令和6年度第11回堺市文化観光局指定管理者候補者選定委員会会議録
更新日:2024年12月12日
開催日時 |
令和6年10月4日(金曜) 14時00分開会 17時00分閉会 |
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会場 | 堺市役所 本館3階 大会議室 第2会議室 |
出席委員 | 委員長 永田 守(弁護士) |
欠席委員 | なし |
事務局 | 観光企画課長 木下 智尋 ほか |
施設所管課 | スポーツ施設課長 若林 敦子 ほか |
案件名 | 1 堺市立鴨谷体育館等の指定管理者候補者選定にかかる書類審査について |
開会
事務局
令和6年度第11回堺市文化観光局指定管理者候補者選定委員会を開催する。
定足数報告
出席者4人、欠席者0人で、会議の開催に必要な定足数を満たしていることを確認した。
配付資料の確認
配付資料一覧により確認した。
資料「審査方法及び採点について」 ほか
応募団体との関係の有無確認
応募団体と関係のある委員はいないことを確認した。
応募団体からの接触等の有無確認
応募団体から委員長、委員及び市職員に対して、本件応募について、自己の有利となる目的のために、接触等の働きかけがないことを確認した。
本日の予定の確認
本日の会議では、案件1「堺市立鴨谷体育館等の指定管理者候補者選定にかかる書類審査について」、案件2「堺市立鴨谷体育館等の指定管理者候補者選定にかかる面接審査について」、案件3「堺市立鴨谷体育館等の指定管理者候補者の選定結果について」を審議することを確認した。
なお、会議については、すべて会議録を作成し、非公開部分を除き、後日、堺市ホームページで公開する。
(議事の進行役が委員長に移る)
委員長
案件審議
それでは案件の審議に入る。まず、案件1「堺市立鴨谷体育館等の指定管理者候補者選定にかかる書類審査について」に関し、所管課から説明をお願いする。
施設所管課
企画提案の概要説明
いずれの応募団体も、応募に必要な条件を満たしていることを報告した。
「応募団体の企画提案内容の概要」について説明した。
委員長
所管課から説明のあった件について、質問、ご意見等はあるか。
各委員
(意見なし)
委員長
書類審査
選定審査表により仮採点を行うにあたっての注意事項について、事務局から確認をお願いする。
所管課
資料のとおり確認した。
委員長
これより仮採点を行う。
(仮採点)
委員長
続いて、案件2「堺市立鴨谷体育館等の指定管理者候補者選定にかかる面接審査について」に入る。施設所管課から、面接審査の流れと、基本質問項目案についての説明をお願いする。
所管課
資料のとおり説明した。
委員長
施設所管課から説明のあった件について、質問、意見等はあるか。
各委員
(質問なし)
委員長
面接審査
それでは、面接審査に移る。事務局には進行管理をお願いする。
事務局
面接審査(さかい健幸スポーツコミュニティ)
さかい健幸スポーツコミュニティに入室してもらう。
<さかい健幸スポーツコミュニティ入室>
事務局
面接審査の進め方について説明した。
団体名、出席者の役職と名前の紹介をお願いする。
<さかい健幸スポーツコミュニティの出席者紹介>
委員長
それでは応募書類に基づきプレゼンテーションをお願いする。
さかい健幸スポーツコミュニティ
<さかい健幸スポーツコミュニティのプレゼンテーション>
委員長
質疑応答(さかい健幸スポーツコミュニティ)
それでは、質疑に入る。まずは私から質問する。
堺市立鴨谷体育館では平日の第3体育室や野球場、テニスコートの利用者数を課題としている。今回も平日の利用を促進する事業を提案いただいているが、当該事業への参加者の誘引及びその後の継続した施設利用への結び付けの方法について、どのように考えているかお示しください。
さかい健幸スポーツコミュニティ
まずはコロナ禍により、利用者がかなり減ったことから、施設の認知度を上げるために広報活動をしっかり行いたい。
また、競技性の強い利用が多いが、そうではない生涯スポーツのような形で取り組める幅広い利用を考えている。例えば、野球場は他の競技にも使用していただき、第3体育室等は働く方に向けたコワーキングスペースを整備し、利用後は本施設でトレーニングしていただくこともできる。また、教室事業を充実させて都度利用を増やすことで継続性を求めていきたい。
西山委員
障害者の方に向けて何か事業を考えているか。
さかい健幸スポーツコミュニティ
