令和5年度第6回堺市文化観光局指定管理者候補者選定委員会会議録
更新日:2024年2月16日
開催日時 | 令和5年10月2日(月曜) 9時30分開会 12時00分閉会 |
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会場 | 堺市役所 高層館20階 第1特別会議室 |
出席委員 | 委員長 永田 守(弁護士) (委員長、職務代理者以下、五十音順) |
欠席委員 | なし |
事務局 | 観光企画課長 北野 雅史 外 |
所管課 | スポーツ施設課長 若林 敦子 外 |
傍聴人数 | 0人 |
案件名 | (1)堺市立美原総合スポーツセンターの指定管理者候補者選定に係る募集要項、業務仕様書等について |
会議資料 |
次第(PDF:47KB) |
開会
事務局
令和5年度第6回堺市文化観光局指定管理者候補者選定委員会を開会する。
定足数の確認
出席者5人、欠席者0人で、会議の開催に必要な定足数を満たしていることを確認した。
配付資料の確認
配付資料一覧により確認した。
●案件(1)~(2) ※堺市立美原総合スポーツセンター関連
資料1 「募集要項の概要」
資料2 「前回公募時からの主な変更点」
資料3-1 「選定審査方法について」
資料3-2 「面接審査について」
資料4 「選定基準(審査表)」
募集要項・業務仕様書等
●案件(3)~(5) ※堺市立美原体育館等関連
資料5「指定管理者の応募状況について」
資料6「選定審査方法について」
資料7「面接審査について」
資料8「面接審査に係る基本質問項目について」
指定管理者候補者審査基準(審査表)
応募書類一式(堺市立美原体育館等) 外
本日の予定の確認
7月10日に開催した第4回文化観光局指定管理者候補者選定委員会で承認された内容に基づき、堺市立美原総合スポーツセンターの指定管理者候補者の公募を行ったところ、事業者からの応募がなく公募が不調となった。
これに伴い、仕様書等を一部見直しの上、同施設の指定管理者候補者の再公募を行うため、本日は案件1「堺市立美原総合スポーツセンターの指定管理者候補者選定に係る募集要項、業務仕様書等について」、案件2「堺市立美原総合スポーツセンターの指定管理者候補者選定に係る選定基準及び選定審査方法について」を審議することを確認した。
また、案件3「堺市立美原体育館等の指定管理者候補者選定に係る書類審査について」、案件4「堺市立美原体育館等の指定管理者候補者選定に係る面接審査について」、案件5「堺市立美原体育館等の指定管理者候補者の選定結果について」を審議することを確認した。
なお、会議については、すべて会議録を作成し、非公開部分を除き、後日、堺市ホームページで公開する。
(議事の進行役が委員長に移る)
委員長
会議の公開等
堺市指定管理者候補者選定委員会規則第6条第1項の規定に基づき、会議は公開となっているが、堺市情報公開条例第7条各号に掲げる情報を審議するときは、非公開とすることができる。
指定管理者候補者を選定するための美原体育館等に係る部分及び堺市立美原総合スポーツセンターに係る次回以降の会議については、同条例第7条第5号に規定する審議、検討又は協議に関する情報を審議するときに該当するため非公開とする。
案件審議
これから案件1及び2の審議に入る。
案件1及び2については、 堺市立美原総合スポーツセンターの再公募にかかる審議となり、第4回文化観光局指定管理者候補者選定委員会で説明を受けた内容と重複する部分も多いため 、一括審議とする。
それでは、所管課より説明をお願いする。
施設所管課
案件1及び案件2の説明
資料2「前回公募時からの主な変更点」等により説明した。
委員長
説明について、質問や意見はあるか。
徳山委員
施設の現地説明会に参加した事業者数は。
施設所管課
3事業者。
徳山委員
説明会の後に参加事業者から質問票の提出はあったか。
あった場合、どういった内容か。
施設所管課
収支が赤字となった場合の補填について、利用料金の設定について、審査基準に係る認定制度について等の質問があった。
徳山委員
前回公募時と比較して指定管理料積算額を変更しているが、その根拠の詳細は。
前回公募時は物価高騰を見込んだうえで積算を行ったのか。
施設所管課
前回公募時においても物価高騰の影響を見込んで支出を積算した。
再公募にあたり、主に利用料金収入を見直した。前回公募時は令和10年度時点で利用料金収入がコロナ禍前と同水準になると想定して積算したが、1者からも応募がなかったという結果を踏まえ、改めて利用料金収入の回復幅を見直した。
具体的には、過去実績やフィットネス産業全体の経営動向等を参考に積算した。
徳山委員
