堺大空襲 次世代の語り部育成
更新日:2025年1月24日
次世代の語り部育成の活動は、Instagramからも随時発信しています。
堺市ダイバーシティ推進部(@sakaishi_diversitysuishinbu)<外部リンク>もご覧ください。
概要
本市では、堺大空襲の歴史や、平和の大切さを次世代に伝えるために、ピースメッセンジャーという語り部ボランティアを派遣しています。ピースメッセンジャーは登録制で、堺大空襲の体験者が活動されていますが、令和7年には戦後80年を迎え、継続することが難しくなりました。
「次世代の語り部育成事業」とは、ピースメッセンジャーを継承するため、次世代を新たな語り部として育成するものです。これにより堺大空襲の歴史や平和の大切さを、継続的に伝えることをめざします。
第1期 次世代の語り部育成 ~羽衣国際大学と連携~
次世代の語り部育成事業は、段階を経て実施します。第1期次世代語り部は、羽衣国際大学と連携した「プロジェクト演習」により育成します。
「プロジェクト演習」の流れは次のとおりです。
(1)「戦争に関する基礎知識」の習得などを目的とした人権研修を、堺市立平和と人権資料館で行います。
(2)学生がピースメッセンジャーとの交流を通して、説明資料の構成を検討します。
(3)この間の学習や交流をもとに、学生が説明資料等を作成します。
(4)市職員、小学生に対し実際に講話することで、説明資料等を改善し、完成させます。
第1期 プロジェクト演習
(1)学び
まずは、語り部自身の学びから始まります。
次世代の語り部たちは、戦争のことをあまり知りません。平和と人権資料館を訪れ、戦争体験談を聴いたり、平和と人権資料館職員から説明を受けたりと、戦争の学びを深めていきます。戦争体験談に協力してくださったのは、堺市人権教育推進協議会副会長の久保照男さん。堺大空襲を語る久保さんのおだやかな口調に、語り部たちは静かに聞き入りました。
戦争体験者久保さんの講話
堺市立平和と人権資料館職員からの説明
(2)交流
学びの中で、次世代の語り部たちに戦争への思いが芽生えます。感じたこと・疑問に思ったことなどを、少人数に分かれてピースメッセンジャーと話し合います。交流を通して、次世代の語り部として伝えたいことが次第に固まります。
ピースメッセンジャーとの交流1
ピースメッセンジャーとの交流2
(3)自分の言葉で
次世代の語り部たちは、ピースメッセンジャーの思いを受け止め、自分たちの言葉で子どもたちに伝えます。
どうすれば子どもたちに戦争のことが伝わるか
どんな工夫があれば子どもたちの興味を引くか
次世代の語り部たちも戦争を知りません。だからこそ何が伝わりにくいのかが分かります。弱みを強みに変えて伝えかたを工夫し、シナリオや説明資料を丁寧に作っていきます。
シナリオの検討
グループミーティング1
グループミーティング2
(4)さあ、学校へ
最後の確認です。小学生の前で、語り部として講話をします。大切なのは、ピースメッセンジャーから託された平和への思いを、自分たちの言葉で伝えること。語り部たちは、自分たちの中で育った平和への思いを精一杯小学生に伝えました。
小学生との関わりのなかで、語り部たちは気づきをもらいます。この気づきからシナリオや説明資料を改善していきます。
次世代の語り部がスタートしました。
自分の言葉で
手作りの焼夷弾模型を使って
活気あふれる小学生
平和へのメッセージを寄せる
(5)終わりに
プロジェクト演習の過程は、J:COMチャンネルで放映されました。
YouTube hagoromoTV(外部リンク)からご覧いただけます。
堺市 × 羽衣国際大学 プロジェクト演習 「堺大空襲 次世代の語り部育成」2024年12月21日ジェイコム放送分
第2期 次世代の語り部育成 ~参加者募集~
概要
第2期は、広く市民の皆さんからも、次世代の語り部を募集します。
戦争のことをよく知らないという方でも大丈夫。羽衣国際大学の学生と一緒に、ピースメッセンジャーと交流したり、平和と人権資料館で研修を受けたりすることで、堺大空襲への学びを深めます。そして演習の最後には、実際に市内の小・中学校などで講話をします。
「次世代の語り部」となって戦争の恐ろしさ・平和の大切さを伝えましょう。
募集詳細
対象
戦争体験の伝承に興味のある方(年齢や住所を問いません)
募集期間
令和7年2月3日(月曜)から3月28日(金曜)
募集人数
15人程度
申込先
人権推進課
電話(072-228-7420)、ファックス(072-228-8070)、電子メール(jinkensui@city.sakai.lg.jp)
時期 | 項目 | 内容 |
---|---|---|
令和7年4月 | 研修 | 平和と人権資料館で市職員の研修を受講し、「堺大空襲に関する基礎知識」の習得をめざします。 |
令和7年 4月から5月 | 交流 | ピースメッセンジャーと対話し、語り部として発表するための説明資料の構成を検討します。 |
令和7年 5月から6月 | 資料 | これまでの研修、交流継承で習得したことを、説明資料等に取り入れます。 |
令和7年 7月 | 講話 | 市内小・中学生などに対して講話し、得られた課題を説明資料等へ反映します。 |
※「研修」「交流継承」について、参加が難しい場合は日程のご相談に応じます。 |
第3期 次世代の語り部育成 ~今後の予定~
令和8年2月から3月 第3期次世代の語り部を募集します。
令和8年4月から7月 第3期次世代の語り部を育成し、10人の語り部育成をめざします。
このページの作成担当
市民人権局 ダイバーシティ推進部 人権推進課
電話番号:072-228-7420
ファクス:072-228-8070
〒590-0078 堺市堺区南瓦町3番1号 堺市役所高層館6階
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