令和6年度第12回堺市文化観光局指定管理者候補者選定委員会会議録
更新日:2024年12月12日
開催日時 |
令和6年10月11日(金曜) 15時30分開会 19時30分閉会 |
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会場 | 堺市役所 本館3階 大会議室 第3会議室 |
出席委員 | 委員長 永田 守(弁護士) (委員長、職務代理者以下、五十音順) |
欠席委員 |
なし |
事務局 | 観光企画課長 木下 智尋 ほか |
施設所管課 | スポーツ施設課長 若林 敦子 ほか |
案件名 | 1 堺市家原大池体育館等の指定管理者候補者選定にかかる書類審査について |
開会
事務局
令和6年度第12回堺市文化観光局指定管理者候補者選定委員会を開催する。
定足数報告
出席者4人、欠席者0人で、会議の開催に必要な定足数を満たしていることを確認した。
配付資料の確認
配付資料一覧により確認した。
資料「審査方法及び採点について」 ほか
応募団体との関係の有無確認
応募団体と関係のある委員はいないことを確認した。
応募団体からの接触等の有無確認
応募団体から委員長、委員及び市職員に対して、本件応募について、自己の有利となる目的のために、接触等の働きかけがないことを確認した。
本日の予定の確認
本日の会議では、案件1「堺市家原大池体育館等の指定管理者候補者選定にかかる書類審査について」、案件2「堺市家原大池体育館等の指定管理者候補者選定にかかる面接審査について」、案件3「堺市家原大池体育館等の指定管理者候補者の選定結果について」を審議することを確認した。
なお、会議については、すべて会議録を作成し、非公開部分を除き、後日、堺市ホームページで公開する。
(議事の進行役が委員長に移る)
委員長
案件審議
それでは案件の審議に入る。まず、案件1「堺市家原大池体育館等の指定管理者候補者選定にかかる面接審査について」に入る。施設所管課から、面接審査の流れと、基本質問項目案についての説明をお願いする。
事務局
資料のとおり説明した。
委員長
施設所管課から説明のあった件について、質問、意見等はあるか。
各委員
(意見なし)
委員長
面接審査
それでは、面接審査に移る。事務局には進行管理をお願いする。
事務局
面接審査(えばら彩パートナーズ)
えばら彩パートナーズに入室してもらう。
<えばら彩パートナーズ入室>
事務局
面接審査の進め方について説明した。
団体名、出席者の役職と名前の紹介をお願いする。
<えばら彩パートナーズの出席者紹介>
事務局
それでは応募書類に基づきプレゼンテーションをお願いする。
<えばら彩パートナーズのプレゼンテーション>
委員長
質疑応答(えばら彩パートナーズ)
それでは、質疑に入る。まずは私から質問する。堺市家原大池体育館等では、みなと堺グリーンひろばの平日の利用率が低いことが課題となっている。今回、自主事業(2)において、各種事業をご提案いただいているが、当該事業への参加者の誘引及びその後の継続した施設利用へつながる方策について、どのように考えているかお示しください。
えばら彩パートナーズ
利用率が低調なみなと堺グリーンひろばへの誘引方策として、まずは認知度が低いと認識しており、広報発信に力を入れ、イベントや体験会を通して新規利用者を獲得したいと考えている。また、継続して利用してもらうために、リピーターへの無料開放を考えている。
委員長
どのような広報をして平日の利用率の改善につなげていくのか。
えばら彩パートナーズ
みなと堺グリーンひろばは野球やソフトボールがメインの球場になっており、練習会場にもなっていることから、それらの競技をしている方の認知度は高いと思っているが、それ以外の競技をしている方など堺市民でもこの場所を知らない方がいると思われる。特に、施設が所在する西区の方に広報を通してまずは認知してもらい、無料開放などのきっかけづくりを行い継続につなげていきたい。さらに、みなと堺グリーンひろばの利用状況を調べたところ、土日の利用は8割ぐらいとなっており、施設を知っている人が継続して利用している。一方で、平日は仕事や学校があって利用が少ない。ただ、平日に野球をしている人もいるので、本施設を知らない人にどう発信するかがポイントだと思っており、例えば、ホームページを見て平日の空いている時間帯がわかるようして、さらにその情報をSNSで発信することで誘引ができるのではないかと考えている。
委員長
計画に記載の市内の公共施設での広報とは具体的に何をするのか。
えばら彩パートナーズ
鴨谷体育館やのびやか健康館などの市内の近隣スポーツ施設でチラシを設置して認知度を上げたいと考えている。
委員長
体育館と物理的に遠く離れた位置にあるみなと堺グリーンひろばの管理運営について、各種状況等の把握のほか、大会主催者との打合せや大会実施後の施設確認など、貴グループ内での管理手法、役割分担について、お示しください。
