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令和元年度第3回(令和元年9月30日開催)議事(2)

更新日:2020年2月7日

(2)地方独立行政法人堺市立病院機構 第3期 中期目標の策定について

後藤委員長

 それでは、議事(2)地方独立行政法人堺市立病院機構第3期中期目標の策定について、事務局からご説明をお願いします。

事務局

  • 資料2、資料3、資料4により、地方独立行政法人堺市立病院機構第3期中期目標の策定について説明。

後藤委員長

 委員の先生方からいただいた第3期中期目標の項目案に対するご意見を踏まえ、中期目標(案)を策定されたということですが、全般に関して何かございますか。
  (特になし)
 それでは、項目を区切って、ご意見を賜りたいと思います。最初に「前文」と「第1 中期目標の期間」について、何かご意見ございますか。
 私から質問なのですが、中期目標期間が4年間となっておりますけれども、これはどのように設定されたのですか。

事務局

 現在の第2期中期目標の期間は5年間としておりましたが、第3期につきましては、医療と介護の連携や地域医療構想の病床機能分化、働き方改革など、社会情勢の変化への対応ということや、理事長の任期等も踏まえまして、目標期間を4年間に設定させていただいております。

後藤委員長

 中期目標の期間について、先生方よろしいでしょうか。
  (異議なし)
 ありがとうございます。それでは、次に進めたいと思います。次は、2-1-(1)救命救急センターを含む救急医療 から2-2-(3)健康寿命の延伸に向けた予防医療の推進 までの項目について何かご意見はございますか。

高橋委員

 2-1-(1)の「ウ」の記載について、消防局の救急ワークステーションとの連携によりメディカルコントロール体制において中心的な役割を担うということですが、この間、救急部の救急課の方からお話を伺う機会があって、救急車の出動件数が非常に増えてきていて、消防局としては人を増員して何とか対応していると聞きました。その中でも、軽傷の患者さんが半分以上いて、さらに、救急車が必要ないのではないかという方も入っているようで、本当に救急車が必要な患者さんのために、そのような方をこれ以上増やしてはいけないのではないかと思っています。そのようなところも消防局と病院が連携して、救急車の呼び方等を患者さんに啓発するような活動もいるのではないかと思いましたので、記載してはいかがでしょうか。

後藤委員長

 ありがとうございます。中心的な役割という言葉でまとめられていますが、この後に中期計画の策定がありますので、中期計画の中にそのような文言を取り入れることで対応していただくということも1つの案かと思います。

事務局

 メディカルコントロール体制につきましては、病院に運ばれる前の体制ということで記載させていただいております。救急病院として患者さんを受け入れるにあたって、消防機関との連携については重視するところであり、救命救急センターを担っている堺市立総合医療センターにも担っていただきたいところであるという思いから示させていただいております。
 委員よりご意見がありました啓発につきましては、どちらかと言えば、行政の方が中心となってやるべきことではないかと思っております。もちろん病院との連携ということで、今後、取り組みとしても考えられる部分はあるかと思いますが、市民さんへの救急車の適正利用の啓発については、救急車を呼ぶにあたっての相談窓口である「#7119」などの啓発をさせていただいているところでございます。

後藤委員長

 今の話は、この文章では足りないという意味ですか。

事務局

 市として担っていただきたいのは、救急体制の維持や消防との連携というところであり、啓発につきましては、行政が中心となって対応していきたいと考えております。取り組みの部分につきましては、もちろん病院と連携していきたいとは思っております。

高橋委員

 きっと役割分担があって、啓発については行政の仕事であるのだと理解しました。

後藤委員長

 現場では連携をとっていただかないといけないと思いますので、それをうまく次の計画等に反映していただければ、より現実的なものになると思いますのでよろしくお願いいたします。

西川委員

 これからインバウンドで日本に海外の方が来られるということで、日本語が通じない患者さんが救急で運ばれてくる可能性があります。そうすると、一般の病院ではなかなか対応できないので、中期目標としてはこれで良いと思いますが、中期計画の中に他言語への対応ということを少し入れていただいたら良いと思います。

後藤委員長

 ありがとうございます。
 私から質問ですが、2-1-(2)小児医療の項目には「二次救急医療体制を確保すること」と書かれており、2-1-(3)周産期医療の項目には「二次・三次の一体的な運用」と書かれていますが、体制や搬送方法というのは明確になっているのですか。

