2019年 第27週(令和元年7月1日から令和元年7月7日):堺市
更新日:2022年7月15日
報告定点数 小児科定点(19) インフルエンザ定点(29) 眼科定点(5) 基幹定点(2)
今週のトピックス
「手足口病 ピーク越えか」
2019年第27週の小児科及び眼科定点把握感染症は前週比4.9%減の329例の報告があった。報告の第1位は手足口病で以下、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、感染性胃腸炎の順である。上位3疾患の定点当たりの報告数はそれぞれ6.47、2.90、2.53であった。
手足口病(警報レベル開始基準値:5、注意報レベル基準値なし)は12%減の123例の報告で、中区8.50、南区8.25、堺区6.67である。減少したものの、依然すべての区で警報レベル超えが続いている。大阪府内の定点あたり報告数も8.78で減少が続いているが、全ブロックで警報レベル開始基準値5を超えている。予防策としては、手洗いの励行と排泄物の適正な処理を基本とし、タオルを共用しないなど接触感染を予防することが望まれる。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎(警報レベル開始基準値:8、注意報レベル基準値なし)は7%減の55例の報告で、堺区5.33、北・東・美原区3.17、中区2.50であった。
感染性胃腸炎(警報レベル開始基準値:20、注意報レベル基準値なし)は 14%減の48例の報告で、北・東・美原区4.00、中区2.50、堺区2.33である。
感染症発生情報 1類・2類・3類・4類・5類・指定(全数把握分、堺市)はこちらへ
国立感染症研究所 感染症疫学センターはこちらへ(外部リンク)
区ごとの「患者発生数」・「上位3疾患グラフ」・「定点あたりの患者発生状況グラフ」
患者発生数
定点 科別 |
疾患別 | 北・東・美原区 | 堺区 | 西区 | 中区 | 南区 | 合計 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
小児科 内科 |
インフルエンザ | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | ||
小児科 | RSウイルス感染症 | 7 | 1 | 0 | 2 | 2 | 12 | ||
咽頭結膜熱 | 3 | 2 | 1 | 0 | 0 | 6 | |||
A群溶血性レンサ球菌 咽頭炎 |
19 | 16 | 6 | 5 | 9 | 55 | |||
感染性胃腸炎 | 24 | 7 | 5 | 5 | 7 | 48 | |||
水痘 | 3 | 0 | 1 | 1 | 0 | 5 | |||
手足口病 | 30 | 20 | 23 | 17 | 33 | 123 | |||
伝染性紅斑 | 4 | 5 | 9 | 9 | 3 | 30 | |||
突発性発しん | 2 | 2 | 2 | 1 | 0 | 7 | |||
ヘルパンギーナ | 15 | 1 | 4 | 13 | 5 | 38 | |||
流行性耳下腺炎 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 2 | |||
眼科 | 急性出血性結膜炎 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | ||
流行性角結膜炎 | 2 | 1 | 0 | 0 | 0 | 3 | |||
合計 | 110 | 55 | 52 | 53 | 59 | 329 |
※合計はインフルエンザを除く小児科・眼科を加算した数値です。
「上位3疾患グラフ」
(グラフの数字は、定点あたりの患者数(患者数/協力医療機関数))