資料2「前回公募時からの主な変更点」に記載された「市として求める目標・水準等」の収支に関する目標について、5年間のうち初年度のみ具体的な数値を設定しているのはあまり見ない例だと思う。令和6年度の利用料金収入として具体的な数値を目標値としたのはなぜか。
施設所管課
指定管理料の年額を毎年、同額とする施設が多いなか、トレーニング室等の月会費を主な収入源とする美原総合スポーツセンターに関しては、指定管理料に傾斜をかけ徐々に減らしていることから、利用料金収入を増やしていく必要があることをより明確にするため、令和6年度の利用料金収入の目標値を具体的な数値とした。
積算にあたっては、過去の利用料金収入の実績やフィットネス産業全体の経営動向等も参考にし、あわせてその後の回復幅を想定し、目標値を前年度比1%増と設定した。
徳山委員
令和6年度の利用料金収入が目標値を下回った場合、令和7年度以降の目標値はどう計算するのか。
施設所管課
前年度実績値から1%増を目標値とする。
横山委員
指定管理料の積算にあたっては、コロナ禍の影響だけでなく、地域の人口比なども考慮されているのか。フィットネス産業全体の経営動向は、それも加味されたものなのか。
施設所管課
会員数の推移に関しては、美原総合スポーツセンターの過去実績をもとに積算した。
また、コロナ禍以降、スポーツ教室・講座を動画配信するオンラインフィットネスや、交通アクセスが良く気軽に通えるコンビニジムの台頭も、美原総合スポーツセンターの会員数に影響を及ぼしているのではないかと考えている。
横山委員
前回公募時の質問に関して、収支が赤字となった場合の補填についての質問にはどのように回答したのか。
施設所管課
指定管理に係る経費や利用料金収入の過不足による補填は原則行う予定はないが、協議いただくことは可能と回答した。
委員長
先ほどの説明のとおり、多様な業態のフィットネスクラブも出てきていることもあり、利用者数がコロナ禍前と同水準に回復するのは困難なのか。
徳山委員
公立のスポーツ施設と民間事業者が経営するフィットネスクラブでは利用者層やニーズが違うので、新業態の台頭による影響は基本的に大きな影響はないと考えている。前回公募時に1者からも応募がなかったのは、物価高騰が大きな要因ではないか。
再公募で複数事業者から応募の見込はあるか。今回の指定管理料積算額で複数事業者から応募がなければ、募集要項等の修正が必要な箇所が事業者の認識と違うのではないかと思う。
施設所管課
前回公募時にどの事業者からも応募がなかったことを踏まえ、要因分析を行った。令和4年度の事業収支において、約3,900万円の赤字であったことが、事業者として懸念材料になったのではないかと考えている。指定管理料の見直しを行うことで、参入条件が合うのではないかと考えている。
下久保委員
指定管理料の積算額を変更したのは、利用料金収入を見直したためとのことだったが、令和4年度と令和5年度の第1四半期における利用料金収入の差額はいくらか。
施設所管課
令和4年度と比較して令和5年度の第1四半期における利用料金収入は300万円ほど増額している。
令和4年度末に利用料金の改定を行った影響が大きいと考えている。
委員長
他に質問や意見はないか。
案件1及び案件2について、承認することに異議はないか。
委員
異議なし
委員長
異議なしと認め、本件は原案のとおり承認する。
以上で、案件1及び2の審議を終了し、案件3以降の審議に移る。
事務局
応募団体との関係の有無確認
応募団体と関係のある委員はいないことを確認した。
応募団体からの接触等の有無確認
応募団体から委員長、委員及び市職員に対して、本件応募について、自己の有利となる目的のために、接触等の働きかけがないことを確認した。
面接審査の進め方の説明
応募団体からのプレゼンテーションを受け、質疑応答を行う。委員間で意見交換をした後、採点を行う。
案件審議
委員長
それでは案件3以降の審議に入る。案件3「堺市立美原体育館等の指定管理者候補者選定に係る書類審査について」に関し、所管課から説明をお願いする。
施設所管課
企画提案の概要説明
いずれの応募団体も、応募に必要な条件を満たしていることを報告した。
「応募団体の企画提案内容の概要」について説明した。
委員長
所管課から説明のあった件について、質問、意見等はあるか。
徳山委員
これまでの公募において、複数者より応募があったことはあるか。
施設所管課
現指定管理者1者のみの応募である。
委員長
1者のみの応募という状況について、所管課としてはどういった理由があると考えているか。今後2者以上からの応募がある可能性はないのか。
施設所管課
現指定管理者が旧美原町時代から管理運営を行っている。施設としても築44年を超えるということや、管理施設が美原区内の広範囲に分散していること等の要因から新規参入が難しいと考えている。
