幼保小合同研修
更新日:2025年1月23日
幼児期の教育活動から、小学校以降の教育活動への円滑な接続をめざし、幼児教育・保育施設と小学校が相互理解を図ることを目的として、幼保小合同研修を年3回実施しています。
令和6年度の研修計画
研修計画は下表をご参照ください。
申込方法等、詳細については対象施設へ直接通知します。
日時 | 場所 | 内容 |
---|---|---|
令和6年6月7日(金曜) |
堺市教育文化センター |
幼保小の架け橋プログラムに関すること |
令和6年8月30日(金曜) |
堺市教育文化センター |
教育課程(5歳児の指導計画やスタートカリキュラム)に関すること |
令和7年1月9日(木曜) | 堺市教育文化センター |
円滑な接続や就学に関すること(講演と情報交換) |
令和6年度の様子
第3回幼保小合同研修会
第3回幼保小合同研修会は、1月9日(木曜)堺市教育文化センター(ソフィア・堺)で開催しました。小学校90校、就学前教育・保育施設150園が参加し、前半は、大阪総合保育大学 准教授 東城 大輔氏から「子どもの学びをつなぐ~これからの時代に求められる連携・接続の大切さ~」のご講演があり、校種を超えて教員の意識をつなげるためにも、それぞれが取り組んでいることを言語化し、知識を共有していくことの大切さについて学ぶことができました。また、こどもの姿を捉える際、その瞬間だけでなく、後伸びする力と捉えることや、見えないものを見ようとする力を養うことなど、こども理解をするうえで意識していきたいことを教えていただきました。
後半は、就学前教育・保育施設が小学校別のブースを回るという形式で、情報交換会を行いました。園でのこどもの活動から小学校での教育活動への円滑な接続が行えるように、交流を進めることができました。
参加者からは、「幼児期の教育が小学校以降の教育につながるということで、こどもの意欲を尊重し学びの環境を整える関わりを意識してできるようにしたい」「小学校への接続という点においてだけでなく、どの園種でも一定の保育を受けることができるということが大切なのだと知った。」「バイアス(思い込み、先入観)に注意して、後伸びする力を見つめていけるように心がけたい。」「それぞれの分野の専門性を活かしながら、こどもの姿を共有するために言語化し互恵性をうみだせるようにしていきたい。」「架け橋期の2年間で子どもを育てるという目標をもって、連携を深めていきたい。」等の感想がありました。
第2回幼保小合同研修会
第2回幼保小合同研修会は、8月30日、9月3日・5日の3日に分けて、区別で実施しました。
担当指導主事から、架け橋期のカリキュラムについて文部科学省の動画コンテンツを交えながら説明しました。また、近隣の幼児教育施設と小学校で構成したグループで、持ち寄ったドキュメンテーションをもとに話し合ったり、幼児期の学びを生かした生活科の単元について考えを出しあったりしました。
就学前教育・保育施設の先生方からは、「ドキュメントシートで具体的な姿を見せながら、小学校と園で話し合うことができて、カリキュラムの改善にむけてのいい機会になった。」「園での遊びが小学校での取組とつながることを感じ、子どもの発想を大切にしながら、主体的に遊びや学習に取り組めるような教材選びや、環境作りをしていきたいと思った。」「近隣の小学校との連携を、まずは教員同士の交流等を深めていきたいと思った。」また、小学校の先生方からは、「学びに向かう子どもたちの様子を写真やイラストを交えて聞くことができ、就学前でのいろんな経験が小学校での学びにつながることを改めて感じた。」「幼保との繋がりを意識して、低学年の取り組みを行っていくことが重要であることを周知していきたい。」「就学前教育・保育施設での子どもの学びを大切にしながら『接続』を意識した取組を引き続きしていきたい。」などの感想がありました。
第1回幼保小合同研修会
第1回幼保小合同研修会は、6月7・14・20日の3日に分けて、区別で実施しました。
初めに幼児教育担当指導主事から、「幼保小の架け橋プログラムについて」の説明をしました。次に、堺市立泉ヶ丘東中学校区こども接続検討委員会から「地域で育てる『未来を切り開く東中っ子』をめざして」と題して実践報告がありました。
それから、近隣の幼児教育・保育施設と小学校で構成したグループで、「幼児期の育ちと学びを基礎としたスタートカリキュラムとは」について話し合いました。小学校の先生からは「各校のスタートカリキュラムを実践する中で、幼児期の学びが生きていると感じた子どもの具体的な姿」について、幼児教育・保育施設の先生からは、「各施設での取組や5歳児のカリキュラムで意識していること」について話してもらい、それぞれ活発な意見交流がありました。その後、小学校どうし、幼児教育・保育施設どうしに分かれ、スタートカリキュラムや5歳児のカリキュラムの振り返りを行いました。