事務局

 小児医療につきましては、堺市の対応として、一次救急ということで、ウォークインの患者さんを中心に、堺市立総合医療センターの隣にある堺市こども急病診療センターが担っております。その中で、輪番病院との連携のもと、後送病院としての対応や重症度の高い方の24時間365日の対応ということで、二次救急医療体制を確保するということを記載させていただいており、この中には、救命救急センターとしての三次救急の役割についても含まれていると考えております。
 周産期医療につきましては、大阪府内での周産期医療を提供する体制として、新生児への対応と周産期医療というような一次、二次、三次の体制が一体として構築されておりますので、三次救急を担う救命救急センターとしての役割を記載させていただいております。

後藤委員長

 分かりました。
 もう1点、私から質問ですが、がんを含めた予防医療というのは、堺市の健康増進計画である「健康さかい21」の中に記載されており、その計画との整合性を保つように記載されている、という理解でよろしいでしょうか。

事務局

 堺市では、健康増進計画としまして「健康さかい21」という計画を策定させていただいております。その中では、食生活や喫煙などの生活習慣に関わるということで、がんにつきましても生活習慣病と捉えてまとめさせていただいております。今回、この中期目標を策定するにあたり、そのようなところも踏まえ、堺市として「生活習慣病への対応」の中にがんについても含めることで、整理はできているものと考えております。

高橋委員

 2-2-(3)健康寿命の延伸に向けた予防医療の推進の項目について、がん予防に寄与という記載等もありますが、糖尿病については合併症の重症化を予防するような記載になっていますので、生活習慣病として糖尿病の予防も推進していった方が良いのではないかと思いました。現在の記載では、重症化予防だけに取り組むような表現になっているので、その辺りはいかがでしょうか。

事務局

 内容をまとめるにあたって、「イ」の部分が全般的な予防であると考えております。糖尿病につきましては、一般的な予防だけではなく、既に病気になっている人がさらに重症化しないようにという視点で、病気になった方への重症化予防を一般的な予防とは別枠で記載させていただいております。そのため、委員からご意見がありました点につきましては、全般的なところで取り組んでいくべきだと考えておりますので、「イ」の記載に含まれているとご理解いただければと思います。

篠藤委員

 ここでの生活習慣病とは、がん、心疾患、脳血管疾患、糖尿病の4つと考えたらよろしいのでしょうか。

事務局

 大阪府では医療計画というものを策定しており、その中で5疾病5事業というまとめさせ方をしております。5疾病として、がん、心血管疾患、脳血管疾患、糖尿病、精神疾患が挙げられておりますので、その5疾病の中でも、がん、心血管疾患、脳血管疾患、糖尿病の4つを捉えまして、「生活習慣病の対応」の項目に記載させていただいております。

後藤委員長

 他にご意見はございませんか。
  (特になし)
 それでは、次に進みます。2-3-(1)医療安全対策・感染対策の徹底 から2-4-(3)健康を支える環境整備に向けた行政全般等との連携と協力 までの項目について、ご意見をいただきたいと思います。
 私から質問ですが、2-3-(3)患者の視点に立った医療・サービスの提供の項目について、医療とサービスを分けて記載されているのですが、この患者の視点に立ったサービスと言うのは具体的にどのようなイメージですか。

事務局

 例えば、待ち時間の解消や、入院時の食事の提供、入院患者へのレクリエーション的なこと等を考えております。満足度を上げていくにあたっては、このような点についても患者ニーズを把握して、それに沿ってサービスの向上を図っていただきたいという視点になっております。

後藤委員長

 医療とサービスについては、医療がそういうものを包括しているという捉え方もあるので、少し質問をさせていただきました。患者の待ち時間などの医療に直接関わらないような部分ということですね。

事務局

 そのとおりです。医療を提供するにあたって、直接治療を施すというわけではないけれども、それに関連するということで、病院での患者さんが医療を受ける環境など、全般的に捉えてこちらの項目でまとめていきたいと考えております。

北村委員

 2-3-(3)患者の視点に立った医療・サービスの提供の項目の中で議論されていたと思うのですが、インフォームドコンセントの徹底と患者の視点に立った環境整備ということが、同じ項目に記載されていることに少し違和感があります。インフォームドコンセントは、もしかすると、本当に寄り添って信頼するということにおいて、2-3-(2)医療の質の向上に記載しても良いのではないかというぐらい、とても重要なことかと思うのですが、サービスの提供の項目に記載しているというのは、インフォームドコンセントの徹底をサービスとして考えられているのでしょうか。