えばら彩パートナーズ
基本的には、体育館の方で管理している施設管理長と施設長がみなと堺グリーンひろばも担当することになる。もちろん施設間を行き来するための交通手段も準備して、スムーズな施設間の連携を図っていく。
西山委員
障害者雇用の考え方について、いろいろ提案されているが、障害者が毎週通えるような継続的な教室は実施されないのか。
えばら彩パートナーズ
ニュースポーツ、障害者スポーツに関しては、現在、ニュースポーツの用具の貸出件数が令和5年では7件と少ない数値になっているため、まずは、障害者スポーツの理解度や認知度を上げるためにも、イベントや体験会の実施を提案した。継続的な教室への移行については、利用者の要望等を踏まえながら実施することを想定している。
西山委員
自主事業のうち、フットサルとヒップホップダンスが小学生対象となっているが、フットサルはサッカーと似て非なるものであるし、中学生がヒップホップダンスをできる環境があまりないので、どちらも中学生になっても継続的にできる環境を検討してほしい。
質問になるが、自主事業の収益還元としてトップアスリートのつながりを活かしたスポーツ振興事業を提案されているが、毎年何回程度の実施を想定しているのか、また収益が出ない場合は実施しないのか。
えばら彩パートナーズ
自主事業の自販機設置や物販等で利益が出ないというのは想定していない。その利益分でアスリートの招聘を考えている。回数については、利用者の要望や先方とのスケジュール調整、また堺市との協議の上となるが年二回以上を想定している。
金額面でも、一般的な事務所を通すよりも、当社契約選手という形で、金額的にも非常にリーズナブルな形で招聘することができるので、自主事業を一生懸命させていただき、堺市民の方に喜ばれる選手を招聘したいと考えている。
西山委員
提案されているプロ野球クラブと連携したイベントも年に何回か実施するのか。
えばら彩パートナーズ
こちらも利用者の要望や先方とのスケジュール調整で回数の変更は可能だが、今のところは令和9年度の実施を考えている。
横山委員
先ほどのプロ野球クラブとの事業は、みなと堺グリーンひろばで実施されるとのことだが、その他の自主事業のうち、みなと堺グリーンひろばで実施する教室や体験会はあるのか。
えばら彩パートナーズ
みなと堺グリーンひろばで予定しているイベントは41ページに記載しているスポーツ鬼ごっこや自転車教室等を考えており、毎年度何かしらの事業の実施を考えている。
横山委員
自主事業の開催年度が決まっている理由と、参加費収入との関連について教えてほしい。
えばら彩パートナーズ
大規模なイベントについて実施年度を記載している。そのほか、日々のスポーツ教室等は現状のものを一旦引継ぎ、毎日実施予定である。参加費収入との関連については、例えば39ページに記載している体験会イベントでは、利用者の感触を見極めながら都度利用や定期教室へとステップアップする形態をとるなどして、参加費収入の増加を見込んでいる。
横山委員
パラスポーツも体験会で開催となっているが、こちらも教室としての開催も検討されるという認識でよいか。
えばら彩パートナーズ
お見込みのとおり。特に、パラスポーツに関しては、受け入れる側の知識や対応力が必要なため、最初から教室を開催するというのは危険だと思っている。そのため、まずは受け入れ側も経験を積みながら広げていきたいと考えている。
横山委員
内容について理解した。そのうえで、パラスポーツの指導者を自身で準備するだけでなく、堺市スポーツ協会などとの連携が必要ではないかと思っている。
続いて、サマータイムのトライアルについて質問する。1年目に利用者状況を把握して、2年目にトライアルの実施、トライアルの結果を受けて3年目から本格導入となっているが、本格導入の基準はどういうものか。数値の目安などはあるのか。
えばら彩パートナーズ
仕事帰りのビジネスパーソンが利用できるように現在の21時閉館から22時閉館へと延長を提案しているが、1年目に利用者以外も含め利用したい時間のアンケートを取る予定である。本格導入への基準は今のところ設けておらず、まずはニーズの把握に努め、実績次第で利用時間など検討していきたい。
委員長
トライアル以降は原則的に実施されるということでよいか。
えばら彩パートナーズ
ご認識のとおり。
横山委員
トライアルに関するアンケートについて、基本的に今使っている方への調査となるので、その方が延長して使いたいという意見への対応なのか。それとも、現在は21時で閉館するから使っていないという人にも調査は行うのか。
えばら彩パートナーズ
22時まで開館すると同時に、設備等を更新することをアピールしつつ、現在使っていない方に対しても調査をかけていく予定である。
横山委員
みなと堺グリーンひろばの利便性をあげていくということだが、実現可能性はいかがか。
えばら彩パートナーズ
初年度にすべて実施予定である。
横山委員
