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企画展「重要文化財指定記念 和田家文書の世界 鎌倉~南北朝期の和泉・河内」<令和3年10月9日~11月28日>

更新日:2023年11月16日

会期

令和3年10月9日(土曜)から11月28日(日曜)まで

休館日

月曜日

展示概要

 和田家文書は、鎌倉時代から戦国時代までの中世文書104点からなり、堺市域をはじめとする和泉・河内両国の歴史を知るうえで不可欠の史料です。なかでも、南北朝期の南朝の天皇による綸旨や軍事関係文書は、全国的にみても特筆すべき内容を持っています。同文書は、上記のような特徴をもつことを評価され、平成31年3月に重要文化財に指定されました。
 本展では、南北朝期の和田家文書を中心に、中世の武士和田氏や中世の和田庄について、金剛寺文書など関連する他の古文書群をも用いながら紹介します。また、近年の様々な研究成果を踏まえて、在地の武士のありかたや地域社会の様相を明らかにします。

展示構成

第1章 和田庄の成立―和田氏と天野山金剛寺―
第2章 鎌倉・南北朝期の和田氏と和田庄
第3章 金田・長曽根両郷と和田氏

 和田家文書には、南北朝期のいくさに関わる文書が多く伝わっています。右の文書は、鎌倉幕府の命を受けて千早城の楠木正成攻めに加わった際、和田氏の当主・和田助家が配下の者の負傷状況を報告し、その認定を受けた文書で、いくさののちの論功行賞の証拠となる文書の一つです。
 左の後醍醐天皇綸旨は、後醍醐天皇が助家のもっていた所職・所領の安堵を行った文書です。幕府軍に加わっていた和田氏がなぜ幕府を倒した後醍醐天皇から知行を安堵されたのでしょうか。
 展示では、さまざまな種類や機能を持つ古文書を紹介しながら、和田氏のあゆみをたどります。

 和田家文書には、現在の堺市域をはじめ、中世の和泉・河内両国の地名が多く登場します。
 右の文書は、金剛寺(現・河内長野市)に伝わるもので、鎌倉時代のはじめに大中臣助綱が和田庄を金剛寺に寄進したことがわかるものです。今回の展示では、中世を通じて和田庄の領主であった金剛寺に伝わる古文書も多くご紹介しています。
 左の文書は、金田・長曽根(現在の北区金岡町・長曽根町)の地域にかかわる所職をめぐり、その譲渡を確認したものです。和田氏は鎌倉期の終わり頃からこの地に足がかりをもつことになりますが、展示では周囲の発掘調査の出土品の展示とあわせて、この地域の特色についてもご紹介しています。

関連事業

学芸講座<終了しました>

演題
 「和田家文書と和泉・河内の南北朝時代」(仮題)
講師
 当館学芸員
日時
 令和3年11月3日(水曜・祝)14時~(1時間程度、その後展示品解説)
場所
 博物館地階ホール
定員
45人
※応募者多数の場合は抽選します。
お申込み(往復はがき・堺市電子申請システムのいずれかでお申し込みください)

【申し込み期間】
 10月1日(金曜)~10月24日(日曜)

学芸員による展示品解説<終了しました>

日時
 11月14日(日曜)午後2時から30分程度
場所
 企画展示場
定員
 20人(先着順)
参加方法
 事前申込不要、直接企画展示会場へお越しください。

図録

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文化観光局 歴史遺産活用部 博物館 学芸課

電話番号:072-245-6201

ファクス:072-245-6263

〒590-0802 堺市堺区百舌鳥夕雲町2丁 大仙公園内 堺市博物館

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