事務局

 インフォームドコンセントについては、サービスというよりも、患者の視点に立った医療という視点になると思っております。もちろん、インフォームドコンセントをするにあたっては、患者さんの背景など、さまざまなところに配慮する必要があるかと思います。そのようなところを含めまして、患者の視点に立った医療の提供という理解をしております。

北村委員

 わかりました。2-3-(2)医療の質の向上の項目の「ア」の記載の中で、診療科の枠を超えたチーム医療や、医療の質の標準化など、医療の見える化に取り組むときに、それをきちんと相手にお伝えすることそのものが、インフォームドコンセントに相当するのかと思って、この項目にも同時にインフォームドコンセントの在りようが問われると思って理解してしまっていました。

後藤委員長

 何か表現として変えた方が良いという点はありますか。

北村委員

 患者の視点に立ってということは、インフォームドコンセントの位置づけとして非常に大事なことであり、医療側から見ても、インフォームドコンセントをするということは質の高いことであると思います。2-3-(2)医療の質の向上と、2-3-(3)患者の視点に立った医療・サービスの提供の両方の項目がインフォームドコンセントについて兼ねているのだろうと思いますので、中期計画の中に、そのようなことも記載していただければ良いのかなと思います。中期目標の文言等は、こちらの整理で良いと思います。

後藤委員長

 中期計画を策定する際は、ご指摘の内容を踏まえてご検討下さい。
2-4 地域への貢献については、介護についてなど、前回会議時にご指摘いただいた内容も踏まえておりますが、他にご意見はございますか。

西川委員

 先般、公立・公的病院の再編計画というものが、厚生労働省よりいきなりプレス発表され、幸いにしてその中には堺市の病院は入っておりませんでしたが、まだ数が増えるかもしれないと厚生労働省は言っています。その計画の中にはA項目とB項目があり、A項目は診療実績が少ない場合、B項目は診療実績は多いけれども近隣に似たような医療を行う病院がある場合、それを再編しなさいという2つの基準になっています。そうすると、そのような状況にも柔軟に対応できるように、他病院との連携をどうするのかということが、今後、大事になってくると思いますので、中期目標では地域の医療機関との連携や協力を推進することという記載はありますが、中期計画ではもう少し具体的に書かないといけないと思います。

後藤委員長

 地域の医療機関との連携について、柔軟に対応できるような文言にしておかないと、というご助言をいただきました。他にございますか。

高橋委員

 2-4-(1)地域の医療機関等との連携推進の在宅医療の記載について、文言としてはこれで問題ないと思いますが、和歌山県立医科大学が5Gを使った遠隔診療を試行されているということを聞きましたので、そのような新しい技術の情報共有というのはされているのでしょうか。そのような新しい技術が出てきたら、どんどん取り入れるような取り組みも今後の計画に考えていただければと思います。

後藤委員長

 5Gの使い方もいろいろあるかと思いますので、良いところを地域に合った形で利用していただくということが課題かと思います。また計画のところで検討をしていただければと思います。
 私から1つご質問ですが、臨床研究の推進ということに関しては、どこかに文言は残っていますか。

事務局

 その点につきましては、2-3-(2)医療の質の向上の項目に、「医療の発展に貢献するため、臨床研究及び治験に積極的に取り組むこと」という記載をさせていただいております。

後藤委員長

 第2期中期目標では項目を別だてで記載されており、病院の理念の中に謳っているので、それがきちんと表現されていないといけないと思って、改めてご質問しました。
 それでは、この第2の項目について、全般を通じてよろしいでしょうか。
  (異議なし)
 ありがとうございます。それでは、第3 業務運営の改善及び効率化に関する事項 について、ご意見がございましたらお願いいたします。

高橋委員

 3-1-(2)法令・行動規範の遵守の項目について、文言は特に問題はないのですが、法令遵守だけではなくて、「行動規範と倫理に基づく」というところと、社会からの見られ方というところが重要なポイントであり、患者さんやの市民からの見られ方も注意する必要があるのではないかと思います。また、患者さんや市民の視点というのは長いスパンで変わっていくので、そういうところにも対応する必要があると思います。法令遵守や個人情報だけではなく、周りからの見られ方がどうか、それに病院がどう対応できているか、というチェックをするような体制がいるのではないかと感じましたので、計画の方で盛り込んでいただければ良いかと思います。

