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令和5年度 堺市西区政策会議 会議報告

更新日:2024年3月26日

第2回会議

開催日時

令和6年2月28日(水曜)18時30分~20時30分

開催場所

WEB会議システム

出席構成員(敬称略)

座長 久 隆浩、座長代理 杉原 充志
朝尾 惠子、新井 イスマイル、岡田 侑希音、古賀 和恵、
下井 治、西尾 峯継、久山 茜、松居 勇、宮﨑 陽子

事務局職員

区長 大谷 龍雄、副区長 東野 岳、保健福祉総合センター所長 音田 佳美、
総務課長 寺田 裕介、政策推進室長 山﨑 佳宏

概要

1 会議開催に際して

〇開会
〇区長あいさつ
〇下井構成員より自己紹介

2 第2回区政策会議のテーマについて

○新井構成員から、過去の出来事を振り返りIT技術の進歩について説明
➢ふるさと納税
 寄付制度自体は昔からあったが、確定申告が必要であった。ワンストップ特例など税制度の改正やデジタル処理技術の向上により、インターネットショッピングのような環境整備が進んだこと、ショッピング感覚で寄付ができるようになったことが普及のポイントとなっている。
➢外食配達代行サービス
 コロナ禍でシステムの開発・導入が一気に進んだが、飲食店は、配達業者と客の仲介に入らなくてもよく効率化が図れたことから配達を取り扱う店舗が増え、客は様々な店舗から商品を選択できるようになった。
➢タクシー配車サービス
 GPSの活用により、お客やタクシーの位置状況や目的地をシステムで把握することが出来るようになったことで、タクシー乗り場や電話を掛けられる状況以外でもタクシーを呼ぶことができるようになった。
➢飲食店等でのオーダー
 対面以外にタブレットでも注文することができるようになったことにより、混雑時のスムーズな注文や細かい単位での注文がしやすくなった。また、最新の情報がいつでも保てるようになった。
➢連絡網(体制)
 学校などの連絡網は、電話での連絡だったので伝言ミスや電話にでることができないと次の人に伝わらないなどの問題があったが、電子連絡網の導入により一斉送信や連絡手段の選択、既読確認ができるようになった。また、朝の時間帯に学校への連絡が集中することがなくなり、教師の働き方改革に繋がった。
➢広告
 過去は多くの人から共感を得ることができる広告を表示していたが、通販サイトなどの履歴から個人の好みにあったものの表示に変化した。
➢ETC料金システム
 高速道路の料金所は、対面での現金支払いからETCでの支払いに変化し、ノンストップで通ることができるようになったことによって、混雑状況の解消や利便性の向上に繋がった。
➢デジタル端末の普及
 テレビは、一家に一台設置し複数人で視聴していたが、一人一台スマホなどの小さい端末で場所を選ばずに視聴できるようになった。

