小谷家住宅主屋、正門、南門、土塀
更新日:2021年10月15日
登録区分
登録有形文化財
説明
小谷(こたに)家住宅は堺市南部の泉北丘陵中腹の小谷城跡南西隅に位置します。
小谷家は鎌倉時代から続く地頭職の家柄で、小谷城を築き、「小谷殿」と称しました。室町時代末に、三好氏の軍勢に攻められ落城しましたが、小谷家の子孫はその後も城跡に邸宅を構え、江戸時代には豊田村の庄屋なども務めました。
屋敷地は主屋(おもや)を中心とし、正門・南門を配し、周囲には土塀が巡らされ、いずれも良好な状態で保存されています。
主屋は大和棟(やまとむね)形式の切妻造、桟瓦葺(さんがわらぶき)の木造平屋建の建物で、東には棟を一段下げた広い土間を、西寄りには式台玄関と格式のある座敷を構えます。重厚な軸部構成になり、造作も上質で、堺市内で稀少な江戸中期の大型民家です。なお、主屋は棟札によって、文化6年(1809年)に現在の姿に改築されていることが確認できます。
正門と南門は長屋門形式で、主要な部材は欅(ケヤキ)を用い、格式のある外観を持ちます。また、特に正門は急勾配の石畳や漆喰壁の土塀と共に、山城を彷彿(ほうふつ)とさせるたたずまいがあります。
※ 内部は非公開のため、外観からの見学のみお願いします。
小谷家住宅 「正門」
小谷家住宅 「土塀」
所在地
堺市南区豊田1612
登録年月日
平成25年6月21日
構造及び大きさ、建築年代
- 主屋-木造平屋建 切妻造 瓦葺一部銅板葺、469平方メートル、江戸中期 / 文化6年(1809年)改築
- 正門-木造平屋建 入母屋造 瓦葺 長屋門、68平方メートル、明治中期
- 南門-木造平屋建 切妻造 瓦葺 長屋門、108平方メートル、明治中期
- 土塀-漆喰壁 瓦葺、132メートル、明治中期
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