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知識ゼロからわかる パパの子育てお悩みお助けBOOK

更新日:2024年8月21日

知識ゼロからわかるパパの子育てお悩みお助けBOOK

全ページのPDFファイルはこちらからご覧できます。

はじめに

北区子育て支援課では、パパ向け交流講座を実施しています
参加者は、プレパパ・自身が育休中パパ・ママが育休中パパや共働きパパなど様々な状況の人が集まり定期的に交流しています

その中で出た話題の一部を今回冊子にまとめました

内容は
・ママに一人時間を取ってほしいのに、取ってくれない
・ママの育児ノイローゼを改善したい
・赤ちゃんの夜泣きが大変でママがいつも疲れ切っている
・近所のパパも育休取ったらしいけど、結局どうだったか知りたい
・育休から復帰するのが不安だからシミュレーションしたい

産後のママが大変でどうしたらいいの??という質問が多いんです

このBOOKの構成は、男性育休やパパの過ごし方などです
特に産後すぐにやってくる睡眠不足という難題に立ち向かうべく睡眠の話題も内容もてんこ盛りです!

それは、睡眠がストレス・疲れの原因になっていてどうやって解決したらいいの??
という意見が多かったからです

それもそのはず、日本の女性は世界でいちばん睡眠時間が短いと言われていて、まじめなママが多くて働き者なんです
だから、もっとラクになる工夫をすることで、自分を大切にしてほしいんです

アメリカでは、”Happy Mom Happy Family”という言葉があります
ママがハッピーだと家族みんながハッピーになるという意味です

これからパパになるあなたも、すべてのパパが、ママがハッピーになるためにこれ使えるかも!
と気軽に見てもらえる一冊です
どのページから見ても大丈夫ですよ!

本書がみなさんの、男性育休・子育て、さらにはパートナーシップのお役に立てることが少しでもできれば幸いです

男性が育休取って意味あるんですか?

いきなりですが、想像してみてください!
今日から、全治8カ月の患者さんと暮らすことになったら??

ある日、具合がわるくて病院に行くと、お医者さんに
“あなたは長期療養が必要です”
“薬はありません“
“8カ月後に手術を予定します”
“術後は全治8カ月の予定です”
“会社に相談もしてください”
“今日から2年間、禁酒ですしタバコもだめ”
こんなにたくさんの事を言われました

ある日、予定している手術のニュースを目にしました
内容は、
・手術後、まもなく3人に1人は“涙や不安に襲われる”らしい
・手術後、数か月の間に10人に1人は“うつ病疑い“になるらしい
・手術後、2人に1人は“うつ病だったかも“と感じるらしい
こんな放送がされていました

そうです、手術とは【出産】です

うちの妻はそんなこと起きないよ!
きつい仕事してきたし大丈夫!
専門知識もあるし、安心安心!
もしかして、こんなこと思っていませんか
いわゆる専門職の人でも関係なく産後うつになりえます
もちろん、男性も例外ではありません
男性育休は予期せぬ事態を防止します

妻が産後うつになった、パパのある一日(1)

とあるパパ(Aさん)は、こんな一日を送っていました

妻が産後うつになった、パパのある一日(2)

Aさんは、
・自分が家事してもどうせ文句言われるだけ
・こんなに仕事頑張ってきたのに
・また妻のイライラした顔を見たくない
と思いながらも、
寝かしつけはするぞ!(子どもの泣き声で寝れないから)と、実際に手伝っていました
でも、そのAさんの支え程度では妻のキャパオーバーを支え切れていなかったのです

こんな生活を送っていたら、産後3カ月でAさんの妻は、産後うつになりました
今になって気づいたことは、この2つ

パパが育休を取る(1)

育休を取りたいと思う男性のあなた、それを阻む壁はいったい何でしょうか?
実際に育休を取ったパパ(Iさん)はズバリ、この3つが壁だったといいます
(1) 会社に言いづらい
(2) お金が心配
(3) 育休を取る自分に意味をつける
今からこの3つの壁の乗り越え方をシェアします!

第一の壁 会社に言いづらい

もしかして、相手の課題まで心配していませんか?
・忙しくて取れそうもない 
・職場に迷惑がかかるから
・取得しにくい雰囲気がある
・上司が育休をとってないから
育休の申請を受けた相手がどんな反応をするか、
一生懸命こういった課題を悩んでいませんか?
それは、あなたの課題ではない
今は、自分の課題に集中しましょう
自分の課題はいったい何ですか?

パパが育休を取る(2)

第二の壁 お金が心配

育休なんか取ったらお金が足りないよ!と悩んでいるそこのあなた
実は、手取り換算で見てみると給与の8割程度受給しているんです
(2024年の制度による)
ところで、科学的に幸せになるお金の使い方を知っていますか?
思い出してみてください、あなたの人生を振り返った時、
一番嬉しかったこと、感動したことは何ですか?
答えは、経験や体験ではないでしょうか
もし、育休という半年間の体験型商品を買える状況になった時、
あなたはいくら必要ですか?
この商品の価格は年収の約1割なんです。
お得だと思いませんか??

