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幼児教育研修

更新日:2025年2月4日

 幼児教育に関する専門性の向上を図るため、市内すべての幼児教育保育施設の教職員を対象に、研修を実施しています。

令和6年度 研修計画 (子ども青少年局主催研修も含んでいます)

研修計画は下表をご参照ください。
申込方法等、詳細については対象施設へ直接通知します。

令和6年度の様子

2024年度 関西大学との地域連携事業 幼児の運動能力を高める運動遊び研修会 「保護者と子ども対象の講習会」2

 堺市と関西大学の地域連携事業として、令和7年1月28日(火曜)に西区の浜寺石津こども園(5歳児の親子対象)で、講習会を開催しました。大阪国際大学短期大学部幼児保育学科の玉井久実代准教授から、親子でできる運動遊びを紹介してもらい、一緒に楽しく体を動かしました。
 タオルを使って力くらべで引っ張りあったり、ビニール袋を膨らませ落とさないようについたり、グーチョキパーのじゃんけんを全身で表現したりなど、一緒にする相手とコミュニケーションをとりながら身近なもので体を動かす楽しさを味わいました。玉井先生の柔らかな語りかけに、こどもたちもいきいきと意欲的に体を動かし、終わりが近づくと「はやい!」という言葉が出るほど、集中して楽しく過ごしたひと時でした。

令和6年11月26日(火曜) 幼児教育研修                                                       「気になる行動を子どもの立場から捉え直す保育者の視点」

 「気になる行動を子どもの立場から捉え直す保育者の視点」と題し、臨床心理士・公認心理師の大阪千代田短期大学 講師 土居 隆 氏からご講話いただきました。後半には、個別の指導計画を個々に考えて記入し、グループで共有しながら目標を考えるワークにも取り組みました。
 参加者からは、「具体的な事例を挙げられたので、適切なかかわり方や環境構成等についてしっかりと考えることができた。」「子どもの望ましい行動に向けてのABC分析も活用してより良い保育、保育環境を提供できるようにしたい。」「子どもの観察と『受容と共感』を大事にし、行動から子どもの心を適切にとらえていきたい。」等の感想がありました。

2024年度 関西大学との地域連携事業 幼児の運動能力を高める運動遊び研修会 「保護者と子ども対象の講習会」1

 堺市と関西大学の地域連携事業として、令和6年11月22日(金曜)に南区の香梅幼稚園(満3歳児及び3歳児の親子対象)で、親子講習会を開催しました。
 大阪国際大学短期大学部幼児保育学科の玉井久実代准教授から、親子でできる運動遊びを紹介してもらい、一緒に楽しく体を動かしました。
 とても温かい雰囲気のなか、親子でコミュニケーションをとりながら楽しく体を動かし、つもり遊びや親子鬼ごっこなどをして、多様な動きの獲得につながる運動遊びについて知ることができました。
 幼児の運動能力を向上させるためには、遊びを中心とした身体活動を生活全体の中に確保していくことが大切です。子どもの多様な動きの経験や、体の動きを調整する力などを高められるように、ぜひ家庭等でも運動遊びの工夫に取り組んでみてください。

令和6年8月22日(木曜) 幼児教育研修                                                       「幼児期の教育・保育における遊びを通した学び」

「幼児期の教育・保育における遊びを通した学び」と題し、名古屋学芸大学教授 津金 美智子氏からご講話いただきました。この研修は小学校の先生方の参加もありました。子どもの姿から幼児期の学びの特性や遊びを通して学ぶとはどういうことか、わかりやすくご教授いただきました。
 就学前教育・保育施設の先生方からは、「大人が一方的に教え込むのではなく、心動かされる体験の中で感覚的に学ぶことを保育の中で重視したいと思った。」「子どもの気づいたことに耳を傾けて今後はこどもと同じ目線で発見を楽しめるようにしたい。」「園で遊びに没頭する経験も小学校の学びの力へと繋がっているということを発信していきたい。」また、小学校の先生方からは、「子どもの姿を事例を通して見取っていくことでどの場面でどんなことが育っているのかがよく分かり、繋がりを捉えやすかった。」「幼児期の教育を理解することで、よりよい小学校教育へとつながっていくと思った。スタートカリキュラム作成や生活科の授業づくりで生かしていきたい。」「自発的な活動としての遊びを通して育まれてきたことを教えていただき、学びの連続性を意識した教育内容や指導方法を工夫していきたい。」等の感想がありました。

