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企画展「詩書画に遊ぶ―幕末・明治の文人画―」<令和2年3月21日(土曜)~6月28日(日曜)>

更新日:2021年9月29日

会期

令和2年3月21日(土曜)から6月28日(日曜)まで(延長しました)
休館日:月曜日(祝日の場合は開館します)

堺市博物館オンラインミュージアムで展示の動画がご覧いただけます。

展示概要

 堺市博物館は、堺市に在住した書家・書道史研究家、山下是臣(1891~1986)の蒐集になる書画のコレクションを所蔵しています。本展ではこの山下コレクションから、儒者・詩人であり、すぐれた書画を残した文人、貫名海屋(ぬきな かいおく 晩年の号は菘翁 1778~1863)の絵画を紹介します。詩を視覚的に表現した海屋の絵画の世界を覗いてみます。
 海屋の学問や人柄、制作した詩書画は、後進に尊崇され、大きな影響を与えました。本展では、海屋の次世代による書画もあわせて展示し、彼らが思いを寄せた詩書画の理想郷を追体験してみます。

「文人」とは
 文事に秀でた教養ある人を表す言葉で、東洋的な知識人のあり方を示しています。日本では江戸時代に、中国大陸の文人に憧れて自らも文人意識を持つ人たちが登場しました。彼らは、いわゆる「俗世間」に心を惑わされることを嫌い、漢詩文など古典文学のなかに理想の境地を求めました。そして、自らも詩を作ってそれを書し、また、詩の世界を絵に描いてその思いを表現しました。

展示構成(出品予定)

(表記がないものは全て当館蔵です。)

第1章 貫名海屋 その絵画の魅力 

1 山觜図 
2 松林煎茗図 
3 歳寒二友図 
4 芙蓉峰図 
5 幽溪茅屋図巻 
6 竹石図・竹五言絶句 
7 臨孫師昌蘭竹画巻 
8 倣費晴湖山水図      
9 小景十幀 
10 歳寒三友図
11 江山漁艇図巻 
12 湖山柳景図 
13 瀑布図    

右図
湖山柳景図」貫名海屋筆 江戸時代(19世紀) 当館蔵
靄に煙る柳並木が、遠ざかるにつれて青緑色から淡い黄緑色に変化していく。水辺の眺望を丁寧な筆致で描いた佳作である。

第2章 海屋を継ぐ者たち

日根対山 1813~1869 

14 湖山秋色図(貫名海屋筆)、春江独釣図(日根対山筆)
15 柳塘山水図(日根対山筆・貫名海屋賛) 個人蔵
16 西湖柳七言絶句(貫名海屋筆)、柳陰垂釣図(日根対山筆)
17 花卉図(日根対山筆)         
18 松林雨後図巻(日根対山筆)
19 梅花書屋図(日根対山筆) 個人蔵
20 十長図(日根対山筆) 個人蔵
21 絶壁飛流図(日根対山筆) 個人蔵
22 春秋山水図屏風(日根対山筆)
23 黄山避暑・竹荘賞月図屏風(日根対山筆)

田能村直入 1814~1907

24 牛瀧紀行図巻( 田能村直入画・古家魯岳書) 

橋本桂園 1811~1880

25 春景山水図(橋本桂園筆)

忍頂寺静村 1804~1877

26 浜寺松林図 (忍頂寺静村筆)

富岡鉄斎 1836~1924

27 茅海晩景図(翰墨良縁巻)(富岡鉄斎筆) 

貫名海屋の詩に、海屋の門人の日根対山(ひね たいざん)が絵を添えた対幅。
対山の絵は、海屋の死の翌年に描かれたもの。柳を題材に海屋は春の風趣を詠んでいるが、対山は季節を夏に転じ、青々とした柳の木陰での釣りを描いている。

関連行事

展示品解説

企画展会場で当館学芸員が解説します。

日時

 4月26日(日曜)午後2時から30分程度

場所

 企画展会場 

参加

 申込不要、参加無料(観覧料は必要)

学芸講座

日時

 5月2日(土曜)午後2時から3時30分まで
 講演終了後、企画展コーナーで展示品解説も実施

場所

 博物館ホールおよび企画展会場

講師

 当館学芸員

定員

 当日先着100人

参加

 事前申込不要、当日直接会場へお越しください。参加無料(観覧料は必要)

このページの作成担当

文化観光局 歴史遺産活用部 博物館 学芸課

電話番号:072-245-6201

ファクス:072-245-6263

〒590-0802 堺市堺区百舌鳥夕雲町2丁 大仙公園内 堺市博物館

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