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【ニュースレター】堺アーツカウンシルニュースレターvol.20(2026年2月10日)

更新日:2026年2月12日

目次

【勉強会開催レポート】企画を実現させる5つのコツ教えます

 

 令和7年8月20日(水曜)にフェニーチェ堺で開催した企画実現のための5つのコツを伝える勉強会に14人の参加がありました。市内外からの参加者はすでに企画を実践している方もいれば、これから何かやってみたい方など、さまざま。

 3つのグループにわかれて自己紹介からはじめ、2つのワークシートを埋めながらお互いに意見や感想を述べながらすすみました。勉強会の参加目的を「次の補助金申請を目標に企画のブラッシュアップのために」と話す方もいて熱心に取り組んでいました。

「企画を考える6W2H+PSワークシート」


Whyなぜ:今の状況の分析と理想の状況を想像すること

Whatなに:企画のタイトル、大切にしたいこと

Who誰が:主催者は誰か、誰が実施したいのか

   誰と:誰と一緒に行いたいか(出演者、スタッフ)

Whom誰に:誰に届けたいのか

Whereどこで:場所、会場

Whenいつ:実施の日時、時間帯

How toどのように:実施方法

How muchいくらで:収支予算、資金調達は?

PR宣伝:どんな広報が必要か

Support協力者:誰が手伝ってくれる? 


 上記のシートを埋めることができれば、企画の全体像の輪郭がみえてきます。途中で迷ったときに、もともとの目的や届けたい人が誰なのかを思い出せれば、落ち着いて体制を整えることができます。

 つぎに、活動において自分が持っているもの、これから必要なものを考えていきます。

「企画資源棚卸しワークシート」


ヒト(スタッフ・関係者・参加者)

モノ(会場・機材・準備物)

コト(コンテンツ)

カネ(予算・助成・寄付)

ツナガリ(社会との接点・広報)


 今持っている資源は自分にとっては当たり前かもしれませんが、それはとても貴重なものであることが確認できます。活用アイデア、不足している資源、それを補う方法を書き込みます。不足しているものについては今後、誰に声をかけていくか、どこに働きかけるかがみえてきます。

 グループワークとして、他の人のシートをまわして見て、その資源やアイデアにコメントをしていきました。すると、すでにあることで自分では気にとめていなかったけれど、「いいね!!」とコメントされ、客観的な視点に励まされました。

 今回の勉強会ではワークシートとグループワークを通じて、参加者一人ひとりが自分の企画を整理し、すでに持っている強みと備えるべきことがらに気づくことで、実現に向けた具体的な一歩を踏み出すきっかけとなりました。 

 また、企画を実現するためには、実践すること自体もとても大事ですが、時には立ち止まって自分の状況を冷静にふりかえってみることで、まわりの人たちとの関係も含め、新たな視点が増えることでしょう。

 ジャンルや世代の異なる人たちとこのような時間を持つこと自体が新鮮な体験で、堺アーツカウンシルの勉強会にさらに多くの方が気軽に参加していただきたいと思います。

(PO古谷晃一郎)

【連携レポート】関西大学✕堺アーツカウンシル出所者アート展 POWER OF ART

 関西大学人間健康学部・所ゼミによる地域連携事業「出所者アート展」の2年目の取組に、引き続き堺アーツカウンシルも連携しています。  

 今年度は5つのプログラムが行われました。

 4月は「堺キャンパスアート井戸端会議」。昨年出展された出所者のチョコペンアーティストをゲストに作品の背景、日常生活のことなど、ざっくばらんに学生たちと話をしました。

 そして、5月、6月には出所者、学生たちと4つのワークショップを行いました。堺市美原区でヒラオユニバーサルギャラリーを主宰する美術家の北堅吉彦さんによる「イメージ回転図師」、「擦って!描いて!」、上田が担当した「合作俳句」、デザイナーの薮内都さんによる「レジ袋でpoRiffのシートをつくろう!」(*1)、どれも共創で生まれる仕掛けで、さまざまなコミュニケーションが生まれました。
 会場ではユニークな表現に笑いが起こり、どよめいたり、出所者と学生とのおしゃべりが生まれ、支援者の方もおもいおもいに表現していたのも印象的でした。
 
 6月に開催した「―塀を越えて行き交う声、ひらかれる表現―ラジオとアートの交差点」特別セミナーでは、刑務所ラジオの出所者パーソナリティ・クマさん、刑務所アート展を主宰する風間勇助さん、刑務所・少年院の文芸作品の審査員を務める上田の3人が登壇し、活動紹介とトークを行いました。そして6月下旬の二日間、地域の人たちも大勢訪れるキャンパス祭で「出所者アート展〜出所者”と”表現する〜」展覧会。
 ワークショップで制作した作品も廊下の壁一面にダイナミックに展示。出所者のアート作品に応答する学生たちの表現にふれるのもこの展覧会の特徴です。応答作品を目にした出所者本人や関わる人たちの気持ちはどのようなものだったでしょう。
 今後、さらに対話型鑑賞など学生が主体となって取り組むことで、出所者「と」ともにつくっていければ、と思いました。

 8月には出展されたアーティストをゲストに迎え、学生たち、関係機関とふりかえり会を実施。出所者支援を行う一般社団法人よりそいネットおおさか、堺市社会福祉協議会、堺市地域共生推進課、堺アーツカウンシル、それぞれの立場や専門性が異なるからこそ協働していくことでお互いの力をだしあい、経験を積み重ねて地域共生をすすめていくのだと思います。 

*1 poRiffは大阪・岸和田市の精神障がいのあるひとが通う地域活動支援センターかけはしという福祉施設で生まれました。


(PD 上田假奈代)

【視察レポート】0歳から楽しめる親子コンサート

 フェニーチェ堺の多目的室を会場に、親子がリラックスして生演奏を楽しめるように工夫した堺市文化芸術活動応援補助金の採択事業。部屋に入ってすぐ脇にベビーカー置き場があり、演奏者の近くにパネルクッションマットが敷かれ靴を脱いでリラックスするエリア、その後方に椅子席がありました。隣接した部屋には授乳コーナーも用意されていました。

 受付開始時間になると続々と親子が来場され、場内は賑やかに。司会進行役の歌手から、静かにしなくてもよく、踊ったり歌ったりしてもよい旨が伝えられ、演奏が始まりました。クラリネットの音色が確かな技術で演奏され、とても心地よく感じました。参加者親子も時に拍子を打ったり、体全体でノリノリになったり、それぞれに楽しんでいる様子が見られました。

 楽器紹介のあと、クラリネットをパーツに分解しながら演奏する趣向もあり、興味深く聴きました。選曲プログラムも親しみのある童謡、アニメソングもあり、クラシックの楽曲までバランスよく。保護者にとっても生演奏を楽しみながら、ひととき心に沁みる時間になっていたと感じました。

             


     (PO青木敦子)

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