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令和4年度第2回堺市緑の政策審議会会議録

更新日:2023年12月22日

日時

令和4年10月24日(月曜)午後1時30分

場所

堺市役所本館12階第一委員会室

出席委員(9人)

会長

今西純一

委員

岡崎純子、田中一成、藤井載子、上田勝人、岸本啓司、佐々木和郎、大町啓之、奥村仁美

案件

1.堺市緑の基本計画改定について

開会(午後1時30分)

事務局

定刻となりましたので、ただ今より令和4年度第2回堺市緑の政策審議会を開会します。
本日は、お忙しい中、ご出席をいただきまして、誠にありがとうございます。私は、当審議会の事務局を務めさせていただきます、公園緑地整備課の岡本でございます。どうぞよろしくお願いいたします。着座にて進行させていただきます。
本日、武田委員、弘原海委員、中川委員、岩藤委員におかれましては、所用のため欠席とのご連絡をいただいております。
また、花田委員におかれましては、所用のため途中からの参加とのご連絡をいただいております。なお奥村委員については少し遅れているということでございます。
なお、本会議は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点からオンラインによる参加も併用した審議会となっております。
本日、WEB参加の委員は花田委員となっております。
委員の紹介は、以上でございます。
本日は委員総数14人の半数以上の出席となりますので、「堺市緑の保全と創出に関する規則」第4条第2項に基づき、本日の会議は成立することをご報告致します。 
また、同規則第6条の規定に基づき本会議は公開しております。
現在、5人の方が傍聴に来られておりますことをご報告いたします。
傍聴されている方につきましては、お配りしております「堺市緑の政策審議会の傍聴に関する要綱」及び「堺市緑の政策審議会の傍聴について」に規定しております事項を遵守していただきますようお願いいたします。
会議内容につきましては、録音の上、議事録を作成させていただきますので、ご了承いただきますようお願いいたします。
次に本日の資料についてご確認をさせていただきます。
議事次第、委員名簿、A3横の資料で、資料1、A4縦の資料で、資料2、A3横の資料で、参考資料1、A3横の資料で、参考資料2、A3横の資料で、参考資料3以上となっております。
当日資料として、緑の基本計画の冊子をご用意しております。
緑の基本計画冊子については、会議用となっておりますので、会議終了後はお持ち帰りにならないよう、机の上に置いておいてくださいますようお願いいたします。
よろしいでしょうか。手元の資料で過不足等ございませんでしょうか。
会議の進行中、委員の皆様において、ご意見のある方につきましては、挙手いただき、マスクを着用したままで、目の前のマイクにて、ご発言いただきますようお願いいたします。
それでは、次第に沿って会議を進めさせていただきます。
まず、公園緑地部長の市川より開会のあいさつを申し上げます。

事務局

公園緑地部の市川でございます。
本日は、お忙しい中、「令和4年度第2回堺市緑の政策審議会」にご出席を賜り、誠にありがとうございます。
また、平素は市政全般にわたり、ご理解ご協力を賜り、この場を借りて、厚くお礼申し上げます。
さて、本日の案件は1件のみ「堺市緑の基本計画改定について」でございます。
前回の審議会でのご意見や庁内での意見を集約し、次期堺市緑の基本計画(案)としてとりまとめをおこないました。
本日ご参加の委員の皆様方におかれましては、それぞれのご専門の立場と幅広い見地から忌憚のないご意見をいただきますようお願い申し上げます。
簡単ではございますが、開会の挨拶とさせていただきます。

事務局

ありがとうございました。
それでは、ここからの進行は、「堺市緑の保全と創出に関する規則」第4条第1項により会長が議長となるとありますので、今西会長にお願いしたいと思います。
今西会長よろしくお願いいたします。

