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第3部 第2章 にぎわいと活力を生み出す市街地の整備

更新日:2012年12月19日

第1節 市街地の計画的な整備

動向と課題

 本市においては、住み、働き、学び、憩う場としての機能が調和し、すべての市民が安全で快適にくらすことができる都市を形成するため、秩序ある市街地の整備に努めてきました。今後も一層、これまで整備してきた都市施設などの蓄積を有効に活用しながら、良好な都市環境の整備や適切な都市機能の集積をはかることが必要です。
 一方、市域をみると、既成市街地において、都市基盤整備が遅れている地区や老朽住宅が密集している地区など、都市活力や居住環境の面から課題を有する地区が存在しており、これら地区の環境改善が求められています。
 また、市街化調整区域においては、無秩序な土地利用が進行している地域などもみられます。そのため、これら地域においては、農業をはじめ周辺の土地利用などとの調和をはかりながら、地域の特性に応じた適切な土地利用を誘導することが必要です。
 さらに、市街地の整備にあたっては、市民のまちづくりへの主体的な参加や、社会経済環境の変化などに応じた適切な整備手法を導入することが求められています。

2010年度の目標

  • 地域の特性に応じた総合的、計画的な市街地の整備がすすみ、住み、働き、学び、憩う場としての機能が調和した都市空間が形成されています。

目標の達成度を点検する主な指標の表1の画像

施策体系

市街地の計画的な整備 (1)既成市街地の整備 (2)新たな市街地の形成 (3)良好な市街地を形成するしくみづくり

主な取り組み

(1)既成市街地の整備

  • 良好な都市環境の創出と都市活力の向上をはかるため、これまで整備してきた都市施設などを有効に活用しながら、地域の特性に応じた総合的、計画的な市街地の整備をすすめます。
  • 都心・新都心及びその周辺地域や地域生活拠点においては、土地の高度利用や有効利用などを誘導し、各種の都市機能の集積や都市型住宅の供給を促進します。
  • 住宅の密集地区をはじめ都市基盤の整備が遅れている地区においては、道路やオープンスペースなどの確保に努め、良好な居住環境を創出します。
  • 工場跡地などの大規模な低・未利用地などにおいては、再開発地区計画制度などを活用し、周辺の土地利用と調和した市街地の整備を誘導します。
  • 鉄道と幹線道路の立体交差事業と一体的に周辺市街地を整備します。また、高架下の有効利用に努めます。
  • 物流の円滑化や緊急時の迅速な対応をはかるため、町名地番の錯綜や飛地などを解消し、わかりやすい住居表示をすすめます。

(2)新たな市街地の形成

  • 市街化が進行している既成市街地周辺部の市街化区域内農地や空閑地などにおいては、周辺の土地利用との調和をはかりながら、地域特性に応じて、計画的な市街地の形成や地域環境の維持、向上をはかります。
  • 市街化調整区域の幹線道路沿道や集落地においては、周辺の農業環境などとの調整をはかりながら、必要に応じて土地区画整理事業などの基盤整備手法を検討し、適切な土地利用を誘導します。

(3)良好な市街地を形成するしくみづくり

  • 良好な市街地を形成するため、都市計画法や建築基準法などに基づく開発・建築指導体制を充実するとともに、地区計画制度や再開発地区計画制度、総合設計制度、建築協定などの活用を促進します。
  • 市街地整備に関する情報の提供や相談体制を充実するとともに、市民の自主的なまちづくりへの取り組みを促進し、支援します。
  • 市街地の整備にあたっては、PFIや社会実験、暫定利用など多様な制度や手法を活用します。また、市街地整備プロジェクトなどに関する評価に努め、効果的・効率的な事業推進をはかります。