後藤委員長

 今、ご指摘いただいた内容の一部が、3-1-(1)自律性・機動性・透明性の高い組織づくりの項目に、「外部評価等を活用し、効率的かつ効果的であり、市民目線を活かした業務運営改善を組織全体で図ること。」という言葉で記載されておりますが、もう少し詳しく書いた方がよろしいですか。

西川委員

 議事(1)の評価委員会の進め方の中でもありましたように、堺市議会がチェックしますので、そう意味では外部評価もされていると思います。ただ、それ以外に第三者を入れた新たなものを作るかどうかということは、高橋委員のご意見もありましたので、中期計画を策定される際に再度考えられてはいかがでしょうか。公共的なものに対して、市民の目線が年々厳しくなっていると感じますので、そのような第三者を含めた外部評価をする別の機関を作るかどうかということは中期計画で出されて、中期目標としては、透明性の高い組織づくりという中にすべて含まれていると思うのですが、いかがでしょうか。

事務局

 委員からご意見ありましたように、地方独立行政法人という形態における法律や仕組みの中で、設立団体としての堺市や議会との関わりということで、市民目線という意味合いでの一定のフィルターはかかっていると考えております。それ以外に患者目線を活かした病院の運営改善の取り組みとしても、患者さんからのご意見を病院内で情報共有して業務に反映するなど、さまざまな取り組みをされております。また、法律においては、組織内の体制ということについて、内部統制の体制を整備するという流れの中で、実際に堺市立総合医療センターでもそのような組織を整備するなど、組織づくりということについても一定の対策を講じていると考えております。ご意見いただきました新たな組織体を整備するかということにつきましては、繰り返しになりますが、設立団体や議会の目線が入っていると考えておりますので、そのようなところがフィルターになってくるのではないかと考えております。

後藤委員長

 中期計画の中には含めなくても良いということでしょうか。

事務局

 中期計画に含めるというよりは、そもそも地方独立行政法人という仕組み自体に、いわゆる設立団体としての堺市や議会の目線が入っていると考えております。

西川委員

 第2期中期目標期間中では、不祥事が生じてしまったということで、前回ご報告いただいたような審査会でチェックをしたということだったかと思います。せっかくできた審査会ですので、それを恒常的に残しておく方が、堺市立総合医療センターは反省して、同じことを繰り返さないために努力をしていると、市民に伝わるのではないでしょうか。元のようなチェック体制に戻るのであれば、同じようなことが起こりかねないと思われるかもしれないと感じるのですが、いかがでしょうか。

事務局

 西川委員からご指摘をいただいたとおり、堺市の方でも議会等々で今回の事案について、いろいろとご意見をいただいております。ただ、先ほど事務局から申し上げたとおり今回の件は内部統制室というものをつくりまして、事後の対応を考えているところです。委員にいただいたご意見につきましては、中期目標の方にはこのような大きな書き方にはなりますが、中期計画に記載するかどうかというところも含め、検討をさせていただければと考えております。

後藤委員長

 アウトプットはどうなるかということをパラメーターにして次に活かすというような方向性が示されていたと思いますので、ぜひよろしくお願いしたいと思います。

篠藤委員

 2つほどご質問ですが、1つは、3-1-(1)自律性・機動性・透明性の高い組織づくりの「イ」の記載について、「市民目線を活かした」という言葉がありますが、中期目標にこのように記載したとき、どのように計画に落とし込むイメージを持って書かれたのでしょうか。それからもう1つは、3-1-(4)働きやすい病院づくりについて、「働き方改革に適切に対応する」と入れていただいておりますが、病院という特性上、働き方改革に適切に対応するというのは、すぐには難しいのかなという気がします。働き方改革について、初年度から適切に対応するということは、現実問題として可能でしょうか。

後藤委員長

 今のご質問は、「市民目線」とはどのようなイメージかということと、働き方改革に適切に対応するということは、1年目からできるかどうか、というご質問ですね。

西川委員

 「市民目線を活かした」ということは、やはり市民に入っていただくことが一番かと思います。ですので、例えば、がんの患者さんがここで治療を受けてどうであったかや、がん患者さんのご家族同士が医療関係者になかなか言えない悩み等をお互いにシェアをするための機構を作り、その方々がこの病院をどう評価されているかというような、いろいろな集団の方から構成される外部委員会のようなものを作って、そこで評価を受けるなどすれば、市民目線という言葉をそのまま言えると思います。