今西会長

今西です。よろしくお願いいたします。
それではこれより私が会議を進めさせていただきます。
この緑の政策審議会ですけれども、今回は堺市緑の基本計画(案)について審議するということになっております。緑の政策といいますと、昔は開発されたところに緑を植える、増やすというところが、主な観点でしたし、次の時代はさらに美しい景観をつくるというようなことが主題になってきましたけれども、近年は地球温暖化、気候変動、コミュニティの脆弱化、生物多様性の劣化や生態系の劣化というような問題が、顕在化してきています。
そういった中で今回の新しい、堺市緑の基本計画(案)では、4つの施策の柱が設定されていまして、1つ目はSDGsの達成、これは持続可能な開発の目標のことで、持続可能な生活にいかに貢献するのかということです。2つ目はグリーンインフラの取組ということで、従来のグレーインフラといった土木的な構造物のインフラに対して、緑のいろいろな機能を活用したグリーンによるインフラの取組を促進しようというものです。
3つ目は、気候変動対策や生物多様性の確保をしていこうというもの。そして4つ目に新型コロナウイルスによって大きく変化している生活様式、新しい生活様式にも対応していくという中で緑のあり方を考え、この基本計画に計画として示していくということになっております。
新しい時代への変革期にあると思いますので、ぜひ先見の明をもって様々な見地から、忌憚のない意見をいただければという風に思っています。本日はよろしくお願いいたします。
それではまず、「堺市緑の保全と創出に関する規則」第6条に基づきまして、会議を公開し、傍聴を認めたいと思います。
それでは議事に参ります。

案件1. 堺市緑の基本計画改定について

今西会長

本日の案件は1件となります。案件は「堺市緑の基本計画改定について」となっておりますので、事務局から説明をよろしくお願いします。

事務局

公園緑地整備課長の杉山です。本日はどうぞよろしくお願いいたします。着座にて説明をさせていただきます。本編の説明に先立ちまして、参考資料の説明からさせていただきます。
それでは、まず参考資料1をご確認お願いいたします。
前回7月の緑の政策審議会でいただきました意見に対し、市としてどのように考え、反映させたかを一覧にしたものが参考資料1となります。
これらの意見を受けまして、緑の基本計画改定素案を作成いたしまして、庁内各局へ意見照会を行い、様々な視点を盛り込みました「堺市緑の基本計画(案)」を作成いたしました。
参考資料2につきましては、前回の審議会でお示しいたしました、計画改定に関する骨子からの変更点について、まとめた資料となります。
参考資料3につきましては、現行の緑の基本計画から変更した内容をまとめた資料となります。現行計画に記載している内容について、どこをどのように修正し、どのような考え方をもって検討したかをまとめてございます。
参考資料3の3ページ目以降につきましては、現行計画に位置付けられております施策の改定内容を記しております。改定後の施策の何番に位置付けられているかも併せて示しております。このほか、庁内から意見のありました新たな施策や審議会での意見を踏まえた内容につきましてもまとめております。
なお、参考資料1~3につきましては、改定にあたっての参考資料でありますので、詳しい説明につきましては割愛させていただきます。
それでは、資料1をご確認ください。こちらは、資料2の本編をまとめた堺市緑の基本計画(案)の概要版となります。
左上の「計画の概要」につきまして、前回の審議会でもお示しいたしました「改定の背景」や「改定の視点」を要約し記載しております。
左下の基本理念と緑の将来像図につきましてですが、骨子の段階では「多様な緑が未来を創造する都市・堺」という基本理念を設定しておりましたが、上位計画の都市像やコンセプト等との整合を図りつつ、既存の緑や新しく創る緑が未来を感じられるような理念としまして、「未来を感じる緑の堺」としております。右のページには緑の将来像図を記しております。
基本的な将来像は現行計画にも位置付けております、重点的に緑を創出する「緑のシンボルエリア」や都市の骨組みとなる「緑の骨格」、公園や社寺境内地などの「身近な都市の緑」で構成しております。
現行計画を踏襲しつつ、表現方法につきましては、上位計画である都市計画マスタープランとの整合を図っております。それでは次のページをご確認ください。
ここでは、緑の将来像を実現するために4つの基本方針とそれに紐づく数値目標を設定しております。基本方針につきましては「守る」、「創る」、「育む」、「広げる」という骨子でお示しした方針からは変更しておりません。これに基づく数値目標につきまして、骨子の段階では「精査中」としておりましたが、各項目10年後の目標値を設定しております。
また、前回の審議会から「質的目標」をというご意見をいただいた中、骨子から新たに追加した項目として、基本方針2の2つ目に記載しております、「大仙公園の居心地の良さ(大仙公園に60 分以上滞在する人の割合)」を新たに設定いたしました。
続きまして右側をご確認ください。こちらは緑の施策を体系的に示したものでございます。
骨子の段階では、「基本方針」、「施策の骨子」、「施策」のみ記載しておりましたが、今回新たに4つの「施策展開の方向性」を設定いたしました。
各基本方針を達成するために、単に各施策を実施するだけでなく、SDGsなど4つの方向性を位置づけることで、基本方針・施策の関係性がより明確となり、各施策が4つの方向性を意識しながら推進するために、このような表現としております。以上で資料1の説明を終わります。
資料2につきましては、緑の基本計画 本編となります。
重要な点は資料1の概要版に記載させていただいておりますが、本編には、本市が今まで歩んできた「緑の歴史」、「堺らしい緑」や「緑の課題」なども記載しております。内容につきましては重複する分もございますので、割愛させていただきます。
また、本日ご欠席の委員からも本件につきまして、ご意見頂戴しており、抜粋してご紹介いたします。
武田委員から「携帯電話事業者の位置情報ビッグデータを利用した試みには賛成であるが、なぜ対象が大仙公園なのか。」
「インバウンドも考慮していくのであれば複数の主要な公園のデータを取って平均してもよいのでは」
「SDGsやグリーンインフラの取組は、どの施策で展開するか書くことはできないか。視覚的にイメージできるかが重要。個別の事業シートに記載するのも一つの手である」というような意見を頂戴しております。
また花田委員からは、居心地のよさの目標につきまして、社会経済と滞在時間には相関性があるとの研究結果もあるので、多様な行動分析を行うことで、様々目標がたてられるのでは、そういうふうな意見がございました。案件の説明としては以上となります。