利用者ニーズの把握で意見交換会の実施をあげられているが、メンバーの選定方法やどれぐらいの地域住民の方が加わるイメージなのか。また、他施設でも同様のことを行っているのか。
えばら彩パートナーズ
普段から利用されている個人や団体の方にお声がけして意見を設ける場を設定して、最低年2回は実施したいと考えている。実績については、他施設において魅力向上委員会というのを設置しており、堺市においてもそれを参考にしていきたい。
横山委員
施設利用者のみの参画になるのか。
えばら彩パートナーズ
スポーツ以外の活用も考えているので、施設利用者以外の方の参画も考えている。
横山委員
地域では様々に活動されている団体がいらっしゃるので、ぜひその方々との意見交換もして、まちの魅力を高めていただきたい。
下久保委員
収支予算を確認したのだが、トレーニング機器は徐々に購入するのか。
えばら彩パートナーズ
トレーニング機器はR7年度にすべて導入する予定である。収支予算上は減価償却の数字を計上している。
下久保委員
提案されているミスト扇風機や更衣室の設置は高額になると思うが、収支予算はどう計上されるのか。
えばら彩パートナーズ
収支計画の指定管理料のうち、備品購入費で支出する。
下久保委員
トレーニング機器の保守点検については、自主事業になるのか。
えばら彩パートナーズ
市の仕様書に則り、指定管理者の持ち込みによるトレーニング機器に係る保守点検については、指定管理者で費用を持つこととなっているため、自主事業として計上した。
下久保委員
自主事業の収益が急激にあがっているが、これはどういった方策をとるのか。また、今まで実績はあるか。
えばら彩パートナーズ
調査したところ、現状定期的に実施しているスポーツ教室では平均して定員の30%の参加率である。一方で、他施設における実績として、6、70%の参加率の教室もある。そのため、今回は定員の50%を最終目標としており、実現可能であると考えている。
委員長
トレーニング室において、現指定管理者の職員は常駐しているが、貴団体も常駐するという認識でよいか。
えばら彩パートナーズ
お見込みのとおり。
委員長
他に質問がないようなので、えばら彩パートナーズの質疑応答を終了する。
それでは、退室をお願いする。
<えばら彩パートナーズ退室>
面接審査(シンコースポーツ・NTTファシリティーズグループ)
シンコースポーツ・NTTファシリティーズグループに入室してもらう。
<シンコースポーツ・NTTファシリティーズグループ入室>
事務局
面接審査の進め方について説明した。
団体名、出席者の役職と名前の紹介をお願いする。
<シンコースポーツ・NTTファシリティーズグループの出席者紹介>
事務局
それでは応募書類に基づきプレゼンテーションをお願いする。
<シンコースポーツ・NTTファシリティーズグループのプレゼンテーション>
委員長
質疑応答(シンコースポーツ・NTTファシリティーズグループ)
それでは、質疑に入る。まずは私から質問する。堺市家原大池体育館等では、みなと堺グリーンひろばの平日の利用率が低いことが課題となっている。今回、自主事業(2)において、各種事業をご提案いただいているが、当該事業への参加者の誘引及びその後の継続した施設利用へつながる方策について、どのように考えているかお示しください。また、体育館と物理的に遠く離れた位置にあるみなと堺グリーンひろばの管理運営について、各種状況等の把握のほか、大会主催者との打合せや大会実施後の施設確認など、貴グループ内での管理手法、役割分担について、お示しください。
シンコースポーツ・NTTファシリティーズグループ
まず、みなと堺グリーンひろばでグランドゴルフの体験会を実施したい。そして、体験会の参加者がある程度来られたら大会を開催したい。また、硬式野球場については、当社が和泉市で管理している施設があり、その場所ではバッティング練習ができないとの声があるため、みなと堺グリーンひろばの野球場を案内して稼働率を上げたい。
管理運営については、みなと堺グリーンひろばに1人常駐職員を配置し、委託先事業者2人に、グラウンド管理や整備をお願いしたいと思っている。家原大池体育館では4人配置するので、みなと堺グリーンひろばの方で何か問題があったときには応援で駆け付けられるようにしたり、また定期的な巡回や打ち合わせも行う。
委員長
仕様書において、市の備品であるトレーニング機器は、新品で調達し速やかに市へ寄贈するという記載となっているが、そのとおりしていただけるという認識でよいか。
シンコースポーツ・NTTファシリティーズグループ
仕様書のとおりおこなう。
西山委員
障害者スポーツに対する取り組みを具体的に教えてほしい。また、障害者スポーツ指導員の配置はどう配置するのか。
シンコースポーツ・NTTファシリティーズグループ
障害者の団体の方に定期的に体育館を使用いただきたいと思っている。また教室では、卓球教室やバドミントン教室では、障害者の方も参加できる体制をとっており、さらにダンス教室でも参加できる体制を整えている。
