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市長記者会見 令和7年10月7日

更新日:2025年10月16日

市長

 よろしくお願いします。
 本日お伝えする内容は、まず、大阪・関西万博における堺の催事、秋の催事を終えて、そして大阪・関西万博開催記念の古墳サミットの開催、最後に第52回堺まつりの開催、この3点お伝えしたいと思います。

大阪・関西万博における堺の催事(秋期)を終えて

 まず、大阪・関西万博における堺の催事、秋期を終えて、秋期についてです。
 9月25日に万博会場の大阪ヘルスケアパビリオン リボーンステージにて堺市主催の催事を開催しました。「Craftsmanship Journey堺の匠が織りなす、ミュシャの世界」と題しております。
 こちらの写真はその時の様子でして、ミュシャの作品が飾られた、これはメインステージです。堺出身の園川絢也さんらによるフラワーパフォーマンスにて幕が開き、ステージ中央の堺緞通は、織物で作られたミュシャ作品でございます。こちらはミュシャの絵画を絨毯化するという計画を堺の伝統技術とコラボレーションさせ、また、必要資金をクラウドファンディングで募集いたしまして、115年越しにかなえたという貴重な作品です。これも皆様、メディア等でも取り上げていただきましたが、本物のクオ・ヴァディスと、この作品も堺市が所蔵しておりますが、本物と見比べても遠くから見ると分からないぐらいの精巧な堺緞通織物で作られております。
 そして、こちらです。黄綬褒章を受章された注染の堺の染物の伝統産業ですが、注染の職人さんが、この日のために特別に制作したミュシャ作品の注染の反物です。皆様、会場の上を見上げられてとてもきれいだという感想をお話されておりましたし、また、実際に染めた職人さんとお話をさせていただいたんですが、通常注染を染めるって、それぞれ色を、囲いをした中に注いでいくんですが、こちらは発色であるとか、デザインもより複雑で何回も染める作業を繰り返したというご苦労も仰っていただきました。おかげさまで大変華やかな会場となりました。
 また、こちら堺打刃物の彫金師の方が描かれたミュシャ作品、こちらも包丁にこいのぼりとか、龍と、堺の職人さんで大変精巧な、しかも美しい彫り物をする職人さんがいらっしゃいますが、その方がこれも大変美しく、実際に掘って作品を作っていただいております。これらの堺の伝統文化とミュシャ作品のコラボレーションで会場を彩ることができました。
 加えて、ミュシャ作品をイメージした香りの堺線香サシェの制作、こちら実際に線香もプロの方が目の前で、白檀を入れるか、もしくは沈香を入れるかとその線香のお香の香りを調合しながら、実際に来られた方が、この香り袋に詰めていくと、ミュシャのデザインがされておりますが、この香りがとてもよくて、新たな堺の名物としても、今まではこの線香発祥の地として、堺はうたっていたんですが、これからやはり新しくこのお香の活用というところでも、大きなポイントになるのかなと考えています。
 そして、ミュシャの作品をモチーフとした和菓子づくりを体験していただきました、また、注染の染め体験、こちらも実際に職人の方が染めているのを来場者の方が、こちらに注いで染めるという体験もしていただきました。
 また、こちらです。抹茶点て体験も行っていただいたりと、多彩なワークショップも実施されております。
 アルフォンス・ミュシャは、フランスのアール・ヌーヴォーを代表する画家でございまして、堺が世界有数のコレクションを所蔵しております。ミュシャの美しい世界観を感じながら、堺の職人と直接触れ合う交流を通じて堺の伝統文化の魅力を堪能していただくことができたんじゃないかと考えております。
 そして、ステージのご紹介ですが、堺とチェコの交流ステージにおきましては、チェコの伝統産業である、ボヘミアンガラスの茶器を用いた茶会を行いました。大阪公立大学茶道部の皆様が茶の湯でもてなして、抹茶とチェコのお菓子を楽しんでいただきました。
 また、こちらは「いのちの遊び場クラゲ館」シグネチャーパビリオンでございますが、プロデューサー中島さち子さんが率いる「KURAGE Band」、ご本人もご登壇いただきました。皆様と一緒に来場者も堺市内で発生した廃材を利用した楽器、廃材を捨てるだけじゃなくて、実際に新しく生まれ変わらせるアップサイクルの楽器を演奏されたり、また、舞台上で踊ったりと、まさに老若男女、国籍も性別も関係なく、この壇上でステージ上で交流される、まさに万博だなという印象を受けて大いに盛り上がっておりました。
 こちらがアップサイクルの楽器です。実際の演奏のときにも皆様、思い思いに振ったり、たたいたりして楽しんでいらっしゃいました。
 また、チェコ音楽やミュシャが生きた時代の楽曲を中心としまして、「我が祖国弦楽四重奏団」や堺ゆかりのアーティストによるステージも開催されまして、多くの方々に鑑賞をいただくことができました。
 今回の、秋の催事ですが、伝統産業や文化、アーティスト、また、ご来場いただいた皆様による一期一会が詰まった貴重な場となりまして、約1万1,000人の皆様にお越しいただきました。
 催事の開催にご尽力くださいました皆様、また、ご来場いただきました皆様に心から感謝を申し上げます。