今西会長

ありがとうございました。
ただいま事務局から説明がありました案件、堺市緑の基本計画改定についてご意見、ご質問がありましたら、挙手にてよろしくお願いいたします。どのような観点でも構いません。気軽にお願いいたします。はい、大町委員お願いします。

大町委員

大町です。1点聞きたいんですけれども、基本方針4の指標なんですけれども、緑地保全、緑化推進に関する活動を行った団体数ということが書かれているんですけれども、緑のまちづくり活動認定制度に認定された団体を言っているのか、それ以外のいろいろな活動をしている団体を言っているのか、わかりにくいのですけれども、参考資料があれば。

事務局

大町委員、ご質問ありがとうございます。この指標につきましては、市民協働で活動しております緑活動支援でしたり、その市民の活動に特化した部分ではなくて企業なども今後緑化活動に参加していただくべきというふうに考えております。例えば南部丘陵で活動してその企業連携でしたり、今後、都市緑化センターで活動するような民間企業についても加味していこうかなと考えております。以上です。

今西会長

今のご質問について正確に知りたいのですが、単に緑地保全、緑化推進に関する活動を行った団体数ということですと、自主的に自分の会社の敷地に木を植えたというところはカウントできないと思うのですが、実際はどういうふうに活動をカウントしていくことになるんでしょうか。

事務局

企業につきましては、現在、堺市の南部丘陵で活動しております、堺の森の再生プロジェクトに参画している企業でしたり、もちろん社屋の前で緑化をするというだけだとなかなかカウントができないと思いますので、今後緑化の活動拠点になるような都市緑化センターやふれあいの森におきまして、緑地保全・緑化推進を行う企業などにつきまして、カウントしていくような数値目標としたいと思っております。

今西会長

はい、ありがとうございます。その他に何かございますでしょうか。岸本委員よろしくお願いします。

岸本委員

岸本です。よろしくお願いします。
愚問になるかもわかりませんけれども、緑のシンボルエリアで南部丘陵は、もともと緑があるところなんですけれども、これをどういうふうに重点的な取組を推進していかれるのかということをお聞かせ願いたいんですけども、都心とかであればわかるんですけれども、これの緑をどういうふうに変えていくのか、ということをちょっとお聞かせ願えればと思います。

