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令和6年5月14日開催「子育てファミリーのための防災講座」

更新日:2024年5月29日

令和6年5月14日に今年度初めての「子育てファミリーのための防災講座」を実施しました。今年に入ってからこの講座を実施するまでの間に、震度5以上の地震が22回も発生しています。地震はいつどこで起こるかわかりません。発災時に家族がバラバラということも・・・。そんなとき、どのように家族と連絡を取り合うか決めていますか?今回は「災害用伝言ダイヤル」の使い方についてお話していただきました。

講師のお二人の活動と「子育てファミリーのための防災ブック」について

今年度初めての講座、ということで、まずは講師のお二人が防災の啓発活動を行うようになったきっかけについてお話していただきました。
講師の光武さんは3人の子どもの育児中に、「今、地震が起きたら子ども3人と防災グッズを抱えて逃げられるだろうか・・・?」と疑問を抱いた事が防災に興味を持ったきっかけだったそうです。
山登りが趣味の北口さんは、御嶽山の噴火をニュースで見て「子連れで噴火や地震に巻き込まれたらどのように逃げればいいのか」と考えるようになったのがきっかけだったそうです。
そんな2人の思いが詰まった「子育てファミリーのための防災ブック」。現在、北区版、堺区版、東区版が発行されています。それぞれの地域に合わせた情報を掲載するなど、こだわって作成しています。

講座の様子、アットホームな雰囲気です。

子育てファミリーの防災、なにから始める?

世の中には、たくさんの防災ブックや防災に関する情報があふれかえっています。しかし、いざ備えようと思っても、何から始めればいいのかわからない・・・という方がほとんどです。
そこで、子育てファミリーのための防災のスタート地点として講師のお二人がおすすめするのが「日常会話から始めてみよう」というものでした。

日常の会話で2つのことを確認しましょう

まずは日頃から家族間で「今日の予定」を伝え合うようにしましょう。例えば「今日は午後から出張で○○にいるよ」「僕は、放課後○○グラウンドに遊びにいくつもり」「友達と○○の映画館へいくよ」など、毎日の会話の中でお互いのスケジュールと居場所を共有しておけば、いざというときに家族がどこにいるかが把握できて安心ですね。
次に、家のどこに、なにがあるのかを家族全員で把握するようにしましょう。せっかく災害に備えて備蓄をしていても、家族がその存在を知らなければ、いざという時に役立てることができません。「お母さん(お父さん)、○○はどこにあるの?」という状態をなくすことを目標にしましょう。

まずはお互いの予定を伝え合うなど、日常会話から始めてみましょう。

いざという時の連絡方法

災害発生時、離れた場所にいる家族の安否をどのように確認すればよいのでしょう。今日は、3つの方法についてお話していただきました。

SNSのアイコンを利用する

SNSのトップ画像(アイコン)を「家族全員無事です」など、安否が確認できるようなものに変更すれば、SNSでつながっている人に一斉に安否を知らせることが出来ます。

三角連絡法

災害時、被災地内や被災地への電話は通じにくくなるため、他府県の親戚や知人を中継点にして、安否情報や伝言を仲介してもらう方法です。

災害用伝言ダイヤル

災害時、被災地内や被災地への電話が通じにくくなった場合に提供が開始されます。提供が開始されるとラジオやテレビでアナウンスされます。電話番号をキーとして、伝言の録音や再生ができます。どの電話番号に伝言を預けるかを家族内で事前に決めておくとよいでしょう。

災害用伝言ダイヤルの使い方

録音する場合

「171」をダイヤル→録音は「1」を入力→被災地の方の「電話番号」を入力→続けて「1」を入力→メッセージを録音→「9」で終了

再生する場合

「171」をダイヤル→再生は「2」を入力→被災地の方の「電話番号」を入力→続けて「1」を入力して伝言を再生する→繰り返しの再生は「8」次の伝言の再生は「9」

すれ違いを防ごう!

災害用伝言ダイヤルは録音、再生する際にキーとなる電話番号を入力します。この時、キーとなる電話番号を家族間で決めておかないと、せっかく録音した伝言が家族に届かないといったことも起こりえます。災害用伝言ダイヤルに登録する時のキーとなる電話番号は「実家の固定電話の番号」や「お母さんの携帯電話の番号」など、家族みんなでどの番号に伝言を預けるかのルールを決めておきましょう。

災害用伝言ダイヤル「171」と災害用伝言板「web171」

音声で伝言を残す「171」のほかにも、インターネットで文字のメッセージを入力・確認できる災害用伝言板「web171」があります。音声での録音や聞取りが難しい方は「web171」を利用するなどご自身に合った方法を選びましょう。「171」と「web171」に預けた伝言はどちらからでも確認することができます。

災害用伝言ダイヤルの録音時間は30秒。何を伝える?

1回の利用で録音できる時間は30秒。講師の先生から「あ・い・た・い・よ」をキーワードに録音内容を決めておくことで、必要な内容をスムーズに録音できるとお話がありました。
「あ」・・・あなたの名前。
「い」・・・今いる場所。
「た」・・・誰と一緒にいるか。
「い」・・・痛いところ(ケガ)の有無。
「よ」・・・予告。(次の行動の予定、待ち合わせ場所や待ち合わせ時間など)

実際に言葉にしてみると・・・

「タロウです。今、自宅にいます。娘のハナコと一緒です。二人ともケガはありません。これから避難所の○○小学校に向かいます。15時に○○小学校の正門横の銅像前で待ち合せましょう。」

どうですか?発災後、気が動転している場面では難しいかもしれませんね。
講座当日は、ワークシートを使って伝言を残す練習を行いました。
メモを小さく折りたたんで、パーソナルカードと一緒に保管しておくといざという時に役立ちますね。
※パーソナルカードについてはこちらの記事を参考にしてください。

講座の当日に使用したワークシートです。災害用伝言ダイヤル「171」に関する情報と30秒で思いを伝えるポイントをまとめています。ダウンロードして印刷すれば、パーソナルカードに挟んで使えるメモとしても利用できます。

あとがき

講座では、参加者の方に災害伝言ダイヤルに録音する練習をしてもらいました。30秒という短い時間の中でしたが、みなさんとても上手に録音に必要な情報をまとめていました。
毎月1・15日は「災害用伝言ダイヤル」の体験日です。みなさんもぜひ、お試しください。

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