パラスポーツ体験会を実施する。弊社契約選手のパラ選手などに施設に来てもらう。また、堺市ボランティアスポーツ指導者会と連携しながら定期的にニュースポーツ体験も実施する。堺市で貸し出しているニュースポーツ用品の貸し出し件数が少なくなっているが、当方で新たにボッチャの貸し出しを行うことで、利用促進につなげていきたいと考えている。
西山委員
体験会で知ってもらうことは大事だと思うが、体験会で一度使用した方に教室に移っていただくプランがあるという話が先ほどのプレゼンテーションであったので、障害者スポーツについても同じような取り組みを検討いただきたいと思った。
自主事業のスポーツ教室について、フットサルは小学生が対象となっているが、近年、部活動の地域移行の話があがっており、その観点から中学生でも引き続き通える環境を作ってほしい。バスケットボールについても同様であり、オリンピックに競技になった3X3もあり、そういった教室は人気になるのではないかと思う。
チアダンスについても小学生対象となっていることは勿体ないと思う。中学生になってもチアダンスを続けることで強豪校の高校へ進学するという選択肢も増えると思う。
最後の質問となるが、「ときわ」のネーミングの由来は何か。
さかい健幸スポーツコミュニティ
部活動の地域移行も含めて、体育館を使った活動は、ぜひ前向きに取り入れていきたい。「ときわ」の名称については、大浜体育館で使用されているので、同じ名称を考えた。
西山委員
馴染みがあるということだと思うが、新規に参加する方にとって、利用しやすい名称になるよう配慮願いたい。
横山委員
障害者向けの利用促進について、近くに障害者スポーツに特化したファインプラザ大阪があるが、差別化、あるいは連携を考えているか。
さかい健幸スポーツコミュニティ
どちらかといえば連携になるかと思う。こちらの施設に来ていただくだけでなく、同施設への指導者の派遣などを含め、専門性の高い低いにかかわらず、幅広い方をターゲットにしていきたい。ニュースポーツだけではなく、ユニバーサルスポーツを鴨谷体育館で推奨したい。
横山委員
施設以外の場所でも事業展開するということか。
さかい健幸スポーツコミュニティ
お見込みのとおり。
横山委員
鴨谷体育館には駐車場はなく、駅には近いがほとんど電車での利用者がいないため、解決策として南海電車での広報を考えているとのことだが、解決に繋がる見込みはあるのか。
さかい健幸スポーツコミュニティ
鴨谷体育館は認知度が低いのではないかと思っている。そのため、まずは地域に根付いた公共交通機関で利便性をアピールした広報を行い、認知度を上げていきたいと考えた。効果は今後検証することになるが、もちろん様々なSNSや地元の情報誌などの広報手法も視野に入れる。
横山委員
電車で来た来場者に何か利用割引券などアドバンテージはあるのか。
さかい健幸スポーツコミュニティ
現在管理している別の施設では、公共交通機関と連携してポイント付与を行っている。鴨谷体育館においても、電車での来館を促進するのであれば、何らか考えていかないといけないと思っている。
横山委員
提案された、QRコードにかざすとトレーニング機器の使用説明画面を見ることができるサービスや混雑状況がわかるサービスにはWi-Fiの整備が必須だが、整備されるのか。
さかい健幸スポーツコミュニティ
運営開始の初期での設置を検討している。安心安全だけではなく、利用者の利便性向上も含めて環境を整備したい。
横山委員
安全に利用できるかはシニアの方だけではなく、利用者全員にとって大切なことなので早期に整備していただきたい。
次の質問になるが、自主事業(2)において、独自で企画されているウォーキングラボやヘルスケアチェック等の提案を頂いているが、実施年度が限定されているものが多い。参加費収入が年々増加する見込みとなっているにも関わらず、年度を限定した理由はなにか。また収支はどう考えているか。
さかい健幸スポーツコミュニティ
それらは大きなイベントとして実施したいと考えている。なお、利用者に馴染みのある現指定管理者が実施している教室を一旦引き継いだ上で、それらをイベントとして実施するため限定としたのだが、イベントの集客状況によって要望があれば定期開催する教室事業として導入することは可能である。収支との関係については、ウォーキングラボは参加者数が多いわけではなく、既存で人気のあるものと合わせての集客を考えている。また、現状として子どもだけのプログラムや高齢者を対象とした体操プログラムが少ないため、そういったプログラムも増やして、全体的にボリュームアップを図りたい。
横山委員
