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宅地耐震化推進事業について

更新日:2023年9月29日

◆事業の背景

 平成7年の阪神・淡路大震災、平成16年の新潟県中越地震、平成23年の東日本大震災などでは、大規模に谷を埋められた造成宅地で滑動崩落等による甚大な被害が発生しました。
 堺市の位置する近畿地方中部では南海トラフ巨大地震の発生が懸念されております。
 国ではこのような造成宅地の災害を未然に防止または軽減し、宅地の安全性を確保することを目的とした宅地造成等規制法を平成18年に改正、併せて地方公共団体が実施する大規模盛土造成地の変動予測調査等を行うための「宅地耐震化推進事業」を創設しました。

◆大規模盛土造成地・滑動崩落とは

大規模盛土造成地には、「谷埋め型」「腹付け型」の二種類があります。

【谷埋め盛土】

谷を埋め立てた造成宅地で、盛土の面積が3,000平方メートル以上のもの

【腹付け盛土】

傾斜地に盛土した造成宅地で、地山(盛土前の地盤)の傾斜が20度以上、かつ盛土の高さが5m以上のもの

腹付け盛土の模式図

【滑動崩落】

地震時に盛土造成地において,盛土全体または大部分が,主として盛土底面部を滑り面として旧地形に沿って流動,変動または斜面方向へ移動することです

滑動崩落の概念図

◆堺市の概況

 堺市は大阪府の中南部に位置します。広域的な地形は、臨海部の埋立地から南東部に向かって平坦地、台地、丘陵地と緩やかに変化する構造となっており、北西部は大和川や石津川により形成された沖積平野で古くから市街化が進む一方、南東部には泉北丘陵に連なる丘陵地と台地が広がり、南区や美原区を中心に大規模なニュータウンの開発が行われてきました。

堺市の全体図

◆大規模盛土造成地マップについて

 堺市では、国の作成した「大規模盛土造成地の滑動崩落対策推進ガイドライン」に基づき、平成25年度に大規模盛土造成地マップを作成しました。
 このマップは、堺市内に存在する斜面沿いや谷・沢を大規模に埋めた盛土造成地の概ねの範囲を示したものであり、このような大規模盛土造成地が身近にあるかどうかを市民の皆様に情報提供を行うことで、今後の地震や大雨に対する防災対策にお役立ていただきたいと考えております。

堺市大規模盛土造成地マップ 箇所数一覧

  箇所数 備考
谷埋め盛土 147

抽出した盛土のうち、盛土全体が以下の土地利用となる箇所は除外した。
「道路」「鉄道」「公園」「グラウンド」「堺市立小・中学校」「堺市立幼稚園」「緑地」「農地」「堤体」「墓地」「ゴルフ場(練習場含む)」

腹付け盛土 44
合計 191

◆大規模盛土造成地マップに関するQ&A

なぜ、大規模盛土地造成地マップを作成したのですか?

市民の皆様に大規模盛土造成地が身近に存在するものであることを知っていただき、市民の皆様の防災意識を高めていただくために作成したものです。

マップに示されている場所は、全て危険ということですか?

大規模盛土造成地マップは、昭和36年の地形図と平成23年の地形図を重ね合わせて、大規模盛土造成地のおおむねの位置と規模を取りまとめたものであり、危険な箇所を示した地図ではありません。

大規模盛土造成地で、建築や宅地開発を行うときは、特別な手続きや条件がいりますか?

特別な手続きや条件はありません。

◆調査結果について

 平成25年度から平成28年度にかけて、抽出した191箇所の大規模盛土造成地を422ブロックに細分化し、現地の状況を確認するために踏査調査を行い、盛土カルテを作成しました。
 また、堺市宅地造成技術専門委員(学識経験者)により、盛土カルテの確認(変状、地下水の有無など)を行うとともに、現地確認の必要があると判断したブロックについて、同委員による現地調査が行われ、概ね変状が少なく安定している旨の意見が示されました。
 その上で、平成30年度に、より詳細な確認を行うために試験的に1箇所について地盤調査・安定解析を行った結果、地盤が安定していることを確認しました。
 調査箇所については、踏査調査を行った422ブロックの中から変状(宅地地盤・擁壁・のり面)、地下水の常時湧水に着目し、11ブロックを抽出し、その中からひな壇勾配に着目して1ブロックを抽出しました。
 踏査調査の結果、及び試験的に行った地盤調査・安定解析の結果、また学識経験者の意見も踏まえ、滑動崩落により大きな被害が生じる恐れが想定される箇所はないと判断したため、変動予測調査を終了します。
 なお、大規模盛土造成地に変状が生じた場合には、必要に応じて調査を再開することもあります。

関連リンク先

(国土交通省)

(国土交通省)

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建築都市局 開発調整部 宅地安全課

電話番号:072-228-7483

ファクス:072-228-7854

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