事務局

岸本委員ご質問ありがとうございます。
南部丘陵につきましては、堺市におきましても、唯一の豊な里地里山が残された貴重なエリアになっております。
南部丘陵につきましては、現在、里山管理活動や、市民や事業者の協働の取り組みによって、樹木とか、農地、ため池などの里山的な環境の保全に努めております。
今後につきましてはそういった点をさらに強化させながら、保全活動に取り組んでまいりたいと思っております。

岸本委員

保全ということは、これ以上、発展させていくというんですかね、緑を増やしていくという方向は出ているのですかね。保全というと現状維持だという認識ですけども、その辺はどうでしょうか。

事務局

ご質問の件ですけれども、緑地の面積というのは当然守っていくというところがポイントになってきています。
ただ、今の南部丘陵の里山の現状の問題点とすると、なかなか維持管理が難しくて放置されてしまって、里山というよりは放置された里山になってきていますので、できればそこについてふれあいの森でやってるような形でボランティアの方に入っていただいて、少しこの手を入れるような作業ができるとか、企業との連携の中で手を入れていく作業ができて、なるべく肥沃な状況で維持管理できればなと考えております。以上です。

今西会長

ありがとうございます。現状維持だけじゃなくて、それからさらに良いものにするための取組を行うということですね。その他何かございますか。岡崎委員お願いします。

岡崎委員

すみません。別のところでも聞いたと思うんですけれども、あの緑地面積が今回の目標で増加しているということは、例えば基本方針3の中で面積が10ちょっと増えていますよね。これは、緑化を今回、特に推進していくという、理解でよろしいんでしょうか。

事務局

岡崎委員ご質問ありがとうございます。緑化につきましては、進めていく方向で考えております。
この緑地の面積には、行政が担保する都市公園の面積や、地域性緑地などを含めております。本市におきましても、都市計画公園の整備などがまだいくつか残っている部分がございますので、こういったところを整備することによって、緑地の面積が増えることが一つの要因となってございますので、緑化につきましても増やしていく形で考えております。以上です。

岡崎委員

ありがとうございました。

今西会長

はい。ありがとうございます。大町委員からお願いします。

大町委員

大町です。基本方針2のところで、身近な公園や広場の充足度というところで、目標値が2031年で9.6m2となっているんですけれども、このときの人口と現状の人口は、例えば公園が広くなっていないのに人口が減ったら、当然1人当たりの面積も広くなるので、その辺のところは、わかっているのですかね。

事務局

大町委員、ご質問ありがとうございます。
将来目標につきましては、まだ未確定の部分もあるんですけれども、今後整備を予定しております都市計画公園でしたり、あとは開発による帰属の公園なども加味しております。
加えて人口予測につきましては、現在から10年後に減少していく推計も出ておりますので10年後の推計値を加味した形で9.6というような数字を算出しております。
本市におきましては、堺市公園条例の中で10m2/人という形で規定をされておりますので、当面はこちらに向けて推進していこうというふうな考えでございます。以上です。

大町委員

とういうことは増えていくと考えていいんですね。

事務局

その考えで結構です。

今西会長

はい、ありがとうございます。その他にございますでしょうか。

今西会長

奥村委員お願いいたします。

奥村委員

奥村です。よろしくお願いします。今の基本方針2の居心地の良さ、滞在する人の60分以上滞在する人の割合を調べていただいていて、さらにゆっくり滞在する人が増えてきたらいいなという目標かと思います。
やはり、なぜここでゆっくりするのか、ここでも調べたことを他の公園にも反映させていくためには、緑があって木陰があるので長く居て、居心地がいいであるとか、ゆったり座れるベンチがあって居心地がいいであるとか、何かそういう市民の声が拾いあげれるものがあって、次の目標に到達していけるかなあとは思うんですけど、途中何かそんなような声を拾いあげるとか、今ここに至るまでにそういう機会があったのか教えていただけたらと思います。

事務局

奥村委員ご質問ありがとうございます。
現在目標で設定しております大仙公園につきましては様々な民間の力を導入したカフェやバーベキューができるような施設があります。そういった施設でしたり、休憩施設などを充実させることで、市民の方が、居心地がいいなと思っていただけるような空間を今後も整備していけたらなというふうに思っております。
なお、本計画につきましては、10年間の計画になっておりますので、概ね5年を目途に、中の改定というか見直しを行うように考えております。その際にどういうふうな居心地の良さとか、指標の見直しなどを検討して、さらにこういうふうな、数値を検討していくというところに反映できればなというふうに思っております。以上です。

