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第3部 第1章 個性豊かな都市空間の創出

更新日:2012年12月19日

第1節 文化的な都市空間の形成

動向と課題

 全国の多くの都市においては、画一的なまちづくりや都市化の進展などによって、都市のその個性が失われてきています。また、人々の生活においては、経済的、物質的な豊かさに加えて、これまで以上に精神的な豊かさを求めるようになっている今日、生活の場となる都市においても地域の歴史文化や自然環境などのもつ価値が改めて見直されるようになっています。
 本市においては、仁徳陵をはじめとする百舌鳥古墳群や中世の環濠都市の名残である内川・土居川、旧街道など、豊富な歴史文化資源を有しています。また、南部丘陵をはじめ河川やため池などの自然環境資源も残されており、これら資源を活かして、文化的で個性あるまちづくりをすすめることが必要です。
 一方、景観は都市の個性や魅力を高め、人々のまちへの愛着をはぐくむものとして重要な要素であり、市民、企業及び行政それぞれが協力して、良好な景観形成に取り組むことが重要です。

2010年度の目標

  • 歴史文化や自然環境資源など地域の特色を活かして、個性的で堺らしさのある都市空間が形成されています。

目標の達成度を点検する主な指標の表1の画像

施策体系

文化的な都市空間の形成 (1)堺らしさをはぐくむ都市空間づくり (2)良好な景観を形成するしくみづくり

主な取り組み

(1)堺らしさをはぐくむ都市空間づくり

  • 地域それぞれの特色ある歴史文化や伝統などの資源を発掘するとともに、これら資源と調和した周辺環境を整備し、文化的で個性ある都市空間づくりをすすめます。
  • 南部丘陵やまちなかの緑、水辺などの自然環境資源を生かして、うるおいとやすらぎを感じられる空間づくりをすすめます。
  • 都心、新都心においては、人々の交流空間や快適な歩行者空間を整備し、都市拠点にふさわしい活気に満ちた都市空間づくりをすすめます。
  • 公共施設の整備にあたっては、シンボル性やデザイン性の向上に努めるとともに、街路樹などの緑化や電線類の地中化、建造物のライトアップなどをすすめ、魅力ある公共空間づくりに取り組みます。

(2)良好な景観を形成するしくみづくり

  • 個性ある景観やまちづくりに対する市民の理解と関心を深め、市民の主体的な取り組みを促進するため、啓発活動を充実します。
  • 良好な景観形成に取り組む市民の自主的な組織づくりや活動を支援するとともに、市民の発意や創意が景観形成に活かされる制度やしくみづくりをすすめます。
  • 優れた景観を有する建築物などに対する顕彰制度や助成制度などを充実します。
  • 景観条例の適切な運用や屋外広告物の適正な規制などを行い、良好なまちなみの形成を誘導します。
  • 良好な景観を有する地区においては、景観形成地区の指定や地区計画制度、建築協定などを活用して、まちなみの維持、向上に努めます。

主な関連施策

第2節 水、緑が調和した都市空間の形成

動向と課題

 水辺や緑の空間は、都市の快適性を高めるとともに、魅力や個性を創出する重要な要素です。また、人々の自然志向や健康に対する関心の高まりなどを背景として、都市においても自然とふれあえる環境づくりが求められています。
 本市においては、都市化の進展した大都市圏のなかにあって、市域の西部は海に面しているほか、南部丘陵に残された緑や河川、ため池などの多くの自然環境資源を有しています。
 これらの自然環境資源を活かして、水辺空間や緑空間を総合的、体系的に整備し、これら相互のネットワークを形成することが必要です。

2010年度の目標

  • 水、緑とふれあい、親しむことができるうるおいのある空間が増え、都市の快適性や魅力が高まっています。

目標の達成度を点検する主な指標の表2の画像

施策体系

水、緑が調和した都市空間の形成 (1)水辺とふれあえる空間づくり (2)緑あふれる空間づくり

主な取り組み

(1)水辺とふれあえる空間づくり

  • 海辺の水際空間においては、安全性に配慮しながら、生態系を含む環境保全・創造をはかる人工干潟や大規模な緑地などを整備し、市民が海と親しみ、楽しむことができる空間を創出します。
  • 内川・土居川をはじめとする河川やため池、古墳の濠においては、水質の改善と水量の確保をはかるとともに、市民が水と親しみ、うるおいのある生活を送ることができるように、水辺の緑や遊歩道などの親水空間を整備します。また、市民の協力を得ながら、河川やため池などの維持管理に努めます。
  • 大和川においては、スーパー堤防の整備にともない、アメニティ性の高い遊歩道などの親水空間や自転車道の整備を促進します。
  • 子どもたちが身近に自然とふれあう場として、市民との協働などによって、鳥や昆虫、魚など多様な生物が生息できる水辺空間やせせらぎの再生・創出に努めます。
  • 河川の水量確保と清らかな河川水の維持・創出をはかるため、地下水のかん養など健全な水循環の再生、下水の処理水や貯留した雨水の活用などをすすめます。また、雨水調整池の多目的利用として親水空間を整備します。

(2)緑あふれる空間づくり

  • シンボルパークとなる大仙公園をはじめ、区域の拠点となる公園の計画的な整備・充実をすすめます。
  • 南部丘陵においては、自然環境の保全に配慮しながら、市民が自然とふれあえる場として活用します。
  • 内陸部と丘陵部に広がる良好な農地群においては、自然環境資源としての機能を活かし、市民が農や自然とふれあえる場づくりに取り組みます。
  • 南部丘陵や郊外部などに残る樹林地、公園緑地、農地、ため池などの自然環境資源と、河川や旧街道、道路などの緑化を一体的にすすめ、水と緑のネットワークを形成します。

主な関連施策

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