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企画展「人とモノが行き交う中世・堺-流通の考古学-」<令和4年7月12日~10月10日>

更新日:2023年10月3日

開催趣旨

 堺環濠都市遺跡は中世日本を代表する国際貿易都市といわれます。遣明船に代表される国際交易の発着港であったことが都市発達の理由ですが、堺が国際貿易港となったそもそもの背景については、意外に知られていません。

 本企画展では、中世の流通の実態と堺が都市として発達していく状況について、14~16世紀半ばの考古資料を中心に検討します。堺の発展段階を推定できる資料や、地域間交流の中での堺の位置づけができる資料などを展示し、従来クローズアップされてきた国際貿易や茶の湯文化などと異なった側面から中世都市・堺の発展過程を紹介します。

主催:堺市博物館
協力:日本中世土器研究会/カメイ社会教育振興財団(仙台市)/神戸海洋博物館ボトルシップ愛好会/NPO法人観濠クルーズSakai

会期

令和4年7月12日(火曜)~10月10日(月曜・祝日)
午前9時30分~午後5時15分(入館は午後4時30分まで)
※月曜休館(ただし、祝日は開館)

観覧料

 一般 200円(160円)/高校・大学生 100円(70円)/小・中学生 50円(30円)
 ※( )内は、20人以上の団体料金(要事前予約)
 ※堺市在住・在学の小中学生は無料
 ※堺市在住の65歳以上の方、障害のある方は無料(要証明書)

章立てと主な展示品(予定)

(1)堺環濠都市と日明貿易

日明貿易の発着港として繁栄した中世堺の姿を、出土品などにより紹介します。堺に富をもたらした遣明船のレプリカも登場します。
【展示資料】
堺環濠都市遺跡出土遺物(堺市文化財課蔵)
 …船線刻せん、琉球銭、輸入陶磁など
遣明船模型(広島県立歴史博物館蔵) 
薩摩塔(堺市博物館蔵)
 …中国製かとされる石塔の一部。九州以外の地域では初発見!
友が島海底遺跡出土品(和歌山市立博物館蔵)
 …堺へ向かう途中、紀淡海峡で沈没した貿易船の積載品。500年の時を経て、堺初上陸!

(2)堺発展前夜(中世前期の流通)

堺が経済拠点として大きく発展する以前の、中世前期(13世紀~14世紀)における土器の移動や、京都・奈良が持つ流通における求心力について考えます。
【展示資料】
・大物遺跡出土品(尼崎市立歴史博物館蔵)
・淀川・木津川河床遺跡出土品(個人蔵)
・草戸千軒町遺跡出土品(広島県立歴史博物館)

(3)堺の台頭(中世後期の流通)

中世後期(15世紀~16世紀)、堺が大阪湾岸で流通の中核を担うようになった状況について考えます。地域流通の拠点、瀬戸内流通の接合点として堺は発展していきました。
【展示資料】
・水の子岩海底遺跡出土品(岡山県立博物館蔵)
 …商品としての備前焼を積載した船が沈没!海底遺跡の出土品からわかることは何でしょう。
・兵庫津遺跡出土品(兵庫県立考古博物館蔵)
 …播磨製鍋
・堺環濠都市遺跡出土品(堺市文化財課蔵)
 …備前焼、播磨製鍋、山茶碗

関連イベント

※いずれのイベントも、新型コロナウイルス感染症の拡大状況によっては中止となる可能性があります。
 最新の情報は、このページで更新しますので、ご来館前にご確認ください。

ワークショップ「むかしの船のボトルシップを作ろう」 <終了>

<要事前申込>
日時:令和4年7月31日(日曜)午後1時~4時(予定)
講師:神戸海洋博物館 ボトルシップ愛好会
会場:博物館ホール
対象:小学3年生~中学生(小学生は保護者同伴必須)
定員:20人(申込先着順)
参加費:1,500円(材料費・当日集金)
申込方法:電話のみ (堺市博物館 072-245-6201)
申込開始日時:令和4年7月6日(水曜)午前10時