事務局

 今、ご意見いただいた外部委員会というものにつきまして、市として持っているのは、こちらの評価委員会になります。その中で、公募ではない市民さんの委員会というご意見でよろしいでしょうか。

西川委員

 提案として言わせていただいているのは、中期計画の中で記載されてはいかがですか、ということです。市民の方々に入っていただければ、それは市民目線ということになりますので、そのようなものを作ってはいかがですかという提案です。

篠藤委員

 中期計画の中に入れられるのですかという質問です。

事務局

 「市民目線を活かした業務運営改善」という記載の意図としましては、「また、」という形で分けていますように、評価委員会等のような外部委員会を立ち上げて市民さんのご意見を聴くということは、目標としては想定しておりません。外部評価につきましては、病院運営にはさまざまな評価指標がありますので、他の病院との比較・検討ができるような評価指標を用いることなどを想定しております。そのような中で、少し大きな視点にはなってしまいますが、市民の団体である議会または堺市が関わっていきながら、業務改善を組織全体で図っていただきたいと考えております。それ以外にも、例えば患者さんからのご意見等も踏まえながら業務改善を図っていただきたいと考えておりますので、委員のご意見にありましたような、外部委員会等を立ち上げて市民さんに入ってもらうということは想定していない項目と考えております。

西川委員

 それは、2-3-(3)患者の視点に立った医療・サービスの提供の項目でも、患者の視点に立ったサービスを提供するということで、これは患者イコール市民、市民は堺市民だけではないですけれども、大きな意味ではイコールとなりますので、そのような会があっても良いのではないかと思います。そこから厳しい意見が出るかもしれませんし、お褒めの言葉もいただくかもしれません。しかし、それはどちらも病院にとって励みになりますし、病院の質の向上に繋がると思います。私はこの堺市立総合医療センターはレベルが非常に高いと思っておりますので、そのような会があっても良いのではないかと思うのですが、いかがでしょうか。

後藤委員長

 どのような方を選ばれるのかということですね。良い人の意見を聞くという仕組みがあればというところだと思います。

事務局

 いろいろな声を市民さんからいただくということについて、ご意見を頂戴しているかと思います。私どもの方から申し上げましたように、この評価委員会の場もそうでございますし、これ以外にも市民の方もしくは患者からの意見をいただく場というのは考えられるかと思いますので。どのような形で意見をいただくかということについては、病院と検討させていただきながら話を進めさせていただければと考えております。今の時点では、このような回答にさせていただければと思います。

後藤委員長

 市民の意見をどのように入れるか、検討したいということです。

西川委員

 堺市内には22団体となった堺市健康づくり推進市民会議というものがあります。これは、O-157の集団下痢症という予期しないことが起こったところから、反省に立って、堺市も加わっていただき、市民から立ち上げた会議ですので、その会のメンバーであれば良い意見をいただけると思います。こちらは1つの提案とさせていただきます。

事務局

 もう1点、先ほどご質問いただきました働き方改革の件についてですが、目標の中に記載しております「適切」という言葉の意味としましては、現在、働き方改革について、ドクター等の医療従事者については、本格的に規制されるまでに期間が設けられているところでもございます。また、これまでも堺市立総合医療センターでは、そのような法律が施行される前から、働き方という点についていろいろとご検討されているかと思います。もちろん、「適切に対応」ということは、法令遵守ということにも繋がっていくかと思いますが、今後の社会情勢等の変化も考慮しながら、法律に基づいた「適切」、それ以外にも、病院として職員の働き方というところに「適切な対応」をしていただき、その上で「適切な医療の提供」をしていただきたいというように、いろいろなバランスを考えていただきたいという趣旨で、記載をさせていただいております。

北村委員

 先ほどの議論になりますが、3-1-(1)自律性・機動性・透明性の高い組織づくりの「イ」のところに「市民目線」と書いてあるのですが、私の場合はすごく平たく理解して、投書箱や市民の声のようなもので、病院に出入りされる方のご意見をしっかりと聞いて効率的・効果的に改善するという風に読んだので、先ほどのお話の食い違いの部分が3-1-(1)の「イ」の記載なのか、3-1-(2)法令・行動規範の遵守の項目なのかということを整理できていないのですが、中期計画の中ではしっかりと区別して、内容を落とし込まれたら良いのかなと思いました。
 3-1-(4)働きやすい病院づくりの項目については、働き方改革に適切に対応するとなれば、急に変えなければならないことも出てくるような気もしたので、「働き方改革に基づき、働き方に対する見直しを図るとともにワーク・ライフ・バランスの推進を図り、」というような文言の方が、齟齬がなくなっていくのかなと思います。
 できるだけ正しくわかり合うということの方も非常に大事かなということと、西川委員のおっしゃるようなこれからの時代の中での新たな視点というものも、中期計画に入れていただくと良いのかなと思います。