奥村委員

ありがとうございました。

今西会長

ありがとうございました。
では、佐々木委員、お願いいたします。

佐々木委員

すみません、佐々木です。よろしくお願いします。
これ提案じゃないんですけれど、基本方針2番の中で公園整備というのがあります。
私民生委員と児童委員の立場から申し上げますと、やはり高齢者と子どもさんが一体になって利用できる、そういう公園にしていただいたらいいかなと思いますし、特にこの子育ての関係でいうと、小さな子どもさんは実は、マンション等の集合住宅が増えてます。そうした中で、やはり子どもさんが小さいと思いっきり遊ばす場所がないという要望をよく目にして聞いたりするんです。
それとやっぱり高齢者が気楽に外へ出られる、のんびりできる、今現在ある公園では、子どものエリアと高齢者エリアが分かれて、何か自然に分かれてしまってるケースがあるんですよね。やはり高齢者は、小さな子どもさんの刺激を受けるというのが一番高齢化のその健康を保つひとつの材料だと思いますので、高齢者と子ども、子育て関係で、本当に過ごしやすい公園、緑豊かな中で、やはりマイナスイオンを受けて健康かつ勢力ある人材作りっていうか、それをするのが一番いいのかと思いますので、喜ばれる公園の整備をよろしくお願いしたいと思います。

今西会長

はい、ありがとうございます。何か事務局の方で今取り組まれてる事業や、今後予定しているということがありましたらお願いいたします。

事務局

佐々木委員、ご意見ありがとうございます。
本市におきましては、南区の田園公園でしたり、高齢者が使われるような健康遊具の整備でしたり、市内におきましても様々な遊具の整備更新などを行っております。
今後、今おっしゃられました高齢者や子どもが一体となった公園整備、喜ばれる公園の整備を念頭におきまして、各公園計画して整備できたらと思います。以上です。

今西会長

はい、ありがとうございます。高齢者と子どもが一緒に過ごせる公園っていうのは大変魅力的だと思うので、そのあたり、どういった公園の形がいいのか、市の方で調査していただいて、積極的に進めていただければというふうに思います。他に何かございますか。田中委員お願いします。

田中委員

田中です。先ほどご説明いただいた1番から4番ですね「守る」「作る」「育む」「広げる」、通常だったらこれ、だんだん施策の今度は骨子になって政策となってだんだん細かくなって、縦割りになっていくところを、この方向性っていうので、今度は横に繋がっていくようなことをされているのがすごく面白くて、こういったところがすごくいいかなと思ってお聞きしてたんですけど、是非こういうこの根拠とともに生かしてですね、この政策を是非、次に繋げていっていただけたらいいかなっていうふうに思ってお聞きしておりました。
もう一点なんですけれども、先ほどからお話出てますエリアの話がありますが、このエリアをネットワークで繋いでいらっしゃいますよね。
以前の計画もそうですけど、これも図を見ると、そのネットワークが堺市の市域の外に出ていくような形にちょっとなってるところもありますので、ぜひこういう計画がうまくいくと、その周りの市町村にもこういった良い影響が続いていくような、そんなような計画になっていただいたら、とてもいいんじゃないかなと思って。褒め過ぎですかね。あの聞いておりましたので、ぜひよろしくお願いします。

今西会長

はい、ありがとうございます。この堺市に隣接する市の緑のネットワーク計画との整合性みたいなものは取られてるんでしょうか。

事務局

特に北側の大和川のエリアにつきましては、大阪府のみどりの風促進区域になっておりますので、その辺りにつきましては、整合は図れているのかなというふうに思っております。
一方でその東に松原市、あとは河内長野市などございますけれども、そのあたりの個別の緑の基本計画と整合等につきましては、図れておりません。以上になります。

