2019年 第24週(令和元年6月10日から令和元年6月16日):堺市
更新日:2022年7月15日
報告定点数 小児科定点(19) インフルエンザ定点(29) 眼科定点(5) 基幹定点(2)
今週のトピックス
「手足口病 さらに増加 警報レベル超え続く」
2019年第24週の小児科及び眼科定点把握感染症は前週比24.9%増の457例の報告があった。報告の第1位は手足口病で以下、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、感染性胃腸炎の順である。上位3疾患の定点当たりの報告数はそれぞれ10.90、3.79、3.11であった。
手足口病(警報レベル開始基準値:5、注意報レベル基準値なし)は54%増の207例の報告で、南区14.50、堺区13.67、西区12.50で、すべての区で警報レベル超えが続いている。大阪府内の定点あたり報告数も10.05と前週比でさらに増加し、警報レベル超えが続いている。予防策としては、手洗いの励行と排泄物の適正な処理を基本とし、タオルを共用しないなど接触感染を予防することが望まれる。手足口病と類似性の高いウイルスにより発症するヘルパンギーナも手足口病と並行して増加傾向にあり今度の発生動向に注意が必要である。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎(警報レベル開始基準値:8、注意報レベル基準値なし)は16%減の72例の報告で、堺区6.67、西区4.50、北・東・美原区3.67であった。
感染性胃腸炎(警報レベル開始基準値:20、注意報レベル基準値なし)は 増減なしの59例の報告で、北・東・美原区4.67、西区3.25、堺区・中区3.00である。
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区ごとの「患者発生数」・「上位3疾患グラフ」・「定点あたりの患者発生状況グラフ」
患者発生数
定点 科別 |
疾患別 | 北・東・美原区 | 堺区 | 西区 | 中区 | 南区 | 合計 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
小児科 内科 |
インフルエンザ | 7 | 2 | 1 | 0 | 0 | 10 | ||
小児科 | RSウイルス感染症 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | ||
咽頭結膜熱 | 10 | 9 | 0 | 0 | 3 | 22 | |||
A群溶血性レンサ球菌 咽頭炎 |
22 | 20 | 18 | 6 | 6 | 72 | |||
感染性胃腸炎 | 28 | 9 | 13 | 6 | 3 | 59 | |||
水痘 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | |||
手足口病 | 40 | 41 | 50 | 18 | 58 | 207 | |||
伝染性紅斑 | 3 | 5 | 5 | 6 | 7 | 26 | |||
突発性発しん | 1 | 1 | 3 | 0 | 0 | 5 | |||
ヘルパンギーナ | 10 | 4 | 11 | 27 | 6 | 58 | |||
流行性耳下腺炎 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 2 | |||
眼科 | 急性出血性結膜炎 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | ||
流行性角結膜炎 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | |||
合計 | 120 | 90 | 100 | 64 | 83 | 457 |
※合計はインフルエンザを除く小児科・眼科を加算した数値です。
「上位3疾患グラフ」
(グラフの数字は、定点あたりの患者数(患者数/協力医療機関数))