ポルトガル人アーティスト、ヴァネッサ・バラガン氏の作品を市内施設で展示します
更新日:2025年12月18日
堺市では、大阪・関西万博の波及効果を万博レガシーとして最大限活用し、市内への誘客や周遊につなげることを目的に、ポルトガルパビリオンで使用された船舶用ロープやネットを再利用したアート作品を堺市内で展示します。
本作品は、ポルトガルパビリオン内でヴァネッサ・バラガン氏が制作を開始され、大阪・関西万博の閉幕に伴い、元堺消防署にて引き続き制作されました。
作品展示
ヴァネッサ・バラガン氏が制作したアート作品のほか、ポルトガルパビリオンで使用された船舶用ロープや堺市とポルトガルの関わりを紹介するパネル展示等を実施します。
企画展「ポルトガルと堺をつなぐ海」
展示期間
令和8年1月6日(火曜)~1月11日(日曜) 午前10時から午後5時(最終入場午後4時30分)
※休館日:1月7日(水曜)
場所
東文化会館 ギャラリー(堺市東区北野田1084-136)
観覧料
無料
その他
ポルトガルパビリオンの外観をイメージし、天井部分からロープを設置します。
詳細は下記リンク先をご覧ください。
企画展「〈フェニーチェ堺×ガシバル〉ディスカバリー!さかい」
展示期間
令和8年2月3日(火曜)~2月19日(木曜)
午前9時から午後8時(最終入場午後7時30分)
※最終日のみ 午前9時から午後3時
※休館日:2月16日(月曜)
場所
フェニーチェ堺 交流・創作ガレリア(堺市堺区翁橋町2丁1番1号)
観覧料
無料
その他
大阪・関西万博で実際に展示された直径2mの「板金製大屋根リング模型」も展示されます。
詳細は下記リンク先をご覧ください。
常設展(さかい利晶の杜)
令和8年1月16日(金曜)から、さかい利晶の杜2階企画展示室前壁面(堺市堺区宿院町西2丁1番1号)にて、展示します(他施設に貸出している場合等を除く)。
詳細は下記リンク先をご覧ください。
展示内容
作品名:「Oceano(オセアノ)」
作者名:Vanessa Barragão(ヴァネッサ・バラガン)氏
概要:ポルトガルパビリオンで使用された船舶用ロープやネットを再利用したアート作品で、ポルトガルと日本をつなぐ海を象徴し、文化と持続可能性の対話を表現しています。
大きさ:縦約1.1m × 横約1.8m
ポルトガルパビリオン(©Catarina Serrão - AICEP)
アーティスト
ヴァネッサ・バラガン氏
国際的に活躍し、伝統的な技法と持続可能性を融合させるアーティストです。廃棄された繊維を再利用して、海、自然、クラフトマンシップに着想を得たテキスタイルアート等を制作されています。彼女の作品はポルトガルパビリオンでも披露されました。
本市とポルトガル共和国との関わり
国際交易により栄えた中世の堺は、ポルトガル人らが伝えた鉄砲の一大生産地としても知られ、タバコ包丁や堺打刃物に受け継がれた鉄の加工技術は自転車産業へとつながりました。また、ポルトガル人の宣教師ロドリゲスの著書『日本教会史』には堺の茶の湯文化(chanoyu, suki, xichu no sankio など)が詳細に記録されています。さらに、昭和45年(1970年)に開催された日本万国博覧会(大阪万博)のポルトガルパビリオンに出展されていたジョルジ・ヴィエイラ作の彫刻《東と西の接点》が万博終了後に寄贈されました。この作品は、現在、本市のザビエル公園(戎公園)内に設置され、ポルトガルとの歴史的なつながりを伝えています。

ジョルジ・ヴィエイラ作《東と西の接点》
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