令和6年8月1日(木曜) 幼児教育研修 「幼児の運動能力を高める運動遊び研修会」

 
 
 関西大学人間健康学部教授 谷所 慶氏と大阪国際大学短期大学部幼児保育学科准教授 玉井 久実代氏のご指導で、堺市と関西大学との地域連携事業の一環として「幼児の運動能力を高める運動遊び研修会」を関西大学堺キャンパスにて開催しました。前半は、谷所教授からの講義を通して子どもの動作の発達と幼児における運動遊びの重要性などについて学びました。後半は玉井准教授から実技を通して幼児の運動能力を高める運動遊びについて学びました。
 参加者からは、「自主的な遊びが子どもたちの将来の運動能力に関わる重要性を改めて感じた。」「運動遊びが、子どもにとって「やってみたい」と心ときめく楽しいものになるようにしていきたい。」「実技研修で学んだ、「ピヨピヨさん体操」「じゃんけん遊び」などは、お帰り前の空いてる時間やほんの少しの時間で保育に取り入れることができると思った。」等の感想がありました。

令和6年7月30日(火曜) 幼児教育研修                                          「子どもの発達と造形活動について」

 
 「子どもの発達と造形活動について」と題し、元大阪信愛学院短期大学 客員教授 舟井 賀世子氏からご講話いただきました。実際の絵画などを見せていただきながら、発達段階に沿った造形活動について学びました。また、参加者自身でも描いて隣の方と話し合いながら理解を深めることもできました。
 参加者からは、「導入や助言、ほめ方などについて詳しく知ることができ、実際の保育の中で活用できそうな学びがあった。」「その子の絵を読み取ることの大切さだけでなく、環境・経験・発達段階の要因を踏まえた専門的な視点で捉えることの大切さを学ばせていただき大変勉強になった。」「今回の研修を受けて早く子どもたちと絵を描きたいなと思うようになった。」等の感想がありました。

令和6年5月17日(金曜) 幼児教育研修                                          「多様なニーズのある子どもの理解と支援について ~子どもや保護者の困り感に寄り添うために~」

 堺市教育文化センターで、大阪大谷大学 教授 小田 浩伸氏をお迎えし、「多様なニーズのある子どもの理解と支援について~子どもや保護者の困り感に寄り添うために~」と題してご講話いただきました。
 子ども支援において大切にしたいことや子どもが安心できる・やる気のでる集団づくりなどについてミニ対話も交えながら研修を進めました。
 参加者からは、「事例をたくさん出して話をしていただいたので、とても分かりやすかった。特に、子どもと大人の物事の見え方の違いについての話がとても興味深く、常に子どもの目線に立って関わることが大切だと感じた。」「子どもへの声のかけ方で『よく見て、聞いて』は、実際に体験してみて分かりにくいものだと実感した。今後は、明瞭、簡潔を意識して伝えていきたい。」「主体性について詳しく知ったことで、子どもたちに必要な力や保育者自身が主体的に動くことの大切さを学ぶことが出来た。子どもたちの自己肯定感を高められるように、具体的に認めたり褒めたりしていきたい。」「『配慮のいらない子どもはいない』という言葉がとても印象に残った。みんなが過ごしやすい、『保育のユニバーサルデザイン』を意識しながら子どもと関わっていきたい。」等の感想がありました。

令和5年度の様子

2023年度 関西大学との地域連携事業 幼児の運動能力を高める運動遊び研修会 「保護者と子ども対象の講習会」

 堺市と関西大学の地域連携事業として、令和6年2月13日(火曜)に北区のゆめの樹こども園さかい(5歳児の親子対象)、令和6年2月17日(土曜)に南区の宮山台こども園(4・5歳児の親子対象)で、講習会を開催しました。
 大阪国際大学短期大学部幼児保育学科の玉井久実代准教授から、親子でできる運動遊びを紹介してもらい、一緒に楽しく体を動かしました。
 玉井先生の優しい笑顔と語りかけに、子どもたちもすぐに夢中になり、大好きなおうちの人と一緒におにごっこや体を動かすゲームを楽しみました。保護者の方も走ったりしゃがんだり抱っこしたりと大忙しでしたが、終始笑顔であっという間の楽しい時間を過ごすことができました。