今西会長

そのあたりも今後の検討課題かもしれませんね。
ただ、既存の河川を利用して繋いでるようなところは自然に他市との連携も、上手く取りやすいのかなと思いますので、その他もし改良できるところがあれば、もう少し広域的というか隣接市を含めたネットワークが形成されてるかというところを確認していただければというふうに思います。その他に何かございますでしょうか。
上田委員お願いいたします。

上田委員

市会議員の上田でございます。いつもお世話になります。この生物多様性のところの計画案1ページ目のところなんですけれども、これ以前G7サミットで、30by30という取組が決められたと思うんですけれども、そんな中で生物多様性のその損失を食い止めるというか、そういう回復させるという、そういう2030年までのゴールに向かってということで、G7サミットでそういう取り決めがされました。
そんな中で、私ども本市としてもこの生物多様性の取組にはものすごく力をいれてくださっているんですけれども、何かこういう目標値みたいなものは、絶滅危惧種は本市でもレッドリストに挙げられていただいてるんですけれども、そういう目標値みたいなものがあるのかお答えいただければと思いますよろしくお願いします。

事務局

上田委員、ご意見ありがとうございます。
まず、数値目標につきましては、当該緑の基本計画の中でうたっている数値目標というところはございません。
ただ一方で、今、環境部局の方でもあの生物多様性堺戦略の見直しを行っているというふうに伺っております。その中での数値目標等定めているというふうに聞き及んでおりますのでそちらで生物多様性というようなところを数値目標として立てていくような形で現在検討しております。以上です。

今西会長

はい、ありがとうございました。その他に何かございますでしょうか。花田委員はまだ参加されてないのですけれど、オンラインで、まだいらっしゃっていないですか。
もしいらっしゃらなければ私の方からちょっとよろしいでしょうか。
先週新しいこの基本計画案をお送りいただいて、読み直していたんですけれども、この資料2の方ですね、資料2のわからないところがありまして、第3章の2番、25ページですね。
第3章があって、緑の課題という章になっているんですけれども、そのなかで、1はこれまでの取組の成果となって次が2で、課題や情勢を踏まえた改定の視点ということで、緑の質的向上とか4つ挙げてあるんですが、この4つだけではないように思うんですけど、課題や情勢踏まえた改定の視点はもっとたくさんあると思うんです。
例えば気候変動の話だとか、生物多様性の話だとか、SDGsですとか、4本柱で立ててるような話も入ってくると思うんですが、この2の25ページっていうのはどういう意味でのまとめになっているんでしょうか。

事務局

今西会長、ご質問、ご指摘ありがとうございます。
この課題や情勢を踏まえた改定の視点につきましては、先ほど先生がおっしゃっていただきましたとおり24ページの達成状況や(2)の課題や方向性があるようなところをかいつまんで書かせていただいている分になります。一方で、気候変動や生物多様性というようなところももちろん話としてはあると思います。
そちらにつきましては、冒頭の計画改定の背景というところで、環境に対する意識の高まりというふうなところとか、そのなかでの気候変動や生物多様性、SDGsの推進などをうたわせていただいてます。
それらをまとめさせていただきまして、特に重要な4つの方向性ということで、今回施策の体系の中にSDGsやグリーンインフラ、気候変動、新しい生活様式という4点を掲げさせていただいております。以上です。

今西会長

たぶん、第3章だけを読む人もいると思うんですよ。全体を読まずに。第3章だけ読んでも一応、そういった今の説明していただいたことがわかるように、説明を書き加えていただければなと思いました。ご検討の程よろしくお願いします。
あとはですね、29ページの大仙公園の居心地の良さの指標なんですけれども、大仙公園だけじゃなくてもいいじゃないかっていう話は確かにそうですが、その話は、もう少しいくつかの公園でできたらいいなと思うんですけれども、それ以外にこの指標が計測するのが難しい指標だと研究者の立場から思ってます。というのも、データを取る時期がいつなのかとか、1年中を通したデータをもらえるのか、季節だとか平日・休日とか、その日の天気とか気温とか、そういった要素で来る人の数も違うし、滞在する時間も全く違ってくると思うんですよね。
これを指標に取り入れるのか、1年間くらい通したデータがもらえるのか、というのを教えていただけないでしょうか。