障害者スポーツ指導員の配置については、資格を持ったもの1人を施設に配置する。他の指定管理をしている大阪府内の11施設にそれぞれ1人配置している状況である。
西山委員
自主事業について、ブレイクダンスの対象者は広いが、ヒップホップダンスやフットサルはなぜ小学生に限定しているのか。フットサルについては、中学校ではサッカーができる環境があるため、フットサルを小学生に限定しているものと考えたが、中学校の部活動では、生徒を指導する先生の技量が高くなればなるほど競技志向が高くなって練習が多くなり、勉強に時間を割けない子どもがいるのが実情である。
西山委員
ヒップホップダンスについては小学生以下の方が参加できるが、年齢の幅を広げることは可能である。年齢で2クラス考えていたが、レベル別で分けることも考えられる。
また、新たなスポーツ団体との事業展開も考えているので、企画提案書ではハンドボールに特化すると記載したが、フットサルなどをすることも可能であるので、ご指摘いただいた中学生でも参加できるような体制を整えることは可能である。
西山委員
収支計画44ページに大・小アリーナの平日午後枠の利用を月一枠増加させるとあるが、具体的にどのようして増やすのか。
シンコースポーツ・NTTファシリティーズグループ
目標も兼ねて、今現在利用している団体への営業活動や施設内での情報提供、またホームページやSNS等を利用して積極的な情報提供を行うことで利用を一枠増やしたいと考えている。
横山委員
先ほどのプレゼンテーションにあった大人テニス教室や卓球開放デー、みなと堺グリーンひろばでのグランドゴルフ体験会は自主事業計画書に記載されていないが自主事業として実施されるという認識でよいか。また、参加費収入が年々大きく伸びている計画となっているが、自主事業との関連を教えてほしい。
シンコースポーツ・NTTファシリティーズグループ
ご認識のとおり自主事業として実施する。自主事業の計画書には通年で実施し、なおかつ実施が確定しているものを記載している。先ほどあげていただいた事業については、まだ確定ではなかったので自主事業の計画書には記載していなかった。5年間実施する中で、実現はしていきたいと思っている。
収入の伸びについては、5年前に本施設の指定管理者であった際はテニス教室が人気であった。現在はコロナ禍前ほど利用者が回復していないことを把握しており、当社と比較して広報活動が異なっているようである。そのため、指定管理者となった場合は広報活動に力をいれて利用者を回復したいと思っている。また、キッズ教室も当時は参加状況が良かったので、力をいれて利用者を増やしたいと思っている。
横山委員
高齢者健康増進事業は企画提案書には記載されていないが、実施するという認識でよいか。
シンコースポーツ・NTTファシリティーズグループ
生活筋力ゆっくり体操という名前で、介護予防を含めた教室を展開する。
横山委員
企画提案書の50ページに記載している地元トップチームとの連携事業について、練習会場としての利用を提案いただいているが、どれぐらいの頻度で開催するのか、また見学目的で来た人が施設の利用につながるような具体的な方策があれば教えてほしい。
シンコースポーツ・NTTファシリティーズグループ
教室に入ってみたいと思ってもらえるように、フェスティバルのようなイベント事業という形で、年一回は実現したいと考えている。各トップレベルチームとは当社が指定管理者となった場合には連携する方向で進めており、選手との交流やスクール展開を考えている。
横山委員
34ページのトレーニング教室でのシセイカルテを新規導入されるということだが、トレーニング利用の登録時にするのか。
シンコースポーツ・NTTファシリティーズグループ
トレーニングが終わった後に、希望される方に提供する。これからトレーニングされる方やすでにトレーニングされている方も参考にできるものとなっており、姿勢を分析してどの部分が悪いので歪みがあるなどが分かり、カウンセリングを含めてフォローできる。
下久保委員
利用料金について、個人利用の料金がそれぞれ値上げするということで提案されているが、現在もこの料金なので、据え置きということでよいか。また、トレーニング室の一時利用が、現状800円のところ1,000円と書いているが、これは値上げするという認識でよいか。
シンコースポーツ・NTTファシリティーズグループ
個人利用料金については据え置き、トレーニング室の一時利用については、値上げするとの認識で間違いない。
下久保委員
AIカメラやレンタルロッカーは自主事業として提案いただいているが、指定管理業務の収支に計上しているのはなぜか。
シンコースポーツ・NTTファシリティーズグループ
これは誤りである。訂正させていただく。
下久保委員
レンタルロッカー代が指定管理業務の収入に計上されているが、これはなぜか。
また、本社管理費が年々下がっているのは、どういった方針をとられるのか。