令和5年11月27日(月曜) 教育相談事例研修

 「配慮の必要な子どもや保護者に対する支援を考える」と題して、堺市立第1もず園と第2もず園の児童発達支援管理責任者 中西加奈子氏、西留幸子氏にご講話いただきました。児童発達センターの活動をお話しいただいたり、子どもの行動の背景を想像し、よりよい支援のあり方を考えるワークに取り組んだり、参加者による交流がありました。
 参加者からは、「子どもの行動を読み取ることの大切さを振り返ることができた。」「行動一つ一つ理由を聞いたり、背景から考えたりしながら、子どもたちが安心して過ごせるよう言葉かけやかかわりなどを考えていきたい。」「子どもの『わかる』『できた』の経験の積み重ねを大切にし、保護者の方々と共有していきたい。」「児童発達支援センターの役割を知り、どのように繋がっていけばよいのかを確認することができた。」「グループ交流も参考になった。」等の感想がありました。

令和5年11月2日(木曜) 幼児教育研修                                           「 トキメキ、ヒラメキ・イメージ、気づき・発見・できた!が生まれる保育環境づくり〜自園の特色を活かして〜」 

 「トキメキ、ヒラメキ・イメージ、気づき・発見・できた!が生まれる保育環境づくり〜自園の特色を活かして〜」と題し、大阪総合保育大学教授 瀧川光治氏からご講話いただきました。多くの資料を基にしながらのお話で、参加者同士での交流もありました。
 参加者からは、「子どもたちのトキメキや発見には、保育者の環境づくりや仕掛けづくりがいかに大切であるかということがよく分かり、日頃の保育でも活用していきたいと思った。」「魅力的な環境づくりについて、月齢に合わせて壁面も使い準備したり、廃材を用いて常に制作ができるコーナーを用意したりと取り入れたいことがたくさんあった。」「保育環境づくりに活かせそうな具体的な内容をたくさん学び、参加者同士話し合ったので実践していきたい。」等の感想がありました。

令和5年8月9日(水曜) 幼児教育研修 「幼児の運動能力を高める運動遊び研修会」 

 堺市と関西大学との地域連携事業の一環として、関西大学堺キャンパスにて研修会を開催しました。
 前半は、関西大学人間健康学部の涌井忠昭教授からの講義を通して、幼児の運動機能の発達と運動のあり方について学びました。後半は大阪国際大学短期大学部幼児保育学科の玉井久実代准教授による実技研修で、幼児の運動能力を高める運動遊びの具体例について学ぶことができました。
 参加者からは、「幼児期には、いろいろな動きを身につけることが大切と学んだ。幼児期に習得しておきたい36の基本的な動きを意識して教育・保育を計画していきたいと思う。」「簡単な動きも歌やリズムに合わせることで楽しく遊びになることが分かったので、保育に取り入れたい。」「普段の遊びや生活の中でいかに自ら楽しんで運動できる環境が整えられているかが大切だと学んだ。」「ジャンケン遊びやパラバルーン、様々なおいかけっこ遊びなど、ルールを変えながら楽しく遊ぶ事が出来る事を知った。すぐに実践したいと思った。」等の感想がありました。

令和5年8月3日(木曜) 幼児教育研修                                          「幼児のコミュニケーションについての理解と支援-特別支援教育の視点から-」