比較的短期間ではあるが、ニーズや実際の参加者数を分析し、指定管理期間の間に収益を上げていくということか。
さかい健幸スポーツコミュニティ
お見込みのとおり。
下久保委員
収支計画書について、光熱水費がかなり上昇する見込みとしているが。また、一般管理費の中に本社管理費は入れていないのか。
さかい健幸スポーツコミュニティ
光熱水費に関しては、経費上昇の一番の原因となっているため、想定される最大限の上昇率で計算している。また、一般管理費の中に本社管理費はいれていない。
下久保委員
そうなると予算が下振れした場合、どこを削ることになるのか。
さかい健幸スポーツコミュニティ
安全安心な環境を担保するうえで、人件費は削ることができない光熱水費は、記載上は多く見えているが、実際は縮減し運営していく予定。予算が下振れした場合は、光熱水費を削ることになる。
下久保委員
利用料金について、現行どおりと記載いただいているが、提案書に記載されている利用料金に現行と違う部分がある。祖語のある箇所を含め、利用料金については現行どおりで問題ないか。
さかい健幸スポーツコミュニティ
現行どおりで問題ない。
下久保委員
利用者満足度の設定についてご説明願いたい。
さかい健幸スポーツコミュニティ
初年度は現指定管理者ではなくなるため、利用者の満足度が下がる可能性があると考えており、そこから満足度を上げて、5年間は右肩上がりで最終的には98%以上を目指す。
下久保委員
収益関連事業として、トップアスリートの招聘イベントを提案されているが、収益が出なかった場合はどうされるのか。
さかい健幸スポーツコミュニティ
自動販売機設置や物販などを通して全体的な収益が全くないとは想定していない。また、アスリートについては、契約関係にある方もいるので金額の調整はできる。
委員長
市が要求しているトレーニング機器について、代替機器を提案されているものもあるが、それは要求を満たした機器になっているのか。
さかい健幸スポーツコミュニティ
トレーニング機器については、同等のものをセレクトしており、要求は満たしていると考えているが、もし満たしていない場合は代替機器を導入する。
委員長
指定管理者に選定されたら現場の体育館にはどういった方が配置されるのか。
さかい健幸スポーツコミュニティ
人員配置については、定期的にジョブローテーションを行い施設に配置されている。施設長はできれば施設のことがわかる人間を配置したい。想定では、既存施設の施設長の異動を想定。
委員長
20ページの「広報計画」で、堺市民一人当たり4.5回の広報を行うとの記載があるが、その積算根拠は何か。
さかい健幸スポーツコミュニティ
この広報計画に関しては、対象者がABCに別れており、Aが利用者向け、Bが南区在住者などの地域向け、Cが堺市全域向けとなっている。この各対象者の合計値に生産年齢にあたる60%を掛けて堺市人口で割り、4.5回という数値を算出している。
委員長
了解した。
委員長
他に質問がないようなので、さかい健幸スポーツコミュニティの質疑応答を終了する。
それでは、退室をお願いする。
<さかい健幸スポーツコミュニティ退室>
事務局
面接審査(ミズノグループ)
ミズノグループに入室してもらう。
<ミズノグループ入室>
事務局
面接審査の進め方について説明した。
団体名、出席者の役職と名前の紹介をお願いする。
<ミズノグループの出席者紹介>
事務局
それでは応募書類に基づきプレゼンテーションをお願いする。
<ミズノグループのプレゼンテーション>
委員長
質疑応答(ミズノグループ)
それでは、質疑に入る。まずは私から質問する。
堺市立鴨谷体育館では平日の第3体育室や野球場、テニスコートの利用者数を課題としている。今回も平日の利用を促進する事業を提案いただいているが、当該事業への参加者の誘引及びその後の継続した施設利用への結び付けの方法について、どのように考えているかお示しください。
ミズノグループ
現在、主にLINEなどのSNSの活用を推進している。まずはイベント等の賑わい創出で人を集めた際に、LINEの登録をしていただき、今後の事業のアナウンスを行うことで、施設の稼働を上げていきたいと考えている。
委員長
もう一点、私からお伺いする。
トレーニング機器の調達について、仕様書では「調達後は市へ速やかに寄贈する」との記載があるため、リース対応は不可だと思うが、提案書では「リースで調達」との記載があるが、これはどういうことか。
ミズノグループ
次期期間の中では、リースとして費用計上しており、備品としては市の備品となるが、期間中はリースとして提供させていただくことになる。
