旧堺燈台
更新日:2024年8月5日
指定区分
国指定史跡
内容
旧堺燈台
旧堺燈台は、南海本線堺駅の西約1km、堺旧港の突端に位置し、明治10年(1877)に建築されました。建築から約1世紀のあいだ大阪湾を照らし続けましたが、周辺の埋め立てなどにより、昭和43年(1968)にはその灯りを消すことになりました。洋式木造灯台としては、わが国で最も古いもののひとつとして、国の史跡に指定されています。
堺旧港では、古くから灯明台が港の航行の安全を守ってきましたが、明治時代となり洋式灯台の設置が検討されました。堺からも明治政府へ設置を願い出ましたが実現には至らず、建築費約2,125円と器械据付費約360円のうち、その大半は堺市中からの寄附金があてられました。
建築にあたっては、土台の石積みには備前国(岡山県)出身の石工・継国真吉が携わり、建築工事には堺在住の大工・大眉佐太郎があたりました。また、横浜の燈台局からバービエール社(フランス)のレンズを購入、英国人技師ビグルストーンが来訪し取り付けを行い、9月15日に初点灯しました。
燈台の光達距離は10海里(約18.5㎞)、第五等レンズの中に、緑色の火舎をかぶせた単芯式石油ランプを設置し、不動緑光を放ちました。
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「旧堺燈台-大浜のきのう・きょう・あす-」(堺市立図書館デジタル郷土資料展)のページ(外部リンク) へ
大阪府・堺市
大きさ
高さ12メートル
時代
明治10年(1877年)
指定年月日
昭和47年7月12日
歴史的建造物等3D保存プロジェクト 第1弾 史跡 旧堺燈台
大阪土地家屋調査士会堺支部様の記念事業である「歴史的建造物等3D保存プロジェクト」にて、史跡旧堺燈台を3D測量していただきました。
最先端の技術である3D測量をすることにより、旧堺燈台をデジタルデータとしても未来に残すことができます。
その点群データをもとに動画を作成してくださいました。
普段では見れない視点からの映像もありますので是非ご覧ください。
(3D測量とは、地形や構造物など対象物の立体的な位置情報を、3次元スキャナーを用いて計測する測量方法です)
「歴史的建造物等3D保存プロジェクト 第2弾 鉄炮鍛冶屋敷」の映像はこちらから
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