また、美原区はもともと旧美原町時代から体育協会によるスポーツ活動が活発であるという背景もある。今後、民間事業者の新規参入を促すために、管理区域も含めた公募条件等について検討していくべきではないかと考えている。その際には同区域にある美原総合スポーツセンターの方針等も考慮し、検討していくことも考えられる。
委員長
基本的に指定管理者制度と言えば、まさに官民連携の基本的な手法であり、民間の創意工夫を生かさなければいけない。その観点からすると競争性が働くように2者以上からの応募があるというのが理想だと考える。ただ一方で、施設特有の状況や背景があるため、2者以上応募してもらえるように検討いただければよい。
委員長
他に、疑問点や意見はあるか。
委員
(質問なし)
書類審査
委員長
選定審査表により仮採点を行うにあたっての注意事項について、所管課から確認をお願いする。
施設所管課
資料のとおり確認した。
委員長
これより仮採点を行う。
委員
(仮採点)
委員長
続いて、案件4「堺市立美原体育館等の指定管理者候補者選定に係る面接審査について」に入る。所管課から、面接審査の流れと、基本質問項目案についての説明をお願いする。
施設所管課
資料のとおり説明した。
委員長
所管課から説明のあった件について、質問、意見等はあるか。
委員
(質問なし)
面接審査
委員長
それでは、面接審査に移る。事務局には進行管理をお願いする。
面接審査(A団体)
事務局
それでは、A団体に入室してもらう。
<A団体入室>
委員の紹介を行い、面接審査の進め方について説明した。
団体名、出席者の役職と名前の紹介をお願いする。
<A団体の出席者紹介>
それでは応募書類に基づきプレゼンテーションをお願いする。
<A団体のプレゼンテーション>
質疑応答(A団体)
委員長
それでは、質疑に入る。まず私から質問をする。
堺市ではスポーツ推進プランを策定し、地域のスポーツ機会の創出のために、スポーツイベント情報や施設情報などをSNS等の様々な媒体を活用した発信強化を取組みとして掲げている。SNSを活用した自主広報について、指定管理者としてどのような取り組みができるか。方策があればお示しください。
A団体
現状の広報活動については、ホームページ、年3回の新聞折込チラシ、スポーツ教室等のチラシの学校配布などがある。SNSについては、美原体育館公式X(旧Twitter)の立ち上げを新たに検討している。
徳山委員
現在はSNSを活用されていないということで間違いないか。企画提案書には記載がなかったが、今回、公式SNSを立ち上げようと思ったきっかけや狙いは何か。
A団体
現在は活用していない。自主事業等は定員もあるなかで、学校配布のチラシや利用者の口コミ等による集客も多く、また堺市の公式Xアカウントでも情報発信を行っているため積極的に取り入れていなかったが、利用率が比較的低い20~50代の方を中心により多くの方の目に触れていただけるのではないかと考えたが、令和5年9月下旬に検討し始めたため企画提案書への記載ができなかった。
徳山委員
高齢者や子どもに対してのプログラムはたくさん提案されているが、20~50代の利用が少ないという状況を改善する具体的な施策を考えておられるか。
A団体
仕事等で一番忙しい世代である20~50代へのアプローチは手探りな状況。各競技の協力団体もあるため、例えばバスケットボールの大会を企画した場合等に、若年層を取り込むことは可能と考える。しかし、働く世代に平日昼間の時間帯に体育館や野球場を利用してもらうことは非常に難しい状況である。
横山委員
壮年期や子育て世代の利用が、仕事のないときにしか期待できないとのことだったが、例えば未就学児を抱える親が、平日に親子で利用するといったニーズは把握しているか。またそういったことに対してアプローチする具体的な方法は考えているか。
A団体
今回の提案には入れていないが、前々期まで親子を対象とした教室を行っていた。旧美原町時代から実施しており、参加者も多く評判も良かったが、共働きの生活スタイルがかなり浸透してきた影響もあり、年々参加者が減少傾向であった。また近隣で同様の教室を無料で実施していた施設があることも一因と考えており、今回の提案には入れなかったが、国の施策としても育児休暇等も浸透してきており、その頃に比べればニーズが増えているかもしれないので、今後再検討したい。
西山委員
昨今、学校体育の運動部活動について、学校から地域への移行が文部科学省等から求められるところがある。地域に密着した運動施設として、そういう打診が今まであったか。もしあったとしたら、どういう対応を考えているか。
A団体