委員長
リース契約ということは、所有権がリース会社になると思うが、速やかに市に寄贈することは可能か。
ミズノグループ
当初計画の認識では、指定期間中はリースとして提供し、リースアップした後に買取し、市へ寄贈と考えており、機器更新もすぐにという認識ではなかった。
速やかに寄贈ということであれば、機器を一括購入後、すぐ寄贈という形に変えさせていただくことも可能。
委員長
対応を変更していただけるということで理解した。しかし、リース契約を一括購入に変更することにより、指定管理料の積算も変わるように思うが、現在の提案通りという理解でよいのか。
ミズノグループ
指定期間中で分散している経費が一括購入という形になるので、期間中の変動はあるが、総額では変わりはない。
委員長
了解した。
二点目だが、トレーニング機器について仕様書に調達する機器等は新品とし、資料13記載の機器はすべて入れ替えることと記載があるが、提案書では一部機器は継続利用となっているが、仕様書どおりすべて新品にしていただくという認識でいいのか
ミズノグループ
現状の備品のうち、耐用年数が切れているものを中心に、入れ替える提案をさせていただいている。すべてという認識が耐用年数を超えたものに関してすべてという認識で提案させていただいている形となる。
委員長
仕様書上すべての機器を新品で調達するとしか読めないが、御社の認識は違うということか。
ミズノグループ
機器がすべて同じ時期に導入されたわけではなく、まだ比較的新しい機器も残っているので、今回はどちらかというと耐用年数が切れ、修理できない機器の入れ替えを中心に提案させていただいている。残りの機器の入替については、収益還元も踏まえ追加提案を検討している。
委員長
御社の提案はそういう認識のもとされているということで理解した。
西山委員
主に自主事業に関連して質問する。
教室事業などを計画されているのは理解したが、障害者スポーツに関しての取組について、どのようにお考えになっているか、お伺いする。
ミズノグループ
障害者スポーツに関しては、鴨谷体育館の近くに、大阪府のファインプラザ大阪があることや駐車場がないこともあり、日常的に障害者の方が鴨谷体育館を利用されることは少ないのが実情。すべての方に体育館に来ていただくだけでなく、可能であれば施設側に出向いてできるようなプログラムをご提供できればと考えている。
西山委員
出向いてというのは、具体的にどういう計画を考えているか。
ミズノグループ
例えば、過去に実施したプログラムでは、歩き方測定会というものがあり、障害者施設に出向いて、そこで測定会を行うことなどを検討している。競技スポーツだけではなく、歩くといった人生で必要な面で何かできたらと考えている。
西山委員
自主事業で、バスケットボールとフットサルをご提案いただいているが、現状、小学生向けの教室として実施されている。学校運動部活動の地域移行という課題への対応が必要となっている中で、学校の運動部活動の顧問をやっている先生が、働き方の問題でだんだんと学校部活動の対応が減るのではないかと危惧されている。
そういう意味では、今後は公立の体育館が中学生向けのプログラムを提供することを拡大していってほしい思いがあるが、その点について何かご検討いただくことは可能か。
ミズノグループ
我々としては競技スポーツと運動を始めるきっかけづくりを指定管理の中でやっていきたいと考えている。
中学生でも運動が苦手な子がまだまだ多くいると思うので、初心者向けの教室に関しては、内容によるが、協力をさせていただきたいと考えている。
西山委員
学校運動部活動の地域移行の一つの狙いとしては、必ずしも学校運動部活動は競技志向である必要はないだろうというところがある。実際の学校の部活動はどうしても競技志向になりがちで、そういう意味では、この小学生向けに公立体育館でやっているようなフットサル事業やバスケットボール事業をそのまま中学まで拡大していた方が、本来のスポーツの意義には近いのではないか。
学校側でも様々な先生方が苦労されて、遊戯としてのスポーツを学校の部活動で取り組まれ、既に実現されているものもある。今後は、公立のスポーツ施設でも、中学生の選択肢をご提供いただいた方が望ましい展開が期待できるのではないかと思うところがあるので、その点についてもご検討いただきたい。
ミズノグループ
