観賞の成熟が感じられる。
堺市景観賞選考委員会 会長 倉方 俊輔
受賞一覧
大賞
一般社団法人 泉北レモンの街ストーリー(景観活動)
【講評】
レモンが実る。燦々と日を受けた黄色の果実が青空に美しく映えている。人生も実る。直向きな活動を続けながら、愛情を込めて育てるプロセスが、いまここに生きているという歓びの輪を広げている。そして、街が実る。何世代にもわたって続く街の営みのなかで、私たちはその変化に関わることができるのだということに気づかせてくれる。街の風景はただそこにあるのではない。それは、長い時間のなかで、そこに暮らす人たちの意思やふるまいや共感が実らせたものだ。泉北レモンの街ストーリーは、風景と私たちの暮らしとの関係をつむぎ直し、未来につなげていくことの大切さを教えてくれている。50年後の泉北ニュータウンらしい風景がここに生まれている。
(武田 重昭 委員)
活動エリア:堺市南区
( 「泉北をレモンの街に」「レモンを泉北の特産品に」するために主に活動しているエリア)
優秀賞
公園モニュメント 風のあいさつ
【講評】
風の彫刻家として著名な新宮晋が百貨店の屋上のために制作したこのモニュメントは、1996年に堺市へ寄贈され、1997年に現在の荒山公園へ移築された。新池のほとりに佇む姿は、あたかも当初からこの場所にあったかのようである。黄色い帆は背後の緑を際立たせ、小高い位置に据えられたことによる象徴性が、芝生の広がりを一層印象づける。わずかな風でもゆっくりと姿を変えるおおらかなダイナミズムは、当地の景観が四季を通じて見せる変化と響き合っている。モニュメントのメンテナンスから周辺の植栽剪定に至るまで気づかわれていることによって、アートと自然が共鳴する堺市の景観を形づくっている。
(倉方 俊輔 会長)
所在地:堺市南区宮山台2丁3
奨励賞
しらさぎ子ども図書館 -詩の森-
【講評】
私財を投じてこどもたちのために開かれた「しらさぎこども図書館」は、建築主のまちへの強い愛着とそのまちを未来へ引き継ぐこどもたちへの強い思いを的確に受け止め、地域景観に新たな価値をもたらす秀逸な建築である。敷地南側の高台に位置する白鷺公園へ大きく開かれたガラスファサードは、内部でのこどもたちの活動をまちへと柔らかく映し出し、コーナーに設けられた中庭テラスは周辺へと空間の広がりを生み出している。外装素材の選択や隣接する住宅地との調和など細部に至るまで丁寧に配慮され、世代を超えて心地よい居場所を提供する点が高く評価される。
(髙原 浩之 委員)
所在地:堺市東区白鷺町1丁19-19
建築主:公益財団法人 しらさぎ育英基金
設 計:ユカワデザインラボ 一級建築士事務所
施 工:株式会社 ヴィーコ
まちなみ賞
大和川リバーサイドサイクルライン
【講評】
サイクルロード沿いに自転車を走らせると、住宅街や工業地帯、海へと続く河口の景色の穏やかな移り変わりを楽しむことができる。
開けた空間が解放感をもたらす一方で、ときおり橋梁をくぐり、緩やかな坂を上り下りすることで、空間の感じ方にも変化が生まれる。所々に設けられた公園や写真スポットなどでは、ひと息つきながら大和川の風景をゆったりと眺められる。
自転車をモチーフとしたモニュメントや街路灯は、自転車産業のまち・堺らしい個性を示す、景観のアクセントとなっている。道沿いには植栽が整備され、春には桜並木やツツジが目を楽しませる。
約8キロメートルにわたって続く眺望は、堺の街並みづくりに思いを巡らす機会となるだろう。
(神農 悠聖 委員)
所在地:堺市堺区香ヶ丘町5丁1-1
天高稲荷神社の鳥居
【講評】
いくつもの朱色の鳥居が立ち並ぶ、ゆるやかに弧を描く参道。その先に、大きなクスノキに守られるかのように、天高稲荷神社が建てられている。こじんまりとした素朴なしつらえながら、地元の方々に大切にされてきた場所であることがうかがえる。南区豊田は、石津川沿いに拓かれた上神谷地区の農村集落のひとつであるが、幹線道路にほど近く、市街化が進行している地域でもある。この神社周辺も開発の波にさらされてはいるが、お隣の田んぼでは今も変わらず稲が健やかに育っている。のどかな田園にたたずむ地元のお社。これもまた、大切にしてゆきたい堺市の歴史的風景である。
(林 倫子 委員)
所在地:堺市南区豊田865
市民賞
新檜尾公園のメタセコイヤ並木
【講評】
この風景をつくっているのは、紅葉したメタセコイヤの素材美だけではない。その場に相応しい地形を整え、谷筋に雨を集めて流れを生み出し、そのうえに適所に植栽された木々が一体となって生み出す風景の構成美こそが、その魅力の根源を支えている。泉北ニュータウンは既存林を保全した公園緑地系統を持っている。それらは単に残されているのではなく、人の暮らしのための場として計画された自然である。デザイナーが美を押し付けるのではなく、人と自然の営みが織り成す美しさを育てるための空間が設えられている。このようなデザインによって、開設から約50年の時間を経たいま、風景の魅力がますます増しており、市民に長く愛され続ける公園となっている。
(武田 重昭 委員)
所在地:堺市南区新檜尾台2丁3 新檜尾公園
応募作品一覧
市民投票
みなさまからご応募があったものについて市民投票を実施し、市民賞を選出します。
【投票は終了しました】たくさんのご参加ありがとうございました。
電子投票
堺市電子申請システムから投票いただけます。
【電子投票期間】令和7年10月1日(水曜)から11月11日(火曜)
直接投票
【投票場所】堺市役所高層館1階北側ロビー(9時から17時まで)
【投票期間】令和7年11月4日(火曜)から11月11日(火曜)
募集要領
募集期間
令和7年7月1日(火曜)から令和7年9月1日(月曜)まで【募集は終了しました】
応募の対象
建築物等部門
●建築物、工作物、土木構造物、屋外広告物など
まちなみ部門
●堺らしいまちなみ、オープンスペース、植栽など
●美しいまちなみの形成又は保全に寄与する取組を行っている団体(活動が5年以上継続しているもの)
賞の種類
| 大賞 | 大賞にふさわしいもの |
|---|---|
| 市民賞 | 市民投票で最も投票されたもの |
| 優秀賞 | 建築物等部門の応募の中から最もふさわしいもの |
| 奨励賞 | 建築物等部門の応募の中から賞を得るにふさわしいもの |
| まちなみ賞 | まちなみ部門の応募の中から最もふさわしいもの |
選考の流れ
令和7年10月1日~11月11日 市民投票(電子システムによる電子投票及び市役所での直接投票)
令和7年10月中旬頃 一次選考(選考委員会委員による書類審査)
令和7年12月中旬頃 二次選考(選考委員会委員による現地審査)
令和8年2月中旬頃 表彰
第20回堺市景観賞募集リーフレット
第20回堺市景観賞募集リーフレット(PDF:2,492KB)
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建築都市局 都市計画部 都市景観課
電話番号:072-228-7432
ファクス:072-228-8468
〒590-0078 堺市堺区南瓦町3番1号 堺市役所高層館16階
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