参加者からは、「近隣の幼稚園、保育園の就学までに育ってほしい姿やそのための取組みを知ることができとても参考になった。自園でも取り組んでいきたい。」「近隣の小学校、保育施設のグループ交流では園で身につけてきた生活面や遊び込む意欲などが学校での生活につながっている話が聞けてとても安心した。」「小学校交流で授業体験をさせていただいているがそれ以外でも接続に繋がることがあれば良いなと感じた。」「また、幼稚園を見に行きたいと思った。」「具体的に子ども達の姿を伝えていただける機会があったことは日々の保育の振り返りと今後の課題や目標となった。」「こども園等が実践している内容を知り、入学までに培ってきた気づき・感性が遊びの中から生まれてきていることを学べた。」「就学前教育・保育施設の先生方が、『年長さんになったら自分のことはやってみよう』と育てられていると知り、小学校でも「困ったことがあるときは言ってね」と声をかけながら子どもたちが自分のことは自分でできる環境をつくっていきたいと思った。」といった感想がありました。
第2回も同じグループで話し合いを進める予定です。是非、引き続きご参加ください。
令和5年度の様子
第1回幼保小合同研修会
第1回幼保小合同研修会は、6月8・15・22日の3日に分けて、区別で実施しました。
初めに幼児教育担当指導主事から、幼保小の架け橋プログラムについて説明を行いました。次に、泉ヶ丘東中学校区こ・幼・小連携こども接続検討委員会からの実践報告がありました。
その後、近隣の幼児教育施設と小学校で構成したグループで、「連携・接続を進めるために、どんなことが地域で可能か」、「子どもの発達や学びの連続性を確保するために、どのような保育や学習活動をおこなっていけばいいか」について話し合いました。
参加者からは、「"まずスタートすることの大切さ、変化させる勇気"を学んだ。」「幼児教育と小学校教育に双方から橋を架けること、子どもに関わる大人が立場の違いを越えて連携協働し全ての子どもに学びや生活の基盤を育めるようにめざすことを学んだ。」「今後も子どもたちが安定した学校生活を送る為、保育の質を向上させ、幼・保・小で連携をはかり『育てたい子ども像の共通理解』を深めていきたいと思う。」「泉ヶ丘東中学校区での取り組みで、実際につながりがあり、それが子どもの落ち着きになっているとお聞きして大切さを実感した。」「保育や教育について、相互理解を深める機会、学ぶ機会を持つことの重要性を感じた。幼稚園で育った姿、経験したことが小学校生活での行動を大きく左右していくものだと感じ、改めて【幼児期の終わりまでに育ってほしい姿】を意識して保育を進めていきたい。」といった感想がありました。
第2回幼保小合同研修会
第2回幼保小合同研修会は、9月1・5・7日の3日に分けて、区別で実施しました。
初めに担当指導主事から、架け橋期のカリキュラムについて幼児教育と小学校の事例を交えながら説明しました。その後、近隣の幼児教育施設と小学校で構成したグループで、「秋の自然物とのかかわり」を話題に、幼児期・児童期の活動や育まれる力について考え、交流しました。また、5歳児の年間指導計画や小学校のスタートカリキュラムを持ち寄り気づきを話し合ったり、各グループの今後の具体的な交流について話し合ったりしました。
参加者からは、「あえて声をかけずに子どもの反応を待つことも大切だと学んだ。」「4月を振り返って、子どもたちが活躍できる場、自信をもってできる場をもっと多く作れたらよかったと思った。」「小学校の先生方に、幼児教育の中身を知っていただけたこと、具体的な交流案について話ができたことがよかった。」「小学校のスタートカリキュラムを拝見して、子どもが安心して小学校生活を過ごせるように工夫されているのがわかった。」などの感想がありました。
第3回幼保小合同研修会
第3回幼保小合同研修会は、1月10日(水曜)堺市教育文化センター(ソフィア・堺)で開催しました。
小学校92校、就学前教育・保育施設127園が参加し、前半は、兵庫教育大学大学院 鈴木 正敏 准教授から「幼児教育から小学校教育への円滑な接続~学びと心をつなぐ~」のご講演があり、幼保小の架け橋プログラムの意義をもとに幼児期と小学校それぞれで育てるもの、子どもの育ちを観る視点等についてご示唆いただきました。
後半は、就学前教育・保育施設が小学校別のブースを回るという形式で、情報交換会を行いました。園での子どもの活動から小学校での教育活動への円滑な接続が行えるように交流を進めることができました。