弊社で、全国でスクールをやっている中でも小学生が基本になっている。小学校では部活動にそこまで力を入れていない中で、サッカーやフットサルが好きな子どもを中心にしたスクールをやっているが、小学校卒業とともに皆さんが卒業されることが多い。やはり部活動が平日で約4日、土日もあるということで参加しづらくなることが要因だと思われる。我々としても中学生の層を取り入れていないので、受け皿というものは作っていきたいというのは環境的にも考えている。
西山委員
資料に記載のチアダンスも小学生が対象となっているが、中学でやっている学校はほぼないと思われる。高校生ぐらいになるとチア活動を競技としてやっている高校も結構あるが。多様な種目が小学生向けには提供されているものの、中学校で一旦なくなって高校ではまた提供する機会が現れる。そういうボトルネックになっている状況があるので、その点については今後の展開としてご検討いただきたい。
横山委員
先ほどの質問にもあったが、障害者の利用が現状ほとんどないと提案書にあったが、最寄りにファインプラザ大阪もあり、障害のある方にとって、鴨谷体育館でスポーツをするということが、本当にニーズとしてあるのかという点についてどういうお考えなのか。また、今後はファインプラザ大阪と差別化を図るのか、あるいは連携していくのか。また、それらの実績がおありなのかというところを教えていただきたい。
ミズノグループ
今回、ファシリティーチームの拠点を鴨谷体育館におき、障害者雇用を鴨谷で増やして行きたいと考えている。まずは、鴨谷体育館で仕事ができるということを、障害者団体にもアピールして行きたい。そこからまたスポーツ利用の方にもつなげていきたい。
また、単発のイベントにはなるが、障害者の方に講師になっていただいて手話教室や、暗闇教室など障害者の方が活躍できる場というものを企画していきたい。
横山委員
スポーツ以外の目的で来場を連動していくということで理解した。
先ほど説明があった出張企画について、これらはすでに何か試みとしてされているのか。ニーズがどれぐらいあり、どれぐらい実施があったのか、参加者が施設に来られて営業に結びついたという実績はおありなのか。
ミズノグループ
鴨谷体育館での実績はないが、他市で先ほどお伝えした歩き方測定会などの実績はある。自分自身の歩き方を客観的に見てもらいながらどうすれば改善できるかということを、お話しする機会は大事かと思う。
出張でそういった機会を創出し、必要であれば年間数回の機会を設けたいと考えている。障害者の方を対象とした場合、我々はまだ実績はないが、障害者の方の反応を見ていきたい。
横山委員
次に、自主事業2についてお伺いする。
今回、パーソナルトレーニング、ピックルボール体験、預かりスポーツスクールなど様々な新規事業を提案されているが、これら新規事業について事業計画書様式7の1に記載がないため、開催年度や頻度、対象人数予定等の詳細がわかりかねる。これらを実施することが前提で収支計画の参加費収入を見込まれているのか、その辺りの関連がわかりにくいのでご説明いただきたい。
ミズノグループ
コロナ禍を経て、利用者全体が伸び悩んでいるというところもあるため、収入面よりまず来ていただくという賑わいのためにイベントという形で提案させていただいている。この提案については一つのイベントで約50人規模のイベントで考えている。謎解きウォークラリーや鬼ごっこに関しては、親子で参加できるイベントとなっているので、そういう行事で気軽に来ていただく、そしてトレーニングルームや自主事業を知っていただくという機会創出につなげたい。
収支計画については、全体的には市が掲げる目標を参考に積算しているので、まずは賑わい創出から通常利用につなげていきたいと考えており、収支計画に関しても決定ではないが、まずは初年度であるR7年度に試験的導入し、1回ずつやってみて利用者ニーズを見ながら、2年目からは上期下期と回数を増やしていきたいと考えている。
横山委員
事業計画書には記載がないが、いずれの事業も初年度からされるということで理解した。
最初の質問にもあったが、第3体育室などの利用率は一番の課題だと思う。先ほど、自主事業2に記載の事業でそれらを克服するということでご説明いただいていたが、それらも開催頻度の詳細記載がないので、どれがその解決策に結びつける目玉施策なのか詳細を含め伺いたい。
ミズノグループ
第3体育室は畳の部屋のため、他の体育室と違って種目が限られ難しい部分があるが、ピックルボールやモルックなど畳の部屋でも利用可能な種目を、体験会を通して皆さんに参加していただくことを検討している。
また、稼働率を上げるには、スポーツだけでは広がっていかないところがあるので、もっと枠を広げたレクリエーションなどの利用を希望される団体様がいたら、広くご利用していただけるように、市と協議の上で進めていきたいと考えている。