これまでにそういった相談はなかったが、相談があれば検討していきたい。
西山委員
いろんな部活動があり、体育館や野球場、プールで活用の可能性が出てくると感じている。現状は相談がないとのことだが、今後相談があった際には検討をお願いしたい。
A団体
承知した。
下久保委員
自主事業(1)の納付金額は、収支計画書に記載のとおりか。
A団体
お見込みのとおり。
委員長
事業計画書に記載の目標について、市が求める目標である「体育館の利用率83%等」に対し、「施設利用率前年度比2%増」と提案されているが、最低でも市の求める基準を超え、かつ前年度実績より2%増という理解でよいか。
A団体
お見込みのとおり。
徳山委員
人員配置について、合計で16人の配置を予定しており、うち常勤5人、非常勤11人とのこと。非常勤職員のうち9人が70歳以上で2人のみが70歳未満というのは間違いないか。また常勤職員の年齢構成はどうか。
A団体
非常勤職員について間違いない。常勤は、70歳以上が1人、70歳未満が4人。
徳山委員
収支計画書について、物価や人件費の高騰は考慮されているのか。
委員長
指定管理料は一定であり増額はできないが、理解いただいているか。
A団体
物価高騰等については考慮できていないが、指定管理料が一定であることは理解している。内容によっては堺市と協議させていただきたい。
委員長
企画提案書には見受けられなかったが、「海洋センターとして艇庫備品を活用し、市民に海洋スポーツの体験等の機会を提供する」という仕様書の項目について、何か具体的な方策はあるか。
A団体
企画提案書には記載していないが、艇庫活動が始まる7月中旬までにカヌーを実際に体験することで、その後の艇庫活動への参加に繋げることができるのではないかと考え、今年度カヌー体験会を実施した。来年度以降も継続して実施したいと考える。
委員長
他に質問等はあるか。
委員
(質問なし)
委員長
それでは、退室をお願いする。
<A団体退室>
意見交換(比較検討)
委員長
ここで団体のプレゼンテーション、質疑応答等の結果を踏まえ、比較検討のための意見交換を行う。
まず、私から、面接審査を踏まえて所管課に確認するが、応募団体は、現指定管理者でもあるが、この団体と毎月意見交換はできているのか。
施設所管課
月1回の定期会議で管理運営に関する意見交換を行っている。当団体は、美原町との合併前から現在に至るまで当該施設の管理を行っており、日常の管理運営に関しては、適切に行っていただいていると認識。
委員長
プレゼンテーションでは、企画提案書の内容に具体の言及がない部分が多かったように思う。
徳山委員
本日の面接審査から判断するに、長年にわたり管理されていることのマイナスの部分も出てきているように感じた。委員の質問に対して回答できていない部分や、企画提案書に記載がない回答も多かった。
横山委員
質問内容に対する回答について、具体策はほぼなかったという印象。
徳山委員
仮に再公募となり、同事業者から今回の意見を踏まえた提案がなされた場合、また今回同様に、1事業者からの応募ということになると、今回の経過がある以上、審査も非常に難しくなる。
委員長
競争性が働かず、1事業者のみの応募になるということの弊害がまさにこの点にあるように思う。本日の面接審査で判断する限りは、漠然とした受け答えに終始していることもあり、不安を感じる。
委員長
その他の意見はないようなので、採点を行う。
<採点・審査表の回収>
委員長
それでは、案件3「堺市立美原体育館等の指定管理者候補者の選定結果について」に入る。当委員会においては総合計得点が満点の60%に達した上で、最上位のものを指定管理者候補者と選定することとなっているが、今回は1団体の応募のため、当団体の総合計得点が満点の60%以上に達しているかで、選定の可否を判断する。それでは、採点結果を読み上げる。
A団体 総合計得点 289点
採点集計の結果、応募団体の総合計得点は満点の60%未満だったため、今回の選定においては指定管理者候補者として適格者なしとする。
今後の対応について、事務局から説明をお願いする。
事務局
今後の対応については、所管課並びに関係課と協議を行い、方針が決まり次第、各委員にご連絡させていただく。
委員長
以上で、本日の案件の審議は全て終了した。
本日の選定結果については、事務局から堺市へ書面で報告をお願いする。
委員長
以上で、令和5年度第6回堺市文化観光局指定管理者候補者選定委員会を閉会する。
閉会
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ファクス:072-228-7342
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