令和6年9月18日開催「子育てファミリーのための防災講座」
更新日:2024年11月13日
講座の約1カ月前の8月8日に宮崎県日向灘で最大震度6弱の地震があり、南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)が発表されました。巨大地震注意の情報が発表された時、みなさんはどう考え、どう行動しましたか?今回の講座では、事前に備える時間が与えられた災害に対して、どのように行動すべきかに焦点をあててお話をしていただきました。
南海トラフ地震臨時情報をどうとらえればよかった?
8月8日の宮崎県日向灘の地震の約2時間後に南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)が発表されました。一週間後の8月15日には解除されましたが、お盆の時期だったこともあり、旅行をキャンセルするか、どう備えればいいのかなど、迷われた方も多かったのではないでしょうか?
講師の北口さんは「巨大地震注意の情報に対して、改めて何かをするよりも今ある備えの確認をしてほしい。備えが十分でなかった人は、今回のことをきっかけに準備を進めてほしい。」とお話しされていました。
水道水で備蓄水をつくろう!
南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)が出た時に、ペットボトルの水が品薄で困った方も多いのではないでしょうか?また、重い水を自宅まで運ぶことが困難な事もあります。
そんな時は水道水で備蓄水をつくってみましょう。水道水は塩素で消毒されているので、正しい方法で保存すれば常温で3日、冷蔵庫で1週間は保存できるそうです。
詳しくは堺市上下水道局のホームページを参考にしてください。
堺市上下水道局のホームページ
水道水備蓄のポイント
台風や風水害は予測しやすい災害
台風や風水害は、天気予報などで事前に予測ができる災害です。
台風接近前に防災行動に関するタイムラインを考えておくと、いざという時に慌てずにすみますね。
情報収集先もタイムラインによって変更しよう
講師の北口さんによると、情報収集用のアプリもタイムラインに沿って変えていくのがオススメとのこと。
普段は全国をカバーしている防災アプリを利用し、台風などが接近する2~1日前はXの「堺市危機管理室」のポストや堺市公式LINEなどをチェックすると、こまめに地域の最新情報が更新されるので便利です。台風が最接近する当日や災害が目前に迫っているような状況では、ラジオの情報が地域性が高くタイムリーです。
台風接近までのタイムライン
講師の北口さんから台風接近前の具体的なタイムラインについてお話していただきました。台風接近までの時間を有効に使い、具体的に行動しましょう
3日前まで
多くの人が備えとして食料品や飲料水を購入しはじめます。普段からローリングストックで食べ慣れたものを備蓄しておきましょう。
懐中電灯やモバイルバッテリー、電池のストックがない場合はこの時に購入しても良いでしょう。
2~1日前
自宅が海抜の低いところにある場合や、内水氾濫の被害想定区域にある場合は、事前に親戚宅やホテルへ避難しましょう。飛来物で車が破損したり、地下駐車場等で車が水没する危険性がある場合は、車を安全な場所へ移動させましょう。
庭やベランダに風で飛ばされそうなものがあれば、屋内に片づける、懐中電灯やラジオの動作確認、ペットボトルに水を入れて凍らせておくなどの準備をしましょう。
ペットボトルを凍らせておくと停電時に保冷剤として使え、氷が解けた後の水は飲料水として使えます。
当日
不要不急の外出は控え、どうしても外出しなければいけない場合は当日の予定を家族間で共有しておきましょう。
停電が予想されるときは早めにご飯を炊き、おにぎりなどにしておくと良いでしょう。また、冷蔵庫の中にある賞味期限の近い食料を調理しておくのもよいでしょう。
スマホやモバイルバッテリーの充電、入浴、簡易トイレの使用方法の確認も済ませておくと安心ですね。
台風接近までのタイムライン
子育てファミリーの備え 「もの」 「気持ち」 「遊び」
いざという時のために備えていても、防災グッズの使い方が分からない、防災食が口に合わないといったことがあります。不安な気持ちになりがちな非常時には「いつもとおなじ」ことが安心につながります。
講師の光武さんからは子育てファミリーの備えについて3つのポイントを教えていただきました。
もの
災害時、スーパーの棚が空っぽになる光景をニュースでみると不安になってしまいますよね。
そんな時、備えがあると気持ちに余裕ができ、非常時でも冷静な判断が下せます。
備蓄には保管場所が必要ですが、普段使い慣れたもの・食べ慣れたものを非常時に使えることは大きな安心感につながります。ローリングストックを行えば、賞味期限の管理もできますね。
気持ち
避難所など、普段と違う環境では子どもは不安になります。
そんな時は「うちの子の気持ちが落ち着く物はなにかな?」をヒントに準備するものを考えましょう。
お気に入りの人形やタオル、絵本など子どもがリラックスできるグッズを用意しましょう。グッズの用意が難しい場合は、手遊びや抱っこなどで子どもとのスキンシップを増やすと安心感につながります。
あそび
この日の防災講座では子どもを楽しませるアイテムとして風船マットを紹介しました。 風船マットは圧縮袋に風船を詰めて空気を抜いたものです。 子どもが飛び跳ねたり大人が乗ってもこわれず、上にタオルをかければマットとしても使えます。 圧縮袋の空気を抜くときにコードレスの掃除機を使えば停電時でも作れます。
風船マットにバスタオルを引けば簡易のマットとしても使えます
大人が乗っても割れません
あとがき
今回は事前に準備ができる災害への対策や避難時・災害時にこどもの不安を和らげる方法についてお話しいただきました。参加されたみなさんは、真剣に講師のお話を聞きながらメモをとったり、スライドを写真に撮っていました。
講座が終わった後、カラフルな風船マットのまわりで撮影会が始まりました。風船マットの上でも物おじしない子、初めての感触にびっくりして泣いてしまう子など、子どもたちの様々な表情を見ることができました。風船マットを作るときは、風船の大きさをそろえて隙間のないように詰めると上手くいきます。
この日の講座では、いつもに増して親子の楽しそうな笑顔がたくさん見られました。
もしもの時の備えですが、家族みんなで楽しみながら備えられればいいですね。
熱心に講座をきいていただきました。
講座の後に、風船マットで遊ぶ赤ちゃん♬
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