シンコースポーツ・NTTファシリティーズグループ
レンタルロッカー代については、個人用と団体用で分けており、自主事業分は個人用を計上し、指定管理業務には団体用を計上している。
本社管理費は、令和7年度は指定管理事業の収入合計に基づき算出しており、物価高騰の昨今ではあるが、他の経費を減らさない形で努力してやっていきたいと思っている。
下久保委員
一方で委託料が上がっているがそれはどのような要因か。
各委託先にかかる人件費の上昇を見込んでいる。
委員長
トレーニング室の人員配置は常駐させるということでよいか。
シンコースポーツ・NTTファシリティーズグループ
お見込みのとおり。1人~2人を常駐させる。
委員長
施設維持管理を担当する構成企業については、常駐ではなく巡回監視という認識でよいか。
シンコースポーツ・NTTファシリティーズグループ
お見込みのとおり。運営上、すぐに直さないといけないなど何かトラブルがあったときなどはすぐに駆け付けて対応できるようになっている。なお、弊社は他市での指定管理の実績はあるが、堺市では初めてである。
委員長
もし指定管理者に選ばれた場合に、どのような方が施設の管理者として来られるのか。
シンコースポーツ・NTTファシリティーズグループ
5年前にも本施設で勤務していたスタッフで、トレーニング指導も館長職もできる者を配置する予定。
委員長
他に質問がないようなので、シンコースポーツ・NTTファシリティーズグループの質疑応答を終了する。
それでは、退室をお願いする。
<シンコースポーツ・NTTファシリティーズグループ退室>
事務局
面接審査(スポーツタウン・堺パートナーズ)
スポーツタウン・堺パートナーズに入室してもらう。
<スポーツタウン・堺パートナーズ入室>
事務局
面接審査の進め方について説明した。
団体名、出席者の役職と名前の紹介をお願いする。
<スポーツタウン・堺パートナーズの出席者紹介>
事務局
それでは応募書類に基づきプレゼンテーションをお願いする。
<スポーツタウン・堺パートナーズのプレゼンテーション>
委員長
質疑応答(スポーツタウン・堺パートナーズ)
それでは、質疑に入る。まずは私から質問する。堺市家原大池体育館等では、みなと堺グリーンひろばの平日の利用率が低いことが課題となっている。今回、自主事業(2)において、各種事業をご提案いただいているが、当該事業への参加者の誘引及びその後の継続した施設利用へつながる方策について、どのように考えているかお示しください。
シンコースポーツ・NTTファシリティーズグループ
平日の利用促進として、貸し出し備品の提供については引き続き行いたいと思っており、新たにピッチングマシンの設置も行う。土日の試合での利用は多いが、平日の利用がやはり少ないので平日の練習に使ってもらえるように考えた。また、現在、施設はペットの持ち込みは禁止しているが、堺市と協議してドッグスポーツができるようにしていきたい。さらには、SNSやホームページを活用した広報を考えており、また、現在、硬式野球のチームは年3回体育館に来て抽選会をしていただいているので、その際にお声がけして要望聞くなどして、ブラッシュアップしていきたい。
委員長
体育館と物理的に遠く離れた位置にあるみなと堺グリーンひろばの管理運営について、各種状況等の把握のほか、大会主催者との打合せや大会実施後の施設確認など、貴グループ内での管理手法、役割分担について、お示しください。
スポーツタウン・堺パートナーズ
役割分担については、みなと堺グリーンひろばの管理運営は構成企業に担ってもらっており、代表企業は堺市家原大池体育館に常駐しているが、みなと堺グリーンひろば含め、全体の統括も行っている。みなと堺グリーンひろばで問題があった場合は、写真を撮ってもらって電話してもらい、必要があれば体育館の方から現地確認に行くなどして、すぐに対応できるような体制をとっている。
委員長
みなと堺グリーンひろばの利用者から、管理面や利用に関してご意見は何かあったりするのか。
スポーツタウン・堺パートナーズ
管理面でのご意見は特にないが、提案しているドッグスポーツ実施やピッチングマシン設置、またドローンの貸し出しは、利用者からご要望いただいており、それを今回の企画提案書に反映したものである。
委員長
仕様書では既存の市備品のトレーニング機器については、新品での調達を速やかに市へ寄贈することとなっているが、その通りされるという認識でよいか。
スポーツタウン・堺パートナーズ
仕様書のとおりさせていただく。
西山委員
企画提案書の9ページに、トップアスリートイベントを提案いただいてるが、どういう内容でどのぐらいの頻度で行うのか具体的に教えてほしい。
スポーツタウン・堺パートナーズ
今年度も実施を予定しているが、堺市ゆかりのトップレベルチームとのイベントを年に一回、また新しく発足したハンドボールのチームには現在月一回教室に来ていただいているが、同団体とのイベントも年1回、さらにみなと堺グリーンひろばでは、実業団の野球部の方に、野球のクリニックやキャッチボールイベントなど一緒にしていきましょうという話をしているところである。