「大阪・関西万博開催記念 古墳サミット」の開催

 続きまして、大阪・関西万博開催記念古墳サミットのご案内です。
 市政運営の大方針、堺市基本計画2025では重点戦略の施策としまして、百舌鳥古墳群の保全・継承とゲートウェイ機能の強化を掲げて力を注いでおります。
 これまでの古墳サミットの歩みをご紹介させていただきたいと思います。
 世界遺産の地元自治体として、そして全国に16万基あるとされる古墳の文化の代表として世界遺産に選ばれたということを認識しておりまして、その古墳文化の発信でありましたり、百舌鳥古墳群の価値と魅力を広く伝えることによる保全と継承を目的としまして、世界遺産に登録された翌年の令和2年度から毎年度開催しています。
 初回は大阪、そして次に、関西、また、全国と毎年対象とする範囲を広げておりまして、4回目はG7大阪・堺貿易大臣会合が開催されたことを記念しまして、G7を構成する国々に拡大しております。
 そして昨年度は世界遺産登録5周年を迎えたということで、世界三大墳墓をテーマとしまして、エジプト、クフ王のピラミッド、秦の始皇帝陵、そして仁徳天皇陵古墳を紹介しております。前回は初めて来場者数1,000人を超えまして、1,200人以上の方にご参加いただいております。
 今年度の古墳サミットは現在、最終盤を迎えております、大阪・関西万博の開催を記念いたしまして、万博に参加されている国の中から、堺ともご縁が深いヨルダン・ハシェミット王国とインド共和国の世界遺産や墳墓を紹介します。
 一番左です。ペトラ遺跡です。岩を削って王家の墓を築いたヨルダンの世界遺産は、東京文化財研究所の安倍室長に、そして中央、インドの巨大な石を用いた墳墓は、鶴見大学の上杉教授に講師を務めていただきます。百舌鳥・古市古墳群は仁徳天皇陵古墳の副葬品など堺市博物館の十河参事から紹介します。講師は遺跡調査などに実際に携われた方々ですので、それぞれ分かりやすくお伝えいただけるものと思います。
 そして羽曳野市の山入端市長、藤井寺市の岡田市長をお迎えしまして、百舌鳥・古市古墳群の、全ての地元自治体の首長によるトークセッションも行います。「世界遺産の新しい楽しみ方」をテーマとしまして、万博開催を経た未来への展望を語り合いたいと考えております。
 大阪・関西万博開催記念古墳サミットは11月29日土曜日、フェニーチェ堺の大ホールにて開催します。堺と各国の万博連携に関する特別展示やパネル展、また、古墳グッズの販売も予定しております。
 万博開催を契機としまして、百舌鳥古墳群、百舌鳥・古市古墳群を海外の国々の遺跡と比較して見ることで、その価値や魅力を、広い視野で改めて感じていただけるかと思いますので、初めてご参加いただく方はもちろんですが、既に古墳サミットにご来場いただいた皆様も、ぜひこの機会にお越しいただきたいと思います。

