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「日本と世界が出会うまち・堺 2016」プロジェクト(終了しました)

更新日:2022年12月22日

 堺市(主管:堺市博物館)、大阪大学(主管:大阪大学歴史教育研究会)の共催事業として、堺の国際交流の歴史などにスポットをあてた「日本と世界が出会うまち・堺 2016」プロジェクトを実施します。
 
 このプロジェクトは、高校生を主な対象にして、公募形式によって堺の国際交流の歴史等を研究発表してもらうとともに、歴史を知ることの意義についての一般市民向けの講演も実施するものです。
 
 堺は、ユネスコ世界文化遺産登録をめざす百舌鳥古墳群が造営された古代以来、アジアをはじめとする多彩な国際交流の歴史をを持っています。とりわけ、15世紀から17世紀には、日明貿易、琉球貿易、南蛮貿易、朱印船貿易などで繁栄し、「日本のベニス」と呼ばれました。千利休に代表される茶の湯文化なども、この時代に大きく花開きました。このような堺の国際交流の歴史等を学習・研究することにより、日本や世界の歴史に対する理解を深めるとともに多文化共生の心を育み、アジアをはじめ世界各地域との新たな架け橋となる人材の育成をめざします。

プロジェクトの概要

(1)高校生等による研究発表の公募

大阪府内の高校生を主な対象として、堺の国際交流の歴史等に関する研究を
2016年(平成28年)4月~6月に公募し、(2)で発表してもらいます。

(2)「日本と世界が出会うまち・堺 2016」研究発表会

【日 時】 2016年(平成28年)11月20日(日曜) 
【場 所】 堺市内ホール(サンスクエア堺ホール)14時~18時30分
【内 容】 中学生・高校生グループによる研究発表

後援

大阪府教育委員会

協力

 「日本と世界が出会うまち・堺 2016」プロジェクト研究会
 (プロジェクトの趣旨に賛同していただいた高校教員で構成)

「日本と世界が出会うまち・堺 2016」研究発表会を開催しました。

事業名

「日本と世界が出会うまち・堺 2016」研究発表会

日時

2016年11月20日(日曜)14:00~18:30

場所

サンスクエア堺ホール(JRf阪和線堺市駅下車すぐ)

プログラム

1)中学生・高校生16グループによる研究発表
2)審査結果発表、表彰式、講評

研究発表

 堺市立堺高等学校、帝塚山学院中学校・高等学校、大阪府立天王寺高等学校、帝塚山学院泉ヶ丘中学校・高等学校、金蘭千里高等学校、関西大学中等部・高等部、雲雀丘学園中学校・高等学校、羽衣学園高等学校、大阪府立堺東高等学校から17グループが研究発表・パネル展示を行いました。発表内容などは次の当日配布資料をご覧ください。

審査結果発表

 審査は3人の審査員により行いました。審査基準は(1)堺や対象地域の歴史の取り上げ方について(2)世界史や国際交流の視点について(3)研究内容の深さについて(4)発表の巧さについて(5)総合的な評価点の5項目で、それぞれ10点満点、合計50点満点(3人で150点満点)としました。審査結果と各グループの講評は次の添付資料をご覧ください。

表彰式

 表彰式では、竹山修身市長から中学生の部と高校生の部において最優秀賞と優秀賞を受賞したグループに対して、それぞれ表彰状と副賞が手渡されました。

竹山修身 堺市長 ごあいさつ

市長のごあいさつ

 皆さんの研究発表を聞かせていただいて、私は皆さんの研究内容そしてチームワークに本当に感動しました。今年は、堺のみならず、関西一円から研究発表会に来ていただいたことも、私は嬉しく思います。
 私はいつも、「堺の人々には三つの稀有な遺伝子がある」と言っています。一つめは、中世の南蛮貿易で世界に旅立った「挑戦の遺伝子」です。そして二つめは、「ものづくりの遺伝子」、いろいろなものをつくり、「もののはじまりなんでも堺」と言われるような、そんな遺伝子です。三つめは「自由の遺伝子」、千利休さんや与謝野晶子さんのようにいろいろな新しいものを創造していく、コスモポリタンの遺伝子です。皆さん方の発表を聞いて、まさにこの三つの遺伝子を持っているんだなと感じました。
 ぜひこれからも、堺のことを考えていただき、地域のこともしっかりとフィールドワークしていただきたいと思います。世界を視野におきながら地域のことを考える「シンク グローバル、アクト ローカル」の視点で、さまざまな社会現象や歴史を勉強していただきたいと思います。
本日は皆さん方に私が励まされました。ありがとうございました。