参加者からは、講演では、「子どもの主体性を大事にした保育の具体的な取り組みやエピソードが聞けてとてもよかった。」「幼児期に、実体験を通した学びや主体的な活動を大切にすること、失敗や試行錯誤を繰り返して、幼児の体験が豊かになっていくことを見守りたい。」「スタートカリキュラムの具体例を知ることができたので、今後の参考になった。」等の感想がありました。また、情報交換会では、「こうすれば子どものやる気がでる、こんな声掛けをすれば理解しやすいといったことを共有できた。」等の感想がありました。
令和4年度の様子
第1回幼保小合同研修会
第1回幼保小合同研修会は、6月2・9・16日の3日に分け、区別で実施しました。
初めに幼児教育担当指導主事から、「幼小接続の動向について」として、幼稚園教育要領等と小学校学習指導要領を通して幼児期の学びと小学校での学びをつなぐことの大切さや、現在文部科学省で進められている「幼保小の架け橋プログラム」についての話等がありました。その後、近隣の幼児教育・保育施設と小学校で構成したグループで、「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」について交流し、5歳児の指導計画やスタートカリキュラムを振り返りました。
参加者からは、「他校のスタートカリキュラムを聞かせていただき、時間の設定等について、とても参考になった。」「『園ではどうだった?』をキーワードに幼児教育・保育施設でやってきたことを軸に活動させていきたい。」「まだまだ就学前施設の間でもめざすものや取り組み方がそれぞれにあるので、幼児期の終わりまでに育ってほしい姿を共通理解していきたい。」といった感想がありました。
第2回幼保小合同研修会
1月10日(火曜)、堺市教育文化センター(ソフィア・堺)で第2回幼保小合同研修会を開催しました。
小学校92校、就学前教育・保育施設121園が参加し、前半は、大阪大谷大学教育学部 小田浩伸教授から「支援を要する子どもの就学に向けて~子ども理解に基づく支援方法と学校園全体での支援に向けて~」のご講演があり、多様なニーズのある子どもの理解と支援に関して、教育・保育における合理的配慮とUD(基礎的環境整備)等について、幼小の連携の重要性とともに学ぶことができました。
後半は、就学前教育・保育施設が小学校別のブースを回るという形式で、情報交換会を行いました。園での子どもの活動から小学校での教育活動への円滑な接続が行えるように交流を進めることができました。
参加者からは、講演では、「幼児期から就学を見通した支援の仕方や集団作りについて、ポイントを押さえながらわかりやすくお話していただき、参考になりました。」「子どもの成長を見届けるためにも小学校以降と連携していくことが大切なので、進めていきたい。」「多様なニーズがある子どもが増えてきている今、保育のカリキュラム等も見直していく必要がある。」等の感想がありました。また、情報交換会では、「子どもたちがスムーズに就学に向かえるようサポートしていきたい。」等の感想がありました。
第3回幼保小合同研修会
2月7日(火曜)、オンラインで第3回幼保小合同研修会を開催しました。
まず、こども接続検討委員会(東陶器こども園・東陶器幼稚園・東陶器小学校・西陶器小学校・福田小学校)より、泉ヶ丘東中学校区こ幼小接続の取組について実践報告がありました。互いの教育・保育について知り、学ぶ機会を持つことからはじめて、相互参観や討議会を重ねていったこれまでの取組と今後の展望をお話しいただきました。
そして、その報告を受けて、参加者でブレイクアウトセッション(グループ討議)を行いました。参加者からは、「顔を合わせ、協議する中で互いの教育への疑問点が明確になり理解しようとする姿勢が深まっていくことがよく分かった。」「保育授業参観や討論会、幼児教育の手法から繋げる小学校での学びの取り組みはとても興味があり、地域の小学校との接続を行っていきたい。」等の感想がありました。
その後、鳴門教育大学大学院学校教育研究科 木下光二教授から「幼児教育と小学校教育との円滑な接続に向けて~発達や学びをつなぐ接続カリキュラム(スタートカリキュラム等)を考える~」と題してご講演がありました。参加者からは、「今取り組んでいるそれぞれの活動を基本に、一緒に活動する中で子どもたちの学びを探っていき、それをカリキュラムに落とし込めばよいというとてもシンプルな具体例は大変学ぶところが大きかった。」「『幼小の連携は、互いの違いを知ることから始まる』といったお話や、『授業改善のヒントは、幼児教育にある』といったお話に、幼児教育に携わる者として、身の引き締まる思いがした。」「幼児期は『またやりたい』という気持ちを大切にする。幼児期に遊び込める子どもが就学後に学び込める子どもになる。遊び込める子どもになるように『集める保育』ではなく『集まる保育』を意識して、環境設定をしていきたい。」等の感想がありました。