 大阪市特別支援専門家チームの森田安徳先生から、「幼児のコミュニケーションについての理解と支援-特別支援教育の視点から-」と題して、ご講話いただきました。ミニワークなども交えながら、保育者が知っておくと役に立つスキルの一つとしてのインリアル法や具体的な日々の実践にいかすためのお話などがありました。
 参加者からは、「ミラリング・モニタリング・パラレルトーク・セルフトーク・リフレクティングなどの具体的な例題を元に説明して頂けたので、園で職員とも共有し、実践に取り組んでいきたい。」「今、悩んでいることに適切なアドバイスとなり、貴重な研修の機会になった。コミック会話も、年長児クラスで活用していきたい。」「教えていただいた内容で、実際に子どもの真似をしたり、子どもの感情を言葉にしたりしてあげると、いつもより子どもが関わろうとしてくれる姿があったので、取り入れて良かったと思った。」などの感想が聞かれ、実り多い研修になりました。

令和5年7月6日(木曜) 教育相談事例研修

 教育センター企画相談課の藤田佑理子臨床心理士・公認心理師を講師に、「教育相談の基本姿勢と考え方について」お話しいただきました。相談の際の基本姿勢や子どもを見るポイント、伝え方の工夫等についての研修を行いました。実際にペアになったり4~5人のグループになったりして、実習をしながら理解を深めていきました。
 参加者からは、「ペーシング(合わせる)、リソース(資源)に気づき、コンプリメント(ほめる・ねぎらう)する練習を実際にすることが出来て貴重な時間になった。」「気になる子どもへの配慮など難しく感じていた課題を、他園の先生方の経験談を聞くことで学べた。」「問題を解決する為のリソースを日常の保育の中で、たくさん見つけておくことを今後も意識していきたい。」等の感想がありました。

令和5年5月15日(月曜) 幼児教育研修                                          「カリキュラム・マネジメントと園における評価の推進」

 ソフィア・堺で、大阪大谷大学特任教授 奥薗みどり氏をお迎えして、管理職や主任等を対象とした「カリキュラム・マネジメントと園における評価の推進」の研修を行いました。
 園運営を考えるための2つの演習を各グループで行い、活発な意見交流が行われました。そして、その後、全体交流しながら研修を進めていきました。
 参加者からは、「ワークを通して自園の良さを再確認したり、他園の話を聞くことで改めて自園の課題に気づけたりした。 また園内研修の考え方等を学ぶ機会にもなり、進め方の勉強にもなった。 学んだことを職員研修でアウトプットして園全体の学びにしていきたい。」「涵養という言葉が心に残った。じわじわと染み込むような組織づくりを行えるようにしたい。」「管理職として、一人ひとりの職員が自分の持ち味を発揮し、風通しの良い働きやすい魅力的な職場で保育や業務ができるように生かしていきたい。」等の感想がありました。

令和4年度の様子

令和5年3月3日(金曜) 幼児教育研修会(市立幼稚園研究実践報告会)

 今回は、参集とオンラインとのハイブリッド型で研修を行いました。
 初めに、堺市立幼稚園(研究実践園)4園(津久野幼稚園・三国丘幼稚園・白鷺幼稚園・みはら大地幼稚園)による実践報告がありました。その後、常磐会短期大学 中村妙子准教授より、全体の講評と「『幼児教育堺スタンダードカリキュラム』を活用した幼児教育のあり方について」と題してご講話いただきました。
 参加者からは、「子どものありのままの姿を大切にし、取り組みを通して非認知能力を育てていくことを再確認した。」「非認知能力は見取りが難しいので、エピソード記録などが大切になってくると思う。」「子どもたちが主体的に遊べる環境つくりをするために子どもの見とり等のシートを活用していて参考にしたい。」「子ども理解を深める中で、職員間の共通理解となり同じ方向性で関わっていくことができると感じた。」「小学校との連携の大切さを感じ、スタンダードカリキュラムをもっと活用しようと思った。」「遊びを構成する中で、保育者が『よき環境』として関わることが、校種を超えて資質能力向上の視点になることを感じた。」などの感想が聞かれ、実り多い研修会になりました。

