堺図書館サポーター倶楽部 パワーアップ講座(平成29年9月21日)を開催しました。
更新日:2017年10月13日
平成29年9月21日(木曜日)、中央図書館で「堺図書館サポーター倶楽部 パワーアップ講座」を開催しました。
この講座は、堺の図書館サポーター養成講座を受講して、堺の図書館サポーターとして活動していただいている方を対象に、本の修理のスキルアップをしてもらおう!という目的で企画しました。
講師には、資料修復の専門家である秋山さん、梶田さんをお招きし、図書館サポーターのみなさんに専門的な技術を間近で見ながら学んでいただける良い機会となりました。
まずは、座学!
まずは、講師の方より本の成り立ちや修理方法等について、講義をしていただきました。
「製本の名称」から「修理の基礎知識」、「図書の正しい取扱い」など、基礎的な知識についての講義でしたが、良い復習になったのではと思います。
グループに分かれ、いざ実演!
机を移動させて、いよいよ本の修理、実演・実習の時間です。
1冊の「要修理本」(ページが外れていたり、のど割れがひどかったり…)を用意します。
表紙カバーとページ部分とを丁寧に外します。
本のページを、根気よくぺリぺリとはがしていきます。
これが、簡単そうに見えて、慣れていないと難しそうでした。
(丁寧にはがさないと、折れたり破れたりしてしまいます!)
ページはがしを体験された方もいらっしゃいました。
ページの背についているのりを落としながら、きれいにはがしていきます。
ぺリぺリ… みなさんで、ぺリぺリペリペリ…
はがし終えたら、残っているのりをきれいに落として仕上げていきます。
ばらばらになったページをそろえて束ねて、
この機械(木でできた圧縮機)で圧縮していきます!
上についているレバーをぎゅるぎゅると回して(結構力がいります)、束ねたページを安定させ、整えます。
ちなみに、修理工場にはこの工程のための電動圧縮機があるそうで、
スイッチひとつでういぃぃーん と簡単につぶせるのだそうです。
キレイにまとまったら、糸を通すためにドリルで穴をあけます。
糸で結んで、(ここも難しそうでした!作業が細かい!)
トントン、トントン…(木槌で叩いて、背のところをなじませます。)
背に丸みを持たせて、
ようやく表紙カバーと合体です。
長時間の演習、お疲れさまでした!
実演中も、普段の修理方法で疑問・不安に思っていることや、使っている道具の代わりになるものはないかなどを質問されていて、会場は図書館サポーターのみなさんの向上心で熱気につつまれました。
普段修理を行うときは、1冊の本にここまで時間をかけていられない!講師の方が使っていたような専門的な道具も図書館にない!と、思われるかもしれません。しかし、プロの技や道具に触れる、貴重な体験をしていただけたのではないでしょうか?
日頃から綺麗に本を修理してくださっているサポーターさんですが、今以上にスキルアップをされたら、長年の利用によって劣化してしまっている本たちも大喜びだと思います。
長く図書館の本を残していけるよう、これからも一緒に頑張っていきましょう!
★堺図書館サポーター倶楽部★
堺図書館サポーター倶楽部では、本の修理以外にも、図書館の本棚の整理や行事のお手伝いなど、様々な活動に取り組んでいます。
市内各図書館で「堺図書館サポーター養成講座」も実施していますので、興味のある方はぜひ各図書館へお問い合わせください。
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