猫の飼い主さんへ
更新日:2021年10月7日
大事な愛猫のために、以下のことを守って、愛猫との生活をお楽しみください。
室内で飼育してください
猫は家の中の特定の休息場所で一日の大半を過ごします。
室内飼育は交通事故などを防止し、また、ご近所にも迷惑をかけないというたくさんのメリットがあります。
「基本は家で飼っているけど家から出たり入ったりする」「夜だけ家の中に入れる」「家の中には入れない」と言う方がいますが、猫を外で飼うと、次のようなことが起こる可能性があります。
- 交通事故に遭って大怪我をしたり死んだりする
- 他の猫から病気(猫の白血病、猫エイズ等)をうつされる
また、次のようにご近所に迷惑をかけ、ご近所から猫も飼い主も嫌われることになります。
- ご近所の敷地内で糞尿、爪とぎ、ゴミあさりをする
- 子猫を産む、または産ませる(不妊・去勢手術をしていない場合)
室内で快適な生活環境を用意しましょう
温度、湿度管理
猫は夏場などの高温が苦手です。西日が強く当たるような環境や夏場に留守にするような場合、エアコンをかけるなど、適度な室温、湿度を保つ必要があります。
その際、エアコンの風が直接猫に当たらないよう注意しましょう。
参考ページ:ペットの熱中症にご注意ください。
事故の防止
猫は、いろいろなものを口にしたり、観葉植物や電気製品をかじったり、物を動かして高いところにあるものを落としたりと、思わぬ行動による事故をおこす可能性があります。
事故を起こさないように、あらかじめ室内環境を整えておきましょう。怪我をするおそれのあるものや間違えて飲んだり食べたりするおそれのあるものは猫の届くところに置かないようにしましょう。
また、フローリングなどで滑って関節を痛めるなどの事故が起きることがあります。滑る場合にはカーペットを敷くなどして、歩きやすくしてあげましょう。カーペットはよく掃除をして清潔にしましょう。ペット専用のカーペットもあります。
タバコや化学物質の影響
タバコの副流煙は人だけでなく一緒に暮らす猫の健康にも悪影響を与える可能性があります。受動喫煙の害に気をつけてください。
消臭剤、殺虫剤などの化学薬品にも注意して、猫の近くで使用することは控えましょう。また、スプレーなどをまくと下に溜まりますので、換気を良くするようにしましょう。
猫は壁紙の接着剤など、いわゆるシックハウス症候群の原因物質になるようなものに対しても敏感です。これらの化学物質は、嗅覚の鋭い猫には想像以上のストレスとなる可能性があります。
不妊・去勢手術をしてください
不妊去勢をせず猫を外飼いし、生まれた子猫を安易に、センターに持ち込んだり、捨てたりする人がいます。
動物指導センターで致死処分される動物の大多数が、産まれてまもない子猫です。
「生まれてしまったものはしょうがない」と当センターで言い訳をする人が残念ながら毎年後を絶ちません。
動物指導センターでの子猫の致死処分は、猫の不妊・去勢手術をしてさえいれば防げることです。
また、不妊手術をせずに生殖本能を叶えることができない状態は、猫にとって大きなストレスとなります。その結果、脱毛等の症状が現れることがあるほどです。
不妊手術を行うことによって、生殖本能の欲求もなくなり、ストレスから解放してあげることができます。また、生殖器の病気の心配もなくなります。
子猫を望まない場合は、必ず不妊手術をしてあげてください。
所有者明示をしてください
首輪などをしていないと、外にいる猫は飼い猫なのか野良猫なのか区別がつきません。飼い猫が迷子になった時、首輪等をつけていないと飼い猫であることを分かってもらえず、保護されないことがあります。
また、誰かが保護してくれたとしても、身元のわかるものがなければ飼い主に連絡できません。
猫には、名前や連絡先を書いた迷子札を付けてあげてください。
首輪等をつけるのが困難な猫には特に、動物病院で装着できるマイクロチップを検討してください。
終生飼育してください
飼い始めたからには責任を持って、その命をまっとうするまで飼ってください。
また、飼い主さんに病気や怪我など万が一のことがあったときに、猫を託せるような人の確保も普段から考えておきましょう。
いなくなったらすぐに動物指導センターに電話してください
講習会・リーフレット
リーフレット:「ねことの正しいつきあいかた(PDF:910KB)
このページの参考資料
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