堺をおもえば…沢口靖子さん 思い出の場所と店
更新日:2023年8月3日
沢口靖子さんとめぐる、あの名店と名所へようこそ
浜寺水練学校
浜寺水練学校は明治39年(1906)に大阪毎日新聞(現・毎日新聞大阪本社)が創設し、毎年、夏休みに開校される水泳学校。通称「ハマスイ」。110年の歴史を誇り、37万人以上が学んだそうだ。その中には、沢口さんを始め、俳優の山本富士子さんや桜木健一さん、作家の中谷彰宏さんなど著名人も多い。ハマスイは「日本のシンクロの発祥地」とも言われ、1984年のロス五輪で銅メダルを獲得した元好三和子さんや木村さえこさん、現シンクロ日本代表ヘッドコーチの井村雅代さんもここの出身だ。
4~6歳の幼児コース、小学生以上の予科、本科、高等科、日本泳法コースがあり、4歳から70歳を超えるお年寄りまでが同じプールで水しぶきをあげている。
ハマスイで指導者資格を取った学校の先生やサラリーマンや主婦が教え、110年間無事故である。71歳の木村益紀さん、81歳の吉田尚美さん、シンクロの第1期生で“日本のシンクロの母”と言われている80歳の伊佐美璋子さんも現役で、水着を着て運営を手伝っているのがスゴい!
http://www.hamasui.jp/index.html
浅香山つつじまつり
浅香山つつじまつりは、毎年、満開の時期となるゴールデンウィーク頃に開かれる。旧浅香山浄水場の樹齢約80年を超えるつつじと新しく植えたつつじ約2,500本が、浅香山緑道から旧浅香山浄水場まで約600mにわたって咲き誇る情景は圧巻だ。
つつじまつり開催中は、旧浅香山浄水場内でパネル展などのイベントが開催され、浅香山公園にはたくさんの露店が出店する。
パンジョ
泉北高速鉄道泉ヶ丘駅に隣接する「パンジョ(panjo)」は昭和49年(1974)にオープンしたショッピングセンター。5つの建物に泉北タカシマヤ、ファッション、雑貨、グルメなどの専門店、スポーツクラブ、銀行、クリニック、美容室などが入っていて、ここに行けばほとんどの用が済むほど。子どもからお年寄りまで楽しめるところとして親しまれている。
大阪府立泉陽高等学校
泉陽高校は明治33年(1900)に堺市立堺高等女学校として創立。昭和33年(1958)には学制改革のため3校が統合して大阪府立泉陽高等学校となり、男女共学になった。しかし、水色の襟カバーをつけたセーラー服が憧れの的で、「“堺の女学校”と言えば泉陽高校でしょ」と言われている。歌人の与謝野晶子、脚本家の橋田壽賀子、2015年に『サラバ!』で直木賞を受賞した作家・西加奈子も卒業生である。
http://www.osaka-c.ed.jp/senyo/index.html
軟式(ソフト)テニス部の顧問として沢口さんを指導した武田勝治先生が、「僕なんかが話していいのかなぁ」と謙遜しながら取材に応じてくださった。7年前に定年退職し、70歳になった今は堺市役所に近いご自宅で悠々自適の生活を送っている。
「沢口は真面目でしたよ。1年生の頃はあんまり体が強くなかったので、しんどかったのか、できないのが悔しかったのか、よく陰で泣いてたと友達は言ってました。でも、必死にやっていましたね」
腕前は……。
「まぁまぁ(笑)。地区の代表ぐらいにはなれるようになりました」
夏休みの浜寺公園での合宿が思い出深いそうですが。
「それは記憶違いやないかな。女子は春休みにやっていました。できるだけ費用を安くするために浜寺青少年センターに泊まったんですけれど、浜寺公園の南の端にあるから、北の端にあるテニスコートまですごい距離で、歩いて行くのつらいんですよ、『歌でも歌いながら行こか』と言って、最初は校歌でいけるんですけど、もたないから『みんな好きな歌、歌(うと)て行け』と言ったら『アタックNo.1』とかを歌ってましたねえ」
武田先生は国語の担当で、沢口さんも3年間教えたという。
「国語の成績もよかったですよ。全体的に勉強はできました。大学の書道科を受験するつもりで準備もしていました。芸能界に入るという話を聞いて、僕は『大学に行きなさいよ』と言ったんですが、卒業式の後でクラブのお別れ会をやったときに『先生、芸能界に行くことにしました』という報告を受けました」
沢口さんが舞台をやるようになると、他の先生たちや友達は観劇に行っていた。
「楽屋を訪ねたという話も聞きますけど、僕はちょっと……台詞を間違うんちゃうかと怖くて、よう観んので行ってないんです(笑)」
ソフトテニス部は今も年に2回、OB会を開き、女子だけのOG会も年に1回開いている。
「OB会は30人ぐらい集まって、正月開けは初打ちをやっています。僕は最近は打てませんけど。そういうときに、みんなから『サワ、どないしてんやろね』という話が出ますよ」
泉商店
[泉商店]は堺東駅から泉陽高校への途中にある駄菓子、パン、たばこなどを売る雑貨店。50年ほど前から営業していて、店主の奥さんは高校生だった沢口さんをハッキリ覚えているという。
「よく店の前を通ってましたよ。きれいだったから、よう目立ったわ。いつも恥ずかしそうな顔して、喋り方もお上品やった。クラブ活動があったから帰る時間は遅かったけど、暗い中でも遠くのほうからわかったわ。後光が差してるみたいやったから。後ろに男の子たちがゾロゾロついて歩いてました。この辺で知らん人はいないぐらい美人で有名でしたよ、うちの店に来たことはないけど」
ホテルサンプラザ堺ANNEX
『男嫌い』の打ち上げが開かれたのは、南海本線堺駅から徒歩5分の「ホテルサンプラザ堺ANNEX」の2階宴会場。そのときにサービスを担当した料飲部バンケットマネージャーの堀江静さんは「沢口さんはおきれいでオーラが違いました」という。
宴会場は歓送迎会や謝恩会、同窓会などに利用されているが、1階のレストラン[暖Coeur]もお勧め。フランス料理と日本料理の料理長がいて、ランチは本格的なフレンチや和食弁当が800円から楽しめる穴場である。
http://www.sunplaza-sakai.com/
※記事内容は取材当時のものです。
このページの作成担当
