堺のサクラをまもれ!クビアカツヤカミキリ対策にご協力を!!
更新日:2025年4月22日
『堺クビアカ防除大作戦』を開始!!
本市を含む大阪府下では、クビアカツヤカミキリの生息が拡大しており、より一層の被害防止に向けた取組が必要となっています。
そこで、本市では桜の樹木などのバラ科植物を食害する特定外来生物、クビアカツヤカミキリの被害を阻止するため、令和7年度から5か年を重点期間(集中防除3年+効果検証2年)として防除を進める「堺クビアカ防除大作戦」を実施します。
また、サクラ等の樹木の管理者のみなさまにおかれましては、成虫駆除を含めた防除にご協力をお願いいたします。
※クビアカツヤカミキリは、特定外来生物に指定されているため、生きたままの運搬や飼育等は法律により、原則禁止されています。見つけた場合は、決して持ち帰らず、その場で駆除してください。
セレッソ大阪が「堺クビアカ防除大作戦」を応援してくれます
本市と大阪市をホームタウンとする、Jリーグの1部リーグに所属する男子プロサッカーチーム「セレッソ大阪」が本市の実施する啓発活動に協力し、「堺クビアカ防除大作戦」を応援してくれることになりました。
防除講習会や啓発イベント等を実施しています(「堺クビアカ防除大作戦」関連)
市内にサクラ等の樹木を所有している方を対象に、クビアカツヤカミキリの防除方法を学んでいただきます。
参加者には、防除スターターキット(防風ネットと殺虫剤)を配付いたします。
開催日程や事前申込等の詳細については、上記のリンク先をご参照ください。
【セレッソ大阪コラボ企画】
クビアカツヤカミキリによる被害の拡大を防止するために、クビアカツヤカミキリの成虫が羽化して活動する6~8月に成虫を発見・駆除してくれるクビアカハンターを募集します。
期間中に成虫を見つけ出し、webサイト堺いきもの情報館にて「いきもの発見報告」してください。
ハンター登録者には先着でセレッソ大阪からの協力によりご提供いただいた選手ステッカーを先着300人様にプレゼントします。
さらに、webサイト堺いきもの情報館の「いきもの発見報告」にて堺市内のクビアカツヤカミキリの発見・駆除報告を行ってくれた皆様には成虫が活動する6~8月中、毎月抽選でセレッソ大阪の観戦チケット(ペア)を10組様(期間中、合計で30組様)にプレゼントします。
クビアカハンター登録開始日:令和7年4月22日
イベント期間:令和7年6月1日から同年8月31日(成虫発生時期のため)
登録申込等の詳細については、上記のリンク先をご参照ください。
「堺クビアカ防除大作戦」とは
クビアカツヤカミキリの生態的特徴(拡散の速さ、ライフサイクル)を踏まえ、令和7 年度から令和9 年度の3年間をフェーズI(集中防除期間)として取組を強化し、また、令和10 年度から令和11 年度の2年間をフェーズII(効果検証期間)とし、効果検証を行い、必要に応じた防除を行うものです。
- 集中防除期間:集中的な駆除・予防に加え、市民向け講習会など、周知啓発を強化。(R7~R9年度)
- 効果検証期間:生息・被害調査の継続、必要に応じ追加の駆除・予防措置を実施。(R10~R11年度)
堺クビアカ防除大作戦(1) 市有施設での取組
防風ネット処置
市域のサクラ等の大部分を占める市有施設においては、次のように防除を徹底して行います。
- 市が管理するすべてのサクラ等の点検を実施。
- 未被害木については、ネット巻等の予防措置を実施。
- 被害木については、ネット巻きや薬剤散布など防除を実施。
- 被害が深刻な枯損木については、事故防止のために伐採。
堺クビアカ防除大作戦(2) 市民のみなさまに向けた取組
防除講習会
市民のみなさまによる防除を促進するために、ターゲット(こども・大人・施設管理者)を意識した戦略的な周知啓発を実施します。
- 広報誌、SNSなど各種媒体を活用した効果的な周知啓発を実施。
