このページの先頭です

本文ここから

第10回 Kさん(令和7年8月インタビュー)

更新日:2025年10月27日

「こどもと一緒に、前を向いて歩いていく」考えた分だけ実りがある!

第10回は、Kさんの「STORY」をお聴きしました!


  • 年齢:30代後半
  • 家族:こども2人(小学生、幼稚園児)
  • 経歴:パートで事務の仕事 → 令和7年春に離婚の話が現実的に → 令和7年5月「子育て・生活の悩みおしゃべり会」令和7年6月「ひとり親になって3年以内セミナー」に参加 → 「ひとり親×仕事」サポートLINEや一般の就職サイトを活用した転職活動 → 令和7年6月、これまでの業務経験を活かせる企業の事務職に転職(正社員)→ 令和7年7月離婚

迷いの先に見えた新しい一歩

Q1 離婚までの迷いと決断後の生活について、それぞれどんな思いがありましたか?

今年の春、長い時間悩み続けた末に離婚を決意し、7月に正式に離婚しました。こどもたちと3人で生活していけるのかという不安が強く、長い間迷っていたのですが、離婚を迷っていた期間の方が、実はずっとしんどかったです。決めてからも不安や困りごとはたくさんありましたが、住む場所、働くこと、生活のこと…とにかく決めるしかない状況の中で、ひとつひとつ向き合ってきました。


そんな忙しい毎日の中でも、こどもたちとお出かけしたり、友だちと話したりする時間が、私にとって大きな支えになりました。しんどい時期も、こどもたちと一緒に楽しむことで乗り越えられたと思います。

「親子はチーム」~こどもを中心に考える~

Q2 離婚を決めてからの支援の中で、特に心に残っているものはありますか?

離婚にあたっては、市の無料弁護士相談を利用しました。法律や手続きの話だけでなく、「こどもを中心に考える」という視点を教えてもらいました。「私、元夫、こどもたち」は一つのチームなんです。そういう関係で、親子交流や養育費、住まい、仕事など、離婚後のことを一つのチームとして考えるように心がけました。


離婚しても、親子の関係は続いていく。それを実感しています。こどもたちは元気に過ごしてくれていて、休みの日にはお父さんに会えるのを楽しみにしています。でも、心の奥では不安もあるかもしれません。だからこそ、「お父さんも、お母さんも、あなたのことが大好きだよ」と、言葉でしっかり伝えていきたいと思っています。


これからも、こどもたちとたくさんお出かけして、ワクワクする経験を一緒に積み重ねていきたいです。

おしゃべり会やセミナーにはたくさんのヒントがありました

Q3 Kさんは、「おしゃべり会」や「セミナー」に参加されましたが、参加してみて、どんな気づきがありましたか?

離婚を決意してから、5月の「おしゃべり会」と6月の「セミナー」に参加しました。講師のお話や、いろんな境遇で頑張っておられる参加者の皆さんのお話には、私自身のこれからを考えるヒントがたくさんありました。


参加者や講師の方のお話をお聞きしながら、「こどもに合わせて自分のことをセーブするのではなく、自分で道を切り開いていこう」と思えるようになりました。また、「給料だけでなくやりがいや社会とのつながりも大切にしよう」と考えるようになり、「いろんな人の力を借りながら頑張ろう」という前向きな目標も持てるようになりました。


2回目の参加では、初めて参加する方の悩みを聞いて、「私も最初は同じように迷っていたな」と思い返すことがありました。短い期間でも、自分なりに考えて行動してきたことで、自分の成長を感じることができました。

「あれでもない、これでもない」から見つけた私の道

Q4 「おしゃべり会」や「セミナー」参加後、転職が決定するまでの約1カ月間、どのように転職活動を進められましたか?

パートでは長く働いていましたが、正社員として働くのは久々な私にとって、就職活動は不安だらけでした。なので、自己分析にとても時間を使いました。区役所の母子・父子自立支援員への相談やサポートLINEのキャリア相談を利用して、一緒に考えてくれる専門家と「あれでもない、これでもない」とたくさんの時間をかけて、自分のことを深堀りしていきました。今思うと、この時間が自分を見つめ直す貴重な時間だったと思います。


いろんな職業を考えましたが、最終的には、以前関わっていた業界で評判の良かった会社の求人に応募し、内定をいただきました。「経験がなくても、熱量があれば大丈夫。しっかり研修するから。」と言ってもらえたことが、すごく心強かったです。

「こどもと過ごす時間」は「量よりも密度」

Q5 仕事と子育ての両立に向けて、今どんな思いを持っていますか?

来週から正社員として働き始めます。仕事もこどもも、どちらも大事。仕事では自分も成長できるように頑張りたいし、こどもたちとの時間も、ただ一緒にいるだけでなく、密度の濃い時間にしたいと思っています。


虫や魚、川遊びなど、こどもが見ている世界を一緒に楽しむことで、私自身も新しい発見があります。お金をかけなくても、楽しめることはたくさんあります。休日の朝はゆっくりしたいけれど、こどもの元気に負けないように、無理なく楽しみながら過ごしていきたいです。

「考え抜いた分だけ、実りがある」

Q6  深く考え、迷いながらも、自分の意思で一歩を踏み出されたお話、ありがとうございました。最後に、同じような状況の方に向けてメッセージをお願いします。

ひとり親になるとき、なってから、自分や家族のことをすごく考えると思います。迷うこともあるけれど、その時間は決して無駄ではありません。「考えた抜いた分だけ、実りがある」と感じています。


自己分析の時間も大変でしたが、向き合って、考えて、行動することで、前向きな気持ちになれました。人の考え方をたくさん聞いて、たくさん助けてもらって、自分で判断して進んでいくことで、きっといい道が開けていくと思います。


自分が本当に求めていることは何か。ぜひ、深いところの自分の声を聴いてみてください。

【 Kさんのご相談に対応された弁護⼠さんからのメッセージ】

「親⼦はチーム」という考え⽅にもすぐに納得されており、離婚後もその考え⽅を実際に活かしながら、前向き
に進まれている様⼦が伺え、とても嬉しく思っています。


今後は、法改正などもあり、「こどもの利益」がこれまで以上に重視される時代になっていくと思います。
そんな中で、離婚後も⽗⺟が協⼒していくことはとても⼤切ですが、実際にはとても難しいことでもあります。
離婚を考えている時期は、どうしても気持ちがぶつかってしまうことが多く、「こどものために協⼒する」とい
う考え⽅を受け⼊れるのは簡単ではありません。
それでも、その考え⽅をしっかり受け⽌め、実践されている姿には⼼から敬意を感じます。


これからも、きっといろいろなことがあると思いますが、乗り越えていける⽅だと信じています。

【参考:Kさんが利用した支援に関するリンク先】

このページの作成担当

子ども青少年局 子ども青少年育成部 子どもの未来応援室

電話番号:072-228-0244

ファクス:072-228-8341

〒590-0078 堺市堺区南瓦町3番1号 堺市役所高層館8階

このページの作成担当にメールを送る
本文ここまで