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心肺蘇生法の手順

更新日:2025年8月18日

突然の心停止では、ただちに心肺蘇生を行ったり、AED(自動式体外式除細動器)を使ったりすることで傷病者の救命が期待できます。
心肺蘇生法とAEDの使用方法をご紹介します。

心肺蘇生法

(1) 安全を確認する

傷病者を助ける前に自分自身の安全を優先してください。車が通る道路などに人が倒れている場合は特に気を付けましょう。

(2) 反応を確認する

傷病者の肩をやさしくたたきながら大声で「大丈夫ですか?」などど呼びかけ、反応や意識を確認します。
反応がない場合や判断に迷う場合は、心停止の可能性を考えて行動します。
反応があった場合は、どこか具合の悪いところがあるかを尋ねます。

(3) 助けを求める、119番通報とAEDを手配する

周囲に大きな声で「誰か来てください」と助けを求めてください。
協力者がいる場合は、119番通報とAEDを持ってくるよう依頼します。誰もいなければ、ご自身で119番通報をします。
※119番通報すると、通信指令員があなたや応援に来た人が行なうべきことを指導してくれます。できるだけ傷病者の近くから119番通報してください。

(4) 普段どおりの呼吸があるか確認する

普段どおりの呼吸があるか確認する
10秒以内で傷病者の胸部と腹部の上がり下がりを見て、普段どおりの呼吸をしているか判断します。呼吸がない、普段どおりの呼吸かわからない、または迷う場合は、心停止と判断して胸骨圧迫を開始します。
※心停止の直後には「死戦期呼吸」という顎をしゃくりあげるような途切れ途切れの呼吸が出現することがありますが、普段通りの呼吸ではないため胸骨圧迫を開始してください。

胸部と腹部の動きを見ます

(5) 胸骨圧迫を行う

傷病者の横に膝立ちになります。両手を重ねて肘を伸ばし、傷病者の胸の真ん中を、重ねた下の手のひらの付け根で約5cm沈みこむように、圧迫します。テンポは1分間に100~120回です。圧迫と圧迫の間は、胸が元の高さに戻るまで力を緩めます。

※応急手当講習等で人工呼吸の技術を身につけていて、実施する意思がある場合は、胸骨圧迫を30回連続して行った後に人工呼吸を2回行います。以降も、胸骨圧迫と人工呼吸を30:2の割合で繰り返します。

体格による胸骨圧迫の例
 乳児小児
圧迫部位

乳頭を結ぶ線の少し下

胸骨の下半分

胸の真ん中
手の置き方2本指手のひらの付け根
圧迫の深さ胸の厚さの3分の1胸の厚さの3分の1
圧迫のテンポ1分間に100~120回

AEDの使い方

ここからはAEDの使用方法を説明します。

(1) AEDを持ってくる

AEDは人が多く集まるような施設や建物に設置されていることが多いです。堺市消防局管内(堺市・高石市・大阪狭山市)では、緊急時に貸出し可能なAEDを「まちかどAED」として登録いただいており、119番通報時には、状況に応じて通信指令員が近くに設置されているAEDを案内します。

AEDが収納されているボックス

(2) 電源を入れる

AEDは機種によって電源ボタンを押すタイプや、ふたを開けると自動的に電源が入るタイプがあります。
AEDに描かれているイラストや、音声メッセージに従って操作してください。

(3) 電極パッドを貼り付ける

衣服を取り除き、素肌に直接パッドを貼り付けます。貼る場所は、胸の右上(鎖骨の下)と胸の左下側(脇の下5~8センチメートル下、乳頭の斜め下)です。

(4) 心電図の解析

電極パッドが貼られたことをAEDが自動的に感知して、「体から離れてください」などの音声メッセージが流れ、心電図の解析が始まります。

(5) 電気ショックと心肺蘇生の再開

電気ショックの指示が出たら、傷病者の体に誰も触れていないことを確認して電気ショックボタンを押します。ショックボタンを押さなくても自動的に電気が流れる機種(オートショックAED)もあります。電気ショックの後は、胸骨圧迫を開始します。
電気ショックが不要な場合も、ただちに胸骨圧迫を開始します。

心肺蘇生をやめるタイミングは以下のとおりです。
・到着した救急隊員と交代する時
・傷病者に普段通りの呼吸が戻って呼びかけに反応したり、目的のある仕草が認められた時
※呼吸がとまったり、普段通りでない呼吸に変化した場合はただちに心肺蘇生を開始します。

参考▶こんな場合のAEDの使用方法

  • 未就学児など電極パッドが触れ合ってしまう場合は胸部と背部に貼ってください。

  • たくさんの人がいる状況下でAEDを使う場合であっても、ためらわずに電極パッドを正しく貼り付けることを優先してください。パッドに触れていなければ下着やネックレスを無理に外す必要はありません。性別に関係なくAEDを使うことが重要です。

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消防局 救急部 救急課

電話番号:072-238-6049

ファクス:072-221-9740

〒590-0976 堺市堺区大浜南町3丁2番5号

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