「第52回 堺まつり」の開催

 続きまして、第52回堺まつりの開催です。
 市政運営の大方針、堺市基本計画2025、こちらも重点戦略の施策として、「環濠エリア・堺旧港の魅力の創出」、そして「類いまれな堺の歴史文化資源を活かした戦略的な観光誘客の推進」を掲げて、力を入れて取り組んでおります。
 第52回ということで、1974年に第1回が開催された長い歴史を持つ堺まつり、近年、さらに進化しておりまして、昨年は約40万人もの方が参加し、毎年増え続けているということです。
 今年のテーマは「みんなで体感 堺の誇りを」としておりまして、多彩なプログラムが予定されております。18日は前夜祭、そして19日は本祭としまして、来場された方々が堺の歴史・文化・産業を身近に感じて堺の魅力を改めて体感できる機会です。ぜひご来場いただきたいと思います。
 内容について概要をお伝えしたいと思います。
 こちらが堺まつり全体の会場の地図です。堺市役所前の市民交流広場Minaさかいゾーン、こちらでステージパフォーマンスを行います。また、堺のシンボルロード大小路筋、堺東と堺駅を結ぶメインストリートですが、こちらではふとん太鼓の担ぎ合いや鉄砲隊の迫力あるパフォーマンスに加えて、堺の伝統産業を体感できる様々なブースでございましたり、堺打刃物などの伝統産品を購入できるブースも出店いたします。歴史ある環濠エリア、中世黄金の日々の環濠、今もそのお堀の名残を感じることができます。実際に残る環濠の内川河川敷、こちらでは泉州産の食材を使ったグルメが楽しめる「泉州グルメサーカス」を開催いたします。堺東から堺駅までの約1.5キロを中心としたこのエリアで堺の魅力を満喫していくことができます。
 そして堺が誇る茶の湯文化、サイクルシティ堺を体感できる取組も行います。茶の湯を大成した茶人・千利休が生まれた堺として実施する「利休のふるさと堺大茶会」と銘打って実施いたしまして、南宗寺の会場では、三千家による本格的なお茶席、また、さかい利晶の杜の会場では、市内の大学生によるお茶席で、また、学生が考案したオリジナルの和菓子が振る舞われます。
 大小路筋の伝統文化・国際交流ストリートでは、初めての方でも気軽に体験できる野点席でお茶を楽しむことができます。堺のメインストリート大小路筋の上にお茶席が、設けられまして、道路上でお茶を楽しむという、まさに堺ならではの取組だと思いますので、ぜひ楽しんでいただきたいと思います。
 また、サイクルシティ堺ですが、古墳時代の鉄の加工技術が時代を経て鉄砲の一大生産地となり、現代の堺打刃物、または自転車産業にも結びついているということからサイクルシティ堺の取組を進めておりまして、こちらは自転車タクシーの運行、また、シマノ自転車博物館の協力によるクラシック自転車の展示、サイクルヒーローのご協力によるデンマーク式自転車教室など、自転車の魅力と堺との関わりを感じていただくことができます。
 堺まつりで万博レガシーと世界遺産を体感とございますが、大阪・関西万博、早いもので、あと6日、10月13日で閉幕いたします。その後に開催される堺まつりでは、堺市のこれまでの万博での催事で使用しました現代アーティストによる茶器でありましたり、また、こちらを用いた茶の湯体験でしたり、ヨルダンパビリオンの正面に掲げられたオリジナルのこいのぼりでございましたり、堺五月こいのぼりは、普段、こいのぼりですので布に手描きで描いていくんですが、職人の方が木製の椅子に描いていただいたと、これ組立て式というか、それぞれが椅子になっておりまして、一つにするとこいのぼりと、分けると多くの方が座っていただくことができると、こちらも伝統産業、で、新しい挑戦をしていただいた、こいのぼりファニチャーも展示いたします。
 そして書道パフォーマンス、こちらも催事で書いていただきました桔梗さん書道家の方に書いていただきました作品、これらをさかい利晶の杜にて展示いたします。
 Minaさかい、堺市役所前の交流広場では、先日、開始いたしました大仙公園のガス気球と世界遺産、百舌鳥・古市古墳群をPRいたします。
 堺の伝統文化や産業、おいしい食、迫力あるステージパフォーマンスなど、また、ふとん太鼓のような祭り、堺の多彩な魅力に触れることができる堺まつりでございます。市民の皆様はもちろん、堺市以外にお住まいの皆様もぜひご来場いただき、充実した秋のひとときを堺で楽しんでいただければと思います。
 私からは以上です。

質疑応答

(司会)

 それでは、ただいまから質疑に移らせていただきます。挙手の上、社名を告げていただき、ご質問のほうをよろしくお願いします。ご質問いかがでしょうか。
 それでは、日刊工業新聞さん、お願いします。

(日刊工業新聞社)