- 防除講習会を開催し、参加者にスターターキットを配付。
- クビアカハンターを募集し、市民のみなさまによる成虫駆除の取組を促進。
クビアカツヤカミキリの生態
クビアカツヤカミキリは、サクラ、ウメ、モモなどのバラ科の樹木を食害する外来カミキリです。被害を受けた樹木は、花が咲かない、枝の一部が枯れるなどの症状が現れ、数年で樹木は枯死し、最終的に倒木することもあります。
- 成虫の特徴
体長は2.5~4センチメートル程度で、光沢のある黒色をしていますが、胸部だけが赤く突起状になっています。成⾍が樹木や人に直接被害を与えることはありませんが、他の樹⽊に卵を産み付け、被害を拡散させます。 - 幼虫の特徴
乳白色のイモムシ状で、樹木の中で成長します。樹木を食害し、ミンチ状のフラス(木くず)を排出します。
成虫
食害を受け枯死しそうなサクラ
写真提供:埼玉県環境科学国際センター
クビアカツヤカミキリによる被害のサイン
樹木を守るためには、食害に素早く気づき、防除を実施することが重要です。
- フラス(4月から10月ごろ)
ミンチ状のフラスが大量に見つかった場合は、幼虫による食害のサインです。 - 成虫脱出孔(通年)
樹木表面にある、縦2から3センチメートルほどの細長い楕円形の孔は、成虫の脱出孔であり、食害を受けたサインです。
被害木根元に堆積するフラス
ミンチ状のフラス
成虫脱出孔
写真提供:埼玉県環境科学国際センター
本市における被害状況について
平成28年に美原区で初確認され、平成29年に東区、平成30年に南区、令和元年に中区、令和2年に堺区、北区、令和3年に西区で確認され、全区で生息が確認されています。身近なサクラ等を守るために、より一層の取組が必要です。
(令和5年度末)市民通報・相談に基づく通報マップ
クビアカツヤカミキリの防除(予防と駆除)のお願い
- 成虫を見つけた場合(6月から8月に樹木表面で見つかることが多い)
その場でただちに、駆除(「踏みつぶす」「殺虫剤をふきかける」「アルコールにつける」)してください。
- フラスを見つけた場合(4月から10月に樹木根元周辺で見つかることが多い)
フラス排出孔から針金を入れて刺殺する、もしくは薬剤を注入し殺虫する。
農業用防風ネットなどを高さ2メートル程度まで巻き付け、成虫の拡散を防止する。
※ ネットの使用により、樹木から脱出した成虫を閉じ込め、ほかの樹木への分散を防ぎます。また、樹木とネットに隙間をあけてゆったり巻くことで、メスの成虫による樹木への産卵を防止します。
※ クビアカツヤカミキリは地表面にある樹木の根にも産卵・食害するため、ネットを使用する場合は、その根も含め巻いておくことが必要です。
詳細な駆除方法等
クビアカツヤカミキリによる被害地域の拡大を防ぐためには、早期発見、早期防除が非常に重要ですので、迅速な対応をお願いします。詳細な駆除方法等については、薬剤等を使用した効果的な時期がありますので、次の資料をご参照ください。
クビアカツヤカミキリ被害対策の手引書 改訂第5版(ダウンロード)(PDF:4,024KB)
また、上記手引書を公開している地方独立行政法人大阪府立環境農林水産総合研究所が運営するYouTubeサイト「環農水研チャンネル」では、クビアカツヤカミキリの生態等に関する動画を公開しています。手引書と合わせてご活用ください。
YouTube動画(1)クビアカツヤカミキリ(生態編)
YouTube動画(2)クビアカツヤカミキリネット(ネット巻き編)
YouTube動画(3)クビアカツヤカミキリ(被害樹処分編)
参考資料等
(大阪府HP)特定外来生物「クビアカツヤカミキリ」警戒中!!
「クビアカツヤカミキリは、外来生物法に基づく特定外来生物に指定されました」環境省(PDF:834KB)
大阪府クビアカツヤカミキリ防除推進計画(PDF:921KB)
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