第三の壁 育休を取る自分に意味をつける

新しい行動を妨げるものは、実は【今のままでいたい】ジブンだったんです
これは心理学的ホメオスタシスと呼ばれ、無意識に働くもので、
あなたの脳がそうさせます
打開するためには、
【自分を行動させる明確な理由】が必要です
あなたが育休を取る明確な理由はなんですか?
どうやら育休を取らない理由として
約20%の男性は”特に理由は無い”ようです

育休を取ったパパの育休中のある一日

第一子の時は取りませんでしたが、第二子の育児では育休を取ったパパ(Iさん)の育休中のリアルをご紹介します!

正直、育休中は結構忙しかったです!休暇ではなく休業だった笑
隙間時間は、読書と資格の勉強をすると決めて過ごしました

睡眠は健康に直結

育児におけるお悩みダントツ一位は、ズバリ「睡眠不足」です
慢性的な睡眠不足は、メンタルがやられます

2021年の調査でわかった日本人1人の平均睡眠時間は
世界一短い 7時間22分

さらに、睡眠時間の男女差を算出した結果、女性が男性よりも短い国は少数の上、男女差が大きいことが判明しています
これは、女性が世界一眠れていない国だということを意味します
もし産後うつになったら、さらに眠れない生活が待っています

そこで我が家では、産前から寝かしつけに特化して学び
生後ゼロ日目から実施したことは、以下の3つ

これらで夫婦の睡眠不足は、生後約3カ月で出口が見えてきて生後約6カ月で完全に手放しました
すなわち、”数週間の男性育休では足りなかった”ということ

ネントレって知ってる??

とにかく子どもが寝てくれない、ずっと起きてる。。。

仕事から帰ると寝かしつけ
妻を1秒でも休ませるために家の外で寝かしつけ
1000回背中トントンチャレンジ
30分毎に起きるたび抱っこして家の周りを何周も深夜に回る

これはさすがにダメだと思い、Iさんは"睡眠"を学びました
そして、たどり着いたのが”ねんねトレーニング”通称”ネントレ”
そんなネントレを少しだけご紹介!全体像はこの6ステップ

実は、トレーニングを頑張る!という内容ではなく、睡眠の環境や習慣を整える
(睡眠の土台 ステップ(1)~(4))
↑ココがミソなんです
(5)の実践から入ると失敗するので、ご注意ください!

月齢ごとの活動限界と睡眠の土台

子どもって疲れさせたら寝るんでしょ、て思っていませんか?
実は子どもは、起きていられる時間は思ってるより短いんです!
だから、元気でも寝かしつけてみると…寝ることに驚きました
このページでは、実際に活用した月齢ごとの活動時間の目安とベストな睡眠時間や睡眠の土台チェックリストをシェアします!

月齢別の一日

実際のリズムはこんな感じでした
そこのパパ、ママはこんな感じで過ごしているのかも!
ベビーが寝ている時間は灰色に塗ってます

新生児~ 記憶が無くなるほど眠い生活(妻の回復を最優先)
3カ月~ 少しずつねんねの時間が伸びてきます
6カ月~ 完全にセルフねんねができるように(抱っこ無し)
9カ月~ 睡眠退行に鉄分補給(フォローアップミルク導入)
1歳3月~ 朝寝がなくなる

余談ですが、1人目育児では生活リズムがめちゃくちゃで
大人の心が乱れ、1歳になるまで夜は30分おきに覚醒してました

それに対して、2人目育児ではこの3つ
(1)睡眠環境を整え(2)一貫したサイクル(3)ママの心が安定している状態
をかなり意識したところ、表のようなリズムになったんです

あとは、人に頼ることにチャレンジするのもオススメです!
(子育てひろばに行って、地域の力を借りる)

育休パパを楽しむ習慣

男性育休って、意外に思う方もいるかもしれませんが
かなりストレス状態になるんです
それもそのはず、環境が激変するだけでなく初めての連続で、常にストレス状態になるんです!

たとえば!?
・稼いできた“ジブンの価値”に衝撃を与え
・職場という“居場所”がなくなる
・どこにいっても女性の世界
・慣れない&終わらない家事育児

そこで、実践して良かった脱ストレス簡単習慣を3つご紹介

1 朝ウォーキング

ベビーと朝から公園散歩はメリットだらけ
日光に当たることで睡眠ホルモン大放出
パパの自律神経を整え、抗うつ薬を飲むのと同じ効果も⁉
ママも休憩できて、一石何鳥!?生後2カ月からしました

2 読書

いつ読めるかわからないので常に持ち歩きます
本当に読書はストレスが軽減していると感じました!
だから、朝から1分でも読みます
歩いている時、家事している時、オムツ交換の時は音声から♪
子どもが寝たらチャンスです!