桃木至朗 審査委員長 講評

審査委員長の講評

 皆さんお疲れ様でした。市長さんもお越しいただき本当にありがとうございました。
 この研究発表会も今年で四回目を迎え、ますますレベルアップしてきたと思います。広がりも出てきました。将来は、全国から堺へ、中学生、高校生が集まるようになるのではないか、そんな可能性を感じています。内容も多彩で政策提言もありました。歴史というと、ともすれば何か昔のことを暗記しているだけのように世間では思われがちですが、決してそうではありません。歴史を勉強しながら現代のことも考えていけるし、つながりを感じ取れるでしょう。今、市長さんがおっしゃられたように、自分たちのことと世界のことをつなげて考えることが大切です。それを皆さんが実践してくださったことを本当に心強く思いました。
 皆さんそれぞれに特徴を出してくれたと思います。例えば、包丁のいろいろな名前を覚えることができましたし、これで次に私が大学で授業をするときに、ずっと前から知っているように話ができますね。英語の発表やラインスタンプもありました。本当に採点には苦労しました。しかし、表彰はしなければなりませんので、微妙な差を付けましたが、本当に激戦、接戦でした。惜しくも賞をもらえなかったグループも、全然がっかりする必要はありません。ぜひまたチャレンジしてください。中学生の方は、高校に行ってまたチャレンジしてください。高校生の方は、後輩に引き継いでいってください。また、いくつかのグループが今後の課題をあげられていたように、自分たちでもこの研究を掘り下げていってほしいと思います。中学から高校へそして大学へと、歴史の勉強を続けていってもらえると嬉しいです。
 最後になりますが、保護者の方、市民のみなさんへ、もうご存知の方もたくさんいらっしゃると思いますが、文部科学省も中学高校の歴史教育のあり方、入試のやり方をどんどん変えていこうとしています。そのときに大きく二つの柱があります。一つは、日本史と世界史を別々に分けて教えていましたが、これをつなげて勉強するということです。もう一つが、歴史はしばしば受け身の暗記で終わっているけれども、生徒自身が自分でどんどん調べて考えていくというものに切り替えようとしていることです。今の中学生の皆さんが大学入試を受ける頃には完全にこの新しい仕組みになっているはずです。それを先取りするような試みがこの研究発表会です。本当にこれを全国に広げていきたいと思っています。大変実りの多い会だと思っています。本当に長時間お疲れ様でした、そして、ありがとうございました。

高校生・中学生のみなさんへ 堺の国際交流の歴史や世界遺産などの研究発表を公募しています!(公募終了)

対象

高校生で、3人以上のメンバーで構成されたグループ。中学生も応募できます。

研究テーマ

(1)堺の国際交流等の歴史に関する研究(時代は問いません)
  【例】
 [古 代]
○百舌鳥古墳群の造営と渡来人 ○行基の布教活動と渡来人
[中近世]
○利休が愛した茶菓子の再現 ○堺とキリシタン音楽
○南蛮屏風に描かれたのファッションの再現
○黄金の日日・堺の町並みをCGで再現 ○南蛮貿易を劇で再現
 [近現代]
○与謝野晶子とパリ
など

(2)堺やあなたの町の世界遺産、無形文化遺産、記憶遺産に関するもの

※研究に関して助言を必要とされるグループには、共催団体の学芸員・教員などが相談に応じます。また、夏休み期間中の8月上旬に、堺市博物館で研究発表相談会を開催し、事前の打ち合わせも行う予定です。

発表形式

(1)形式は自由です。
 【例】
○パワーポイントを使った発表 ○実物模型などを使った発表 ○紙芝居 ○劇 ○演奏 
など

(2)11月20日(日曜)に堺市内ホール(サンスクエア堺ホールを予定)で開催する「日本と世界が出会うまち・堺 2016」 研究発表会で発表していただきます。発表時間は15分前後とさせていただきます。

顕彰

(1)参加グループには、奨励賞として堺市博物館無料招待券を差し上げます。
また、発表内容は、本プロジェクトのホームページでの配信などで紹介していきます。
(2)優秀な研究発表をしたグループには、優秀賞として賞状と記念品を差し上げます。

応募方法

下の応募用紙をダウンロードして必要事項を記入し、
堺市博物館学芸課まで電子メールへの添付によって提出してください。
メールの件名には「研究発表の応募」と明記してください。

公募締切

2016年6月18日(土曜)

書類ダウンロード

参考

*2015年プロジェクト

2015年(平成27年)の取り組みは、こちらをご覧ください

*2014年プロジェクト

2014年(平成26年)の取り組みは、こちらをご覧ください

*2013年プロジェクト

2013年(平成25年)の取り組みは、こちらをご覧ください

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このページの作成担当

文化観光局 歴史遺産活用部 博物館 学芸課

電話番号:072-245-6201

ファクス:072-245-6263

〒590-0802 堺市堺区百舌鳥夕雲町2丁 大仙公園内 堺市博物館

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