西山委員
パラスポーツ支援では、具体的にどのようなことをされるのか。体験会や教室などの展開は何か考えているのか。
スポーツタウン・堺パートナーズ
ボッチャの体験会を考えており、色々な方に親しみやすくまたわかりやすいものができればと思っている。今年の12月に初回体験会を実施予定だが、1回切りだと、続けたい人が続けられないという状況になってしまうため、パラスポーツの指導資格を持った者がいるので、集客具合やニーズなどを見つつ、定期開催などを考えていきたい。一般の方も含めて、急速に人が集まるのは難しいとは思っているが、月に一回など頻度を検討して、集客を上げていきたい。
西山委員
新たな提案として、トレーニング室の対象者を中学生にまで拡大するということだが、若年層へと利用を拡大していく中で、安全面はどうなっているか、また若年層から筋肉をつけることの意義とは何か。
スポーツタウン・堺パートナーズ
年齢関係なく説明はしているが、安全面では必ず初回の利用時の講習会で、正しいトレーニング機器の使い方や、マナーなども含めた講習を受けてもらう。ただ、ご指摘のとおり安全性の面は一般の成人と比べて機器の取り扱いなどを含め注意がより必要かと思うので、講習会の内容をアレンジする必要があると考えている。
意義については、以前はあまり若い年齢で筋肉トレーニングをすること自体は一般的ではなかったが、現在では、体の芯となる体幹部分のトレーニングは個人の成長を阻害するものではなく、むしろ一定の刺激を与えた方が成長促進になるという科学的なものもあり一般的になってきている。一方でウェイトリフティングのような重たいものを持ち上げる動作は安全面も含めて成長段階に支障があったりするが、適切な重さで正しい動作をすれば、必ず効果がでており、さらにはコンディション補強や強い体にもなる。
西山委員
事業番号5番ヒップホップダンスの対象年齢は何歳か。
スポーツタウン・堺パートナーズ
小学生を対象としている。
西山委員
ヒップホップダンスは中高生に人気があり、高校の部活動で実施している場合もあるが、中学校には部活動として実施していないことが多い。一方でダンススタジオへの参加はハードルが高い子どももいるので、こちらで中学生も対象にした教室を開いてほしいと思った。
スポーツタウン・堺パートナーズ
小学生限定にするものではなく、また講師も中学生を教えられるレベルを十分に備えているので、ぜひ提供したい。
西山委員
キッズフットサルについても小学生が対象となっており、中学校ではサッカーができる環境があるため、フットサルを小学生に限定しているものと考えたが、中学校の部活動では、生徒を指導する先生の技量が高くなればなるほど競技志向が高くなって練習が多くなり、勉強に時間を割けない子どもがいるのが実情である。文科省においても運動の練習量を減らしましょうとの方針を示しているが、単なる先生の働き方改革だけではなく、子どもの人生の中で過剰にスポーツに時間を割くことが問題視されている。そういったことからも中学生までに視野を広げてもらえたらと考えている。
スポーツタウン・堺パートナーズ
おっしゃるとおりだと思っており、小学生に限定するものではなく、この5年の指定管理期間でまた情勢も変わってくるかと思うが、それも見ながら対応していきたい。なお、先ほどの中学生のトレーニング室の利用は、部活動の補助的な意味も持たせている。
横山委員
さきほどの中学生まで利用を拡大するという点に関して、説明のあったとおり、特に骨への影響が非常に良いとして、トレーニングを妨げるものではないが、一方で筋肉量も少なく、トレーニングの負荷についてはどれぐらいの期間でどういうふうに計画していくかは非常に気を使うところであるので、機器の使用方法やマナーを教えるだけではなく、アドバイスができる環境なのか。また、現在のトレーニング室に配置されている人員は変わったりするのか。
スポーツタウン・堺パートナーズ
やはり成人の方とは講習内容も変えなければならないと考えているので、現場ではすでに知識をもった指導員も配置しているし、会社としても知識をもった者がいる。また、ダイエット目的であるとか、筋力アップ目的であるといったような目的別トレーニングのマニュアルのようなものも作っている。それの中学生バージョンを作って、例えば足が速くなりたいとか何らかのスポーツをやっているといった子どもには、このマシンを使ってどのぐらいの重さでやるとよいというのが分かるようなマニュアルを作ることができればと考えている。
また、人数については、利用者の人数に応じて、場合によっては増やすなども検討して柔軟に対応したい。また、例えば中学校の利用が何曜日の何時間に非常に多いのかなど傾向が分かればその時間帯を厚めに人員を配置することなども必要だと思っている。
横山委員
その場合は、中学生のトレーニングを指導できる方を配置するという認識でよいか。