 日刊工業新聞の冨井です。
 先ほど気球のお話ありました。4日から気球事業が始まっておりますけれども、これあと1週間、この万博に間に合わせたということで、何かその万博期間中に、例えば国内外の政府の方だとかを呼んでその気球に一緒に乗るだとか、そういった予定というのは何かありますでしょうか。

(市長)

 今の期間、堺市と連携しながら様々な国と、海外のパビリオンと堺市が連携して、今日もアメリカパビリオンで行っておりましたが、連携しているパビリオンの皆様をご招待して、気球にご搭乗いただく機会を設けております。
 また、関西に領事館を構える方たちも関西領事団というグループで参加しておりますが、それらの方々にもご案内をお渡ししていると認識しておりまして、ぜひ万博の機会、多くの方に気球にご搭乗いただきたいと思います。また、今、堺から海上交通も万博期間中運航しておりますが、そこでもお客様に気球のパンフレットを一枚一枚、市の職員が土日出勤しまして手渡しでお渡ししていますので、万博期間中に気球が上がったと、実現したということも含めて、期間中もその魅力を感じていただきたいですし、終わった後も、もちろん気球ご搭乗いただける機会がございますので、ご利用いただきたいと思います。

(日刊工業新聞社)

 まだ人は乗っていらっしゃらないということですか。

(市長)

 いえ、もう既に乗っていらっしゃいます。各パビリオンの関係者も来られております。

(日刊工業新聞社)

 具体的にはどこの国とかというのは。

(市長)

 複数国ありますが、お伝えしてよければ私からいいですかね。

(司会)

 それでは担当局、お願いします。

(観光推進課)

 観光推進課です。
 10月3日にアメリカ、フランス、ポルトガル、ヨルダンの関係者の方が搭乗いただいております。
 以上でございます。

(日刊工業新聞社)

 分かりました。ありがとうございます。

(司会)

 それでは、ほかにご質問いかがでしょうか。
 それでは、共同通信さん、お願いします。

(共同通信社)

 共同通信の小笠原といいます。よろしくお願いします。

(市長)

 お願いします。

(共同通信社)

 関連で気球に関してなんですけども、改めての部分なんですけど、4日から当初は運行開始予定でしたけど、悪天候とか重なって、ようやく今日から運行開始だと思うんですけど、そこの開始したということの所感とか、受け止めを改めてお願いします。

(市長)

 まず、気球の計画がスタートしたのが、令和元年7月のことですから6年経過して、実際に実現に至ったということ、大変感慨深い思いですし、ご尽力いただいた地域の皆様、事業者の皆様、ご寄附いただいたクラウドファンディングも含め、多くの皆様に心から感謝申し上げたいと思います。
 気球というのは、やはり上空100メートル、110メートルぐらいまで上空へ上がりますので、天候の影響を受けます。やはり、これは準備期間からずっとお伝えしているのは安全第一ですので、特に今は開始間もない時期ですので、事業者の皆様と市の職員も常にやり取りをしながら、地上で感じる風と、100メートル上がったときの風というのも違いますし、特に天候によっては雷が予想される日もございます。やはり雷は高いところのほうが、そのリスクもありますので、雷が発生予想されるときは運行が中止されるということもお聞きしております。
 その点で週末、特に2日間運行休止となりましたが、今日、快晴で今もこの時間気球にご搭乗いただいていると思いますので、多くの方が気球を体感していただけることを期待しております。

(共同通信社)

 あと予約状況に関してなんですけども、実際に予約可能な10日間ですか。結構びっちり満席というか、埋まってると思うんですけども、そのあたりの反響といいますか、そこら辺はどういう感じで捉えていますか。

(市長)

 こちらはおかげさまでメディアの皆様が新聞、テレビ、事業の準備段階から多く取り上げていただいておりまして、また、オープニングセレモニーだったり運行開始のときにも記事にしていただきました。おかげさまで多くの皆様、大変好意的に乗ってみたいというお声をいただいておりまして、その結果というか状況が、今、私も先ほど予約サイト見てきたんですが、17日まで予約できますが既にいっぱいの状況です。やはり、これまでなかなか上空から百舌鳥古墳群を眺めるということが難しかった。それが気球という一つの上空から見渡すことができる。手段ができたということで、多くの皆様、期待をいただけるのかなと感じております。
 今、予約がなかなか取りにくい状況かと思いますが、この先乗っていただける機会も出てくると思いますので、ぜひ多くの方にご搭乗いただきたいと思います。