令和3年度の様子
第2回 保幼小合同研修会
第1回保幼小合同研修会は、緊急事態宣言下による中止となりましたが、1月7日(金曜)、堺市教育文化センター(ソフィア・堺)にて、第2回保幼小合同研修会を開催することができました。
小学校92校、幼児教育施設103園が参加し、前半は、大阪大谷大学教育学部 小田浩伸教授より「支援を要する子どもの就学に向けて」ご講演があり、子ども理解とその対応、「わかる」保育・授業づくり、子どものやる気を引き出す教師の役割等、学ぶことができました。
後半は、幼児教育施設が小学校別のブースをまわるという形で、情報交換会を行いました。入学に向けて子どもの気持ちが高まるように、また、園での子どもの育ちが小学校で活かされるように、それぞれの施設でできる準備を確認しあうなど、子どもの成長をつなぐための交流を深めることができました。
参加者からは、講演では、「事例が豊富にあり、学びが多かった。」「学習環境を整備する大切さを改めて学ぶことができた。」等の感想があり、情報交換会では、「就学にあたって、どのような準備をされているか等、話を聞くことができてよかった。」「具体的な話し合いができたので、入学後に役立てたい。」等の感想がありました。
第3回 保幼小合同研修会
第3回保幼小合同研修会を2月22日(火曜)にオンラインで実施し、130人を超える参加がありました。
大阪教育大学 准教授 佐久間敦史先生より、「円滑な幼小接続に向けたカリキュラム・マネジメント」と題し、幼小接続の意義やカリキュラム・マネジメントの考え方について、具体例を示しながら、お話いただきました。
スタートカリキュラムは、幼児期の遊びや生活を通した学びや育ちを基礎として、子どもたちが主体的に自己を発揮して、学校生活を創り出していくためのカリキュラムであること。また、幼児期の教育においても、小学校教育を先取りするものではなく、ボトムアップの視点で考えていくことが大切であると学びました。
参加者からは、「就学を意識しすぎていた保育について、あらためて考え直したい。」「小学校からの視点ではなく、幼児教育施設との連携のもと、スタートカリキュラムの作成を行う必要性を学んだ。」「幼児期の子どもの様子をもっと知るために、情報共有の機会を増やし、円滑な接続に向けて取り組みたい。」等の感想がありました。
令和元年度の様子
第1回「幼児期の教育と小学校教育の円滑な接続について」
令和元年の第1回保幼小合同研修は、6月10・17・24日の3日に分けて、区別で実施しました。
前半は幼児教育担当指導主事より、「幼児教育堺スタンダードカリキュラム」を用いて、幼児期の教育のあり方についての話、後半は保育DVDを視聴した後、近隣の幼児教育施設と小学校で構成したグループで、「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」の具体的なイメージを共有できるよう、グループワークや情報交換を行いました。
参加者からは、「幼稚園や保育所の先生が、子どもの何を見とっているのかがよくわかった。その姿を参考に小学校の授業などを考えたいと思った。」「進学後の子どもたちがつまずく点、困る点が分かり、今後に生かす材料になった」との声が聞かれました。
第1回 グループワークの様子
第2回「支援を要する子どもの就学に向けて」
第2回 情報交換会の様子
令和2年1月7日(木曜)に第2回保幼小合同研修を実施しました。前半は、大阪大谷大学 小田浩伸教授を講師にお迎えして、「支援を要する子どもの就学に向けて」と題してご講演いただきました。配慮を要する子どもたちにとって、就学という大きな環境の変化にに対応し、安心して小学校生活をおくるための支援とはどのようなものかについて、具体例を交えてお示しいただきました。
後半は、小学校別にブースを設け、幼児教育施設が各ブースを回りながら、個別の情報交換会を実施しました。全市的な取組として初の試みでしたが、幼児教育施設と小学校が互いに顔が見える関係を築き、子どもたちの育ちをつなぐよい機会となりました。
参加者からは、講演の感想として、「小学校への円滑な接続に向けて、視点や大切にしたいポイントなどが具体的に聞けたので、職員研修に取り入れたい」といった声が、また、情報交換会については「お互い協力体制が取れることがありがたく、つながりができてよかった。」といった声が聞かれました。
このページの作成担当
教育委員会事務局 教育センター 能力開発課 幼児教育グループ
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