主な関連施策

第2節 都心の活性化と新都心の形成

動向と課題

 大阪都市圏においては、大阪湾岸地域を中心に国際交流、文化、学術、研究開発などの高次の都市機能をもった世界都市として発展することが展望されています。
 このようななか、本市においては、大阪都市圏の拠点都市として圏域内外の各都市との有機的な連携をはかりながら、広域的な視点に立ったまちづくりをすすめ、圏域全体の発展を先導する役割が求められています。
 しかし、都心においては、人口の減少や商業立地の郊外化などによって、かつてのにぎわいが失われ、活力の低下がすすんでいます。また、中百舌鳥と臨海の2つの新都心においては、都市活力を創出する新たな拠点の形成をめざしています。
 こうしたことから、活力に満ちた都市を築き、本市に求められる役割を担っていくためには、都心を風格のある都市拠点として再生、活性化することが不可欠です。一方、新都心については、社会経済情勢の変化などに対応しながら、その可能性を高めていくことが必要です。

2010年度の目標

  • 歴史文化がいきづき、水、緑が豊かな都市環境のもとに、堺都市圏の中枢性をもった高次の都市機能が集積し、人々が快適にくらし、つどう都心が形成されています。
  • 広域的な集客・交流機能などを有する拠点として、中百舌鳥と臨海部の新都心の形成が計画的・段階的にすすめられています。

目標の達成度を点検する主な指標の表2の画像

施策体系

都心の活性化と新都心の形成 (1)都心の活性化 (2)中百舌鳥新都心及び臨海新都心の形成 (3)都心と新都心の連携

主な取り組み

(1)都心の活性化

  • 南海高野線堺東駅周辺地区においては、商業やサービス機能、文化創造・交流情報機能などを充実・強化します。また、市庁舎の整備や国機関などの合同庁舎化にあわせて、市民の憩いの場や交流空間を創出します。
  • 南海本線堺駅周辺から堺旧港に及ぶ地域においては、商業・業務や文化・レクリエーション機能などを整備・充実するとともに、快適な親水空間を創出します。
  • 山之口地区においては、商業機能などの集積をはかり、活気にあふれた商業地区を形成します。
  • 内川・土居川や堺旧港、社寺仏閣、伝統産業、茶の湯などの歴史文化資源を活かして、個性あるまちなみや都市空間を形成します。また、水と緑を活かした空間や文化資源のネットワークを整備します。
  • 都心における円滑な交通環境を確保するため、バスの走行環境を改善するとともに、駐車場の整備を計画的にすすめます。また、公共交通機関と歩行者が共存できる安全で快適な空間整備を検討します。
  • 優良な都市型住宅の供給を促進し、都心居住を誘導します。
  • 都心の一体的な発展をはかるため、大小路シンボルロードを中心として、交通環境の向上や交流空間の整備をすすめ、都心内の都市機能の有機的な連携を促進します。

(2)中百舌鳥新都心及び臨海新都心の形成

  • 中百舌鳥新都心においては、集客・交流機能をはじめ情報や文化の創造・発信機能を高めるため、学術・産業・文化などさまざまな分野で多様な人々が交流する場の創出や、商業・業務機能の集積をはかるとともに、優良な都市型住宅の供給などをすすめます。
  • 北花田駅前周辺地区をはじめ地下鉄御堂筋線の沿線地域においては、中百舌鳥新都心と一体的に魅力ある商業地や都市型住宅地を形成します。
  • 臨海新都心においては、親水空間をはじめ、広域的な商圏を有する集客施設、優良な都市型住宅などの整備について、暫定利用など土地の有効利用をはかりながら段階的にすすめます。
  • 臨海新都心の海岸部においては、市民が海と親しみ、楽しむことができるスポーツ・レクリエーションの場として、人工干潟や大規模な緑地などを整備します。
  • 臨海新都心形成の進展などに応じて、広域的な幹線道路や鉄軌道などの交通アクセスを整備します。
  • 臨海新都心の安全性を確保するため、防災緩衝帯などの防災施設や耐震性の高い施設を整備します。
  • 臨海新都心に隣接する堺第7-3区においては、環境技術などに関する研究開発拠点やレクリエーション施設、物流拠点などの整備について検討します。

(3)都心と新都心の連携

  • 都心を中心に2つの新都心とこれらを含む都市拠点市街地ゾーンにおいては、それぞれの都市拠点と一体となった都市型住宅地の形成や都市機能の集積をすすめます。
  • 都心と新都心の連携を強化するため、新都心形成の進展などに応じてそれぞれの都市拠点を結ぶ鉄軌道などの交通網の整備をすすめます。

主な関連施策

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