消防吏員(サカイのセンパイ)
更新日:2025年2月28日
命を守るため地域の防災力強化に尽力
令和6年4月から総合防災センターに新設された地域担当という部署で、発災から72時間まで(命のタイムリミット)の時間帯において自分と大切な人の命を守るための知識や技術を伝えるために、防災講演や実技指導、防災リーダー研修、学校訪問による防災授業、防災イベントでの体験ブースなど、多岐にわたる活動を行っています。 私は初めて係長級に昇任した時から部下たちの信頼を背負っていると意識しながら仕事に取り組んできましたが、地域担当参事という今の任務においても、住民の「消防に対する期待」を意識し、その期待に応えるためにどのように取り組むべきかを常に考えるよう心がけています。また、部下の話をしっかりと聞き、成長を促すような助言ができるよう努めています。
災害対応と復興支援の経験から自助・共助・公助の重要性を再認識
平成30年7月豪雨災害では、緊急消防援助隊として発災初日から現地に派遣され、その後も2回現地へ行かせていただきました。私は指揮支援隊として、複数の都道府県大隊を統括する任務を担いましたが、発災直後の混乱状況やひっきりなく出動指令が鳴る現地消防署の様子を目の当たりにし、先の活動を想定した初動体制の構築が重要でありながら、非常に困難であることを改めて考えさせられました。
令和6年能登半島地震のリエゾン派遣では、消防吏員としてではなく、市職員の立場で派遣されました。今までは消防目線での災害対応しか見えていませんでしたが、復興に向けた長い道のりを被災地の職員や住民の皆さんと伴走しながら、息の長いきめ細やかな支援を本市が行っていることを知り、感銘を受けました。
この2度の派遣経験から、自助・共助・公助それぞれの重要性を再認識し、それが今の業務に活きています。
未来を守る、消防の力
消防吏員という職種は、指令管制業務を含む現場活動はもちろん、法律等を駆使して多くの人命を守る火災予防、地域防災、そしてそれらの職員を支える総務部門の仕事など、多岐にわたる専門職です。女性職員もそれぞれが先駆者として活躍していますし、総合防災センターでは消防で培ったキャリアを活かして、満足度の高い体験コースを提供するため日々励んでいるOB職員もいます。
消防吏員は、消防業務を通じて自分自身が成長し、それが住民の安全安心に直結する素晴らしい仕事です。 歴史ある街と、ここに住む・訪れる人々の生命、身体、財産を守るため、私たちと挑戦し、一緒に働きましょう。
昇任の時期・災害等派遣経験
平成19年4月~平成20年3月 | 大阪府立消防学校教官派遣 |
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平成22年 | 消防局総務部総務課係長(係長級) |
平成30年 | 消防局警防部警防課主幹(課長補佐級) |
平成30年7月 | 緊急消防援助隊派遣(平成30年7月豪雨) |
令和6年 | 消防局予防部総合防災センター参事(課長級) |
令和6年4月 | リエゾン派遣(令和6年能登半島地震) |
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