横山委員
これを目玉としてされるということか。
ミズノグループ
もう1点はモルックが今流行しつつある。年に一回無料で開催している鴨谷フェスタというイベントでも、モルックは家族層にも人気があるので、そういうものを定期的に実施していきたい。
横山委員
トレーニング機器の使用説明動画などをスマートフォンで見られるようにQRコードを読み込んで、ということも提案されているが、現状Wi-Fiが整備されていないと思う。動画の閲覧等はそのあたりが整備されてこそだと思うが、次期指定管理期間内にそもそも整備される予定はあるのか。
ミズノグループ
鴨谷体育館は場所によっては電波の入りにくい場所等もあるので、全体的には整備できてないが、電波状況等も確認しながら可能な範囲では広げていきたいと考えている。
横山委員
鴨谷体育館は駐車場がない一方で、駅直結ということなので公共交通機関での利用促進を進めるための何か施策はあるか。
ミズノグループ
今回、館内向けにはデジタルサイネージを新設して、アナウンスを行うとともに、駅中での広告も現時点ではやっていないが、駅中の企業とも連携し、チラシ配架などをはじめとした告知にチャレンジして行きたいと考えている。既存の利用者に公共交通機関を使ってもらう、光明池駅を使ってもらっている方に来てもらうという広告宣伝に力を入れていく。
横山委員
既存の利用者が公共交通機関に切り替えるための方策はあるのか。
ミズノグループ
トレーニング室ではポイント制を考えており、現時点で具体的な提案はできないが、LINEを登録した公共交通機関利用者にポイント付与するなど、公共交通機関の利用を促進していきたいと思っている。サービス水準については、毎年変動はするかもしれないが、そのような形を検討していきたい。
下久保委員
研修室の利用促進ということで、新規ヨガ教室の開催という記載があるが、自主事業でも「優しいヨガ」「夜ヨガ」など提案があり、これ以外に新しいものをご提供いただくということでよいのか。
ミズノグループ
こちらに記載しているのは、例えば鴨谷フェスタのような無料イベントなどの中で提供するイメージ。定期的なものは今おっしゃっていただいた夜ヨガ等になり、そこから派生させてイベント的なものができればと考えている。
下久保委員
暗闇ヨガやオンラインなどは全部やっているものか。
ミズノグループ
オンラインについては、現在、夜ヨガとオンラインを同時に実施することを検討している。入会している方が来ることができない時間帯でもオンラインであれば教室に参加できるような体制を整えるといった検討をしている。
下久保委員
その他の記載のあるものも全部実施するかはわからないということか。
ミズノグループ
他のものについては、体験会的なイベントの中での提供を想定しているが、提案書に記載しているものは実施する。
下久保委員
了解した。
続いて、自主事業1の収支計画では、収入は一定で、実施事業の種類も同じだが、年度により若干費用の増減がある。例えば、R10年度などはイベント講師への謝礼が増加している。この年度には何か内容をプラスされる予定があるのか。
ミズノグループ
基本的に増減はないが、収益還元として、イベントにかかる経費をこの自主事業1の方に計上しているため、イベントの規模やかかる費用によって、多少増減は発生する。例えば、トップアスリートを呼ぶ年度などについては講師報酬が上がっている。
委員長
施設のとなりに鴨谷公園があるが、公園と連携していることはあるか。
ミズノグループ
今のところは合同、共同でやる事業はないが、今年度南区役所が予定されている公園を使ったウォーキングイベントについて、協力要請があったので鴨谷野球場を使ってウォーキングイベントの中でお手伝いさせていただく予定はある。
委員長
人員配置のことをお伺いする。
仮に、次期指定管理者に選定された場合、館長、副館長には同一人物を配置される予定か。
ミズノグループ
両名がそのまま更新となるかは未定だが、両名のうちいずれかは必ず配置したいと考えている。
委員長
館長、副館長の役割分担はどうなっているか。
ミズノグループ
最終責任者は館長だが、館長も常駐しているわけではないので、館長不在時は代理責任者として副館長が対応する。両者は基本的にすべて情報共有しているという状況になっている。
委員長
最後にもう一点、冒頭の質問について確認する。
ミズノグループ
改めて仕様書を確認したが、資料13に記載されているトレーニング機器についてはすべて入れ替え、新調することが明記されている。先ほどの説明では、一部の機器は継続利用となっているが、そうなると仕様書の内容と齟齬があるがどうされるのか。