スポーツタウン・堺パートナーズ
お見込みのとおり。
横山委員
ハンドボールチームとの連携事業について、教室事業のニーズはどれぐらいあるのか。ハンドボールは、どれだけ後進を育てられるかが大事だと思うが、育成チームなどのもっと踏み込んだ連携の可能性はいかがか。
スポーツタウン・堺パートナーズ
季節によって異なるが、15人から30人超えるぐらいの参加者がいる。大阪は中学校高校ともにハンドボールのクラブが多いため、現状としてクラブに属していない子どもたちの参加者が多い。教室は土曜日に開催しているが、土曜日は他の大会がたくさん入ってくるので、月1回の開催となっている。教室の講師が平日不可のため、その問題をクリアできれば、平日の夜間に開催して回数を増やし、参加者を増やしていきたいと考えている。また、トップレベルの技量をもっている方なので、参加者のレベルに合わせて指導していただいているので、高いレベルの指導を受けたい参加者にも指導することができる。
横山委員
近隣の中学校高校にはハンドボールの部活動が多いというのであれば、尚更特色を出して、ぜひ実現してほしい。
続いて、目標設定において、初年度から90%以上で掲げているが、令和5年度では74%の満足度だった。短期間で90%以上にあげる方策はどのようなものか。
スポーツタウン・堺パートナーズ
74%というのは、当社独自で行った調査の結果であり、5段階評価のうち大変満足と満足をいれた満足度をとっている。次回から堺市の方で一部内容を統一させるとのことなので、それに合わせて90%の満足度を目標として設定した。
満足度を高めるためには、利用者の方が使うトイレや教室に手を加えるということが今回の提案ポイントである。トレーニング室の利用満足度の向上に加え、アリーナの利用者が使うトイレやロッカーの更新を考えている。また、受付に分かりやすい案内サインを置くことや、1階を明るくするなどの視覚的に感じる満足度も高めたい。
横山委員
35ページの平日の開館時間の延長について、5月から9月の開館時間を22時まで延長ということでお示しいただいたが、この初年度に実証実験をされてどのような結果であれば、次年度以降も継続されるのか、目安などがあれば教えてほしい。
スポーツタウン・堺パートナーズ
具体的な人数の目安はないが、延長した分の人件費や水光熱費の支出と収入のバランスになってくると思うが、利用者数の目標をしっかりともって実施していきたい。
横山委員
自主事業(2)の骨盤底筋ストレッチは現在もされているプログラムだと思うが、対象が高校生以上となっており、このプログラムは高校生の参加者は来るのか。
スポーツタウン・堺パートナーズ
ニーズは年齢が高い方が多くあまり高校生が参加することを想定はしていなが、教室の目的の1つとして尿漏れ改善があり、それは女性の若い人でもなる場合があるので、若い方も参加できるようにしている。
下久保委員
ひとり親の子どもの利用料金の初回割引を提案していただいているが、継続して来てもらうためには2回目以降も割引したほうがいいのではないか。
スポーツタウン・堺パートナーズ
割引の目的として、経済的な負担が原因でスポーツを諦めることにならないよう新たに提案したものである。この制度は、当社が運営している他施設でも実施しているが、施設のエリアによって利用率が全然違っている。ニーズがあれば、割引回数を増やしたり、打ち出し方を変えたりも考えられるが、実際にこの施設で実施してみないとニーズが分からないので、まずは初回利用のハードルを下げた。
下久保委員
開館時間を8時から9時に開館を戻す理由は何か。
スポーツタウン・堺パートナーズ
前回の提案時においては、開館時間を前倒しにすることで、新規利用者が増えると想定していたが、実際運用してみると、9時に来られていた方が8時に早く来るといった流れがあり、コロナ禍でのスタートだったこともあり比較はできないが、新規利用者の獲得にあまりつながらなかった。また、本施設の特徴として教室の利用者が高齢者に偏っている。そのため、若い方や働いている方にも来てもらえるよう、閉館時間を1時間伸ばした。
委員長
閉館時間を1時間伸ばすということだが、最初の1年間の5月から10月だけ実施されるということか。現実的な提案であることは分かるが、市民にとっては、開館時間も9時からになって、閉館時間も特定の時期でかつ1年だけになってしまう場合、サービス低下にならないか。
スポーツタウン・堺パートナーズ
1年間の試行で終わるというものではなく、5年間実施することを前提としている。
下久保委員
産後チケットについて、配布対象は西区民に限るのか、堺市内全域が対象となるのか。
スポーツタウン・堺パートナーズ
出生届の提出等の手続きに来られる方に配布することを想定しているが、実際施設に来れる西区民を対象としている。
下久保委員
25ページ収支計画の人件費は、何人分が計上されているのか。
スポーツタウン・堺パートナーズ
