ウィキペディアタウン in さかい(平成29年3月19日)を開催しました
更新日:2017年4月11日
平成29年3月19日(日曜日)、中央図書館で「ウィキペディアタウン in さかい」を開催しました。
Wikipedia(ウィキペディア)は誰でも編集できるインターネット上の百科事典です。堺を歩いて、歴史や文化を学んだあと、図書館資料で調べて、みんなでウィキペディアの記事を作成しました。
まずはまちあるきに出発!
10時15分、まずは二班にわかれて、まちあるきに出発します。案内は、NPO法人堺観光ボランティア協会のガイド木村さんと寺口さん。午後から記事を作成する予定の 「孫太夫山古墳」、「円通寺」、「万代寺」、「尾羽根天満宮」以外の有名スポットもガイドしていただきます。
春のうららかな日差しのもと、中央図書館から東に向けて出発です。百舌鳥八幡宮付近を歩きます。
まずは大仙公園内の孫太夫山古墳です。ガイドさんの説明も午後からの作業の手がかりになるので、しっかりメモ!
円通寺は小さな建物しか残っていませんが、堺市博物館が所蔵する重要文化財観音菩薩立像がみつかったお寺です。
万代寺です。堺市の案内板も撮影しておき、午後からの作業に備えます。
町の一角に尾羽根天満宮があります。小ぶりな紅白の梅が咲いていました。
作業の前にレクチャーを聞き、しっかり勉強します
各自昼食をとったあと、図書館に戻ってきました。 それぞれ興味をもった項目を選んで「孫太夫山古墳」、「円通寺」、「万代寺」、「尾羽根天満宮」の四つの班にわかれます。仲間がそろったところで自己紹介タイム!
記事を作成する前に、しっかり学びます。図書館から地域情報の調べ方について、オープンデータ京都実践会の青木さんからウィキペディアについて、オープンデータ京都実践会のMiyaさんからウィキペディアの編集について。3本、計1時間のレクチャーです。
いよいよ記事の作成を開始します
ウィキペディアは誰でも編集できますし、「Wikipediaの○○より」というような出典をつければ自由に使えます。あまり信用できないと思われがちなウィキペディアですが、信頼できる参考文献に基づき記述された記事は大変価値があります。堺に関する情報をたくさんもっている堺市立図書館の資料を使って、信頼できる記事を書いて発信することをめざします。
さて、いよいよ作業です。
Miyaさんのレクチャーによると、新規項目をたてるには、百科事典の項目として必要であるということが重要です。これを「特筆性」といいます。「尾羽根天満宮」は一つの項目としては、特筆性に欠けるということで、尾羽根天満宮をふくむ「百舌鳥梅町」の項目をたてることになりました。また、資料やインタ―ネット情報の単なる引き写しは著作権の関係上認められません。自分の意見を書いたり、偏った観点だけを書くことも認められません。
教わったことに注意しながら、考えたり、調べたり、議論したり、記事を書いたり、写真をアップロードしたり。作業時間は二時間しかありません。無事、記事は完成するのでしょうか。
孫太夫山古墳班
円通寺班
万代寺班
百舌鳥梅町班
成果発表です!
タイムアウトです。各班、それぞれ前に出て成果発表を行います。
孫太夫山古墳班発表
円通寺班発表
万代寺班発表
百舌鳥梅町班発表
おつかれさまでした!時間内に四つの記事がウィキペディアにあがりました。
ウィキペディアの記事はいったん投稿したあとも、いつでも誰でも加筆や書き換えができます。今回作成した記事も、今回イベントに参加された方や、外部の方によって、どんどん編集されています。編集履歴もすべて確認することができます。
実は、イベントのあと、一つの項目について、イベント参加者以外の方から著作権的に「疑わしい」として、削除要求が出されました。ネット上で議論のうえ、オープンデータ京都実践会の方などを中心に修正をしていただき、項目が存続することになりました。短い時間で文章をうまく編集したり、疑義が出ないよう、参考文献や脚注をしっかり記述したりすることは非常に難しいことです。でも、いろいろな人が関わって、信頼できる情報を発信し、共有しようとこころざすウィキペディアの世界の一端がのぞけたのではないでしょうか。
みなさん、とってもいい表情ですよね!