事務局

ご質問ありがとうございます。
この指標につきましては、携帯電話事業者の位置情報ビッグデータに基づく推計データとなっておりまして、データとしましては令和3年度、1年間を抽出しまして、それを毎年度毎年度と比較しているようなことを考えております。
なので、おっしゃる通り、気候とか、あとはその各々の滞在時間も異なると思いますのでそこは一律評価できるような形で1年間の滞在時間というビッグデータを活用しながら算出していきたいというふうに考えております。以上です。

今西会長

ありがとうございます。こういった指標は新しい取組だと思いますので、ぜひ十分に検討しながら、活用していただければというふうに思います。
実質、内容が変わらなくてもその年々の環境条件の変動で、数値が変わってしまうところがあるので、その辺をきちんと何か、将来的には補正して評価できるみたいなことができていくといいと思うのですが、そんな中でも試行錯誤しながらの指標なのかなというふうに思いました。
あとはですね、30ページの三つ目の、気候変動対策や生物多様性の確保というところの説明が気候変動の防止となっているんですけれど、間違いではないと思うんですけど、もう少しこなれた言い方にしてもらえないかなという風に思いました。
それから34ページの2-3の人と生き物に配慮した緑のネットワークの形成を進めます。
34ページですね、その現況というところで、2つあると思うんですけども、大和川と泉北ニュータウンの話が箇条書きであると思うんですけれども、これ緑のネットワークの形成という観点で言うと非常に部分的にしか取り上げられていないので、緑のネットワークについてはもっといろいろあると思うので、この部分を書き足していただければいいかなと思いました。
あと、38ページの辺りなんですけれども、38ページの2-3の緑あふれるシンボルエリアを創りますというところで、このあたりも新しい4つの施策展開の方向性に関することをもう少し入れられるのではないかと思ってまして、例えば、(17)都心エリアにおける緑の利活用という話の中では、雨庭の整備、レインガーデンというのをご存じだとは思うんですが、少し深めに植栽部分を掘り下げて、一時的に雨水を貯留して、ゆっくり地面に浸透させることで都市型の洪水を防ぐ、防ぐとまで言わないまでも緩和するような効果を持たせるようなことが他の都市でも結構進められているので、雨庭の整備の話を気候変動に伴う都市の浸水被害の軽減のためということで、入れるということを検討していただけないかなと思いました。
それから堺らしい緑というのが堺市緑の基本計画の1つの売りになってると思うのですけれど、都心エリアのようなところで、もっと堺らしい植物、地元の植物を植栽したようなエリアを作るということ、堺らしい緑をここに形成するということを1つ入れるのも大切なんじゃないのかなと思いました。
それからですね、もう1つ(19)なんですけれども、(19)に昔の書き方がそのまま残っているというか、もう少し対応できるかなと思うところがありまして、親水空間とかにぎわいの創出っていうのはすごく重要だと思うのですけれども、その堺旧港と周辺緑地の公園の整備で、もう少し新しい時代に対応したような、これは可能なのかわかりませんが、例えば元々堺の海辺で見られたような自然を再生したスポットを創出するとか、他の都市で行っているブルーカーボンの取組ですね、干潟とか海草や海藻の藻場を造成する海の中の植物を生やすという話ですけれども、ブルーカーボンの取組のようなこともできるんじゃないかなと、全面にはできないかも知れないけど、スポット的にはできるし、やっていくべき事業の1つのモデルなんじゃないかなというふうに思いましたので、書き加えることをちょっと検討していただければと思います。
それから(20)泉北ニュータウン魅力向上というところで、魅力的な緑の空間を形成しますとなっているんですが、人にとって魅力的な緑の空間というだけでなくて、生物多様性の観点で生き物にとっても魅力的な空間を形成するっていうようなことを視点として入れていただくといいのかなと思いました。
それから40ページの(23)民有地における緑化促進について、従来の形でやっていただくのもいいと思うんですが、例えば記念樹配布事業の植物のリストを見てみると、結構まだ古いラインナップというのか、花をつける木が中心にリストアップされてて、もちろんそれも残していただいたらいいと思うのですけれども、もうひとつ堺らしい植物、入っていたとは思うのですけれど、もう少し産地まで考えた、例えばコナラだったら、九州のコナラの苗木を配布するのではなくて、堺周辺で採れた、育てたコナラの苗木を、プレゼントしますよっていう事業に改める、アップデートするようなこともできるんじゃないかなと思いましたので、そのあたりも、この緑の基本計画の方針に、書き加えていただければいいのかなというふうに感じました。
最後ですけれど、次の41ページの(26)普及啓発の充実について、ここでは主に都市緑化センターと堺自然ふれあいの森という2つの拠点での話が書いてあるのですけれども、普及啓発という観点だと、市の広報誌に、例えば新しい4つの方向性、それに、基づいて新しい緑の政策をどんなふうにしますよというその方法を市民に向けてもっと積極的にPRしていただく、情報発信するみたいなことも大切なので、そういうものも入れていただけるといいかなと思いました。
長々と言いましたが、結局、まとめると、現行の堺市緑の基本計画の、文章内容をそのままちょっと引きずっているところがあるので、4つの新しい方向性ですね、これがもっと明確になるように、さらに明確に、既存の内容も少しアップデートした形にしますというふうなことを目標として基本計画案に盛り込んでいただければなと思いました。以上です。
何かコメントがあったらお願いします。

