事業の概要について
更新日:2024年12月27日
堺市の海側を南北に走る南海本線は、都市交通として大きな役割を果たしていますが、現在は地表を走る鉄道であることから臨海部と内陸部を分断しています。また、浜寺地域において、鉄道は多くの幹線道路と交差しており、踏切での交通渋滞や歩行者による混雑により円滑な交通の確保が難しい状況にあります。
このような状況で、同じ南海本線の石津川以北では、既に鉄道の高架化が完了し、高石市域においても令和3年5月に高架に切り替えられ、踏切が除却されました。これら先行区間に挟まれた浜寺地域でも南海本線の高架化工事を進め、効果的な問題解決を図ります。
本事業は、鉄道の高架化により7箇所の踏切を除却することで、踏切での交通渋滞や事故を解消し、合わせて側道と駅前線を整備することにより、一体的な地域の発展に寄与することや安全で円滑な交通の確保、良好な生活環境の確保を目的に実施しています。
踏切で歩行者が混雑している様子
踏切が除却されたイメージ
整備効果
事業後の諏訪ノ森3号踏切 (イメージ)
■安全で快適な生活環境の形成
- 鉄道高架化と併せて幹線道路を整備することで、通過交通の住宅地への流入抑制
- 踏切を除却することで、交通渋滞が緩和され、騒音や排気ガスの少ないスムーズな交通を確保
事業後の幅員10m区間の側道 (イメージ)
■美しいまちなみの形成
- 線路により分断された市街地の一体的な発展
- 新しい駅舎や側道整備などによって優れたまちなみ景観を形成
事業後の諏訪ノ森駅周辺 (イメージ)
■駅前整備による地域の活性化
- 駅前線、駅前広場など、駅周辺整備による安全と利便性の向上
- 地域のシンボルである旧駅舎を活用した魅力づくりによる地域活性化
エレベータなどの施設整備
■誰もが利用しやすい快適な駅
- エレベータなどバリアフリーに対応した高架駅の整備によって誰もが利用しやすい駅に
事業概要
事業名称 | 南海本線(堺市)連続立体交差事業 |
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事業延長 | 約2.7キロメートル(堺市域:約2.3キロメートル 高石市域:約0.4キロメートル) |
踏切除却数 | 7箇所 |
高架化される駅 | 諏訪ノ森駅、浜寺公園駅 |
鉄道と立体交差する |
・諏訪森神野線 |
関連側道 | 約2.9キロメートル(東側約1.1キロメートル、西側約1.8キロメートル) |
関連事業 | ・諏訪森駅前線整備 |
概算事業費 | 約423億円 |
完成予定 | 令和10年3月末 |
事業経緯
平成15年4月 |
新規着工準備採択 |
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平成17年8月23日 |
都市計画決定 |
平成18年11月7日 |
都市計画事業認可(平成30年3月末事業完了予定) |
平成19年度 |
用地買収着手 |
平成25年度 |
鉄道工事着手 |
平成26年7月4日 |
都市計画事業認可変更(令和10年3月末事業完了予定) |
平成28年1月28日 |
浜寺公園駅仮駅舎供用開始 |
令和元年5月25日 |
諏訪ノ森駅仮駅舎供用開始 |
令和4年5月22日 | 浜寺公園駅付近 仮上り線運行切替え |
令和5年1月21日 | 諏訪ノ森駅付近 仮上り線運行切替え |
令和6年7月27日 | 浜寺公園駅~羽衣駅間 仮上り線運行切替え |
令和6年11月16日 | 諏訪ノ森駅付近 仮下り線運行切替え |
事業位置図
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