改めて確認するが、初年度のスタート時に全部入れ替える必要があるということか。
委員長
仕様書の記載上はそうなっている。合理的な提案をされたかもしれないが、仕様書どおりとするのが市の意向である。それに対して、提案はそのままとしたうえで、仮に選定された場合は市と協議をするとか、もしくはすべて新品にする提案とするのか。その場合、収支計画がこのままでよいのかという議論にもなる。
ミズノグループ
どこまでの費用で機器調達できるのかを検討させていただきたいので、この場での即答は難しい。
委員長
了解した。
審査する以上、ご見解を伺った上で審査をする必要があると思ったので、念のためにご意向を伺ったもの。
委員長
他に質問がないようなので、ミズノグループの質疑応答を終了する。
それでは、退室をお願いする。
<ミズノグループ退室>
委員長
意見交換(比較検討)
ここで団体のプレゼンテーション、質疑応答等の結果を踏まえ、意見交換を行う。
委員長
先ほどのミズノグループの提案について、仕様書の要件を満たしていない提案内容になっていると考えざるを得ないがどう取り扱うべきか。いわゆる減点要因と取り扱うことでよいのか。ちなみに応募期間中に質疑応答の機会はあるのか。
所管課
質疑応答は事前に設けている。
委員長
従って、事前に仕様書の主旨を確認する機会はあるということか。
所管課
確かに仕様を満たしていないという部分はあるが、その点だけをとらえて即欠格扱いではなく、他の部分も含めて採点していただくということにはなる。
委員長
例えば、仮にミズノグループが選ばれた場合、仕様を満たしていない点についてはどうするのか。
所管課
その点について協議を行うことになる。
委員長
了解した。採点は項目ごとに行うので、それぞれ基準に従い、仕様を満たしていない点も考慮に入れていただいて採点をお願いする。
それ以外の所感について各委員からお願いする。
西山委員
実施事業については、両団体ともそれほど大きな差はないかと思った。ただ、ビジネスパーソンを引き寄せるという意味で、前者は南海電鉄と付き合いがある点、その辺の可能性は後者よりはあるのかなというところと、Wi-Fiについても、前者が積極的に取り入れている提案だった。ビジネスパーソンへの訴求は、その辺りが意外と大事になってくるのかなと思ったところでは、前者にやや優位性があったかなと思う。
横山委員
それぞれ、自主事業として新規事業も含め提案されておられたが、後者は利用率低迷という課題認識ができているうえで、これをやっていくというところの具体性が乏しく、単に「これだったらできそうかな」というものを提案されていると感じた。鴨谷体育館の立地を含めた役割などを認識して、利用率向上を目指していけるような姿勢は前者の方が見えたかなと思う。
下久保委員
財務面について、前者はやや心配なところがあるが、グループ内で資金担保するという説明だったので、指定期間中は大丈夫かなと思う。収支計画の光熱水費が高いかと思ったが、本部経費を計上せずその点でバッファーを見ているということで理解した。後者は財務面では問題ないかと考える。
委員長
採点を行うが、事務局から注意事項の説明をお願いする。
事務局
資料のとおり説明した。
<採点・審査表回収及び集計>
委員長
案件3「堺市立鴨谷体育館等の指定管理者候補者の選定結果について」に入る。
当委員会においては、書類審査と面接審査の総合計得点が満点の60%に達した上で、最上位のものを指定管理者候補者と選定することとなっている。各団体の得点を最も高いものから順に読み上げる。
1位 さかい健幸スポーツコミュニティ 総合計得点 289点
2位 ミズノグループ 総合計得点 255点
さかい健幸スポーツコミュニティの総合計得点は、満点(400点)の60%以上に達しているため、堺市立鴨谷体育館等の指定管理者候補者として選定する。
なお、得点が次順位のミズノグループを次点候補者とし、基本協定締結の日までに選定された候補者との協議が不調となった場合及び欠格事項に該当した場合は、次点の団体を候補者とする。
以上で、本日の案件の審議は全て終了した。
本日の選定結果については、事務局から堺市へ書面で報告をお願いする。
閉会
委員長
以上で、令和6年度第11回堺市文化観光局指定管理者候補者選定委員会を閉会する。
このページの作成担当
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