令和4年12月10日(土曜) 2022年度関西大学との地域連携事業           幼児の運動能力を高める運動遊び研修会「保護者と子ども対象の講習会」

 堺市と関西大学の地域連携事業として、西区のしあわせの丘こども園の皆さん(4歳児の親子対象)と講習会を開催しました。大阪国際大学短期大学部幼児保育学科の玉井久実代准教授から、親子で体力アップにつながる楽しい運動遊びの紹介があり、とても温かい雰囲気のなか、親子でコミュニケーションをとりながら楽しく体を動かし、縄跳びを使った遊びや参加者のみんなでつくる遊びをして、多様な動きの獲得につながる運動遊びについて知ることができました。
 講習会中、子どもたちは、忍者になったり、何かをイメージしたりしながら遊びましたが、子どもたちの「楽しい、もっとしたい」の気持ちを膨らませながら、用具や場、かかわり方、言葉がけを工夫することで動きのレパートリーも増え、子どもの運動能力の向上につながることを学びました。
 普段は経験しない動きを取り上げるなどの工夫により、子どもたちの生活や遊びのなかで自然に体づくりをすることができます。体の基本的な動きをバランスよく総合的に身に付けることができるよう取り組んでみてください。

令和4年11月19日(土曜) 2022年度関西大学との地域連携事業                                                  幼児の運動能力を高める運動遊び研修会「保護者と子ども対象の講習会」

 堺市と関西大学の地域連携事業として、北区のふくろうの森学園にて講習会を開催しました。大阪国際大学短期大学部幼児保育学科の玉井久実代准教授から、親子で体力アップにつながる楽しい運動遊びの紹介があり、参加してくださった皆様と存分に体を動かす時間を共有することができました。とても温かい雰囲気のなか、親子でコミュニケーションをとりながら楽しく体を動かし、つもり遊びや親子鬼ごっこなどをして、多様な動きの獲得につながる運動遊びについて知ることができました。
 幼児の運動能力を向上させるためには、遊びを中心とした身体活動を生活全体の中に確保していくことが大切です。家庭等でも子どもの多様な動きの経験や、体の動きを調整する力などを高められるように、ぜひ運動遊びの工夫に取り組んでみてください。

令和4年11月8日(火曜) 教育相談事例研修(第2回)

 教育センター企画相談課の藤田佑理子・高森美紗公認心理師を講師に、第2回教育相談事例研修を行いました。第1回の研修後に参加者からいただいた多くの事例に対して、具体的な考え方や、グループワークでの共有を通して対応の仕方などを学びました。
 参加者からは、「自分の経験したような事例もたくさんあり、それにひとつひとつ解説を付けて支援方法をあげてくださったので、とても参考になった。また、グループワークもあり、他園の先生方とお話しする機会もあったので、様々な意見を聞くことができたので良かった。」「変化や結果がすぐに表れなくても、園児の表現や行動に言葉を添え続けることが、長い人生を見通した時にその子の糧になると信じて関わっていきたいと思った。」などの感想が聞かれました。 

令和4年8月9日(火曜) 保育実践研修(オンライン)

 鳴門教育大学大学院 学校教育研究科 幼児教育コースの佐々木晃教授から、「専門性を生かした保育の展開」と題して、ご講話いただきました。保育現場の視点から捉えた保育者の専門性や非認知能力の育成、今後求められる保育の在り方など、わかりやすくご示唆いただきました。
 参加者からは、「『遊びは学び』『学びは栄養』の言葉が印象に残り、いかに楽しい遊び=美味しいごちそうを保育者が提供できるか、人生の楽しさを伝えていくことに深く納得した。子どもの言葉や行動に目を向け、記録をとることを少しでも意識し、継続させていきたい。」「非認知能力を育むためにも、ポジティブな言葉がけを心掛け、子どもの自己肯定感を高められるようにしていきたい。」などの感想があり、学びの多い有意義な研修になりました。

令和4年8月4日(木曜) 幼児教育研修 「幼児の運動能力を高める運動遊び研修会」 

 関西大学人間健康学部の涌井忠昭教授と大阪国際大学短期大学部幼児保育学科の玉井久実代准教授のご指導で、堺市と関西大学との地域連携事業の一環として「幼児の運動能力を高める運動遊び研修会」を開催しました。
 前半は、涌井教授からの講義を通して幼児の運動機能の発達と運動のあり方について学びました。後半は、実技を通して、玉井准教授から幼児の運動能力を高める運動遊びについて学ぶことができました。
 参加者からは、「調査結果や幼児の姿等を踏まえての講義がとても参考になり、数字や具体的な動作が示されていたので、援助のあり方についての理解が深まった」「じゃんけんやボール1つでも様々な動き・遊びに発展することができるのだと実際に身体を動かして学んだ。」「自分が実技をしたからこそ体を動かす楽しさを感じることができたので子ども達にも知らせていきたい。」と感想がありました。