(共同通信社)

 ありがとうございます。

(司会)

 それでは、毎日新聞さん、どうぞ。

(毎日新聞社)

 毎日新聞の中村といいます。
 大仙、気球の関連で、大仙公園のエリアの来訪者数、2025年の目標値が60万人と書いてあるんですけど、現状なかなかそこまで届いてないと思うんですけれども、今回の気球の運行開始を踏まえて、新たに1年間に大仙公園に何万人ぐらいの来訪者が来てほしいかという、新たな目標値等あれば教えてほしいんですけれども。

(市長)

 60万人という目標に対して、今、去年で20万人少しだったと思いますので、なかなかそのコロナが落ち着いてからも回復が鈍化しているというか、なかなかそこまで急上昇となってないというのが現状です。
 一方で、こちらはインバウンド、外国人の方は入っていない統計と認識しておりまして、国内の方ですので、この間、外国人の方が増えたり、乗られた、大仙公園エリアに来られたというところはカウントされておりませんが、一方で、万博期間中は大仙公園エリアを訪れる方が大幅に増えているというデータもございます。ですので、今、その60万人というところが、インバウンドを除くという取り方がどうかというと、もう一回検証しながら、気球によってますます注目が高まって訪れる方が増えるかと思っておりますので、改めて、次期基本計画を今年度中に策定予定ですので、そこでも方向性を示していきたいと思っております。
 いずれにしても、多くの方に大仙公園にお越しいただいて、そしてメディアの皆様が写す写真というのは、仁徳天皇陵古墳がどうしても注目されますが、気球にご搭乗いただくとぐるっと360度見渡すことができます。そうすると、百舌鳥古墳群ですので仁徳天皇陵古墳以外にも、逆の方向には、履中天皇陵古墳があって、そして百舌鳥古墳群、まさに古墳群ということが体感できるかと思います。ぜひ、大仙公園エリア周辺も周遊いただいて、多くの方にお越しいただきたいと思います。

(毎日新聞社)

 改めてですけど、何万人ぐらい年間、大仙公園に来てほしいかなみたいな、市長ご自身の思いみたいなのはあるのでしょうか。

(市長)

 まず、気球の今の目標というか、想定が約6万人と事業者の皆様、想定されております。ですので、気球に乗られる方で、もちろん天候にもよりますので、その天候によっては大幅に増えたり、もしくは届かなかったりとあるかもしれませんが、ここで6万人プラス大仙公園ということが、気球に乗った方が、ぜひいろいろ発信をしていただきたいと思います。その乗られた感想とか、景色と、そういうところを見ると、改めて大仙公園の魅力が感じられると思いますので、まずは、やはりもともと掲げていた60万人というところは一つの大きなポイントかなと思いますが、まだまだ届かないところがありますので、まずは多くの方お越しいただくということかなと思っております。

(毎日新聞社)

 先ほど仰られた。コロナ以降なかなか増えていないというか、なぜコロナ明けでも増えなかったのかなという理由の分析は、どのようにされてるんでしょうか。

(市長)

 こちらも今、次期の計画を策定中ですので、そこも踏まえて戦略を立てるところです。観光戦略もございます。
 この間、やはり大阪市は、特に大阪の中でも際立った観光地ですが、インバウンドがどんどん伸びているという状況があります。一方で、大阪市以外の地域でもなかなか観光が広がらないということが現状かと認識しております。ですので、そのあたりは、やはりまずは注目をしていただくということが欠かせないと、まだまだ大阪で1泊する、もしくは過ごすとすると大阪市に行こうかということもあるかと思いますが、大阪市以外、堺も含めて、には注目がまだ集まっていないと、そういう面からすると、堺市独自のコンテンツの磨き上げというのも、このコロナ禍でも進めてまいりましたが、一方で、例えば大阪観光局と、参画しておりますが連携したり、もしくは、KIX泉州ツーリズムビューロー、泉州の地域で結成する。事業者とも関わりながら結成するDMOもございますので、連携しながら大阪に来られた方を大阪市だけじゃなくて、こちら側にぜひ堺をはじめ、大阪市外に来ていただくという努力が必要なのかなと思っています。

(毎日新聞社)