〇過去の自分の生活を振り返り、デジタル化によって生活や行動が変わったと思うものや解決したい課題について構成員からの意見等
・新井構成員のお話は、2つある。1つは、色々なシステムが出てきているが、プロトタイプは昔からあるということ。もう1つは、それがデジタル化によって便利になったり、様々な変化をもたらしたということ。
・休暇の連絡をメール等で行うことにより、教師が決まった時間に電話番をする必要がなくなったことが、教師の働き方改革につながった事例がある。
・LINEのグループチャットにより、一斉送信ができるようになり自治会の会議の日程調整が非常に効率化された。また既読したかどうかが分かるので間違いがない。一方で、回覧板や掲示板は紙媒体にすることによって強制的に見てもらうことができるという効果を感じているので、ホームページのような電子回覧板の導入は難しいと感じている。
・昨年9月に浜寺公園で、150周年記念イベントを実施した。その浜寺公園で、リアルイベントとバーチャル上のイベントを同時開催したいのだが可能なのか。マイクラのようなイメージでイベント会場をオンライン上でも設置したいと思っている。
→大学のオープンキャンパスで成功している例がある。ゲーム画面のようなソフトを使用し、自分のアバターを操作して他の人と会話や混雑状況を確認できるものがある。アバターだと、なりたい自分になることができるので新しい楽しみ方ができる。リアルとバーチャルを分けたものだとすぐに実現することができる。
・交通系ICにより、切符の購入や対面での定期購入が不要になり、高齢者の外出機会の増加や行列の解消に繋がった。
・連絡手段が大きく変わったと感じる。SNSが発達し、LINEよりも気軽に連絡先を交換でき、全く知らない人とも繋がることができるInstagramに変化し、交流関係がさらに広がった。ただし、複数人での連絡はLINEを使用するなど用途によって使い分けはしている。
・経営している店に自動販売機を設置してQRコード決済を導入したところ、購入客の3分の1がQRコード決済を利用するようになった。業務の効率化に繋がっているという実感はないが、客からは財布を持っていない時でも購入できるようになり便利になったという声がある。
・デジタル化が進んだことによって、クレジットカードの不正利用などの犯罪が増えた。毎月利用履歴を確認し保険を利用するなど不正利用の支払いを防ぐ必要がある。
・学生が教員から配布された動画などで授業前に予習する反転授業に取り組んでいる。メリットとしては、学生が意欲的に学ぶきっかけや時間を選ばずに予習ができること、教員も教材の見直しができるなどのメリットがある。しかし、教員の映像作成の手間が大きいことや、複数の教員が反転授業を進めていくと、その分、学生は場所や時間の確保などの負担が増えていくというデメリットがある。
・学内外の研究会などがオンラインで開催されるようになったことによって、遠くて今まで会えなかった人ともオンライン上で頻繁に会えるようになったり、柔軟に日程変更もできるようになった。しかし、会うことへのハードルが下がり、自分のキャパシティ以上のタスクを抱えてしまう懸念も感じる。
・被災地の支援は、遠方とのやり取りがオンラインでできるようになったことで、現地に行かなくても現地の人から直接被災地情報を聞き、被災地が実際に必要としている物資を的確に送ることができるようになった。
・今まではチラシでボランティアの募集をしていたが、最近はデータの配信で募集を行うようになり直接資料を取りに行かなくても情報を手に入れることができるようになった。学生はインターネット検索による情報収集が主なので検索しても詳しい内容が分からないものは見向きもされなくなってきている。
・スマホの普及などにより犯罪などが増えたという面もあるので、便利さの裏側の危険性を忘れてはいけない。
・組織がネットワーク化されていくと管理がきかなくなってくる。社会が管理型から自立型に変わっていく、社会の仕組みを変えていくことを求められているが、個人には負担が大きいのでお互いにフォローやケアをする仕組みを作っていくことが重要である。

3 その他 

○次回会議の日程は別途お知らせ
〇区長あいさつ

第1回会議

開催日時

令和5年11月13日(月曜)18時30分~20時30分

開催場所

西区役所 地下1階 A1・A2会議室

出席構成員(敬称略)