令和4年7月28日(木曜) 幼児教育研修(オンライン)

 関西大学の森田安徳先生から、「どの子も安心できる保育の方法」と題して、ご講話いただきました。特別支援教育の視点から幼児理解をふまえた保育者の援助やかかわりについて具体的事例を取り上げお話しいただきました。
 参加者からは、「保育の中で、子どもに寄り添いながら子どもがどのようなことに興味があり、どのようにしたいのかを考え、気持ちを理解して接していくことが大切であると学んだ。」「具体的な子どもとの関わりの中での例を挙げながら話してくださったので、とてもわかりやすく、すぐにでも実践したい。」「様々な支援を行っていく中で、『できた』『もっとやってみたい』と感じられるように保育を考えていきたい。」「保育者間での役割分担や連携も大切であることを学ぶことができ、自分自身の改善点が見えて良かった。」などの感想が聞かれ、実り多い研修になりました。

令和4年7月7日(木曜) 教育相談事例研修(第1回)

 教育センター企画相談課の藤田佑理子・高森美紗公認心理師を講師に、教育相談における基本的な考え方、子どもの見立てと関わり、保護者との相談等についての研修を行いました。
 実際にペアになって、実習をしながら理解を深めていきました。この研修は2回連続研修で、次回は11月8日(火曜)に開催の予定です。
 参加者からは、「具体的な説明とペアやグループでの実習があり、体験できたことでより一層相談方法が理解しやすかった」「その人の良さ(リソース)を見つける、見方を変えてみるという支援のヒントを学ぶことができた」などの感想が聞かれました。また、「子どもの姿を共有する方法や関係機関へつなぐ方法を他園ではどのようにしているのか知りたい」「保護者の思いを汲み取り、同じ思いで子どもの育ちに繋げられるような方法、アドバイスが頂けたら嬉しい」等、次回への期待も膨らむ研修となりました。

令和4年5月9日(月曜) 幼児教育研修「幼児教育の充実に向けたカリキュラムマネジメント」

 オンラインにて、管理職や主任等、各園のリーダーとなる方を対象とし、研修を行いました。 大阪総合保育大学の大方美香学長より、「幼児教育の充実に向けたカリキュラムマネジメント」と題し、なぜ今、カリキュラムマネジメントが必要なのか、カリキュラムマネジメントをするうえでの大切な視点などをお話しいただきました。
 オンラインでも各自が考える時間やグループセッションする時間を設定し、各園での育成したいこども像などを共有することができました。
 参加者からは、「子どもの姿から何が大切かをその都度考えることや、遊びもその時だけでなく、数か月後どうなっているかと想像して遊び方や環境を考えていくことが必要だと学んだ。」「各年齢だけでなく園全体でめざす子ども像を振り返り、同じ方向性で教育・保育をしていけるようこまめな情報共有の大切さを改めて感じた。」「社会に開かれた教育課程において、何を経験し、何が育っているのか説明できること、どの時期にどのタイミングでどんな活動を子どもたちに提供するかをマネジメントしながら評価・改善していくことも重要であると感じた。」等の感想があり、実りの多い研修となりました。

令和3年度の様子

令和3年11月10日(水曜)就学前教育・保育施設職員研修「配慮の必要な子どもへのかかわり」~子ども理解(障害を持つ子ども)と具体的な手立てについて~

 オンラインにて、大阪府立大学の木曽陽子准教授による講義があり、配慮を必要とする子どもへのかかわりについて、子ども理解の考え方と具体的な手立てについてお話いただきました。
 「保育者が困っている」ではなく、「子どもが困っている」という視点に変えて考えていくことが大前提、子どもの行動としてあらわれている部分は氷山の一角にすぎず、その裏にどんな原因や背景があるのかを担任一人ではなく、かかわる職員みんなで多角的に探っていくことが大切だと学ぶことができました。また、そのうえで具体的な手立てのヒントになる視点についても、事例を交えて教えていただきました。参加者からは、「子どもの行動の背景を探り、内面理解を大切に保育者のかかわりを考えていきたい」と感想がありました。