事務局

今西先生ご指摘ありがとうございます。今頂いたご指摘踏まえまして、再度、内容検討させていただきますのでよろしくお願いいたします。

今西会長

ありがとうございます。すみません長々と。藤井委員よろしいですか。なにかございますか。

藤井委員

すみません。先日、学校園とかにスポーツ用品とかを卸している方から陳情があって、桜とかがカミキリムシとかですごく危ない。このままだと、どの学校園も桜がなくなるんではないかということをお伺いしたんですね。やはり街もそうですし、子どもが学習するというか勉強するそういう学校園、大学も含めてそういうところについては、何も書かれてなくて、そういう教育現場の緑ということも、春になったらそこで記念写真を撮るっていうのはとても大事で伝統的な感じになっているんですけども、ちょっと細かいのですけどそういう学校園に関しても少し付け加えていただけたら、守っていただけたら嬉しく思います。以上です。

事務局

藤井委員ご意見ありがとうございます。
学校園の植樹につきましてもすべてが全て、緑の基本計画に書き込めるかわからない点もあるのはあるのですけれども、そういった部局とも検討をしまして、落とし込める範囲のものをこの基本計画の中に記載できればなと思います。以上です。

今西会長

ありがとうございました。
花田委員はまだ参加されてないですか。一通りご意見をいただいたと思うのですがその他何か追加でございますでしょうか。よろしいでしょうか。それでは以上で本案件を終わりたいと思いますどうもありがとうございました。
進行の方は事務局にお返しします。

事務局

委員の皆様方、貴重なご意見、どうもありがとうございました。拾える範囲で精一杯反映させていきたいなというふうに思っております。次期緑の基本計画の改定につきましては今後、今日の意見を踏まえて検討を重ねて進めていきたいと思っておりますのでよろしくお願いいたします。本日はどうもありがとうございました。

閉会

事務局

本日は長時間にわたりご議論、誠にありがとうございました。本日いただきましたご意見につきましては事務局の方で整理し、主な意見や会議録につきましては別途お送りさせていただきますので、お手数ですがご確認の程よろしくお願いいたします。なお、今後の流れでございますが、11月に本市の重要政策等について審議する庁議に諮る予定としております。その後、市議会へ報告し、議会が終わる年末頃から約1カ月間、パブリックコメントを行います。その結果を取りまとめた上で、来年2月頃に、当審議会へ内容をご報告させていただき、答申をいただいた上で、年度内に策定することを予定しております。また、会議冒頭でお伝えしましたが緑の基本計画冊子につきましては、会議用となっておりますので、持ち帰りにならないようお願いいたします。それではこれをもちまして令和4年度第2回堺市緑の政策議会を終了いたします。本日はお忙しい中どうもありがとうございました。

閉会 (午後2時30分)

このページの作成担当

建設局 公園緑地部 公園緑地整備課

電話番号:072-228-7424

ファクス:072-228-1336

〒590-0078 堺市堺区南瓦町3番1号 堺市役所高層館17階

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