座長 久 隆浩、座長代理 杉原 充志
朝尾 惠子、新井 イスマイル、岡田 侑希音、古賀 和恵、西尾 峯継、久山 茜、松居 勇、宮﨑 陽子

事務局職員

区長 大谷 龍雄、副区長 東野 岳、保健福祉総合センター所長 音田 佳美、総務課長 寺田 裕介、政策推進室長 山﨑 佳宏

概要

1 会議開催に際して

〇開会
〇区長あいさつ
〇座長、座長代理の指名
・座長 近畿大学 久 隆浩 教授
・座長代理 羽衣国際大学 杉原 充志 教授
〇構成員や事務局の紹介

2 区政策会議のテーマについて

〇区政策会議の目的、方向性について説明
区政策会議の目的、方向性はDX(デジタルトランスフォーメーション)を活用した特色ある西区の未来に向けて、構成員が普段の生活や活動を通じて自ら考え、気付いた意見やその実現方法、課題などを共有、議論することを通じて、構成員や区役所ができることは実現に向けて行動する、あるいは関係機関への情報共有を行うことでDXの進展に向けた機運醸成に繋げていくこと。
〇IT化とDXの違い及び事例紹介(会議資料参照)
・IT化は、「既存のアナログ手法で行っていた業務にデジタル技術を用いて、業務効率化や生産性の向上をめざしていく」ことで、DXは、「IT化が進み業務効率化や生産性が向上したことにより、地域、組織、社会の仕組みが大きく変化する」こと。
・DXは「業務効率化や生産性の向上」にとどまらず、「業務効率化や生産性の向上」が進んだ結果として組織が変わることまでに及ぶもの。
・IT化の例:マクドナルド等のモバイルオーダー、無人レジ、キャッシュレスなど
○新井構成員から、ITに関する世の中の技術の進み方や現状の社会について説明
・DXは段階を追って進展する。紙文書等をデジタル化する「デジタイゼーション」が第1段階、手作業を自動化するなど業務プロセスをデジタル化する「デジタライゼーション」が第2段階、デジタル技術を用いて新たな価値を生み出すことが第3段階でこれをDXという。
・色々なことがデジタルでしていること、変革が起きていることをDXという。
・タブレットに直接答えを書き込む電子ドリルは、個人のレベルに合わせて問題に取り組んだり宿題を出すことができる。
・モバイルオーダーによって注文ミスの減少や注文した履歴から個別におすすめの商品の提示などの個別最適化ができるようになった。
〇身の回りでIT化されたことによって変化したことについて構成員からの意見等
・自動レジによる無人化により、レジのパートの仕事がなくなってきている。便利になるのは良いが、人間の仕事がなくなるのではないかと懸念している。
・DXによって効率化や利便性は向上する一方、余剰人員は避けられない。過疎地や業界によっては既に深刻な人員不足が問題となっているなど、今後の急激な少子化と歩調を合わせてDXを進めると、IT化によって仕事がなくなる人を減らせるのではないか。
・効率化のために、自動販売機での販売など無人化が進めているが、一方で買い物へ行く時に店員との会話を楽しみにしている人もいる。バランスが難しい。
・キャッシュレス化が進み、スマホだけで生活することも可能となってきた。例えば、割り勘をする際にスマホさえあれば送金できるようになったことによって手間が減り、財布が小銭であふれることがなくなった。
・AIは文章を上手に作成することはできるが、話にオチを付けることができないので、落語などを作らせると面白みがなくなってしまう等の記事を読んだこともある。ITで創作を行うのは難しいのではないか。
・オンラインによる演劇配信では、細かい部分は伝えることが難しいが、来場できない人にも届けることができるなど幅広い人に観劇してもらうことができた。
・演劇等において、観客を動員しつつオンラインで配信することでより多くの方々に発信することが出来たことがすごく良い経験になった。
・研究会などがオンラインで開催されるようになったことによって、遠くて今まで会えなかった人ともオンライン上で会えるようになったが、(物理的にも精神的にも)会うことへのハードルが下がり、休日などのプライベートの時間にも開催されるようになってしまった。休日の活動がかえって生産性を下げてしまう懸念も感じる。
・オンラインミーティングのおかげで移動時間や旅費などが不要になったが、空気感の共有ができなくなった。関係作りは対面の方が進みやすいと感じている。効率化すべき点と意識的にでも作るべき時間と空間の共有のバランスを考えている。
・オンラインミーティングを経験したことで、場の空気が読めることや会議後の立ち話によって親しくなるなどの対面会議の良さを知ることができた。
・NTT中央研究所が行った10数年前の実験で、会話によって心拍数と呼吸数がどう変化するかというものがあり、相手と話が合ってくると、心拍数と呼吸数も同調するという結果が出た。「気が合う」という言葉があるが、同調や共感の科学的な実験結果が出ていることが興味深いので情報提供したい。
・反転授業の映像作成を学生が担当している。作成の手間に対して今後課題が出てくるのではないかと感じる。
・オンライン授業によって、基礎知識など教える側を選ばない状況が発生することで先生を取り巻く環境が変わっていく。
・小学校との連絡やお知らせプリントの電子化などが「スクリレ」というアプリでできるので、朝の忙しい時間に欠席の連絡が確実にできるようになった。ただ、全員がスマホを所持しているわけではないので、電話での連絡や紙のお知らせの併用により成り立っていると感じる。
・子どもが登園を嫌がり、遅刻の連絡を電話ですると、先生から対応方法についてアドバイスをもらうことができた。アプリでの連絡は簡単だが、電話で連絡することによって子どもの相談ができ、先生との信頼関係につながるなど良い面もある。
・文化財を動画などで見ることができるようになったことで、普段見ることができない場所や物に様々な人がアクセスしやすくなったり、実際に訪れるきっかけができたりする。
・学生が教員から配布された動画などで授業前に予習する反転授業の映像作成を学生が担当している。作成の手間に対して今後課題が出てくるのではないかと感じる。
・デジタル化が進むことによって効率化する部分もあるが、しわ寄せがいく部分もある。先ほど話題にあがった反転授業だと、教員は効率化するかもしれないが学生は場所や時間の確保などの負担が増えているかもしれないということがある。
・デジタル化を進める際は、デジタル化への対応が難しい人に対して上手くフォローすると、皆が利用できるようになるため、DXも進みやすくなる。
・AIが人の仕事を奪うのが産業革命と言われたりもするが、それに合わせて新しい仕事も生まれてくる。人手不足が顕著化している業種も多いなか(バス業界など)、それを助ける技術や仕組みに注目することも重要である。

3 その他 

○次回会議は2月ごろに開催予定

会議資料

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電話番号:072-275-1926

ファクス:072-275-1915

〒593-8324 堺市西区鳳東町6丁600

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