令和3年11月9日(火曜)第4回幼児教育研修「こどもの発達と造形活動 つくって遊べるおもちゃ作り」

  オンラインにて、幼児教育研修を開催しました。同志社女子大学の竹井史教授にご指導いただき、こどもの絵の世界や用具(はさみ)の扱いをふまえた手作りおもちゃの事例をたくさん教えていただきました。お話の冒頭には、「表現」はすべてのこどもの感性を豊かにするためであり、こどもは日常生活において、体験したり触れたりしながら対象への興味を働かせ、知識を得たり本質を知ったりするとして、「感性と知性は連動する」とのお話をいただきました。                                     
 保育者は、こどもが描き、表現する背景にどんな世界が広がっているのかを知り、こどもの表現したい世界に対してどのような援助や環境づくりができるかが大切であるとご教示いただきました。
 おもちゃ作りでは、はさみを使った造形活動として、思わず笑いが起きるようなアイデアをご紹介いただき、参加者からも「こどもが活動したことが喜びのある意味のあることにつながる具体例を教えていただき、造形表現における保育のイメージを広げることができた」との感想がありました。

令和3年10月15日(金曜)第3回幼児教育研修「よりよい保育のための幼児理解」

 オンラインにて、幼児教育研修を開催しました。常磐会短期大学のト田真一郎教授にご指導いただき、人権教育・支援教育の観点を踏まえた幼児理解とクラス集団づくりについて、事例を交えながら、ご講義いただきました。「クラス集団は育てるもの」とのお話があり、一人ひとりが安心して過ごす生活を基盤にした集団づくりについて、学ぶことができました。
 また、クラス集団づくりとカリキュラムマネジメントの視点から、指導計画の作成にあたって留意するポイントとして、「子どもの現実を捉えた保育課題の明確化」→「ねらいの明確化」→「活動計画」→「保育者の関わりの検討」といったプロセスを大事にすることで、保育や援助の効果が高まるとご示唆いただきました。参加者からは、「幼児理解を基本とする保育者の援助において、子どもの姿をより深く理解する視点をもつことができた」「教えていただいた視点を学級運営に活かしたい」との感想がありました。

令和3年9月17日(金曜)第2回幼児教育研修「園内研修の充実にむけてのヒント~園内研修を楽しもう!~」

  オンラインにて、幼児教育研修を開催しました。奈良教育大学の横山真貴子教授にご指導をいただき、自園の園内研修について交流しながら、園内研修の充実にむけた具体的な事例を学びました。「同僚性を高めることがより効果をもたらす」とお話があり、そのための心構えや保育カンファレンスの進め方、ファシリテーションを行う際の留意点、職員配置の活かし方などを学びました。
  グループセッションでは、「園内研修は、時間の確保が課題であることも多いが、どう工夫しているかも聞けて良かった」「様々な思いや考えを出し合い、理解し合える園内研修にしたい」「研修で学んだことを取り入れて、職員同士がチームになって園内研修に取り組んできたい」などの感想がありました。

令和3年7月29日(木曜)第1回幼児教育研修「配慮を要する幼児への支援に役立つ感覚運動遊びと身体づくり 」

 堺市教育センターにて、関西大学非常勤講師 森田安徳先生のご講演のもと、幼児教育研修を開催しました。特別支援教育についての指導力向上に向け、堺市内の幼児教育施設の先生方が多数参加されました。
 感覚を司る神経系の発達は、幼小期に形成されるため、幼児期から運動遊びを存分に保障することの重要性を示唆いただきました。また、多様な感覚運動をたくさん行うことで、脳を刺激するとともに、体幹が鍛えられたり、バランス感覚を養ったり、言語や人を意識し感情のコントロールや情緒の安定につながったりと、「感覚統合」がもたらす幼児の発達について学ぶことができました。参加者からは、「幼児にどのような支援が必要か試行錯誤していたので、今後の保育に活かしていきたいと思います」などの感想がありました。

