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事業所紹介 株式会社ダイフク

更新日:2022年8月2日

株式会社ダイフクトップ画像

株式会社ダイフクについて

  • 所在地

     堺市中区東山43-1

  • 事業内容

     老人ホーム運営・介護サービス・看護サービス・在宅リハビリ鍼灸マッサージ・高齢者施設専門給食サービス・飲食サービス


株式会社ダイフク」は、「ジョブシップさかい」が主催する企業交流会&面接会への参加やワーク・ライフ・バランスセミナーの事例発表(企業主導型保育事業)を行うなど、就業環境の改善を積極的に進めています。

同社は、平成23年に高齢者専門の給食事業の会社としてスタートしてから7年足らずの間に介護事業や看護事業、保育事業など、次々と事業の裾野を広げています。

代表取締役の海田 力さんはこれまでの事業について「本当に困っている人をなんとかしたいと思って取組んできただけです」と謙遜されます。しかし「自分のやりたいこと、やるべきことは徹底する」とも言われます。

人材の採用が容易ではないとされる介護や看護、飲食業界において、独自の取組みにより人材確保と育成を進めながら、各事業でサービスの質を追求する同社を取材しました。

現場で知った高齢者の望みが起業のきっかけ

株式会社ダイフク代表取締役海田力さんの写真株式会社ダイフク 代表取締役 海田力さん

海田社長は、前職で高齢者専門宅配弁当の仕事に携わっていました。
役員をしていた派遣会社のグループ会社のフランチャイズ店を任されていたのですが、お弁当のメニューに関して顧客の要望をフランチャイズ本部へ伝えても改善されることがなかったそうです。
「高齢者の方といっても魚や柔らかいものばかりを好むわけでは、ありません。やはり食べておいしいと感じるお弁当を届けたいと強く思っていました」と海田社長。顧客のニーズに応えるには、自分でやるしかないと考えていた時に、同じ思いを持つ管理栄養士との出会いがあり独立を決意。
株式会社ダイフクを創業することになりました。

ダイフクの社名に込めた思いとたなごころ

社名のダイフクとは、多くの人が好む大福もちのことです。
海田社長は「カッコいい社名も世間にはあるかと思うのですが、多くの方に親しんでいただけて、高齢者の方でもわかりやすい社名がいいと思い、ダイフクにしたのです」と社名の由来にも顧客志向が見えます。
そんな海田社長のもとに住宅型有料老人ホーム「たなごころ毛穴」運営の話が舞い込みます。
28床の施設ですが、それまでは20床以上埋まったことがなく、施設の立て直しも含めた打診だったのです。
施設運営は未経験でしたが、生まれも育ちも堺である海田社長には、堺を元気にしたい、地元に恩返しをしたいという思いがあり、その機会にもなると決断し、施設事業に取組むことになったのです。

たなごころとは掌(てのひら)のことです。ダイフクという社名にもマッチすることから名称を変えずに運営に着手しました。

社員をやる気にするのは社長の重要な仕事

「私は、企業における役職とは、役割であって上下関係を示すものではないと考えています。」と話す海田社長。
代表という役職通り、事業計画を専門家と作成し、事業運営の資金調達に奔走する一方で、施設の豆まきで、全身ペイントで鬼に扮し、焼き芋イベントでは、本格的な屋台づくりを自ら行います。

経営者としてめざすところは、社員、顧客などすべての人に喜んでもらうこと。そのためには、とことんやるというのが海田流なのです。
例えば、「堺GO(さあ、介護)」という自社のリクルーティング専用サイトで、「介護で堺を元気にする」というスローガンを掲げ「千利休の愛したもの…」というスペシャルムービーまで撮影する徹底振り。
福利厚生面でも社員の方に、より堺を知り、愛着を感じてもらうために「千利休暇」というユニークな特別休暇を設けています。
これは、入社1年目の社員限定で堺を知るために設けられた特別休暇(10日)です。
そうした社長の想いと行動が社員に伝播して、社員のモチベーションは日に日にアップ。「やはり働くことに夢や希望は欠かせません。たいへんな仕事でもそれぞれの役割に応じた活躍の場があることで、自然と仕事への意欲は高まるのではないでしょうか。私も最初から理念やビジョンがあったわけではありません。経営を通じて多くのことを社員やお客様から学ばせていただきました。だから社員の皆さんやお客様には感謝しています」と経営者としての想いを語られます。

人の縁と社会的意義から新規事業を次々と起こす

給食事業を皮切りに、顧客からの要望で取組んだ訪問介護事業、施設運営事業や、その入居者のことを考えて始めた医療サービス事業、さらには、鍼灸マッサージの先生との出会いで始めた在宅鍼灸マッサージ事業など、同社の取組みは人の縁を大切にして、その輪が広がっているように見えます。
「幸せのパンケーキ」事業は、カフェをやってみたいと考えていた従業員の発案です。
「幸せのパンケーキ」は、人気店なので、多店舗展開も可能なのですが「従業員をしっかり育てることが大切。いたずらに利益を追求するだけが事業ではない」と海田社長は言われます。
そうした考えのもと社会的な意義をふまえた施設が「たなごころ小阪西」です。
この施設は、サービスを下げることなく、入居費用を極めて抑えています。
「年金受給資格がなく生活保護を受けながら老人ホームに入居される方がいる一方で、年金受給額が10万円程度で、費用を捻出できず、施設に入居できない方が現実にいらっしゃいます。そうした方がご入居できるように、費用を抑えた施設が、たなごころ小阪西なのです」と本当に困っている方のために施設をつくったことを明かします。

病児保育も可能な企業主導型保育事業への取組み

事業拡大で人材の採用は重要な課題ですが、株式会社ダイフクでは、必ずしも経験のある人材が思うように集まっていたわけではありませんでした。
そこで行ったのが発想の転換でした。
無資格、未経験の女性を雇用し自社で育てること。同時に、すでに働いている従業員のワーク・ライフ・バランスのことも考え企業主導型保育事業に取組んだのです。
泉北たなごころ保育園は、病児保育室も備えていますが、海田社長は「病気の子どもを預けて働いて下さいという意味ではありません。やはり、お子さんが病気の時は仕事を休んで看病するのが理想です。でも、小さな子どもは、元気そうでも急に体調が変わったり、病気でも元気だったりします。子どもを預けていて熱が出たからすぐ引き取りにきて下さいというのでは、働くお母さんが困ります。そうした時にも少しでも気がかりがなくなるように病児保育室、体調不良児室を設けているのです」と語ります。

ジョブシップさかいが主催する企業交流会&面接会では、自社の取組みである「介護で堺を元気に!」の視点から次世代型電動車椅子の乗車体験を行うなど、先進的な取組みを披露して参加者の関心を集めていました。

「社員が仕事を通じて自身の成長と幸せを感じることができれば、それが自然と会社の成長になり、周囲にも幸せの輪を広げることになるのではないでしょうか」と海田社長は話を締めくくられました。

社員のぴいちゃんダイフク社員のぴいちゃん

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