持続可能な航空燃料(SAF)等への利活用に向けた家庭から出る使用済み油の再資源化
更新日:2025年9月22日
再資源化に向けた取組
堺市では、市政運営の大方針「堺市基本計画2025」において、都市像に「未来を創るイノベーティブ都市」を掲げています。そして 、その実現に向けた重点戦略の施策である「ゼロカーボンシティの推進」や「4Rに根差した循環型社会の形成」に積極的に取り組んでおり、その1つとして、家庭から出る使用済み油の再資源化に取り組んでいます。
その一環で、2023年4月から「Fry to Fly Project」に参加しています。SDGs の達成や脱炭素社会実現に向けて率先して取り組む堺市として、また、SAFの製造プラントが立地する自治体として、同プロジェクトの広報や、さかいSDGs推進プラットフォームを活用した情報発信等への協力を通じて、市域の枠組みを超えた脱炭素化への貢献を図ります。
報道提供資料(令和5年4月17日提供)(PDF:1,012KB)
Fry to Fly Projectとは
設立趣旨に賛同する企業・自治体・団体が相互に連携し、家庭や店舗等から排出される廃食用油の収集の促進、廃食用油のSAFへの活用に関する教育活動の実施など、日本国内において脱炭素化に向けた資源循環の促進に積極的に参加できる機会の創出をめざすプロジェクトです。詳しくは、Fry to Fly Projectについてはこちら(外部リンク)からご覧ください。
SAFとは
SAFとは、Sustainable Aviation Fuel の頭文字をとったもので、日本語では持続可能な航空燃料と訳されます。既存のインフラをそのまま活用でき、原料となるバイオマスや廃食用油、都市ごみなどの生産・収集から、製造、燃焼までのライフサイクルで、従来の航空燃料に比べて温室効果ガスの排出量の大幅な削減が期待できます。
家庭系廃食用油の回収
持続可能な社会の構築に向けて、民間事業者と協定を締結し、家庭から排出される廃食用油を回収しています。
回収場所
・堺市内のSAF装置で持続可能な航空燃料(SAF)に再資源化される回収場所は、こちら。
・BDF(バイオディーゼル燃料)や石鹸、インク原料に再資源化される回収場所は、こちら。
(2028年度以降は、和歌山県内でSAFに再資源化される予定です。)
家庭系廃食用油の出し方
(1)調理後、常温になるまで使用済み食用油を冷まします。
(2)ペットボトル(スクリューキャップ式)など、しっかりとふたが閉まる容器に使用済み食用油を入れてください。
※ヒンジキャップ式、食品用保存袋等は油が漏れる可能性があるため避けてください。
※瓶に入った油は、必ずペットボトルに移し替えてお持ち込みください。
(3)回収場所に設置する廃食用油回収ボックスに容器ごと入れてください。
○スクリューキャップ式
×ヒンジキャップ式
【注意事項】
・容器に入れる際に、食品などのかすをできる範囲で取り除いてください。
・未使用・未開封(期限切れ)の油も出すことができます。
・回収対象は家庭から排出された油のみです。飲食店等の事業系廃食用油は回収できません。
・回収可能な油は常温液体の植物油のみです。動物性油脂、常温固体のものや鉱物油は回収できません。
回収できるもの:サラダ油、ごま油、米油、オリーブオイル、えごま油など
回収できないもの:牛脂、ラード、ショートニング、バター、マヨネーズ、ドレッシング類、パーム油、鉱物油など
回収・資源化フロー
日揮ホールディングス株式会社、コスモ石油株式会社、株式会社レボインターナショナルとの協定に基づく回収
集められた廃食用油は主にコスモ石油堺製油所構内(堺市西区)のSAF装置(注)に運搬された後、SAFに製造され、航空機の燃料として給油されます。本格的な国産SAFの製造は国内初です。
注:日揮ホールディングス株式会社、コスモ石油株式会社、株式会社レボインターナショナルが共同で設立した合同会社SAFFAIRE SKY ENERGY(サファイア スカイ エナジー)所有
植田油脂株式会社、ENEOS株式会社との協定に基づく回収
2028年度以降に運転開始予定のENEOS株式会社和歌山製造所でSAFに製造される予定です。
それまでの間は、植田油脂株式会社がBDF(バイオディーゼル燃料)や石鹸、インク原料にリサイクルします。
廃⾷⽤油の資源化促進に関する協定の締結
⽇揮ホールディングス株式会社、コスモ⽯油株式会社、株式会社レボインターナショナルとの「持続
可能な社会の構築に向けた廃⾷⽤油の資源化促進に係る連携及び協⼒に関する協定」
報道提供資料(令和6年11⽉25⽇提供)(PDF:710KB)
植⽥油脂株式会社、ENEOS株式会社との「持続可能な社会の構築に向けた廃⾷⽤油の資源化促進に係
る連携及び協⼒に関する協定」
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このページの作成担当
(協定に関すること)
環境局 カーボンニュートラル推進部 環境政策課
電話番号:072-228-3982
ファクス:072-228-7063
(家庭系廃食用油の再資源化に関すること)
環境局 環境事業部 資源循環推進課
電話番号:072-228-7479
ファクス:072-228-7063
〒590-0078
堺市堺区南瓦町3番1号 堺市役所高層館5階