25ページの勤務体制表にあるとおり、受付1人から2人、及びトレーニング室も同様で、混んでいる時間帯と閑散時間とで人数の体制を変えている。また、設備者と設備管理者は月に1回程度の巡回と点検立ち合い、グリーンひろばの常勤2人の人件費が入っており、合計10人である。
委員長
勤務体制表を見ると、夜間は管理責任者がいないように思うが認識はあっているか。
スポーツタウン・堺パートナーズ
他のスタッフに、管理責任者の代行をお願いしている。
下久保委員
自主事業(1)の収入にレンタルロッカー代があるが、それに対するコストは発生しないのか。
スポーツタウン・堺パートナーズ
現指定期間で支出が完了しているので、次回指定管理の期間には基本的に発生しない。
下久保委員
様式5-1の管理費配賦の計上の考え方をお示しいただきたい。
スポーツタウン・堺パートナーズ
本社にかかる経費で、売り上げから数%計上している。
委員長
みなと堺グリーンひろばの平日の利用率が令和4年度の1.6%から令和5年度の2.4%になったということだが、伸びていないように思うのだが。
スポーツタウン・堺パートナーズ
その件は、痛切に思っているところ。前回提案では、平日の利用料金を半額にして利用者を増やそうと考えていた。この経験を踏まえ、新たな提案をさせていただいた。
委員長
ドローンの利用やドッグスポーツを提案いただいているが、規制などは確認されているか。
スポーツタウン・堺パートナーズ
ドローンについては体育館での利用も話として出ているが、せっかく導入するならみなと堺グリーンひろばの方でしたいと思い提案した。規制については、選定されてから確認する。また、ドッグスポーツについては、現状ペットの散歩を禁止しているエリアになっており、府と市の許可がいるためこちらも選定されてから調整していきたい。
委員長
1ページの設置目的のところに、利用料金の誤徴収の記述があるが、これはどういう内容か。
スポーツタウン・堺パートナーズ
現指定期間中において、利用料金の減額を提案していたが、現場に十分に情報共有できていなかったこともあり、減額前の料金で徴収してしまっていた。
委員長
新しい館長が来られるときに、現場のスタッフがわかっていないということはよくある。市としても非常に困ることなのでその点は十分ご留意願いたい。
委員長
他に質問がないようなので、スポーツタウン・堺パートナーズの質疑応答を終了する。
それでは、退室をお願いする。
<スポーツタウン・堺パートナーズ退室>
委員長
意見交換(比較検討)
ここで団体のプレゼンテーション、質疑応答等の結果を踏まえ、意見交換を行う。
西山委員
事前に書類を見た時点では、点数に差がつくかと思ったが、本日の面接を通して整理していくとなかなか点差がつけづらい状況である。
横山委員
次期指定期間での目玉がないので、差別化しづらく、悩ましい。
下久保委員
収支計画や財務状況で問題のあるところはなかった。ただ、人件費のところで、スポーツタウン・堺パートナーズが39人で令和8年度で4,900万円となっており、常勤がそれほど多くない割には高く感じられる。
委員長
スポーツタウン・堺パートナーズについては、前回の選定で、開館時間の延長の点も評価されたうえで選定されている。今回の提案では、前回提案した内容を前提とした提案になっていないことが気になった。また、不祥事の件については、現場の人との連携が取れていなかったとのことなので、指定管理の対応としては疑問に思っている。
シンコースポーツ・NTTファシリティーズグループは、熱意を感じた。えばら彩パートナーズは経験値の少なさが伺えたが、内容はどの団体も大差ないと思った。
委員長
それでは採点をお願いする。
<採点・審査表回収及び集計>
委員長
案件3「指定管理者候補者の選定結果について」に入る。
当委員会においては、書類審査と面接審査の総合計得点が満点の60%に達した上で、最上位のものを指定管理者候補者と選定することとなっている。各団体の得点を最も高いものから順に読み上げる。
1位 シンコースポーツ・NTTファシリティーズグループ
総合計得点 296点
2位 えばら彩パートナーズ
総合計得点 293点
3位 スポーツタウン・堺パートナーズ
総合計得点 288点
シンコースポーツ・NTTファシリティーズグループの総合計得点は、満点(400点)の60%以上に達しているため、家原大池体育館等の指定管理者候補者として選定する。
なお、得点が次順位のえばら彩パートナーズを次点候補者とし、基本協定締結の日までに選定された候補者との協議が不調となった場合及び欠格事項に該当した場合は、次点の団体を候補者とする。
以上で、本日の案件の審議は全て終了した。
本日の選定結果については、事務局から堺市へ書面で報告をお願いする。
閉会
委員長
以上で、令和6年度第12回堺市文化観光局指定管理者候補者選定委員会を閉会する。
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