2019年 第11週(平成31年3月11日から平成31年3月17日):堺市
更新日:2022年7月15日
報告定点数 小児科定点(19) インフルエンザ定点(29) 眼科定点(5) 基幹定点(2)
今週のトピックス
「RSウイルス感染症 今後の動向に注意」
2019年第11週の小児科及び眼科定点把握感染症は前週比9.4%減の183例の報告があった。報告の第1位は感染性胃腸炎で以下、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、RSウイルス感染症の順である。上位3疾患の定点当たりの報告数はそれぞれ3.63、3.16、0.95であった。
感染性胃腸炎(警報レベル開始基準値:20、注意報レベル基準値なし)は10%減の69例の報告で、中区6.00、堺区5.67、北・東・美原区4.17であった。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎(警報レベル開始基準値:8、注意報レベル基準値なし)は29%減の60例の報告で、北・東・美原区/堺区4.33、西区2.75、南区2.25である。
RSウイルス感染症(警報レベル開始基準値、注意報レベル基準値ともになし)は18%減の18例の報告で、北・東・美原区2.17、中区1.50であった。堺市内では減少したが、大阪府内では1%増加し、定点あたり報告数は1.15であった。大阪府内では第6週以降増加が続いており、今後の動向に注意が必要である。
インフルエンザ(警報レベル開始基準値:30、警報レベル終息基準値:10)は43%減の47例(定点当たり報告数1.62)で、北・東・美原区2.20、南区1.60、堺区1.50であった。大阪府内でも42%減で、定点当たり報告数が1.85となった。減少が続いているが、依然として流行は継続しており、感染予防のため、手洗い、マスク着用、咳(せき)エチケットなど、一人一人が「かからない」、「うつさない」対策が重要である。
感染症発生情報 1類・2類・3類・4類・5類・指定(全数把握分、堺市)はこちらへ
国立感染症研究所 感染症疫学センターはこちらへ(外部リンク)
区ごとの「患者発生数」・「上位3疾患グラフ」・「定点あたりの患者発生状況グラフ」
患者発生数
定点 科別 |
疾患別 | 北・東・美原区 | 堺区 | 西区 | 中区 | 南区 | 合計 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
小児科 内科 |
インフルエンザ | 22 | 6 | 8 | 3 | 8 | 47 | ||
小児科 | RSウイルス感染症 | 13 | 1 | 0 | 3 | 1 | 18 | ||
咽頭結膜熱 | 3 | 0 | 2 | 0 | 6 | 11 | |||
A群溶血性レンサ球菌 咽頭炎 |
26 | 13 | 11 | 1 | 9 | 60 | |||
感染性胃腸炎 | 25 | 17 | 8 | 12 | 7 | 69 | |||
水痘 | 3 | 2 | 3 | 1 | 0 | 9 | |||
手足口病 | 2 | 1 | 0 | 0 | 0 | 3 | |||
伝染性紅斑 | 1 | 1 | 3 | 0 | 2 | 7 | |||
突発性発しん | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | |||
ヘルパンギーナ | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | |||
流行性耳下腺炎 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | |||
眼科 | 急性出血性結膜炎 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | ||
流行性角結膜炎 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | |||
合計 | 76 | 35 | 27 | 18 | 27 | 183 |
※合計はインフルエンザを除く小児科・眼科を加算した数値です。
「上位3疾患グラフ」
(グラフの数字は、定点あたりの患者数(患者数/協力医療機関数))