このページの先頭です

本文ここから

溶血性レンサ球菌感染症について

更新日:2024年6月20日

大阪府内でも、劇症型溶血性レンサ球菌感染症が例年を上回るペースで発生しています。

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎について

 溶血性レンサ球菌感染症のうち、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は、A群溶血性レンサ球菌による呼吸器感染症です。一般的に潜伏期間は2~5日であり、のどの痛み、発熱、全身倦怠感、嘔吐など様々症状が見られます。場合によっては咽頭炎、扁桃腺(へんとうせん)炎から始まり皮膚の発疹・イチゴ舌など重篤な症状になる猩紅熱、リウマチ熱や急性糸球体腎炎を発症することもあります。
 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は、感染症法で五類感染症(定点把握疾患)に指定されています。学童期(小学生)の罹患率が高いため、定点となっている小児科の医療機関から患者数が毎週報告されています。
 2024年、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告数が増加傾向にあります(以下の堺市衛生研究所HP参照)。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は、家庭に加え、学校などでの感染も多い疾患です。手洗い、咳エチケットを行い、感染予防に努めましょう。

劇症型溶血性レンサ球菌感染症について

 ヒトに病気を起こす溶血性レンサ球菌には上記のA群の他にも、B群、C群、G群の溶血性レンサ球菌などがあります。これらの溶血性レンサ球菌は感染しても無症状のことも多く、ほとんどの場合は、咽頭炎や発熱などの症状のとどまりますが、まれに壊死性の軟部組織炎(皮膚や筋肉の組織や細胞が破壊されてしまう)、敗血性やショック症状等の様々な症状を呈し、急速に悪化する「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」を引き起こすことがあります。

感染経路

飛沫感染、接触感染、創部感染などにより感染します。

症状

初期症状は四肢の疼痛、腫脹、発熱、血圧低下などで、発症してから急激かつ劇的に病状が進行します。発病後数十時間以内に筋肉周辺組織の壊死を起こしたり、血圧低下や多臓器不全からショック状態に陥り、発病後数十時間で死に至ることも少なくありません。

予防

手指衛生、咳エチケット等の基本的な感染対策が重要です。手足等の傷口から感染する場合もあるため、傷を清潔に保つことが大切です。早期に適切な治療をすることで重症化のリスクを下げることができるため、初期症状などの兆候がみられる場合は、速やかに医療機関の受診を推奨します。

感染状況(全数把握)

劇症型溶血性レンサ球菌感染者の報告数は、以下の「堺市HP感染症発生情報」及び「大阪府感染症情報センターHP」をご参照ください。

このページの作成担当

健康福祉局 保健所 感染症対策課

電話番号:072-222-9933

ファクス:072-222-9876

〒590-0078 堺市堺区南瓦町3番1号 堺市役所本館6階

このページの作成担当にメールを送る
本文ここまで