2019年 第33週(令和元年8月12日から令和元年8月18日):堺市
更新日:2022年7月15日
報告定点数 小児科定点(19) インフルエンザ定点(29) 眼科定点(5) 基幹定点(2)
今週のトピックス
「RSウイルス感染症 今後の動向に注意」
2019年第32週(8月5日~8月11日)と第33週(8月12日~8月18日)をあわせて報告する。お盆休みによる医療機関の診療実日数の減少を考慮する必要がある。
2019年第32週の小児科及び眼科定点把握感染症は前週比7.3%減の216例の報告があった。報告の第1位はA群溶血性レンサ球菌咽頭炎で以下、感染性胃腸炎、RSウイルス感染症の順である。上位3疾患の定点当たりの報告数はそれぞれ2.26、2.11、1.95であった。
2019年第33週の小児科及び眼科定点把握感染症は前週比69.0%減の67例の報告があった。報告の第1位はA群溶血性レンサ球菌咽頭炎及び感染性胃腸炎で以下、RSウイルス感染症と続く。上位3疾患の定点当たりの報告数はそれぞれ0.74/0.74、0.63であった。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎(警報レベル開始基準値:8、注意報レベル基準値なし)は67%減の14例の報告で、中区1.50、南区1.25である。
感染性胃腸炎(警報レベル終息基準値:20、注意報レベル基準値なし)は65%減の14例の報告で、堺区2.00であった。
RSウイルス感染症(警報レベル開始基準値、注意報レベル基準値なし)は、68%減の12例の報告で、中区3.00である。診療実日数の減少もあり報告数は減少しているが、夏から秋にかけての報告数の増加が近年見られており、今後の動向に注意を要する。重症化しやすい乳幼児は注意を要するため、手洗いの励行や咳がある人が乳幼児に接触するときにはマスクを着用するなどの感染予防対策が重要である。
感染症発生情報 1類・2類・3類・4類・5類・指定(全数把握分、堺市)はこちらへ
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区ごとの「患者発生数」・「上位3疾患グラフ」・「定点あたりの患者発生状況グラフ」
患者発生数
定点 科別 |
疾患別 | 北・東・美原区 | 堺区 | 西区 | 中区 | 南区 | 合計 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
小児科 内科 |
インフルエンザ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | ||
小児科 | RSウイルス感染症 | 3 | 2 | 1 | 6 | 0 | 12 | ||
咽頭結膜熱 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 2 | |||
A群溶血性レンサ球菌 咽頭炎 |
4 | 2 | 0 | 3 | 5 | 14 | |||
感染性胃腸炎 | 4 | 6 | 2 | 1 | 1 | 14 | |||
水痘 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 2 | |||
手足口病 | 3 | 4 | 3 | 1 | 0 | 11 | |||
伝染性紅斑 | 0 | 0 | 1 | 2 | 1 | 4 | |||
突発性発しん | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 2 | |||
ヘルパンギーナ | 1 | 1 | 0 | 4 | 0 | 6 | |||
流行性耳下腺炎 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |||
眼科 | 急性出血性結膜炎 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | ||
流行性角結膜炎 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |||
合計 | 17 | 15 | 10 | 17 | 8 | 67 |
※合計はインフルエンザを除く小児科・眼科を加算した数値です。
「上位3疾患グラフ」
(グラフの数字は、定点あたりの患者数(患者数/協力医療機関数))