3 あきらめる

予定がある時にアクシデントはつきもの!
どうすればいい??の前に一番最初することは “次の予定”をスッパリあきらめると決めておくこと
先にどうするか決めておけば、ストレスは軽減します

先輩パパたちの声(1) 夫力アップのツボ

先輩パパに聞いてみた
“育休に入るまでにやってよかった”ことをまとめました

やっときゃよかった〜にならないよう、できることを1つずつする

夫婦MTGやってみたら想像以上だった・・・

我が家では、夫婦で月に一度、30分程度時間を合わせて夫婦ミーティング(夫婦MTG)をしています
これが意外と効果的なのでシェアします!

★目的は3つ
・2人の価値観を一致させる
・夫婦の現在地を確認する
・理想の夫婦像に向け軌道修正
★メリットは3つ
・“わかってくれてるよね“の根絶
夫婦喧嘩がなくなる(ほんとに~苦笑・・・ほんとです!)
・幸福度があがって生産性があがる

手順は
STEP0 スマホの写真を見ながら先月を振り返ります
STEP1 相手にしてもらって嬉しかったこと伝え合います
STEP2 相手に改善してほしいこと伝え合います
STEP3 今月やらないといけないことカレンダーに書き出します
STEP4 相手に感謝しているところ3つずつ伝え合います
※STEP1~4は紙に書き出します

“最後の印象”が強く残るので感謝を伝え合います
ポイントは、お酒やテレビは終わってからね!

パパ向け!共働き生活の心得

いよいよ育休から職場復帰!!さぁ約1年は混乱期です
これに立ち向かうべく用意した、Tさんの行動レシピをご紹介

(1)今日、できたことを手帳に書く
 小さなことでもいいので、3つ書いてジブンをほめます
(2)なぜこの仕事をするのかを明確にイメージする
 人は地位財(お金)よりも非地位財(笑顔)のために頑張ると幸福度が高まり、やる気が続くんです!
(3) “子どもを犠牲にしている”呪文を捨てる
 パパママだってやりたいことがあるし、自己実現して輝く姿を見せるのも立派な育児
(4) わかってくれて当たり前は、通用しない
 同僚は育休前のパフォーマンスを当然のように期待しています
 そんな同僚、上司の気持ちになってコミュニケーションを取る

【復帰直前、不安に対する5つの突破口】
(1)壁は夫婦で乗り越えろ
(2)今に全集中‼ 心配ごとの9割は起きない
(3)モチベーションは、あげない あげたモチベーションはさがる
(4)1年は予想外の日常、混乱期だと楽しめ 客観的に自分を見て楽しんでみる
(5)今まで乗り越えてなんとかなってきた! それ以上、心配しなくても大丈夫

大丈夫です、あなたの子育てと仕事の両立を応援しています!

アフター育休の家事分担

パパだけ育休1年半の専業主夫生活の経験をしたOさん、そして妻が育休を取り復帰したTさんの復帰後の家事分担をシェアします

ジブンたちがやらなくてもいい工夫を増やす!
便利家電に頼ってみることがオススメ
家事なんか適当でいい

ワーキングパパ(Tさん)の1日 その1

育休よりもワーパパ期間の方が断然長い!
育休中も忙しかったけど、職場復帰するともっと忙しい!
そこで、パパ・ママ・小3・年長・2歳児一家(Tさん)の一日を一気見せします

ワーキングパパ(Tさん)の1日 その2

ワーキングパパ(Tさん)の1日 その3

先輩パパたちの声(2) マインドアップの秘策

先輩パパたちに聞いてみた!
”仕事復帰後、大切にしていること”

おわりに

大切な人を大切にしたい、男性なら当然思うこと

ある日突然、パートナーはママという新しい役割を担い、当たり前に適応しなければなりません
これは非常にプレッシャーかつ不安です
特にママだからこうしなければと・・・ 

女性が家事育児をするべき、男性が大黒柱、子どもが熱を出したらまずは女性が休むもの、周りはあたりまえにやっている
そう、危険なのが潜在的な思い込みなんです

これらを乗り越えるために、パパの役割は主体的に、ママが過ごしやすい環境を整え、夫婦のコミュニケーションをとることが重要です

人は、死ぬときに必ず後悔することがあるといいます
それは
「もっと、やりたいことをすればよかった」

将来
「もっと、子どもとの時間を大切にすればよかった」
「もっと、大切な人を大切にすればよかった」
と後悔することもあるかもしれません

子育てに夫婦ともに取り組むことは、貴重で一瞬しかない子育て期を一緒に乗り越えた妻と夫婦で一生語り合える、最幸の経験になります
この冊子で示した実例はほんの一例です
正解はそれぞれのパパ・家族で探り当てるもの
深刻にならず、でも時に真剣にこの冊子が子育て・人生を考えるきっかけになればうれしいです

育児はパパが一番輝く場所    
 子育ては最幸のチャレンジだ!

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このページの作成担当

北保健福祉総合センター 子育て支援課

電話番号:072-258-6621

ファクス:072-258-6883

〒591-8021 堺市北区新金岡町5丁1-4 北区役所内

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