令和3年7月27日(火曜)幼児の運動能力を高める運動遊び研修会

 関西大学堺キャンパスにて、幼児教育研修を開催しました。関西大学との地域連携事業として行われ、堺市内の幼児教育施設の先生方に多くご参加いただきました。前半は、関西大学人間健康学部 涌井忠昭教授よりご講演をいただき、遊びが子どもの成長に重要な役割を果たしていることや、運動遊びの効果について学びました。
 後半は、大阪国際大学短期大学部幼児保育学科 玉井久実代講師による実技研修があり、楽しく体を動かす運動遊びを参加者全員で共有しました。
 幼児の運動能力を高めるには、子どもの自主的な参加が前提となり、やりたいと思う気持ちがあることで運動の効果が上がると、多数の調査結果からお話いただき、参加者からは、講演と実技を通して、「運動する楽しさを大切にした保育が、子どもの自信や意欲となって多方面に派生すると学ぶことができました」「実技が分かりやすく、今後の保育に活かしたいです」と感想がありました。

令和2年度の様子

第3回 令和2年11月6日(金曜)小学校教育につなぐ『言葉による伝え合い』を育む保育

 「小学校教育につなぐ『言葉による伝え合い』を育む保育」をテーマとし、奈良教育大学の横山真貴子先生にご講演いただきました。
 前半は、幼小接続の基本的考え方についてご教示いただき、 後半は、「言葉による伝え合い」に焦点をしぼり、乳児期からの受容的、応答的なかかわりの重要性や、その後の言葉の育ちと保育者のかかわりについて、年齢ごとに具体的に示していただきました。何より、「言葉による伝え合い」が育まれるためには、「伝えたい」「聞きたい」と思える人がいること、そして「伝えたい」「聞きたい」と思えるような体験が大切であるということを、共有することができました。
 参加者からも、「保育者が話す内容を『聞きたい!』『知りたい!』と思ってもらえるようにしていきたいと思った。」「『伝える』を意識しがちだったけれど、まずは遊びが大切、その中で経験することが大切であり、それが『伝える』につながることがわかった。」などの声が聞かれました。今回の研修を受けて、子どもたちの豊かな言葉の育ちにつながるような実践が広がることを願います。

第2回 令和2年10月22日(木曜)配慮を要するこどものみかた

 神戸大学大学院の赤木和重先生を講師にお迎えし、「配慮を要するこどものみかた」と題してご講演いただきました。  
 子どもが「できないこと」ではなく、「今できること」を中心に保育を組み立てることで、「楽しい」と思える経験を積み重ね、意欲につなげることが大切だということを、動画や事例など、具体的な子どもの姿を通して教えていただきました。 
 参加者からも、「今すぐどうしようと解決策を見つけようとするのではなく、子どもの今を見つめられるようにし、かかわっていきたい。」「多様な意見を聞く機会になり、考え方の幅が広がった。子どもを変えるのではなく、子どもが変わる楽しい保育を考えていきたい」などの声が聞かれ、今後の保育を見直すよい機会となりました。

第1回 令和2年8月28日(金曜)小学校教育につながる保育実践

 兵庫教育大学 鈴木正敏准教授を講師にお迎えし、 「小学校教育につながる保育実践」と題して講演いただきました。
幼児教育は小学校教育の準備をするものではなく、子どもたちの「生きる力」の基礎をはぐくむものであるということを念頭に置き、幼児が自ら環境にかかわり、楽しいことや好きなことに集中して取り組む経験がいかに大切かについて、お話しいただきました。また、幼児期から話し合いの経験を積み重ねる大切さについても、具体例を交えてお示しいただき、幼児の豊かな学びにつながることについてもふれていただきました。
 参加者からは、「体験から学ぶことの大切さを改めて感じた。子どもの思考や言動をみとる保育者の視点がクリエイテブであること、子どもの育ちに興味、関心をもつことが必要と感じた。」「日々行事の準備におわれる中で、周りがみえなくなっていました。誰のために保育をしているのか、何のためなど、考えなおす良い機会になりました。」といった感想が寄せられました。

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教育委員会事務局 教育センター 能力開発課 幼児教育グループ

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