ワークショップ「海から堺の街を眺めよう~学芸員の案内付き!~」<終了>

<要事前申込>
日時:令和4年10月9日(日曜)午後1時・2時・3時(各回50分)
講師:当館学芸員
集合場所:堺市堺区栄橋町1丁4(南海本線堺駅東口出てすぐ) 堺のんびりクルーズ発着所
対象:小学生以上(小学生は保護者同伴必須)
定員:各回17人(申込先着順)
参加費:大人1,000円 小学生以下500円(当日集金・保険料込み)
申込先:NPO法人観濠クルーズSakai
(電話番号 072-229-8851 受付時間:午前10時~午後4時)
申込期間:令和4年9月5日(月曜)午前10時~9月30日(金曜)午後4時
主催:NPO法人観濠クルーズSakai・堺市博物館

学芸基礎講座「中世考古学の世界」<終了>

申込不要・当日午後1時から整理券配布・当日先着順
【学芸基礎講座後の展示解説の人数制限について】
 企画展「人とモノが行き交う中世・堺」 学芸基礎講座(8月20日、9月3日、9月19日、10月2日開催) 終了後に実施する展示解説ですが 、コロナウイルス感染症感染拡大を受けまして 参加人数を40人(20人×2グループ)に限定して実施いたします。 (※10月2日のみ参加人数20人)
  当日13時より講演会整理券を配布する際に、展示解説参加希望の有無ををお聞きした上で 先着順にてお申込みしていただきます。 なお、学芸基礎講座は無料ですが 展示解説には観覧料が別途必要になります。

  日時 テーマ 講師
1 8月20日(土曜) 輸入陶磁器の世界 上井佐妃氏(橿原市文化財保存活用課)
2 9月3日(土曜) 堺を彩った国産陶器 岡田健吾氏(京都府教育委員会)
3

9月19日(月・祝)
台風14号接近のため
10月2日に延期

在地土器を学ぶ-中世の地域色- 新田和央氏(京都市文化財保護課)
4 10月2日(日曜) 海で結ばれた中世堺 当館学芸員

各日時間:午後2時~3時(開場 午後1時30分)
会場:博物館ホール
定員:70人(当日先着順)
参加費:無料
※講座終了後、展示解説を行います(40分程度・観覧料別途必要)

シンポジウム「中世の流通と堺」

日時:令和4年10月8日(土曜)午前11時~午後4時30分(開場 10時30分)
内容:基調講演「堺をめぐる中世の海運」 講師:綿貫友子氏(神戸大学大学院教授)
   講演1「中世前期の流通」 講師:藤本史子氏(武庫川女子大学非常勤講師)
   講演2「中世後期の流通」 講師:佐藤亜聖氏(滋賀県立大学教授)
   講演3「堺と琉球貿易」  講師:續伸一郎(堺市文化財課学芸員)
   セッション        コーディネーター:中井淳史氏(兵庫県立大学大学院教授)
会場:博物館ホール
定員:70人(申込多数の場合は抽選)
参加費:無料
申込方法: 申込期間内に以下のいずれかの方法でお申込みください
申込期間: 令和4年9月1日(木曜)~9月25日(日曜)締切必着
(1)堺市電子申請システム
 下記URLから、申請ページにアクセスし、必要事項をご記入の上、お申込みください。
(2)往復はがき
 往信面に[1] 申込者氏名 [2] 住所 [3]メールアドレスもしくは 電話番号
 返信面に返信先をご記入の上、「堺市博物館企画展シンポジウム係」
(住所:〒590-0802 堺市堺区百舌鳥夕雲町2丁 大仙公園内)まで郵送ください。
※1 枚のはがきで1 名のみお申込み可能です。

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このページの作成担当

文化観光局 歴史遺産活用部 博物館 学芸課

電話番号:072-245-6201

ファクス:072-245-6263

〒590-0802 堺市堺区百舌鳥夕雲町2丁 大仙公園内 堺市博物館

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