 最後に、この気球6万人ということですけども、今後の課題、気球事業、それから大仙公園に来てもらう課題を一つ教えていただきたいんですけど、例えば、私なんかも見ててもアクセスです。バスの本数がどうなのかなとか、JRさんも各停しかとまらないとか、あるいは公園の近く、あまり食べたりできるとこが少ないのかなという印象を持ったりするんですけども、そのあたりの課題、それをどのように解決していきたいと思っておられるか教えていただけますか。

(市長)

 まず、飲食に関しては、発信の強化というのはより必要なのかなと、重要性を増すのかなと考えております。コロナ禍でも飲食店が少なかったところから、例えばもともと大仙公園事務所、市の施設があったところを、今は古墳カフェということで、飲食のレストランをオープンしていただいておりますし、大仙公園の中にも飲食スペースを設けて、カフェも置いております。ですので、このコロナ禍でも増えてきたところがございますし、また、近隣にも古墳カレーさん有名ですが、様々なおいしい飲食店もございますので、民間の方と連携しながら、ぜひ発信していきたいと思っております。
 その課題としましては、やはりJRの百舌鳥駅に近くて、そこからも徒歩で5分ぐらいなんですが、ただ一方で、例えば、仁徳天皇陵古墳だけをご覧になられて、もしくは気球に乗られて、その後すぐ天王寺に行ってしまうということがあれば、やはり堺の魅力の発信にもつながりませんので、ぜひ気球にご搭乗いただいた、もしくは大仙公園に来られた方を、さらなる堺の魅力ある場所、例えば、黄金の日々と称された世界の環濠エリアであるとか、今、特に開発であったり、発展が目覚ましい堺旧港エリア、こちらも堺市が力を入れておりますので、堺を巡っていただくことによって、堺でもぜひ宿泊していただいて地域経済の活性化、地域の活性化にもつなげたい、そのためには、やはり交通アクセスが非常に大事だと思っております。
 世界遺産に登録された後に、この大仙公園とさかい利晶の杜、千利休と与謝野晶子の博物館をつなぐバスを臨時で運行したんですが、実はなかなか乗車が少なくて、その期間だけで終わってしまったんですが、改めてこの間、堺市が力を注いできたのは堺伝匠館、今、売上げがどんどん、堺産品を扱う施設は売上げが伸びており、過去最高を毎月クリアしているような勢いもありますので、そういうところを何かつなげるような取組ができないかというのは、今、検討しております。

(毎日新聞社)

 ありがとうございます。

(司会)

 それでは、ほかにご質問いかがでしょうか。
 読売新聞さん、どうぞ。

(読売新聞社)

 読売新聞の福永といいます。
 関連なんですけども、今回の気球事業、市としては観光の起爆剤というふうに位置づけて、これからいろいろ戦略を練っていかれるんだと思うんですけども、やっぱりインバウンドは関西空港から来られる方がほとんどで、東京とかから新幹線で来る方もおられるんですけど、やっぱり関西空港からだと思うんです。今は多くが素通りして大阪中心部に行かれて、そのまま京都、奈良のほうに行かれる方が多いと思うんですけど、せっかく日本に来て一番近い世界遺産というのが、多分、大仙公園の仁徳天皇陵古墳だと思うんです。百舌鳥古墳群だと思うんで、それのPRをこれから大阪府の吉村知事も協力していくと仰っていましたし、それの連携をどう考えておられるかということと、あと、今日体験された方で地元の方が乗られたんですけども、今までやっぱり森としか思わなかったのが、上空に上がってみたら本当に鍵穴だったんだと驚いたというか、感動されてたのを聞いて、地元の人にも楽しんでもらうということが、次世代へつなぐという意味でも非常に大事だなと思ってるんですけど、そのお考えも伺えたらなと思います。

(市長)