事務局

 文言的には、3-1-(1)自律性・機動性・透明性の高い組織づくりの項目について、市民目線という記載については特に表現として問題ないけれども、働き方改革のところで少し表現を変えた方が良いという理解でよろしいでしょうか。

北村委員

 加えて、3-1-(2)のコンプライアンスについては、過去のことを踏襲するだけでなく、新たなことも含めて考えてはどうでしょうか、という西川委員のご意見もありましたので、そのことについてどこまで現実的に病院側でできるかどうか、ということを中期計画の方に記載していただければ、と思いました。

河野副院長

 少し補足でご説明させていただきますと、患者の視点に立ったサービスを提供する中で、市民の目線ということについては、当院は地域医療支援病院でありますので、その中で運営委員会という会が年に4回開かれており、その中の外部委員として、市民の代表の方等に入っていただいています。そこから患者さんの視点に立った市民からのご意見を吸い上げることができている状況ですので、それも含めて、患者の視点に立ったサービスを提供するということについては、現状は外部委員会のようなものを新たにつくるよりも、そこでより意見を吸い上げやすいようにするということでも良いのかなという気はします。

西川委員

 これは無理に新たに作って、という意味ではありませんので、中期計画を策定する中で考えていただければ良いと思います。

後藤委員長

 ありがとうございました。他にご意見はございますか。
  (特になし)
 いろいろな意見が出ましたので、それを織り込んだ形で、中期計画についてもお願いしたいと思います。
 最後に、第4 財務内容の改善に関する事項 と第5 その他業務運営に関する重要事項の項目について、何かございますか。

西川委員

 高橋委員がおっしゃっていた低炭素社会に関する目標設定は入れているのでしょうか。

後藤委員長

 第5 その他業務運営に関する重要事項の項目ですね。

高橋委員

 病院全体の電気使用量やガス使用量の数値は分かると思いますので、目標としては、堺市がSDGsの計画を立てられて、それに沿った形で立てられれば良いのではないかと思います。

後藤委員長

 ありがとうございます。他にご意見ございますか。
  (特になし)
 ないようでしたら、これで進めていただきたいと思いますが、法人の方からは何かご意見ございますか。

門田理事長

 ありがとうございました。この中期目標と中期計画は期間が4年間ということですが、長期的なビジョンに基づいた4年ということで、第3期はそのような方向性が見えるものをお願いしたいというようなことを前回お話させていただいたと思います。そういった意味で、高度医療という考え方が、それだけではなく生活習慣病の中の包括的な高度医療という形になって、単なる高度を追いかけるという姿勢ではないということを分かりやすくしていただいたことは、方向性を示す上で良かったと思っております。本日もいろいろとご意見いただきましたので、それはまた、中期計画の中で工夫できることを入れさせていただきたいと思います。先ほど、西川委員の方から厚生労働省の地域医療構想の話が少し出ていましたけれども、やはり今の日本の医療というのは変わらなければならないところに来ているということから考えてみれば、公立・公的病院ということで、その方向性や精神を我々は学び、中期あるいは長期的な計画や方向性を見据えて取り組むことは我々の使命だと思っております。委員の皆さんには、現場の我々のことを心配していただき、ご議論いただきまして、非常に嬉しく思います。本当にありがとうございました。

後藤委員長

 門田理事長、ありがとうございました。本日、委員の先生方からいただいたご意見をうまく中期目標に反映していただければと思います。今回の議題は以上となります。それでは、事務局から事務連絡をお願いいたします。

事務局

 後藤委員長、ありがとうございました。次回、令和元年度第4回評価委員会の日程につきましては、事前に各委員に日程調整をお願いしております。次回の会議は、11月5日(火曜日)午後2時から、会議の場所は、本日と同じ、堺市立総合医療センターのホールで開催いたしますので、何卒よろしくお願いいたします。
 以上をもちまして、令和元年度第3回堺市地方独立行政法人堺市立病院機構評価委員会を終了いたします。本日はどうもありがとうございました。

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