 ありがとうございます。
 先ほどのご質問、どうやって堺に来ていただくかということも合わせてだと思いますが、やはり、堺市だけの取組、堺市ではもちろん、その堺市の魅力創出であったり、コンテンツの磨き上げというのは力を入れておりますが、一方で、他の団体や自治体との連携というのも非常に重要で、欠かせないと考えております。大阪観光局に関しては堺市も参画しておりますが、これまでは、以前はどちらかというと、やはり、まずは大阪市だろうということで、大阪市にインバウンドをたくさん来てもらいたいという取組が多かったかと思います。今、堺市が参画するようになってから、私が大阪観光局の中で常に発言していることは、大阪市以外に来てもらわなければ、これからやっぱりインバウンドの数とか、観光客の数はどこかで天井が来ると思うんですね。ですので、大阪府も広い地域がございますから、堺をはじめいろんなところで魅力を感じていただくと、そうすると大阪市の魅力、もちろん高い魅力ございますが、一方で、堺のような歴史・文化・産業と、また、大阪市とは違う輝きがある自治体もございますので、そこは、ぜひ大阪観光局、私もこれまで以上に積極的に発言したいと思いますし、また、大阪府はもちろん大阪観光局に関わっているんですが、吉村知事とも密に連携しながら、観光客を大阪市以外に来てもらうと、堺はじめ南大阪にも注目してもらうという取組をしたいと思っております。
 また、KIX泉州ツーリズムビューローは、泉州の9市4町の自治体と、また、鉄道、関空、事業者とも連携しながら行っておりまして、関空でもインバウンド向けのPR等も行っておりまして、より、今回気球という一つ大きな、ここにしかない注目ができましたので、改めて私たちからもPRしながら、1日でも多く大阪で、そして堺で滞在していただけるように努めたいと思っております。
 2点目の地元の方に楽しんでいただくという考えです。極めて大事だと思っておりまして、私も小学3年生だったと思いますが、遠足で仁徳天皇陵古墳を訪れた記憶があります。今、小学校3年生で堺のこどもたちは古墳のことを学ぶらしいんです。私も40年前ですけど、そうだったのかなと思いながら、ただ、こども心にはこれが仁徳天皇陵古墳かという思いはあったんですが、やはり、前を通っても木々が生い茂ってる、その鍵穴が感じることができませんので、後になってそのすごさというのを感じました。大人になると上から眺めることができなくても、拝所前で手を合わせるだけでもすごく気が落ち着くというか、その敬意を持って接するということの大切さを感じるんですが、やはり世界遺産に登録された。一番多くの方が仰っていただいた。都市化が進んだ中にも、住宅密集している中にも、古墳群が今も存在することのすばらしさということを気球で、まさに体感していただければと感じております。
 今回、事業者の皆様にご協力いただきながら、堺市民割を設けておりまして、通常より1,000円安いということもございますし、小学校の3年生、今は3年生から6年生、中学校3年生まで気球に搭乗いただけるチケットをお配りします。そして来年度以降、小学校3年生を対象に気球に搭乗できる取組を進めますので、堺のこどもたちは学校で古墳のことを学んで、実際に気球に乗って、勉強したことと、そして目で見る、感じることで、世界遺産、百舌鳥古墳群の価値と魅力を感じられるし、これから守っていかなければいけないという思いを強くしていただけるんじゃないかと思っております。市民の皆様、ぜひ多く乗っていただきたいと思います。

(読売新聞社)

 あと今回の大仙公園を見て、日本庭園、茶室すごく魅力的な公園だなと感じたんです。上空へ上がると、本当に晴れた日はすごくきれいで、すごく居心地もいいなと思ってるんですけど、公園のお茶室とか、日本庭園という魅力も、この気球で訪れた日本の観光客、インバウンドの方に体験してもらうことも大切かなと思うんですけど、その辺の思いを伺えたらと思います。

(市長)

 仰るとおりですね。私もプライベートで、家族でよく大仙公園を訪れておりまして、特に近年、例えばトイレの修理であったり、これまで和式の便器が多かったところを洋式にしてウォシュレットを設けたと、かなり力を入れて整備しております。大仙公園の日本庭園も事業者の皆様が工夫を凝らしてらっしゃって、多くの方が訪れていただいております。
 茶室の伸庵と黄梅庵に関しても、今、四代田辺竹雲斎さんの展示を行っておりまして、私もこの前、プライベートで行ってきたんですけど大変すばらしい展示ですので、多くの方にご覧いただきたいと思います。
 気球に乗ると、仰っていただいたように上空から日本庭園であったり、茶室を見ることができるんですよね。大仙公園の中で過ごされている方々でも、市民の方々は当たり前のようにあるので、なかなか日本庭園の魅力に気付かなかったり、茶室で一服お茶を飲んでいこうかと、体験していこうかと普段は感じられなかったとしても、改めて、大仙公園内の施設であったり、また、その良さを感じることになるかと思います。今回、気球という6年越しの事業が実現しておりますので、堺市としても力を入れて、改めて良さを感じていただく、その発信も広げたいと思っています。

(読売新聞社)

 どうも、ありがとうございます。

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